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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7.0)
B55901-06
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2 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール

この章では、Oracle SOA Suiteのランタイム・コンポーネントをインストールする方法を説明します。

Oracle JDeveloperのインストール方法とOracle JDeveloperにOracle SOA Suite拡張機能をインストールする方法の詳細は、第2.3項「Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール」を参照してください。これらの拡張機能により、SOAコンポジット・アプリケーションの設計用の機能およびオンライン・ドキュメントが提供されます。

この章の構成は、次のとおりです。

2.1 インストールの準備

続行する前に、第1.2項「Oracle SOA Suiteのインストールの流れ」表1-1の説明に従って、次のタスクを完了しておきます。

Oracle SOA Suiteをクラスタ環境にインストールする場合、Oracle SOAではQuartzというオープン・ソースのジョブスケジューリング・フレームワークが使用されることに注意してください。複数システムでクラスタを設定する場合は、すべてのシステム上のクロックを同期することがQuartzの使用条件となります。詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.opensymphony.com/quartz/wikidocs/TutorialLesson11.html

高度なトポロジでのクラスタ化の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』も参照してください。

2.2 インストールの手順

デフォルトでOracle BAMとOracle SOA Suiteの両方がシステムにインストールされます。製品のインストール後、構成ウィザードを実行し、使用する製品を構成する必要があります。

この項の構成は、次のとおりです。

2.2.1 ソフトウェアの入手

具体的なニーズに応じて、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手できる場所は複数あります。詳細は、「Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADMEファイル」ページを参照してください。このページでは、特定のリリースのREADMEファイルを参照できます。

ダウンロード場所の1つを選択し、「SOA Suite」をダウンロードします。これは、.zipアーカイブ・ファイルとしてシステムに保存されます。

アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシンの選択したディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。

2.2.2 インストーラの実行

インストーラを実行するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1ディレクトリに切り替えます。

UNIXオペレーティング・システムの場合

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システムの場合

cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

インストーラでは、ご使用のシステムのJava Runtime Environment (JRE)の場所へのフルパスを必要とします。これは、-jreLocパラメータを使用して指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、Middlewareホーム内のjdk160_versionディレクトリにJREがインストールされています。この場所をJRE_LOCATIONとして使用してインストーラを実行できます。

インストーラによって作成されるログ・ファイルとその内容の詳細は、第D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.2.3 Oracleインベントリの構成(UNIXのみ)

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。この場所にサブディレクトリが設定され、そのシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。

表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、ヘルプが表示されます。

表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

画面 説明と必要なアクション

インベントリ・ディレクトリの指定


Oracleインベントリ・ディレクトリと、そのディレクトリのグループ権限を指定します。グループにはOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限が必要です。

インベントリの場所の確認


rootcreateCentralInventory.shスクリプトを実行します。


2.2.4 インストールの画面と説明

表2-2の手順に従って、Oracle SOA Suiteコンポーネントをインストールします。

いずれかのインストール画面の詳細情報を確認するには、付録A「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 Oracle SOA Suiteのインストールのフロー

画面 説明と必要なアクション

ようこそ


Oracle Fusion Middlewareインストーラの導入ページです。

ソフトウェア更新のインストール


ソフトウェア更新の取得に使用する方法を選択します。または、更新を取得しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

更新が見つかると、この時点でインストーラは自動的に適用しようとします。インストールの実行に使用しているサーバーがインターネットに接続されていることを確認してください。

一部の更新はインストーラの再起動を必要とします。インストーラの再起動が発生した場合、次は「ソフトウェア更新のインストール」画面は表示されません。

前提条件のチェック


システムが必要な前提条件をすべて満たしていることを確認します。

インストール場所の指定


Oracle MiddlewareホームとOracleホームの場所を指定します。

Oracle共通ホーム(oracle_common)ディレクトリはMiddlewareホーム内に自動的に作成されるため、Oracleホーム・ディレクトリの名前としてoracle_commonを使用しないでください。

アプリケーション・サーバー


アプリケーション・サーバーを選択し、その場所を指定します。

インストール・サマリー


この画面の情報を確認し、「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況


この画面は、インストールの進行状況を示します。

進行状況が100%完了したことを示している場合、「次へ」をクリックして続行します。

インストール完了


「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


インストールが完了したら、構成ウィザードを実行して、Oracle SOA Suite製品用にドメインを構成できます。手順は、第3章「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの構成」を参照してください。

2.3 Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール

Oracle SOA Suiteのインストールでは、Oracle JDeveloperは自動的にはインストールされません。SOAアプリケーションおよびプロジェクトを作成する前に、Oracle JDeveloperおよびJDeveloper用SOA Suite拡張機能をインストールする必要があります。

JDeveloper用SOA Suite拡張機能のインストール方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。