ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites: Analytics開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.6.0)
E49683-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

3 演習2: DetailDefinition表への新規パラメータの追加

カスタム・パラメータは、Webサイトで訪問者が行う特定の操作に関するデータをキャプチャします。この演習では、データ・キャプチャ用のカスタム・パラメータをDETAILDEFINITION表に追加する方法について説明します。

この演習の内容は次のとおりです。

3.1 概要

カスタム・パラメータに基づいてレポートを作成するには、最初に、データ・キャプチャの対象となるパラメータを作成し、そのパラメータを処理するようにAnalyticsを構成する必要があります。この演習では、agentパラメータ(第2章「演習1: データ・キャプチャ用の新規パラメータの追加」で作成済)のデータベース・エントリをDETAILDEFINITION表に作成することによって、そのパラメータを処理するようにAnalyticsを構成します。

DETAILDEFINITION表で定義されたパラメータをAnalyticsは認識できるため、そのパラメータを処理するように作成されたAnalyticsジョブは、目的のパラメータを使用できます。agentパラメータを処理するAnalyticsジョブの作成は、次の演習(第4章「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」)で行います。

3.2 カスタム・パラメータのデータベース・エントリの作成

Analyticsジョブでカスタム・パラメータを処理してレポートに表示するために、データ・キャプチャの対象となるカスタム・パラメータの行(レコード)を、AnalyticsデータベースのDETAILDEFINITION表に追加します。この演習では、agentパラメータ(第2章「演習1: データ・キャプチャ用の新規パラメータの追加」で作成済)の行を追加します。

DETAILDEFINITION表では、追加するパラメータのタイプをエントリとして指定することが求められるため、Analyticsでサポートされるカスタム・パラメータのタイプについて理解している必要があります。

Analyticsでは、次のタイプのカスタム・パラメータがサポートされています。

DETAILDEFINITION表に追加するagentパラメータは、セッション関連パラメータです。表3-1は、DETAILDEFINITION表のスキーマを示しています。

表3-1 DETAILDEFINITION

列名 データ型 説明

Id

NUMBER (22)

主キー。カスタム・パラメータに関してデータベースによって生成される一意の値です。このキーを使用して、このパラメータの行にアクセスします。

Name

VARCHAR2 (64バイト)

カスタム・パラメータの名前。

Key

VARCHAR2 (64バイト)

イメージ・タグを介して渡されるパラメータの名前。通常、Nameパラメータと同じ値です。タグ内でこの名前を使用して、渡される値を識別します。

Objecttypeid

NUMBER (22)

異なるobjecttypeidの繰返し数を追跡するためにAnalyticsが使用するオブジェクト・タイプ識別子。

Siteid

NUMBER (22)

パラメータの構成先であるsiteid (site表の外部キー)。値をNullに設定すると、登録されているすべてのサイトにパラメータが適用されます。

Type

NUMBER (22)

パラメータのタイプを指定します。

使用可能な値: 0はOI関連パラメータを表し、1はセッション関連パラメータを表します。

Groupfunction

VARCHAR2 (64バイト)

このフィールドは、Analyticsデータベース内のL2_SESSIONDET表でのみ使用されます。この演習では、このフィールドの値はNULLです。

Autodef

NUMBER (22)

このフィールドは非推奨です。この演習では、このフィールドの値はNULLです。


agentパラメータで収集されたデータを格納するには、DETAILDEFINITION表に新しいレコードを追加する必要があります。次のSQL文を実行します(サンプルのValuesは、表に挿入するパラメータの値に置き換えます)。

insert into DETAILDEFINITION (ID, NAME, KEY, OBBJECTTYPEID, SITEID, TYPE,
GROUPFUNCTION, AUTODEF) Values(249, 'mime', 'mime', NULL, NULL, 0, NULL, NULL);

注意:

IDは一意であることが必要で、かつ既存の行と重複しないことが必要です。SITEIDは、Analyticsデータベースに登録されているサイトの値である必要があります。


3.3 次の手順

第4章「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」では、この演習でDETAILDEFINITION表に追加した新しいagentパラメータでキャプチャされる、RAWデータを処理する新しいAnalyticsジョブを作成します。新しいAnalyticsジョブは、agentパラメータを処理してレポート(このチュートリアルではNewBrowsersレポート)に表示します。処理されたagentパラメータは、NewBrowsersレポートで表の列として表示されます。

新しいAnalyticsジョブの開発に先立ち、次の点に注意してください。

新しいパラメータがAnalyticsデータのキャプチャを開始するには、次のコンポーネントがインストールされ、実行されている必要があります。