Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites: Analytics開発者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.6.0) E49683-01 |
|
前 |
次 |
カスタム・パラメータは、Webサイトで訪問者が行う特定の操作に関するデータをキャプチャします。この演習では、データ・キャプチャ用のカスタム・パラメータをDETAILDEFINITION
表に追加する方法について説明します。
この演習の内容は次のとおりです。
カスタム・パラメータに基づいてレポートを作成するには、最初に、データ・キャプチャの対象となるパラメータを作成し、そのパラメータを処理するようにAnalyticsを構成する必要があります。この演習では、agent
パラメータ(第2章「演習1: データ・キャプチャ用の新規パラメータの追加」で作成済)のデータベース・エントリをDETAILDEFINITION
表に作成することによって、そのパラメータを処理するようにAnalyticsを構成します。
DETAILDEFINITION
表で定義されたパラメータをAnalyticsは認識できるため、そのパラメータを処理するように作成されたAnalyticsジョブは、目的のパラメータを使用できます。agent
パラメータを処理するAnalyticsジョブの作成は、次の演習(第4章「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」)で行います。
Analyticsジョブでカスタム・パラメータを処理してレポートに表示するために、データ・キャプチャの対象となるカスタム・パラメータの行(レコード)を、AnalyticsデータベースのDETAILDEFINITION
表に追加します。この演習では、agent
パラメータ(第2章「演習1: データ・キャプチャ用の新規パラメータの追加」で作成済)の行を追加します。
DETAILDEFINITION
表では、追加するパラメータのタイプをエントリとして指定することが求められるため、Analyticsでサポートされるカスタム・パラメータのタイプについて理解している必要があります。
Analyticsでは、次のタイプのカスタム・パラメータがサポートされています。
セッション関連: 特定のセッションにバインドされているパラメータ。セッション関連パラメータの値は、セッション全体をとおして同じままです。
OI (オブジェクト・インプレッション)関連: 特定のページ・ビューまたはオブジェクト・インプレッションにバインドされたパラメータ。OI関連パラメータの値は、レンダリングされるページ(オブジェクト・インプレッション)ごとに異なります。
DETAILDEFINITION
表に追加するagent
パラメータは、セッション関連パラメータです。表3-1は、DETAILDEFINITION
表のスキーマを示しています。
表3-1 DETAILDEFINITION
表
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
|
NUMBER (22) |
主キー。カスタム・パラメータに関してデータベースによって生成される一意の値です。このキーを使用して、このパラメータの行にアクセスします。 |
|
VARCHAR2 (64バイト) |
カスタム・パラメータの名前。 |
|
VARCHAR2 (64バイト) |
イメージ・タグを介して渡されるパラメータの名前。通常、 |
|
NUMBER (22) |
異なる |
|
NUMBER (22) |
パラメータの構成先である |
|
NUMBER (22) |
パラメータのタイプを指定します。 使用可能な値: 0はOI関連パラメータを表し、1はセッション関連パラメータを表します。 |
|
VARCHAR2 (64バイト) |
このフィールドは、Analyticsデータベース内の |
|
NUMBER (22) |
このフィールドは非推奨です。この演習では、このフィールドの値は |
agent
パラメータで収集されたデータを格納するには、DETAILDEFINITION
表に新しいレコードを追加する必要があります。次のSQL文を実行します(サンプルのValues
は、表に挿入するパラメータの値に置き換えます)。
insert into DETAILDEFINITION (ID, NAME, KEY, OBBJECTTYPEID, SITEID, TYPE, GROUPFUNCTION, AUTODEF) Values(249, 'mime', 'mime', NULL, NULL, 0, NULL, NULL);
注意:
|
第4章「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」では、この演習でDETAILDEFINITION
表に追加した新しいagent
パラメータでキャプチャされる、RAWデータを処理する新しいAnalyticsジョブを作成します。新しいAnalyticsジョブは、agent
パラメータを処理してレポート(このチュートリアルではNewBrowsersレポート)に表示します。処理されたagent
パラメータは、NewBrowsersレポートで表の列として表示されます。
新しいAnalyticsジョブの開発に先立ち、次の点に注意してください。
新しいパラメータがAnalyticsデータのキャプチャを開始するには、次のコンポーネントがインストールされ、実行されている必要があります。
Analyticsセンサー
Hadoop
hadoop-jobs
HDFSエージェント
注意: 新しいAnalyticsジョブを開発する前に、FSIIサイトを参照します。参照することで、新しいAnalyticsジョブ(次の演習で開発)で処理するデータが作成されます。 |