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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49680-01
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30 コミュニティ・ウィジェット設定の構成

この章では、クイック・リファレンスとして、特定のサイトの(設定の適用対象となる)すべてのコミュニティ・ウィジェットに適用される設定の再構成について説明します。

この章は、次の項で構成されています。

30.1 概要

図30-1「設定」メニュー

図30-1の説明が続きます
「図30-1 「設定」メニュー」の説明

サイト全体およびすべてのウィジェット・タグに対するモデレートおよびセキュリティの設定を構成するには、「設定」メニュー(図30-1を参照)を使用します。一般的なコミュニティ・ウィジェット設定の構成には、モデレート・プロセスを補助するための自動モデレート・フィルタ(制限付きワード、ビジターのブラックリストおよびビジターのホワイトリスト)の適用および未認可のデプロイメントからのウィジェット・タグの保護が含まれます。これらの設定を保存すると、Communityインタフェースおよびタグがデプロイされるページにあるすべてのウィジェット・タグが動的に更新されます。

この項の手順はクイック・リファレンスとして記載されており、Communityインタフェースへログイン済のユーザーを対象としています。ログインの手順が必要な場合には、第24.1項「ログイン」を参照してください。

30.2 「設定」メニューでの作業

この項は、すべてのCommunityアプリケーション・ユーザーを対象にしています。(設定の適用対象となる)コミュニティ・ウィジェットに対する一般的な設定は、次の方法で再構成できます。

30.2.1 「認可済ドメイン」画面での作業

デザイナが「認可済ドメイン」画面(図30-2を参照)にアクセスするには、「設定」「認可済ドメイン」の順に選択します。「認可済ドメイン」画面は、すべてのデプロイされたタグを未認可の使用から保護するために使用されます。ドメインを認可すると、コミュニティ・ウィジェット・タグをデプロイできるドメインを指定できます。これにより、指定されたドメインのみにタグの使用が制限されます。

図30-2 「認可済ドメイン」画面

図30-2の説明が続きます
「図30-2 「認可済ドメイン」画面」の説明

表30-1 ドメインの認可

フィールド 説明

ドメインURL

コミュニティ・ウィジェットを表示するサイトのドメイン名を入力します。

次に例を示します。

www.mycompany.com or www.mysite.mycompany.com

複数のサイトのドメイン名を指定するには、各ドメイン名をコンマで区切ります。次に例を示します。

www.mycompany.com, www.mycompany2.com, www.mycompany3.com, *.mycompany.com

指定されたドメインおよびサブドメインでのみウィジェットをレンダリングできます。ビジターが会社のサイトのソースコードを表示し、ウィジェット・タグをビジター自身のサイトにコピーしてデプロイしようとすると、そのデプロイメントは失敗します。

注意: このフィールドはオプションです。ウィジェット・タグをデプロイできるドメインを指定しない場合は、このフィールドを空白にします。


30.2.2 「制限付きワード」画面での作業

モデレータが「制限付きワード」画面(図30-3を参照)にアクセスするには、「設定」「制限付きワード」の順に選択します。「制限付きワード」画面は、ワード・フィルタ・ファイルをアップロードするために使用されます。これにより、このファイル内に記載されているワードを含むコメントおよびレビューの公開が防止されます。コメントおよびレビューは「不適切」とマーク付けされ、Communityインタフェースでモデレータによる承認を待ちます。

図30-3 「制限付きワード」画面

図30-3の説明が続きます
「図30-3 「制限付きワード」画面」の説明


注意:

Communityアプリケーションは、アップロードされたワード・フィルタ・ファイルに指定されているワードを対象に部分一致を検索するデフォルトのワード・フィルタを提供します。ワード・フィルタでこれらのワードを検索できるようにするには、制限付きワードに対する自動モデレートを有効にする必要があります(第30.2.5項「「モデレート」画面での作業」)。


表30-2 制限付きワードのフィルタの構成

フィールド 説明

フィルタのアップロード

「参照」をクリックして、フィルタ・ファイルをアップロードします。アップロードするファイルのサイズは最大100KBにして、ファイルは.txt形式で保存し、ファイルに含まれる各ワードはその独自の行に存在する必要があります。

注意: フィルタ・ファイルをアップロードしてCommunityインタフェースに保存すると、ファイル名がword_filter.txtに変更されます。


30.2.3 「ビジターのブラックリスト」画面での作業

モデレータが「ビジターのブラックリスト」画面(図30-4を参照)にアクセスするには、「設定」「ビジターのブラックリスト」の順に選択します。「ビジターのブラックリスト」は、モデレート・プロセスを通さずに、特定のビジターのコメント、レビューおよび評価がWebサイトに表示されないようにするために使用されます。モデレータは、ブラックリスト登録済ビジターが投稿したすべてのコメント、レビューおよび評価を手動でモデレートする必要があります。


注意:

ブラックリスト登録済ビジターが投稿したコメント、レビューおよび評価を不適切として自動的にマーク付けするには、ビジターのブラックリストに対する自動モデレートを有効にする必要があります(第30.2.5項「「モデレート」画面での作業」を参照)。


図30-4 「ビジターのブラックリスト」画面

図30-4の説明が続きます
「図30-4 「ビジターのブラックリスト」画面」の説明


注意:

匿名ビジターをブラックリストに記載する場合、それらのビジターのIPアドレスが必要になります。ビジターのIPアドレスは、Communityインタフェースに表示されているそのビジターのコメント、レビューおよび評価の隣にそれぞれ配置されます。

ビジターのIPアドレスを取得するには:

  1. 「すべてのコメント」「すべてのレビュー」または「すべての評価」画面のいずれかにアクセスします。

  2. ブラックリストに追加する匿名ビジターが投稿したコメント、レビューまたは評価に移動します。ビジターのIPアドレスは、「作成者」列の下のそのビジターのコメントまたはレビューの隣に表示されます。


表30-3 ビジターのブラックリストの構成

アクション 手順

「ビジターのブラックリスト」への認証済ビジターの追加

  1. 「ビジターの追加」リンクをクリックします。 「ブラックリストへのビジターの追加」画面が開きます。

  2. 「選択可能」リスト・ボックスで、ブラックリストに記載するビジターの名前を選択して、「選択済」リスト・ボックスに移動します。(特定のビジターを検索するには、「フィルタ・リスト」フィールドにそのビジターの名前を入力します。結果は、「選択可能」リスト・ボックスに表示されます。)

  3. (オプション) 「理由」フィールドに、ビジターをブラックリストに記載した理由を入力します。

  4. 「保存」をクリックします。

    これでビジターの名前が、「ビジターのブラックリスト」画面に表示されます。

「ビジターのブラックリスト」への匿名ビジターの追加

  1. 「IPアドレスの追加」リンクをクリックします。

    「IPアドレスの追加」画面が開きます。

  2. 次のフィールドに入力します。

    IP: ビジターのIPアドレスを入力します。

    理由 (オプション): ビジターをブラックリストに記載した理由を入力します。

  3. 「保存」をクリックします。

    これでビジターのIPアドレスが、「ビジターのブラックリスト」画面に表示されます。

「ビジターのブラックリスト」からのビジターの削除

  1. ブラックリストから削除するビジターのチェック・ボックスを選択します。

  2. 「削除」リンクをクリックします。 ビジターの名前が、「ビジターのブラックリスト」画面から削除されます。


30.2.4 「ビジターのホワイトリスト」画面での作業

モデレータが「ビジターのホワイトリスト」画面(図30-5を参照)にアクセスするには、「設定」「ビジターのホワイトリスト」の順に選択します。「ビジターのホワイトリスト」画面は、認証済ビジターが承認を必要とせずにコメントおよびレビューを投稿できるようにするために使用されます。つまり、いったんビジターがホワイトリストに追加されると、(手動モデレートが有効な場合でも)そのビジターの投稿はすべて自動的に承認され、Webサイトに表示されます。


注意:

ホワイトリスト登録済ビジターが投稿したコメントおよびレビューをすべて自動的に承認するには、「モデレート設定」画面で「ビジター・ホワイトリストについては手動承認前に事前公開する」チェック・ボックスを有効にする必要があります(第30.2.5項「「モデレート」画面での作業」を参照)。


図30-5 「ビジターのホワイトリスト」画面

図30-5の説明が続きます
「図30-5 「ビジターのホワイトリスト」画面」の説明


注意:

ビジターのホワイトリストに追加できるのは認証済ビジターのみです。


表30-4 ビジターのホワイトリストの構成

アクション 手順

「ビジターのホワイトリスト」への認証済ビジターの追加

  1. 「ビジターの追加」リンクをクリックします。

    「ホワイトリストへのビジターの追加」画面が開きます。

  2. 「選択可能」リスト・ボックスで、ホワイトリストに追加するビジターの名前を選択して、「選択済」リスト・ボックスに移動します。(特定のビジターを検索するには、「フィルタ・リスト」フィールドにそのビジターの名前を入力します。結果は、「選択可能」リスト・ボックスに表示されます。)

  3. 「保存」をクリックします。

    これでビジターの名前が、「ビジターのホワイトリスト」画面に表示されます。

「ビジターのホワイトリスト」からのビジターの削除

  1. ホワイトリストから削除するビジターのチェック・ボックスを選択します。

  2. 「削除」リンクをクリックします。

    ビジターの名前が、「ビジターのホワイトリスト」画面から削除されます。


30.2.5 「モデレート」画面での作業

モデレータが「モデレート設定」画面(図30-6を参照)にアクセスするには、「設定」「モデレート」の順に選択します。「モデレート設定」画面は、次のオプションを指定するために使用されます。

  • 手動モデレートまたは自動モデレートを有効にします。コメント、レビューおよび評価について、モデレート・プロセスを通すか、または自動的に承認してWebサイトに表示されるようにします。

  • モデレート・プロセスを補助するために自動モデレート・フィルタを適用します。自動モデレートのフィルタは、制限付きワードビジターのブラックリストおよびビジターのホワイトリストです。

    詳細は、第30.2.2項「「制限付きワード」画面での作業」 第30.2.3項「「ビジターのブラックリスト」画面での作業」および第30.2.4項「「ビジターのホワイトリスト」画面での作業」を参照してください。

  • サイト・ビジターがトピックに与えた評価によってレビューおよび評価を自動モデレートすることを選択します。

  • Webサイトのページに投稿されたコメントおよびレビューにフラグを付けることをビジターに許可することにより、そのビジターがモデレート・プロセスを補助できるかどうかを指定します。または、コメントおよびレビューにフラグを付けることができるビジター(認証済または全員)を指定します。

図30-6 「モデレート設定」画面

図30-6の説明が続きます
「図30-6 「モデレート設定」画面」の説明

表30-5 ウィジェットに対するモデレート設定の構成

フィールド 説明

手動モデレート

コメントおよびレビューを自動的に承認するか、または承認前に手動でモデレートするかを制御できます。手動モデレートを有効にした場合、投稿されたすべてのコメントおよびレビューは、モデレータが手動で承認するまで、「保留中」のステータスでCommunityインタフェースに表示されます。

「ビジターのホワイトリスト」フィルタを有効にすることもできます。このフィルタが適用されると、ホワイトリスト登録済ビジターが投稿したすべてのコメント、レビューおよび評価が承認されます。

自動モデレート

「制限付きワード」フィルタまたは「ビジターのブラックリスト」フィルタを適用できます。これらのフィルタが適用されると、禁止ワード(制限付きワード) およびブラックリスト登録済ビジター(ビジターのブラックリスト)が投稿したすべてのコメント、レビュー、評価を含むすべてのコメントおよびレビューが、「不適切」としてマーク付けされます。

レビューを投稿したサイト・ビジターがトピックに与えた評価によって、そのレビューを自動的にモデレートすることもできます。この機能を有効にすると、投稿されたレビューの星評価が2つ以下の場合、自動的に「不適切」としてマーク付けされます。

ビジターごとのフラグ付け

承認されたコメントおよびレビューに対するサイト・ビジターのフラグ付け機能を制御できます。


30.2.6 「言語」画面での作業

デザイナが「言語」画面(図30-7を参照)にアクセスするには、「設定」「言語」の順に選択します。「言語」画面では、デプロイされたコミュニティ・ウィジェットを表示する際の言語を指定できます。

図30-7 「言語」画面

図30-7の説明が続きます
「図30-7 「言語」画面」の説明

表30-6 デプロイされたウィジェットの言語

フィールド 説明

言語

下矢印をクリックして、「言語」ドロップダウン・メニューを表示します。デプロイされたすべてのコミュニティ・ウィジェットを表示する際の言語を選択します。

利用可能なオプションは次のとおりです。

  • 英語

  • ポルトガル語(ブラジル)

  • 簡体字中国語

  • 繁体字中国語

  • フランス語

  • ドイツ語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • スペイン語

注意: 必要な言語が表示されていない場合には、WebCenter Sitesの管理者または開発者に問い合せてください。このリストに言語オプションを追加する手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。