この付録では、Oracle WebCenter Portalのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
インストール中にエラーが発生した場合:
最新の情報は、(プラットフォームに応じ、)Oracle Fusion Middlewareリリース・ノートfor Linux x86またはOracle Application Serverリリース・ノートおよび新機能を参照してください。このリリース・ノートの最新バージョンは、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのドキュメントのページから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/documentation/index.html
リリースに対応するドキュメント・ライブラリのリンクをクリックします。リリース・ノートは、このライブラリから入手できます。
システム要件と仕様のドキュメントで指定されている要件を、コンピュータが満たしていることを確認します:
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
いずれかのインストール画面で間違った情報を入力した場合は、その画面に戻るまで「戻る」をクリックします。
インストーラによるファイルのコピー中またはリンク中にエラーが発生した場合:
そのエラーをメモして、インストール・ログ・ファイルを確認します。
第6章「Oracle WebCenterのアンインストール」の手順に従って、失敗したインストールを削除します。
エラーの原因となった問題を修正します。
インストールを再開します。
この項では、Oracle Fusion Middlewareのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。この章の内容は次のとおりです。
インストーラによって、Oracle_Inventory_Location
/log
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)に格納されているoraInst.loc
ファイルでその場所を検索できます。
Linuxの場合: /etc/oraInst.loc
HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc
Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
ログ・ディレクトリに書き込まれるインストール・ログ・ファイルは次のとおりです。
install
date-time-stamp
.log
これはメインのログ・ファイルです。
install
date-time-stamp
.out
このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。
installActions
date-time-stamp
.log
このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。
installProfile
date-time-stamp
.log
このログ・ファイルには、インストールおよび構成を完了するまでにかかった時間やメモリーおよびCPUの詳細事項など、全体的な統計が記載されます。
oraInstall
date-time-stamp
.log
このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。
-printtime
パラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTaken
date-time-stamp
.log
ファイルとtime
date-time-stamp
.log
ファイルが作成されます。
timeTaken
date-time-stamp
.log
このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。
time
date-time-stamp
.log
このファイルには、コピー・セッションの時間に関する情報が記載されます。
-printmemory
パラメータを使用してインストーラを起動すると、memory
date-time-stamp
.log
ファイルが作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用量に関する情報が記載されます。
構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次のように-log
オプションを指定して構成ウィザードを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./config.sh -log=log_filename -log_priority=log_level
Windowsオペレーティング・システムの場合:
config.cmd -log=log_filename -log_priority=log_level
-log
および-log_priority
オプションの詳細は、表D-1を参照してください。
表D-1 構成ウィザードのログ・ファイル・オプション
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ログ・ファイルの場所を指定します。
|
|
ログに書き込む詳細レベルを指定します。 使用できる値を、次に詳細レベルの高いものから順に示します。
|
インストーラで使用されるJREの場所は、WebCenter_ORACLE_HOME
/oui/oraparam.ini
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebCenter_ORACLE_HOME
\oui\oraparam.ini
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)に保存されます。このファイルは、OPatchおよびOracle Universal Installer (OUI)が、推奨されるJREの場所を決定するために使用されます。
JREの場所を変更できます(たとえば、JREディレクトリをMiddlewareホームの外に移動します)。この場合、OPatchまたはOUIを実行しようとすると、JREの場所が見つからないためエラー・メッセージが表示されます。この場合は、次のいずれかを実行できます。
WebCenter_ORACLE_HOME
/oui/oraparam.ini
ファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebCenter_ORACLE_HOME
\oui\oraparam.ini
ファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)を編集し、JREの新しい場所を指し示すようにします。
-jreLoc
コマンド・ライン・オプションを使用して、新しいJREの場所を指定します。詳細は、第2.2.2項「インストーラの実行」を参照してください。
この付録で問題が解決されない場合は、My Oracle Support(以前のOracle MetaLink: http://metalink.oracle.com
)に連絡するか、またはサービス・リクエストをオープンしてください。