ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

34 Webエクスペリエンス管理フレームワーク

この章では、Oracle WebCenter Sites: Webエクスペリエンス管理(WEM)フレームワークおよびその管理者の概要について説明します。

この章は、次の項で構成されています。

34.1 概要

Oracle WebCenter Sites: Webエクスペリエンス管理(WEM)フレームワークは、アプリケーションを開発し、そのアプリケーションをOracle WebCenter Sitesと統合するためのテクノロジを備えています。単一の管理インタフェースであるWEM Adminは、一元化したアプリケーション管理とユーザー認可をサポートします。シングル・サインオンを使用すると、ユーザーは一度ログインするだけで、セッションの継続中は使用可能なすべてのアプリケーションにアクセスできます。

WEMフレームワークを使用するには、コンテンツ管理プラットフォームが必要です。このリリースのWEMフレームワークは、Oracle WebCenter Sites上で動作し、WebCenter Sites Representational State Transfer (REST) APIを備えています。サイト、ユーザーおよびデータ・モデルなど、WebCenter Sitesデータベース内のオブジェクトは、WEMフレームワークでRESTリソースにマッピングされます。

WEMフレームワーク上に実装されたアプリケーションは、RESTサービスを使用してWebCenter Sitesデータベースと通信します(図34-1)。このアプリケーションは、WEM Adminで「アプリケーション」ページ(図34-2)のリスト項目として表示されます。管理者がユーザーを認可する際に、アプリケーションおよびそのリソースへのアクセスが構成されます。そのため、WEM Adminインタフェースでは、メニュー・バーの「サイト」、「アプリケーション」、「ユーザー」および「ロール」のリンクで認可アイテムを(アプリケーションとともに)公開しています。

図34-1 WEMフレームワーク

図34-1の説明が続きます
「図34-1 WEMフレームワーク」の説明

図34-2 WEM Adminの「アプリケーション」ページ

図34-2の説明が続きます
「図34-2 WEM Adminの「アプリケーション」ページ」の説明

図34-3に示すようにアイテムを結合することによって、ユーザーがアプリケーションを使用できるようにします。

図34-3 認可モデル

図34-3の説明が続きます
「図34-3 認可モデル」の説明

結合が完了すると、ユーザーは、データベース・レベル、RESTレベルおよびアプリケーション・レベルで認可されます。

図34-4 WEMフレームワーク

図34-4の説明が続きます
「図34-4 WEMフレームワーク」の説明

習熟したWebCenter Sites管理者であれば、WEM Adminインタフェースによって、アプリケーションへのアクセスを制御するためのサイトおよびロールの用途が拡張されることがわかります。ロールをアプリケーション内で使用して、(WebCenter Sitesと同様に)インタフェース機能を保護し、それによってアプリケーションのコンテンツへのアクセスを制限することもできます。

WebCenter Sitesとは異なり、WEM Adminはデータ・モデルを公開しません。REST APIが公開します。この点においてWEM Adminは厳密な意味での認可インタフェースと見なすことができ、(ACLおよびグループの構成用に)WebCenter Sites Adminインタフェースでサポートされます。このガイドの以降の章では、ユーザーの作成と認可手順、およびサイト管理のガイドラインについて説明します。

34.2 管理ロールおよび権限

WEMフレームワークでは、一般管理者とサイト管理者の2つのタイプの管理者をサポートしています。

この項は、次のトピックで構成されています。

34.2.1 一般管理者

一般管理者は、システム全体を制御し、WEM Adminインタフェースのサイト、アプリケーション、ユーザーおよびロールに対する完全な権限を持っています。一般管理者は、WEM Adminを使用して、サイト、アプリケーション、ユーザーおよびロールの追加と削除、それらの詳細の変更、および認可タスクの実行を行うことができます。

WEMフレームワークの一般管理者は、WEMフレームワーク向けに特別に構成されているWebCenter Sitesの一般管理者でもあります。デフォルトの一般管理者(fwadmin)は、WebCenter Sitesインストール・プロセスの実行中に、自動的にRestAdminグループに割り当てられてRESTサービスへの無制限アクセスを取得し、デフォルトでWEM Adminアプリケーションが実行されているAdminSite上で有効になっています。デフォルトの一般管理者は削除しないでください。

同等な一般管理者を必要な数だけ作成できます。既存の一般管理者は、(GeneralAdminロールを介して)RestAdminグループおよびAdminSiteに追加することによって変更する必要があります。手順は、第36章「ユーザーの作成および認可」を参照してください。WebCenter Sitesに対するWEM関連の変更の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド』を参照してください。

34.2.2 サイト管理者

サイト管理者は、一般管理者によって選択されたサイトに割り当てられ、サイトのユーザーおよびアプリケーションを管理します。AdminSite以外のサイトのSiteAdminロールが割り当てられたユーザーには、暗黙的にAdminSiteのSiteAdminロールが割り当てられます。ユーザーにAdminSiteのみのSiteAdminロールを割り当てることはできません。サイト管理者がWEM Adminインタフェースでアクセスできるのは、「サイト」フォームのみです。割り当てられているサイトに対して次の操作を実行できます。

  • サイトへのユーザーの割当ておよびサイトからのユーザーの削除

  • サイトへのアプリケーションの割当ておよびサイトからのアプリケーションの削除

  • サイト・ユーザーのロール割当ての変更

  • サイトでのアプリケーションのロール割当ての変更

サイト管理者は、サイト、ユーザーおよびロールを作成、変更または削除できません。(WEM Adminで表示されるフォームおよびインタフェース機能は権限によって決まります。)

WEMフレームワークが稼動しているWebCenter Sitesシステムのサイト管理者は、WEM向けに特別に構成する必要があります。それらは、WebCenter Sites Adminインタフェースで構成されるデフォルトのRESTセキュリティ・グループであるSiteAdmin_AdminSiteグループに割り当てる必要があります。手順は、第36章「ユーザーの作成」を参照してください。

34.2.3 すべての管理者

WEMフレームワークのすべての管理者は、習熟したWebCenter Sitesユーザーである必要があります。

34.3 WebCenter Sitesアプリケーション

WebCenter SitesのContributorインタフェースおよびAdminインタフェースは、登録済アプリケーションです。これらは、WEM Adminインタフェースの「アプリケーション」ページにリストされます。WebCenter Sitesユーザーは、アプリケーション・レベルで認可された後、WEMフレームワークからアプリケーションにアクセスできます。また、WebCenter Sitesアプリケーションには、通常のURLを使用して引き続き直接アクセスできます。ログイン・ダイアログを次に示します。

図34-5 WebCenter Sitesのアプリケーション・ログイン

図34-5の説明が続きます
「図34-5 WebCenter Sitesのアプリケーション・ログイン」の説明

34.4 サンプル・サイト

WebCenter Sitesシステムには、サンプル・サイトがインストールされている場合があります。その場合、サンプル・サイトは、WEM Adminインタフェースにカスタム・サイトとともにリストされます。次のサンプル・サイトがあります。