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Oracle® Fusion Middleware Microsoft SharePointのためのOracle WebCenter Contentストレージ・コネクタの管理
11g リリース1 (11.1.1)
E49677-01
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3 構成

この章では、Microsoft SharePoint 2010でWebCenter Contentストレージ・コネクタを使用するように構成する必要のある様々な設定について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

3.1 ファームレベル設定の構成

この項では、接続設定の構成、ファーム・レベルでのセキュリティ設定の構成、およびWebCenter ContentフィールドとSharePointメタデータとのファーム・レベルでのマッピングの方法について説明します。

3.1.1 接続設定の構成

WebCenter ContentとSharePointファームとの接続性を確立するには、接続設定を構成する必要があります。

接続設定を構成する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログオンします。

  2. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「接続構成」をクリックします。「接続構成」ページが表示されます。

    図3-1 「接続構成」ページ

    図3-1の説明が続きます
    「図3-1 「接続構成」ページ」の説明

  3. 各フィールドに該当する情報を入力します。

    次の表に、「SharePoint構成」リージョン内の各フィールドと、各フィールドに関連するアクションを示します。

    フィールド 説明

    SharePoint Central Admin URL

    WebCenter Contentに接続するMicrosoft SharePointファームのURLを入力します。

    ユーザー名

    Microsoft SharePoint 2010へのアクセスに使用するユーザー名を入力します。このユーザーは、SharePoint Central AdministrationサイトのSharePointファーム管理者グループに属している必要があります。詳細は、2.2.2.2項を参照してください。

    パスワード

    Microsoft SharePoint 2010へのアクセスに使用するユーザー名のパスワードを入力します。


    次の表に、「WebCenter Content構成」リージョン内の各フィールドと、各フィールドに関連するアクションを示します。

    フィールド 説明

    ユーザー名

    WebCenter Contentの管理者ユーザー名を入力します。このユーザーは、すべてのWebCenter Contentセキュリティ・グループ、アカウントおよびサービスに対する権限のある管理権限を持っている必要があります。詳細は、2.4.3項を参照してください。

    パスワード

    このユーザー名のパスワードを入力します。


  4. 「保存」をクリックします。WebCenter ContentとSharePointファーム間の接続が確立されます。接続が確立されない場合は、エラー・メッセージが表示されます。


    注意:

    SharePointまたはWebCenter Contentのユーザー名、パスワードまたはその両方を変更する前に、UCMサーバーを再起動する必要があります。


3.1.2 ファーム・レベルでのセキュリティ設定の構成

WebCenter Contentでのファイルの格納を有効にするには、ファーム・レベルでセキュリティ設定を構成する必要があります。デフォルトでは、ファームの階層内のすべての要素がグローバル・セキュリティ設定を継承します。

グローバル・セキュリティ設定を構成する手順は次のとおりです。

  1. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「セキュリティ構成」をクリックします。「セキュリティ構成」ページが表示されます。

    図3-2 「セキュリティ構成」ページの「ファーム」タブ

    図3-2の説明が続きます
    「図3-2 「セキュリティ構成」ページの「ファーム」タブ」の説明

  2. 「ファーム」タブをクリックします。

  3. 「セキュリティ・グループ」ドロップダウン・リストから、ファームに対して構成するセキュリティ・グループを選択します。「セキュリティ・グループ」ドロップダウン・リストには、WebCenter Contentで使用可能なすべてのセキュリティ・グループが表示されます。


    注意:

    管理者は、サービス・アカウント・ユーザーが権限を持つセキュリティ・グループのみを構成する必要があります。


  4. (オプション)「アカウントの選択」ドロップダウン・リストから、ファームに対して構成するセキュリティ・アカウントを選択します。

    選択したセキュリティ・アカウントが「アカウント」フィールドに表示されます。必要に応じて「アカウント」フィールドのアカウント名を編集できます。

  5. 「保存」をクリックします。セキュリティ設定がファーム・レベルで適用されます。

3.1.3 WebCenter ContentフィールドとSharePointメタデータとのファーム・レベルでのマッピング

メタデータ・マッピングでは、WebCenter ContentフィールドにSharePointメタデータをマップできます。メタデータをマップすると、SharePointドキュメントがチェックインされるとき、またはWebCenter Contentに格納されているSharePointドキュメントのメタデータが更新されるときに、対応するWebCenter Contentフィールドのメタデータが更新されます。

ファイルがWebCenter Contentに格納されると、そのファイルのメタデータを「コンテンツ情報」ページで確認できます。メタデータ・マッピングに失敗した場合、SharePointファイルはWebCenter Contentに転送されません。

SharePointメタデータは、ファーム・レベルおよびドキュメント・ライブラリ・レベルでのみマップできます。ドキュメント・ライブラリ・レベルのメタデータ・マッピングは、ファーム・レベルのメタデータ・マッピングより優先されます。新しいドキュメント・ライブラリをSharePointに追加すると、そのドキュメント・ライブラリはファーム・レベルでデフォルトのメタデータ・マッピングを継承します。

すべての必須のWebCenter Contentフィールドにメタデータをマップする必要があります。必須のWebCenter Contentフィールドのいずれかにメタデータをマップしなかった場合、コネクタはSharePointドキュメントをWebCenter Contentに転送しません。

SharePointメタデータは、WebCenter Contentの標準フィールドまたはカスタム・フィールドにマップできます。次の表に、WebCenter Contentでサポートされているフィールド・タイプとSharePointでサポートされているメタデータの互換性を示します。

WebCenter Contentフィールド・データ型 SharePointメタデータ・タイプ

ロングテキスト(200文字)

任意のタイプ

メモ(2000文字)

任意のタイプ

日付

日時

テキスト(30文字)

任意のタイプ

整数

整数、カウンタ

小数

数値



注意:

SharePointメタデータのコンテンツがWebCenter Contentのデータ型の制限より大きい場合、SharePointメタデータはトリミングされます。


ファーム・レベルでSharePointメタデータをWebCenter Contentフィールドにマップする手順は次のとおりです。


注意:

WebCenter Contentに新しいカスタム・フィールドを追加し、これを必須フィールドとして構成する場合は、SharePointメタデータをWebCenter Contentフィールドとマップする前に、WebCenter Contentデータベースを更新する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング』の「リポジトリ・フィールドとメタデータのカスタマイズ」の章を参照してください。


  1. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを選択し、さらに「メタデータ構成」SharePointファームを選択します。ファームのメタデータ・マッピングが右側のペインに表示されます。

    図3-3 「メタデータ構成」ページ

    図3-3の説明が続きます
    「図3-3 「メタデータ構成」ページ」の説明

  2. デフォルトで、「WebCenter Contentのマップされたフィールド」グループおよび「マップされたフィールド値」リージョンには、SharePointメタデータをマップする必要のあるフィールドが表示されます。メタデータをマップする必要のあるフィールドは赤でハイライト表示され、アスタリスク(*)が付いています。


    注意:

    「タイトル」と「タイプ」は必須フィールドです。


    (オプション) SharePointメタデータをマップするフィールドを追加できます。「WebCenter Contentの使用可能なフィールド」グループから追加するフィールドを選択し、右矢印をクリックします。選択したフィールドが「マップされたフィールド値」リージョンに表示されます。

  3. 「SharePointフィールド」リストから、WebCenter ContentフィールドとマップするSharePointメタデータを選択します。

  4. 「デフォルト値」フィールドに、WebCenter Contentの必須フィールドのデフォルト値を入力します。SharePointフィールドにメタデータが含まれていない場合、このデフォルト値がWebCenter Contentフィールドの値として設定されます。WebCenter Contentの必須フィールドのデフォルト値を入力しない場合、エラー・メッセージが表示されます。

  5. 「OK」をクリックします。SharePointメタデータがWebCenter Contentフィールドとマップされます。「選択したSharePointエンティティのメタデータ・マッピングに成功しました。」というメッセージが表示されます。

3.2 コネクタのアクティブ化と構成

この項では、SharePointコンテンツ・データベースのコネクタのアクティブ化、スコープ・ルールと条件の構成、場所のセキュリティ設定の構成、およびWebCenter ContentフィールドとSharePointメタデータとのドキュメント・ライブラリ・レベルでのマッピングの方法について説明します。

3.2.1 SharePointコンテンツ・データベースのコネクタのアクティブ化

SharePointコンテンツ・データベースをアクティブ化するには、まず、ファーム・レベルでのメタデータおよびセキュリティ・マッピングを構成する必要があります。詳細は、3.1.3項を参照してください。

SharePointコンテンツ・データベースのコネクタをアクティブ化すると、コネクタにより、このSharePointコンテンツ・データベースに属するサイト・コレクションで作成または更新されたドキュメントが外部化されます。コネクタは、SharePointからのドキュメントを外部化する際、このドキュメントがスコープ構成ルールに適合するかどうかを検証します。ドキュメントがスコープ構成ルールに適合する場合、これはWebCenter Contentに格納されます。ドキュメントがスコープ構成ルールに適合しない場合、またはネットワークの接続性に問題が発生した場合は、コネクタ・カスタム・データベースに格納されます。詳細は、第3.2.2項を参照してください。

SharePointコンテンツ・データベースのコネクタをアクティブ化する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログオンします。

  2. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「アクティブ化構成」をクリックします。「アクティブ化構成」ページが表示されます。

    図3-4 「アクティブ化構成」ページ

    図3-4の説明が続きます
    「図3-4 「アクティブ化構成」ページ」の説明

  3. 「Webアプリケーション」ドロップダウン・リストから、WebCenter Contentと関連付けるSharePointアプリケーションを選択します。選択したアプリケーションに関連付けられたコンテンツ・データベースのリストが表示されます。

  4. 「アクション」列で「アクティブ化」をクリックします。該当するSharePointコンテンツ・データベースでコネクタがアクティブ化されます。「アクティブ化」ボタンがグレー表示されている場合は、コンテンツ・データベースのRBSをインストールし、有効化する必要があります。詳細は、2.2.1項を参照してください。


    注意:

    SharePointコンテンツ・データベースでコネクタをアクティブ化した後で、接続構成時に構成したユーザーを、Webアプリケーションのユーザー・ポリシーから削除しないでください。


3.2.2 スコープ・ルールと条件の構成

ドキュメントは、スコープ構成ルールおよび条件に適合する場合にのみ、WebCenter Contentに転送されます。コネクタは、SharePointからのドキュメントを転送する際、このドキュメントがスコープ構成ルールおよび条件に適合するかどうかを検証します。ドキュメントがスコープ構成ルールおよび条件に適合する場合、これはWebCenter Contentに格納されます。ドキュメントがスコープ構成ルールおよび条件に適合しない場合、またはネットワークの接続性に問題が発生した場合は、コネクタ・カスタム・データベースに格納されます。サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリごとに1つのスコープ構成ルールを構成できます。ファームの子要素は、親要素のスコープ構成ルールを継承します。

スコープ構成ルールは、次のパラメータに基づいて構成できます。

  • このルールを適用する場所。サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対してルールを構成できます。

  • ファイル・サイズ

  • ファイル・タイプ

次のSharePointサイト・コレクション階層について考えます。

  • サイト・コレクション1

    • サイトA

      • ドキュメント・ライブラリ1

      • ドキュメント・ライブラリ2

次のスコープ構成ルールについて考えます。

  • スコープ・ルール1

    • 場所: サイト・コレクション1

    • 条件1:

      • タイプ = PDF

      • サイズ >=0

    • 条件2:

      • タイプ = DOC

      • サイズ >=0

  • スコープ・ルール2

    • 場所: ドキュメント・ライブラリ1

    • 条件1:

      • タイプ = DOC

      • サイズ >=1MB

    • 条件2:

      • タイプ = XLS

      • サイズ >=1MB

  • サイトAとドキュメント・ライブラリ2のスコープ構成ルールはありません。

このSharePointサイト・コレクション階層およびスコープ構成ルールでは、次のシナリオと結果を検討します。

シナリオ 結果

PDFファイルをドキュメント・ライブラリ2にアップロードします。

コネクタにより、このドキュメントがWebCenter Contentに転送されます。

このシナリオは、サイト・コレクション1に対して構成されたルール1、条件1 (ファイル・タイプ=PDF、ファイル・サイズ>=0)に適合します。ドキュメント・ライブラリ2にルール・セットはありませんでしたが、サイト・コレクション1のスコープ・ルールを継承します。

DOCファイルをドキュメント・ライブラリ2にアップロードします。

コネクタにより、このドキュメントがWebCenter Contentに転送されます。

このシナリオは、サイト・コレクション1に対して構成されたルール1、条件2 (ファイル・タイプ=DOC、ファイル・サイズ>=0)に適合します。ドキュメント・ライブラリ2にルール・セットはありませんでしたが、サイト・コレクション1のスコープ・ルールを継承します。

XLSファイルをドキュメント・ライブラリ2にアップロードします。

コネクタは、このドキュメントをWebCenter Contentに転送しません。

ドキュメント・ライブラリ2またはその親要素では、XLSファイルに対してスコープ・ルールは構成されていません。

PDFファイルをドキュメント・ライブラリ1にアップロードします。

コネクタにより、このドキュメントがWebCenter Contentに転送されます。

このシナリオは、サイト・コレクション1に対して構成されたスコープ・ルール1、条件1 (ファイル・タイプ=PDF、ファイル・サイズ>=0)に適合します。

ドキュメント・ライブラリ1ではPDFファイル・タイプに対してスコープ・ルールは構成されていませんでしたが、サイト・コレクション1のスコープ・ルールを継承します。

2MBのDOCファイルをドキュメント・ライブラリ1にアップロードします。

コネクタにより、このドキュメントがWebCenter Contentに転送されます。

このシナリオは、ドキュメント・ライブラリ1に対して構成されたルール2、条件1 (ファイル・タイプ=DOC、ファイル・サイズ>=1MB)に適合します。

1MBのXLSファイルをドキュメント・ライブラリ1にアップロードします。

コネクタにより、このドキュメントがWebCenter Contentに転送されます。

このシナリオは、ドキュメント・ライブラリ1に対して構成されたルール2、条件2 (ファイル・タイプ=XLS、ファイル・サイズ>=1MB)に適合します。

0.5MBのDOCファイルをドキュメント・ライブラリ1にアップロードします。

コネクタにより、このドキュメントがWebCenter Contentに転送されます。

このシナリオはドキュメント・ライブラリ1に対して構成されたスコープ・ルール2、条件1 (ファイル・タイプ=DOC、ファイル・サイズ>=1MB)に適合していませんが、サイト・コレクション1に対して構成されたスコープ・ルール1、条件1 (ファイル・タイプ=DOC、ファイル・サイズ>=0)には適合しています。ドキュメント・ライブラリ1は、サイト・コレクション1のスコープ・ルールを継承します。

0.5MBのXLSファイルをドキュメント・ライブラリ1にアップロードします。

コネクタは、このドキュメントをWebCenter Contentに転送しません。

このシナリオは、ドキュメント・ライブラリ1に対して構成されたスコープ・ルールには適合しません。アップロードしたXLSファイルのファイル・サイズは1MB未満であるのに対し、スコープ構成ルール2にはファイル・サイズが1MB以上に設定されている条件があります。ドキュメント・ライブラリ1の親要素では、XLSファイルに対してその他のスコープ・ルールは構成されていません。


3.2.2.1 スコープ構成ルールの追加

スコープ構成ルールを追加する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログオンします。

  2. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「スコープ構成」をクリックします。「スコープ構成」ページが表示されます。

    図3-5 「スコープ構成」ホームページ

    図3-5の説明が続きます
    「図3-5 「スコープ構成」ホームページ」の説明

  3. 「スコープ・ルールのリスト」リージョンで「新規追加」をクリックします。「スコープ構成」ページが表示され、ここで新しいスコープ構成ルールを追加できます。

    図3-6 「スコープ構成」ページ

    図3-6の説明が続きます
    「図3-6 「スコープ構成」ページ」の説明

  4. 「スコープ構成」ページの左側のペインで、スコープ構成ルールを構成するサイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリを選択します。

  5. 「ルール名」フィールドに、スコープ構成ルールの名前を入力します。


    注意:

    必須フィールドです。


  6. ルールに条件を追加します。

    1. 「条件」リージョンで、「ファイル・サイズ」ドロップダウン・リストから演算子を選択します。

    2. 「ファイル・サイズ」フィールドで、演算子を選択し、ファイル・サイズの値を入力します。


      注意:

      必須フィールドです。整数値を入力する必要があります。入力する値は、ドキュメントのアップロード・サイズに対するSharePointの制限に適合している必要があります。


    3. 「ファイル・タイプ」フィールドに、コネクタがSharePointからWebCenter Contentに転送する必要のあるファイルのタイプを入力します。すべてのタイプのファイルをSharePointからWebCenter Contentに転送する場合、allと入力します。


      注意:

      必須フィールドです。

      ファイル・タイプの前にはドットを付けないでください。たとえば、.pdfではなくpdfとする必要があります。

      ファイル・タイプでは大文字と小文字が区別されません。たとえば、PDFファイル・タイプを転送するには、pdfまたはPDFを使用できます。

      一度に入力できるファイル・タイプは1つのみです。このルールに、WebCenter Contentに転送するファイル・タイプごとに個別の条件を追加する必要があります。すべてのタイプのファイルをSharePointからWebCenter Contentに転送する場合、allと入力します。


    4. 「追加」をクリックします。このルールに条件が追加されます。このルールに別の条件を追加するには、手順aからdを繰り返します。

  7. 「保存」をクリックします。選択したサイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対して、スコープ構成ルールが追加されます。

3.2.2.2 スコープ構成ルールの更新

「スコープ構成」ホームページの「スコープ・ルールのリスト」表には、サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対して構成したルールが表示されます。新しい条件を追加したり、既存の条件を削除することで、スコープ構成ルールを更新できます。

スコープ構成ルールを更新する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログオンします。

  2. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「スコープ構成」をクリックします。「スコープ構成」ページに、既存のスコープ構成ルールのリストが表示されます。

    図3-7 「スコープ構成」ホームページ

    図3-7の説明が続きます
    「図3-7 「スコープ構成」ホームページ」の説明

  3. 「スコープ・ルールのリスト」リージョンの、更新するルールの行で、「編集」をクリックします。「スコープ・ルール構成」ページが表示され、ここでルールを編集できます。

    図3-8 「スコープ構成」ページ

    図3-8の説明が続きます
    「図3-8 「スコープ構成」ページ」の説明

  4. 「スコープ構成」ページの左側のペインで、スコープ構成ルールを構成するサイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリを選択します。

  5. (オプション)スコープ構成ルールに新しい条件を追加します。

    1. 「条件」リージョンで、「ファイル・サイズ」ドロップダウン・リストから演算子を選択します。

    2. 「ファイル・サイズ」フィールドで、演算子を選択し、ファイル・サイズの値を入力します。


      注意:

      必須フィールドです。整数値を入力する必要があります。入力する値は、ドキュメントのアップロード・サイズに対するSharePointの制限に適合している必要があります。


    3. 「ファイル・タイプ」フィールドに、コネクタがSharePointからWebCenter Contentに転送する必要のあるファイルのタイプを入力します。すべてのタイプのファイルをSharePointからWebCenter Contentに転送する場合、allと入力します。


      注意:

      必須フィールドです。

      ファイル・タイプの前にはドットを付けないでください。たとえば、.pdfではなくpdfとする必要があります。

      ファイル・タイプでは大文字と小文字が区別されません。たとえば、PDFファイル・タイプを転送するには、pdfまたはPDFを使用できます。

      一度に入力できるファイル・タイプは1つのみです。このルールに、WebCenter Contentに転送するファイル・タイプごとに個別の条件を追加する必要があります。すべてのタイプのファイルをSharePointからWebCenter Contentに転送する場合、allと入力します。


    4. 「追加」をクリックします。このルールに条件が追加されます。このルールに別の条件を追加するには、手順aからdを繰り返します。

  6. (オプション)スコープ構成ルールから条件を削除します。スコープ構成ルールから条件を削除するには、「条件」リージョンにある、削除する条件の行で、「削除」をクリックします。

  7. 「保存」をクリックします。スコープ構成ルールが更新されます。

3.2.2.3 スコープ構成ルールの削除

サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対して構成したスコープ構成ルールを削除できます。スコープ構成ルールを削除した後、コネクタがWebCenter Contentに転送したドキュメントは、WebCenter Contentに留まります。これらのドキュメントがSharePointで更新された場合、コネクタは引き続きWebCenter Contentでこれらを更新します。ただし、SharePoint内の新しいドキュメントについては、たとえそれが削除したスコープ構成ルールに適合していても、コネクタはWebCenter Contentに転送しません。

スコープ構成ルールを削除する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Contentに管理者としてログオンします。

  2. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「スコープ構成」をクリックします。「スコープ構成」ページに、既存のスコープ構成ルールのリストが表示されます。

    図3-9 「スコープ構成」ホームページ

    図3-9の説明が続きます
    「図3-9 「スコープ構成」ホームページ」の説明

  3. 「スコープ・ルールのリスト」リージョンの、削除するルールの行で、「削除」をクリックします。スコープ構成ルールが削除されます。

3.2.3 場所に対するセキュリティ設定の構成(オプション)

サイト・コレクション、サイト、ドキュメント・ライブラリなど、場所に対してセキュリティ設定を構成できます。「マップされたセキュリティ構成」ページに、セキュリティ設定が構成されるそれぞれの場所がリストされます。

図3-10 「セキュリティ構成」ページの「マッピング」タブ

図3-10の説明が続きます
「図3-10 「セキュリティ構成」ページの「マッピング」タブ」の説明

次の表では、「マッピング」タブに表示されるフィールドについて説明します。

要素 説明

名前

セキュリティ設定が構成されるサイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリを表示します。

サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対して構成したセキュリティ・グループおよびセキュリティ・アカウントを表示します。

アクション

「削除」をクリックして、サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対して構成したセキュリティ設定を削除します。

詳細は、3.2.3.2項を参照してください。

すべて削除

「すべて削除」をクリックして、グリッド内のすべてのサイト・コレクション、サイトおよびドキュメント・ライブラリに対して構成したセキュリティ設定を削除します。

詳細は、3.2.3.2項を参照してください。

マッピングの追加

「マッピングの追加」をクリックして、サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対してセキュリティ設定を構成します。

詳細は、3.2.3.1項を参照してください。


3.2.3.1 サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対するセキュリティ設定の構成

セキュリティ設定を構成する手順は次のとおりです。

  1. 「マッピング」タブで、「マッピングの追加」をクリックします。「新規マッピングの追加」ページが表示されます。

    図3-11 「新規マッピングの追加」ページ

    図3-11の説明が続きます
    「図3-11 「新規マッピングの追加」ページ」の説明

  2. SharePointファームから、サイト・コレクション、サイト、ドキュメント・ライブラリなど、セキュリティ設定を構成する場所を選択します。


    注意:

    同時に複数のサイト・コレクション、サイトおよびドキュメント・ライブラリに対してセキュリティ設定を構成できます。


  3. 「セキュリティ・グループ」ドロップダウン・リストから、選択した場所に対して構成するセキュリティ・グループを選択します。


    注意:

    管理者は、サービス・アカウント・ユーザーが権限を持つセキュリティ・グループのみを構成する必要があります。


  4. (オプション)「アカウントの選択」ドロップダウン・リストから、選択した場所に対して構成するセキュリティ・アカウントを選択します。選択したセキュリティ・アカウントが「アカウント」フィールドに表示されます。必要に応じて「アカウント」フィールドのアカウント名を編集できます。

  5. 「保存」をクリックします。グリッドにセキュリティ設定が構成されるサイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリが表示されます。

3.2.3.2 サイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対するセキュリティ設定の削除

サイト・コレクション、サイト、ドキュメント・ライブラリなど、場所に対して構成したセキュリティ設定を削除できます。「マッピング」タブの、セキュリティ設定を削除する場所の行で、「削除」をクリックします。場所のセキュリティ設定を削除すると、この場所は自動的に直接の親の場所に対して構成されているセキュリティ設定を継承します。

「マップされたセキュリティ構成」ページに表示されるすべてのサイト・コレクション、サイトまたはドキュメント・ライブラリに対して構成したセキュリティ設定を削除することもできます。「マッピング」タブで、「すべて削除」をクリックします。すべての場所に対して構成したセキュリティ設定をすべて削除すると、それらの場所は自動的にファーム・レベルで構成されているセキュリティ設定を継承します。

3.2.4 WebCenter ContentフィールドとSharePointメタデータとのドキュメント・ライブラリ・レベルでのマッピング(オプション)

WebCenter ContentフィールドとSharePointメタデータは、ドキュメント・ライブラリ・レベルでもマップできます。ドキュメント・ライブラリ・レベルのメタデータ・マッピングは、ファーム・レベルのメタデータ・マッピングより優先されます。新しいドキュメント・ライブラリをSharePointに追加すると、そのドキュメント・ライブラリはファーム・レベルでデフォルトのメタデータ・マッピングを継承します。

ドキュメント・ライブラリ・レベルでSharePointメタデータをWebCenter Contentフィールドにマップする手順は次のとおりです。


注意:

WebCenter Contentに新しいカスタム・フィールドを追加し、これを必須フィールドとして構成する場合は、SharePointメタデータをWebCenter Contentフィールドとマップする前に、WebCenter Contentデータベースを更新する必要があります。データベースを更新しない場合、エラー・メッセージが表示されます。


  1. コンテンツ・サーバー・ポータルで、「SharePointコネクタ」トレイを開き、「メタデータ構成」をクリックします。「メタデータ構成」ページが表示されます。

    図3-12 「メタデータ構成」ページ

    図3-12の説明が続きます
    「図3-12 「メタデータ構成」ページ」の説明

  2. ナビゲーション・ツリーでSharePointファームを開き、該当するドキュメント・ライブラリを選択します。選択したドキュメント・ライブラリのメタデータ・マッピングが右側のペインに表示されます。

  3. デフォルトで、「WebCenter Contentのマップされたフィールド」グループおよび「マップされたフィールド値」リージョンには、SharePointメタデータをマップする必要のあるフィールドが表示されます。メタデータをマップする必要のあるフィールドは赤で表示され、アスタリスク(*)が付いています。選択したフィールドが「マップされたフィールド値」リージョンに表示されます。


    注意:

    「タイトル」と「タイプ」は必須フィールドです。


    (オプション) SharePointメタデータをマップするフィールドを追加できます。「WebCenter Contentの使用可能なフィールド」グループから追加するフィールドを選択し、右矢印をクリックします。

  4. 「SharePointフィールド」リストから、WebCenter ContentフィールドとマップするSharePointメタデータを選択します。

  5. 「デフォルト値」フィールドに、WebCenter Contentの必須フィールドのデフォルト値を入力します。SharePointフィールドにメタデータが含まれていない場合、このデフォルト値がWebCenter Contentフィールドの値として設定されます。WebCenter Contentの必須フィールドのデフォルト値を入力しない場合、エラー・メッセージが表示されます。

  6. 「OK」をクリックします。SharePointメタデータがWebCenter Contentフィールドとマップされます。「選択したSharePointエンティティのメタデータ・マッピングに成功しました。」というメッセージが表示されます。


    注意:

    フィールドをクリアするには「リセット」をクリックします。このページで、SharePointメタデータとWebCenter Contentフィールドを再度マップできます。