この項では、デプロイされたダッシュボードおよび個別のガジェットを(認証済および匿名の)Webサイト・ビジターとして使用する方法の詳細および手順について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
ダッシュボードとは、特定のサイト・ガジェット・カタログで有効になっているガジェットに対するコンテナのことです。Gadgets Userインタフェースの同じインスタンス上にあるサイト・ガジェット・カタログとダッシュボードは動的な関係を共有します。つまり、サイト・ガジェット・カタログで有効になっているガジェットはすべて、ダッシュボードのガジェット選択パネルで自動的に利用可能になります。ダッシュボードをWebページにデプロイすると、ダッシュボード・パネルに対して構成されたガジェット、レイアウトおよびテーマが、デフォルトとしてビジターに表示されます(図37-1を参照)。
デプロイされたダッシュボードは個人用に設定できます。つまり、(認証済および匿名の)ビジターは、好みのガジェット、レイアウトおよび色テーマを表示するように自分のダッシュボードのインスタンスを変更できます。認証済ビジターが加えた変更内容は、自動的に保存されます。ゲストが加えた変更内容は、セッションの期間中のみ持続します。ダッシュボードの個人用設定の詳細は、第37.2項「ビジターとしてのダッシュボードの使用」を参照してください。
すべてのビジターは、好みのガジェット、レイアウトおよび色テーマを表示するように、デフォルトのダッシュボード・パネルを個人用に設定できます。匿名ユーザーが加えた変更内容は、そのビジターのブラウザに保存されます。これらの変更内容は一時的なものであり、ビジターがブラウザをリセットすると、ダッシュボードはそのデフォルトの外観に戻ります。認証済ビジターは、ダッシュボードの独自のインスタンスを持っています。認証済ビジターがダッシュボード・パネルの外観を変更すると、変更内容はGadgetsアプリケーション・サーバーに保存されます。
この項の内容は、次のとおりです。
ダッシュボード・パネルを個人用に設定するためのオプションは、次のとおりです。
ガジェット選択パネルには、ビジターがダッシュボード・パネルに追加できるすべての利用可能なガジェットがサムネイルとして表示されます。ダッシュボード・パネルにガジェットを追加することで、これらのガジェットのコンテンツを表示するようにダッシュボードを構成します。ビジターがダッシュボード・パネルからガジェットを削除しても、そのガジェットは引き続きダッシュボードのガジェット選択パネルからサムネイルとして利用可能になります。
ガジェットをダッシュボード・パネルに追加するには
ダッシュボードがデプロイされているWebページにアクセスします。
匿名ビジターの場合は、手順3にスキップします。認証済ビジターの場合は、割り当てられた資格証明を使用してWebサイトにログインし、ダッシュボードの独自のインスタンスにアクセスします。
ダッシュボードのツールバーで、「コンテンツの追加」をクリックします。
ガジェット選択パネルがダッシュボード・パネルの上に開きます(図37-4を参照)。
ガジェット選択パネルで、ダッシュボード・パネルに目的のガジェットを追加します。
コンテンツをダッシュボード・パネルに表示するガジェットに移動します。
ガジェットのコンテンツをダッシュボード・パネルに追加する前にプレビューする場合は、ガジェットのサムネイル・イメージをクリックします。
「追加」をクリックします。
「終了」をクリックします。
ガジェット選択パネルが閉じ、追加されたガジェットのコンテンツがダッシュボード・パネルに表示されます。
ダッシュボード・パネル上のガジェットの配置を変更する場合は、ガジェットのタイトル・バーをクリックして、ダッシュボード・パネル上の目的のスロットにドラッグします。
ガジェットをダッシュボード・パネルから削除するには
ダッシュボードがデプロイされているWebページにアクセスします。
匿名ビジターの場合は、手順3にスキップします。認証済ビジターの場合は、割り当てられた資格証明を使用してWebサイトにログインし、ダッシュボードの独自のインスタンスにアクセスします。
ダッシュボード・パネルで、ダッシュボード・パネルから削除するガジェットに移動し、(ガジェットのタイトル・バーに配置されている)Xアイコンをクリックします。
ガジェットはダッシュボード・パネルから削除されますが、ビジターは引き続きガジェット選択パネルからアクセス可能です。
ビジターはレイアウト・パネルで、ダッシュボード・パネル上に表示されるガジェットの配置を変更できます。
ダッシュボードのレイアウトを変更するには
特定のガジェットは、ガジェットの開発方法に応じて、ビジターのプリファレンスを編集するための「設定」オプションをビジターに提供にします。たとえば、天気ガジェットは、ビジターが指定した場所の天気予報がガジェットに表示されるように、ロケール・オプションをビジターに提供できます。
ガジェットのビジターのプリファレンスを変更するには
ダッシュボードがデプロイされていたWebページにアクセスします。
匿名ビジターの場合は、手順3にスキップします。認証済ビジターの場合は、割り当てられた資格証明を使用してWebサイトにログインし、ダッシュボードの独自のインスタンスにアクセスします。
ダッシュボード・パネルで、目的のガジェットに移動し、ガジェットのタイトル・バーで「設定」オプションをクリックします。たとえば、図37-7は、「最新ギア」サンプル・ガジェットの変更可能な設定を示しています。(ガジェットに「設定」オプションがない場合、そのガジェットのビジターのプリファレンスは変更できません。)
ガジェットの目的のプリファレンスを選択します。たとえば、ビジターは「最新ギア」ガジェットで、そのリストにレンダリングされるアイテムの数を選択できます。
「保存」をクリックして、プリファレンスを保存します。
特定のサイト・カタログで有効になっているすべてのガジェットを、個別にWebページにデプロイして、ガジェットのコンテンツをビジターに表示きます。これは、サイト・ガジェット・カタログと「単一ガジェットのデプロイメント」画面が、Gadgets Userインタフェースの同じインスタンス上で動的な関係を共有するからです。ガジェットが表示されると、Gadgets Userインタフェースでガジェット用に構成された現在の設定とメタデータが表示されます。図37-8は、サンプルWebページ上で個別にデプロイされた2つのガジェットを示しています。
個別にデプロイされたガジェットは、(認証済および匿名の)すべてのビジターに表示されます。特定のガジェットでは、ビジターがガジェットの設定を変更できます。すべてのビジターは、(ガジェットの開発方法に応じて)特定のガジェットのビジターのプリファレンスを個人用に設定できます。たとえば、最新ギア・サンプル・ガジェットの「設定」リンクを使用して、ビジターはガジェットのコンテンツにリストされた製品のサムネイル・イメージの表示と非表示を切り替えることができます。またビジターは、ガジェットに一度に表示する製品の数量を指定することもできます。
設定を変更できるガジェットを使用する手順については、第37.2.3項「ガジェットのビジターのプリファレンスの変更」を参照してください。