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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
B55910-08
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C サイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール

この付録では、Oracle WebCenter Portalをコマンド・ラインからサイレント・モードでインストールおよびアンインストールする方法について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

C.1 サイレント・インストールおよびサイレント・アンインストールの理解

Oracle Universal Installerのサイレント・インストール・モードを使用して、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを省略し、必要な情報をレスポンス・ファイルで提供できます。この方法は、複数のホストに同じ製品を複数回インストールする場合に最も便利です。レスポンス・ファイルを使用して、インストール・パラメータがわかっている製品のインストールを自動化できます。

サイレント・インストールおよびアンインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのサイレント・インストールおよびアンインストールに関する説明を参照してください。

C.2 Oracle WebCenter Portalレスポンス・ファイル・テンプレートの使用

サイレント・インストールを実行する前に、インストール固有の情報をレスポンス・ファイルに指定する必要があります。レスポンス・ファイルは、通常はユーザーが対話型インストール・セッション中にOracle Universal Installerユーザー・インタフェースを通じて取得する情報を含む指定ファイルです。それぞれの回答は、レスポンス・ファイルで識別される変数の値として格納されます。たとえば、Oracleホームまたはインストール・タイプの値は、レスポンス・ファイル内で自動的に設定できます。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集可能なテキスト・ファイルです。

正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを実行しようとすると、インストーラは機能しません。レスポンス・ファイルを作成するには、まずインストールGUIを実行してから「インストール・サマリー」画面「保存」をクリックすることをお薦めします。このレスポンス・ファイルの作成先の名前と場所を入力するよう求められます。作成した後は、このファイルを使用して、他のシステムに同一のインストールを複製することも、必要に応じて変更することもできます。

Oracle WebCenter Portalのレスポンス・ファイル・テンプレートは、アーカイブ・ファイルの解凍先であるDisk1/stage/Responseディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDisk1\stage\Responseディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあります(第2.2.1項「ソフトウェアの入手」)。

C.2.1 Oracle WebCenter Portalサイレント・インストール・レスポンス・ファイルの使用

表C-1に、Oracle WebCenter Portal用に用意されているインストール・レスポンス・ファイル・テンプレートを示します。

表C-1 Oracle WebCenter Portalのインストール・レスポンス・ファイル・テンプレート

テンプレート 説明

sampleResponse_wls.rsp

このレスポンス・ファイル・テンプレートを使用すると、Oracle WebLogic Serverをアプリケーション・サーバーとして使用してOracle SOA Suiteをインストールできます。GUIを使用して同じインストールを行うには、インストーラを実行して「アプリケーション・サーバー」画面で「WebLogic Server」を選択します。

詳細は、第C.2.1.1項「sampleResponse_wls.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用」を参照してください。

sampleResponse_was.rsp

このレスポンス・ファイル・テンプレートを使用すると、IBM WebSphereをアプリケーション・サーバーとして使用してOracle SOA Suiteをインストールできます。GUIを使用して同じインストールを行うには、インストーラを実行して「アプリケーション・サーバー」画面で「Websphere」を選択します。

詳細は、第C.2.1.2項「sampleResponse_was.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用」を参照してください。


C.2.1.1 sampleResponse_wls.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用

表C-2では、sampleResponse_wls.rspレスポンス・ファイル・テンプレートに指定されているパラメータについて説明します。レスポンス・ファイルに出現する順序でパラメータを示します。パラメータは、グラフィカル・モードで表示されるインストールの画面の順序に従う必要はありません。

表C-2 sampleResponse_wls.rspファイルのパラメータ

対応するインストール画面 パラメータ 説明

ソフトウェア更新のインストール


SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATION

SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATION

ソフトウェア更新をダウンロードできる場所を指定する場合は、SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATION=trueを設定します。

次に、SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATIONパラメータを使用して、更新が含まれているローカル・システムのディレクトリを指定します。

SKIP_SOFTWARE_UPDATES

インストーラでソフトウェア更新を確認しない場合は、SKIP_SOFTWARE_UPDATES=trueを設定します。

インストール場所の指定


ORACLE_HOME

Oracleホーム・ディレクトリのフルパスを指定します。

MIDDLEWARE_HOME

Middlewareホーム・ディレクトリのフルパスを指定します。

アプリケーション・サーバー


APPSERVER_TYPE

Oracle WebLogic Serverをアプリケーション・サーバーとして使用しているため、APPSERVER_TYPE=WLSを設定します。


C.2.1.2 sampleResponse_was.rspレスポンス・ファイル・テンプレートの使用

表C-3では、sampleResponse_was.rspレスポンス・ファイル・テンプレートに指定されているパラメータについて説明します。レスポンス・ファイルに出現する順序でパラメータを示します。パラメータは、グラフィカル・モードで表示されるインストールの画面の順序に従う必要はありません。

表C-3 sampleResponse_was.rspファイルのパラメータ

対応するインストール画面 パラメータ 説明

ソフトウェア更新のインストール


SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATION

SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATION

ソフトウェア更新をダウンロードできる場所を指定する場合は、SPECIFY_DOWNLOAD_LOCATION=trueを設定します。

次に、SOFTWARE_UPDATES_DOWNLOAD_LOCATIONパラメータを使用して、更新が含まれているローカル・システムのディレクトリを指定します。

SKIP_SOFTWARE_UPDATES

インストーラでソフトウェア更新を確認しない場合は、SKIP_SOFTWARE_UPDATES=trueを設定します。

インストール場所の指定


ORACLE_HOME

Oracleホーム・ディレクトリのフルパスを指定します。

MIDDLEWARE_HOME

Middlewareホーム・ディレクトリのフルパスを指定します。

アプリケーション・サーバー


APPSERVER_TYPE

IBM WebSphereアプリケーション・サーバーを使用しているため、APPSERVER_TYPE=WASを設定します。

APPSERVER_LOCATION

IBM WebSphereアプリケーション・サーバーの場所を指定します。


C.2.2 Oracle WebCenter Portalサイレント・アンインストール・レスポンス・ファイルの使用

アンインストール用に提供されている唯一のレスポンス・ファイル・テンプレートは、deinstall_oh.rspです。このファイルには、パラメータDEINSTALL_IN_ASINSTANCE_MODE=falseが1つのみ指定されています。これにより、アンインストーラは削除するOracleインスタンスを検索せず、かわりに起動に使用したOracleホームを削除します。