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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7.0)
B55901-06
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1 インストールの概要

Oracle SOA Suiteは、Oracle Fusion Middlewareのミドルウェア・コンポーネントです。Oracle SOA Suiteを使用してサービスを作成および管理し、SOAコンポジット・アプリケーションに編成できます。コンポジットにより、複数のテクノロジ・コンポーネントを1つのSOAコンポジット・アプリケーションに簡単に組み立てることができます。Oracle SOA Suiteは異機種混在インフラストラクチャへの導入が可能であるため、SOAを段階的に企業に導入できます。

Oracle Business Process Management Suiteは、ビジネス・プロセスを作成、実行および最適化するツールの完全なセットを提供します。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 Oracle SOA Suiteのコンポーネント

Oracle SOA Suiteには、次のコンポーネントが含まれています。

1.2 Oracle SOA Suiteのインストールの流れ

図1-1に、Oracle SOA Suiteのインストールおよび構成を実行するのに必要な手順をまとめました。

図1-1 Oracle SOA Suiteのインストールおよび構成のフローチャート

図1-1の説明の説明が続きます
「図1-1 Oracle SOA Suiteのインストールおよび構成のフローチャート」の説明

表1-1に、フローチャートの各タスクに関する追加情報を示します。

表1-1 Oracle SOA Suiteのインストール手順に含まれるタスク

タスク 説明およびドキュメント

インストールに備えたシステム環境の確認および準備。

システム環境が、Oracle Fusion Middleware、Oracle SOA SuiteおよびRCUの一般インストール要件を満たしていることを確認します。

ハードウェアとソフトウェアの要件、データベース・スキーマの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチについては、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを参照してください。

サポートされている32ビットおよび64ビットのオペレーティング・システム、データベース、Webサーバー、LDAPサーバー、アダプタ、IPv6、JDKおよびサード・パーティ製品については、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページのOracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポートされるプラットフォームを参照してください。

製品間の相互運用性および互換性については、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。

データベースのインストールおよび構成。

Oracle SOA SuiteおよびOracle BAMは、データベースにインストール済のスキーマを必要とします。これらのスキーマをRCUを使用して作成し、データベースにロードします。

Oracle BAMのスキーマには認証されたOracleデータベースが必要です。

Oracle SOA Suite用に選択するデータベースの詳細は、第1.4項「Oracle SOA Suiteのデータベースに関する考慮事項」を参照してください。

RCUの実行による必要なスキーマの作成。

『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の次に示す各項を参照してください。

  • RCUをダウンロードできる場所の詳細は、RCUの入手に関する項を参照してください。

  • スキーマを作成する方法の説明は、スキーマの作成に関する項を参照してください。

アプリケーション・サーバーのインストール。

Oracle SOA Suiteにはアプリケーション・サーバーが必要です。次のいずれかをインストールする必要があります。

  • Oracle WebLogic Server

  • IBM WebSphere

Oracle WebLogic Serverをインストールすると、Oracle SOA Suiteのインストールに必要なMiddlewareのホームおよびWebLogicのホーム・ディレクトリが作成されます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。Oracle WebLogic Serverをインストールする場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の次に示す各項を参照してください。

  • 最新バージョンをダウンロードする方法の説明は、製品配布に関する項を参照してください。

  • インストール手順は、グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。

Oracle WebLogic Serverの最新バージョン(バージョン10.3.6)をインストールしたら、次のOracle Technology Networkサイトの「Oracle SOA製品およびOracle AIA Foundation Packの既知の問題」ページの説明に従って、必要なパッチをインストールする必要があります。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/docs/aiasoarelnotesps6-1866030.html

IBM WebSphereをインストールする場合は、Middlewareホーム・ディレクトリ構造を手動で作成する必要があります。Middlewareホームには、IBM WebSphereインストールの場所への依存関係はありません。IBM WebSphereをインストールする場合のインストールの詳細は、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドを参照してください。

Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール。

ソフトウェアをインストールするには、インストーラを使用します。

これにより、Middlewareホーム内に次のディレクトリが作成されます。

  • SOA Oracleホーム(デフォルトではOracle_SOA1)

  • Oracle共通ホーム(oracle_common).

ソフトウェアを入手する場所の詳細は、第2.2.1項「ソフトウェアの入手」を参照してください。

Oracle SOA Suiteインストーラの起動方法の詳細は、第2.2.2項「インストーラの実行」を参照してください。

インストール手順については、第2.2.4項「インストールの画面と説明」を参照してください。

Oracle WebLogic Serverドメインの作成および構成。

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、WebLogicドメインを作成し、Oracle SOA Suiteコンポーネントを構成します。

ドメインのホーム・ディレクトリの場所を指定するように要求されます。これは、管理サーバーと管理対象サーバーが存在する場所です。

アプリケーションのホーム・ディレクトリの場所も指定するように要求されます。これは、アプリケーションが存在する場所です。

これらのディレクトリはどちらも、システム上の任意の場所に配置できます。

ドメインの作成後、ドメインにさらにコンポーネントを追加する必要がある場合は、後からドメインを拡張できます。

構成ウィザードを開始し、WebLogicドメインを作成する手順については、第3章「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの構成」を参照してください。

サーバーの開始。

管理サーバーおよび管理対象サーバーを開始します。

管理サーバーおよび管理対象サーバーを開始する方法の説明は、第3.5項「サーバーの開始」を参照してください。

インストールおよび構成の検証。

第3.7項「インストールおよび構成の検証」を参照してください。


1.3 Oracle SOA Suiteのトポロジのサマリー

図1-2は、すべての設定にデフォルト値を使用し単一ホストにインストールした単純なOracle SOA Suiteのディレクトリ構造を示しています。

図1-2 インストール完了後のOracle SOA Suiteのディレクトリ構造

図1-2の説明が続きます
「図1-2 インストール完了後のOracle SOA Suiteのディレクトリ構造」の説明

1.4 Oracle SOA Suiteのデータベースに関する考慮事項

指定のインストールの特定のニーズをサポートするために、Oracle SOA Suiteデータベースでは十分なメモリーが使用可能である必要があります。データベースがインストールされているマシンの合計メモリー要件を計算するには、次の需要を考慮する必要があります。

前述の計算を実行する際に、Oracle SOA Suiteシステムの予定存続期間中に予想される使用量の増加を許可する必要があります。Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)および関連テクノロジの使用により、通常は追加要件を満たすために別のマシンを追加して行うシステムの拡張が、追加オプションとして提供されます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』のデータベース増分の管理に関する項を参照してください。