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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49681-03
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84 アプリケーションのメンテナンスに関するガイドライン

この章には次の項が含まれます。

84.1 ウィジェットのデプロイメントのガイドライン

Community-Gadgets Webアプリケーションでウィジェットの機能、権限および外観を構成したら、Community-Gadgetsウィジェットのデプロイメント・プロセスを開始できます。ウィジェットのデプロイ時に「サイトの設定」オプションを選択すると、ウィジェットを含むページが再ロードされた後、Community-Gadgetsで行った構成が、デプロイ済のウィジェットにすぐに反映されます。このオプションを設定すると、デプロイ済のウィジェットがデータベース内の構成変更を常に監視するようになります。ただし、「カスタム設定」オプションの一部の構成設定では、ウィジェット・デプロイメント・コード・スニペット自体に埋め込まれるカスタム値が使用されます。カスタム構成設定は、データベースに格納されるのではなく、ウィジェットがデプロイされるページのHTML/JavaScriptコードに格納されることに注意してください。その結果、カスタム構成設定はサイト設定よりも優先されます。

「カスタム設定」オプションを選択してウィジェットをデプロイすると、カスタマイズ用に「リソースID」フィールドが利用できるようになります。Community-GadgetsはリソースIDを利用することによって、訪問者が投稿したコンテンツをデプロイ先のページに関連付けることができます。JavaScriptを使用してウィジェットの機能をWebサイトにデプロイする軽量な統合アプローチであるため、このIDを使用して、ページに表示されるコンテンツ・タイプが決定されます。たとえば、デプロイ時にリソースIDが指定されていない場合は、リソースIDとしてmd5 (128ビット(16バイト)のハッシュ値を生成する暗号化ハッシュ機能)が自動的に使用されます。この場合、あるページに訪問者が何度もアクセスすると、Community-Gadgetsによって同じコンテンツが表示されます。したがって、(コンテンツ管理システムによって管理されている場合、)リソースIDをページIDと同じにすることをお薦めします。そうすることによって、関連付けが単純で直感的になります。2つの異なるページに同じコメント・フィードを表示する必要がある場合は、同じリソースIDを指定するのみで済みます。 たとえば、両方のページでxyzをリソースIDとして使用することにより、これらのページに同じコンテンツがレンダリングされます。

84.2 ロギング・レベルの調整

この項の内容は、次のとおりです。

84.2.1 log4jログ出力の構成

製品メンテナンスにおいて、ログ・ファイルの構成と監視は重要な要素です。この項では、トラブルシューティングおよび監視で利用可能なlog4jログ出力について説明します。

  • log4j-cos.propertiesファイルは、Community-Gadgets Webアプリケーションのロギング用のメイン構成ファイルです。log4j-shindig.propertiesファイルは、Shindig Webアプリケーションのロギング用のメイン構成ファイルです。これらのファイルは、standalone_nodeフォルダにあります(デフォルトの場所は、<cg_install_dir>/deploy/management/management_node1および<cg_install_dir>/deploy/production/production_node1)。

  • Community-Gadgets固有のすべてのロギングを有効にするには、次のロガ出力をデバッグ・レベルに設定します。

    log4j.logger.com.fatwire=DEBUG
    log4j.logger.oracle.fatwire.widgets=DEBUG
    
  • Community-GadgetsがWebCenter Sitesのデータ・リポジトリに送信するすべてのリクエストを監視するには、次のログ出力を有効にします。log4j.logger.com.fatwire.cos.core.jpa.cmd.wem.WemCommandManager = TRACE

  • Community-Gadgetsがネットワークに送信するすべてのリクエスト、および使用されるネットワーク・プロキシを監視するには、次のログ出力を有効にします。log4j.logger.com.fatwire.cos.registry.client.local=TRACE

  • RESTを介したWebCenter Sitesの接続に使用されるCASチケットのライフサイクル管理を監視するには、次のログ出力を有効にします。log4j.logger.com.fatwire.cos.core.jpa.session.wem.WemSessionManager = TRACE

    log4j.logger.com.fatwire.cos.core.sites.wem.WemManager = TRACE

  • Community-Gadgetsによって実行されるinCacheの操作を監視するには、次のログ出力を有効にします。log4j.logger.com.fatwire.cos.core.cache.appcache.wem.WemAppCacheFacility = TRACE

  • WebCenter SitesからのinCacheの無効化リクエストを監視するには、次のログ出力を有効にします。log4j.logger.com.fatwire.cos.core.cache.appcache.wem.IncacheServlet = TRACE

  • システム内のデータ整合性の問題や同期機能(ロック)のトラブルシューティングを行うには、次のログ出力を有効にします。log4j.logger.com.fatwire.cos.cluster.CacheLockClientFacility = TRACE

    log4j.logger.com.fatwire.cos.cluster.ClusterLockImpl = TRACE

84.2.2 SEOウィジェットのJARファイルのロギングの有効化

検索エンジン最適化(SEO)をサポートするウィジェットをデプロイする場合、ウィジェットのデプロイメントとレンダリング・ロジックが格納されているcos-widget-tag.jarファイルをダウンロードし、Webアプリケーションのクラスパスにこのファイルを配置する必要があります。「コメント」「デプロイ」「コメント」に移動して「カスタム設定」を選択し、「ウィジェット・タグ」フィールドまで下にスクロールします。JARファイルをダウンロードするには、「注意」セクションのリンクをクリックします。

これは軽量のJARファイルであり、外部のロギング・ライブラリとは独立して機能するように作成されています。ただし、このライブラリ(cos-widget-tag.jar)によって提供されるログ・メッセージを有効にするには、Webアプリケーションを実行するJVMにJavaパラメータ-Dcos.widget.tag.debug=trueを追加する必要があります。これにより、ログ・メッセージが標準の出力ストリーム(コンソール)に表示されるようになります。

このライブラリのパフォーマンスを最適化するには、次のJVMパラメータを追加することをお薦めします。

-Dhttp.keepAlive=true, -Dhttp.maxConnections=<Number>

<Number>の値は、SEOデプロイメント・タグを含むページがデプロイされたアプリケーション・サーバーの並列度、およびアプリケーション・サーバー上で利用可能な処理スレッドの数にあわせる必要があります。

84.3 問題の報告

サポート・チームに問い合せる前に、調査に必要な情報を収集してください。これにより、不必要なコミュニケーションのやり取りが回避され、トラブルシューティング・プロセスが迅速になります。

次に、迅速で効率的なトラブルシューティングをサポートするために推奨される項目リストを示します。

環境の詳細

構成の詳細

製品構成ディレクトリの内容をアーカイブし、そのアーカイブをサポート・チケットに添付します。たとえば、Production_node1またはManagement_Node1の構成は、<install folder>/deploy/productionおよび<install folder>/deploy/managementディレクトリに保存されています。それ以外にも、<cg_install_dir>/deploy/management/management_node1および<cg_install_dir>/deploy/production/production_node1ディレクトリにあるsetup_*.propertiesファイルが必要です。

ロギングの詳細