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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
B55910-08
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5 WebCenter Portalのツールおよびサービス用のバックエンド・コンポーネントの準備

この章は、ドキュメント、ワークリスト、検索などのOracle WebCenter Portalのツールおよびサービスに対してバックエンド・コンポーネントをインストールする方法について説明します。

この章には次のトピックが含まれます:

5.1 ツールおよびサービスの概要

Oracle WebCenter Portalには、ソーシャル・ネットワーキング機能と個人の生産性機能を公開するツールとサービスのセットが用意されています。これらのツールおよびサービスは、デフォルトのWebCenter Portalアプリケーションおよび独自のPortal Frameworkアプリケーションに統合できます。

すべてのツールおよびサービスの機能はデータベースに依存しています。WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションに任意のツールまたはサービスを統合するには、サポートされるデータベースがMDSスキーマで使用できることを確認する必要があります。次を参照してください。

データベースに加えて、一部のツールおよびサービスはバックエンド・コンポーネントに依存しています。ポータル開発者またはユーザーがこのようなツールおよびサービスをWebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションに統合できるようにするには、次のタスクを実行する必要があります。

表5-1は、Oracle WebCenter Portalのツールおよびサービスについて説明し、それらに必要なバックエンド・コンポーネントがある場合はそのリストを示しています。

Oracle WebCenter Portalとともに使用できるサード・パーティ製品の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のサード・パーティ製品のサポートに関する付録を参照してください。

表5-1 ツールおよびサービスのバックエンド要件

ツール/サービス 説明 MDSスキーマでサポートされるデータベースの他に必要なバックエンド・コンポーネント 接続構成

アクティビティ・グラフ

ポータルやアプリケーション内におけるオブジェクトとの共有やり取りと既存の接続に基づいて、ユーザーが接続に関心がある可能性がある人々を提案します。

Oracle WebCenter Portalのアクティビティ・グラフ・エンジン、Analyticsコレクタ、およびActivitiesスキーマを含むサポート対象データベース

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、第4.7項「Oracle WebCenter Portalアクティビティ・グラフ・エンジンの使用」を参照してください。

Analytics

使用状況とパフォーマンス・メトリックを表示します。

Oracle WebCenter PortalのAnalyticsコレクタと、Activitiesスキーマを含むサポート対象データベース

接続が必要です。

お知らせ

ユーザーがお知らせを投稿、パーソナライズおよび管理できるようになります。

Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーおよびDiscussionsスキーマを含むサポートされるデータベース

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、第4.3項「Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーの使用」を参照してください。

ディスカッション

スレッド化されたディスカッションを作成し、そのディスカッションに参加するための機能を提供します。

Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーおよびDiscussionsスキーマを含むサポートされるデータベース

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、第4.3項「Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーの使用」を参照してください。

ドキュメント

コンテンツのアップロード、ファイル、フォルダ、wikiおよびブログの作成と管理、ファイルのチェックアウト、ファイルのバージョニングなどの、コンテンツ管理機能やストレージ機能を提供します。

Content Serverなどのコンテンツ・リポジトリ

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、第5.3.1.4項「Content Server - 統合」を参照してください。

イベント

ユーザーが会議、予定などのチームの集まりのスケジューリングに使用できる、個人用およびポータル固有のカレンダを提供します。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

個人用イベントの場合はMicrosoft Exchange Server 2003またはMicrosoft Exchange Server 2007

接続は、個人用カレンダには必要で、ポータル・カレンダには不要です。

インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)

他の認証済ユーザーのオンライン・プレゼンス・ステータス(オンライン、オフライン、ビジーまたはアイドル)を確認し、ただちにこれらのユーザーに連絡するための機能を提供します。

Microsoft Live Communication Server 2005などのサポート対象の通信サーバー

接続は、手動で作成する必要があります。

リンク

関連情報の表示、アクセスおよび関連付けを実行するための機能を提供します。たとえば、ディスカッション・スレッドからソリューション・ドキュメントにリンクできます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

リスト

ユーザーはリストを作成、公開および管理できます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

メール

IMAPやSMTPメール・サーバーと簡単に統合でき、単純なメール機能(メッセージの表示、開封、作成および削除、添付ファイル付きメッセージの作成、既存メッセージへの返信や転送など)をユーザーが実行できるようになります。

Microsoft Exchange Server 2003など、IMAP4やSMTPに基づいたメール・サーバー

接続は、手動で作成する必要があります。

メモ

個人的に関連情報を書き留めて、保持する機能を提供します。

注意: この機能は、WebCenter Portalでのみ使用できます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

ピープル・コネクション

企業のコネクションの作成、そのコネクションでのやり取り、アクティビティの追跡を行うためのオンライン・ソーシャル・ネットワーキング・ツールを提供します。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

Personalization

ユーザーとアプリケーションのコンテキストの両方に基づいて対象のコンテンツを配信します。

Oracle WebCenterポータルのパーソナライズ・サーバー

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、第4.8項「Oracle WebCenter PortalのPersonalizationの使用」を参照してください。

投票

ユーザーがオンライン投票を作成、編集および実施することができます。投票では、ユーザーはオーディエンスの意見、経験レベルなどの調査、重要情報を覚えているかどうかの確認、およびプレゼンテーションの効果に関するフィードバックの収集を実行できます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

最近のアクティビティ

ドキュメント、ディスカッションおよびお知らせに対して最近行った変更のサマリー・ビューを表示します。

なし

別の接続は、必要ありません。

RSS

他のWebCenter Portalのツールとサービスおよび外部ソースのコンテンツを、RSS 2.0およびAtom 1.0形式でニュース・フィードとして公開する機能を提供します。

RSSニュース・フィードは、WebCenter Portalからのみ使用可能です。RSSビューア・タスク・フローは、WebCenter PortalおよびPortal Frameworkの両方のアプリケーションで使用できます。

なし

別の接続は、必要ありません。

検索

タグ、ドキュメントおよびページを検索する機能を提供します。検索の最良のパフォーマンスとスケーラビリティを求める場合はOracle SESをお薦めします。

Oracle WebCenter Portalオブジェクトの検索に別のバックエンド・コンポーネントは必要ありません。

Oracle WebCenter Portalの外にある外部リポジトリを検索するには、最新のパッチ・セットで更新されたOracle SES 11gが必要です。

WebCenter Portalのライブ検索アダプタの使用を選択する場合、別の接続は必要ありません。Oracle SES用の接続が必要です。

タグ

特定のページやドキュメントに個人的に関係のあるキーワードを1つ以上割り当てて、それらのアイテムを検索結果で発見しやすくする機能を提供します。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

ワークリスト

注意を払う必要のあるビジネス・プロセスを即座に確認できる個人ビューを提供します。これには、ドキュメントの確認リクエストなど、エンタープライズ・アプリケーションから直接送信されるビジネス・プロセスが含まれます。

Business Process Execution Language (BPEL)サーバー

接続が必要です。

第4.2項「WebCenter Portalの使用」に示されている条件を満たす場合、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。


5.2 インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)のバックエンド要件

インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)は、バックエンド通信サーバーに依存します。IMPの通信サーバーとして次のサーバーのいずれかを構成できます。

この項では、次の項目について説明します。

5.2.1 通信サーバー - インストール

Microsoft Live Communications Server 2005、Microsoft Office Communications Server 2007またはMicrosoft Lyncのインストールの詳細は、関連するMicrosoft社のドキュメントを参照してください。

5.2.2 通信サーバー - 構成と統合

IMPの通信サーバーを構成するには次の点を考慮してください。

  • Microsoft OCS 2007を使用するには、Microsoft Unified Communications Managed API (UCMA) 2.0 SDKおよびOracle RTC Web service for Microsoft OCS 2007をインストールする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のMicrosoft OCS - 構成に関する項を参照してください。

  • Microsoft Live Communications Server 2005を使用するには、Microsoft RTC API v1.3およびOracle RTC Web service for Microsoft LCS 2005をインストールして構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のMicrosoft LCS - 構成に関する項を参照してください。

  • Microsoft Lyncの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のMicrosoft Lync - 構成に関する項を参照してください。

通信サーバーをインストールして構成した後は、IMPをWebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションに統合できるように通信サーバーへの接続を設定する必要があります。IMP接続の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの登録に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Portalと通信サーバーが同じ外部のLDAPベース・アイデンティティ・ストアを使用するように構成されていることを確認します。そうでない場合、Oracle WebCenter Portalと通信サーバー環境の間でユーザー・エントリを手動で同期化する必要があります。

5.3 ドキュメントのバックエンド要件

Oracle WebCenter Portalは、WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーション用のコンテンツの管理機能およびストレージ機能をサポートしています。コンテンツを統合するには、管理するドキュメントを含むバックエンドでコンテンツ・リポジトリを持つ必要があります。Oracle WebCenter Portalは、次の外部リポジトリを使用したコンテンツ統合をサポートしています。


注意:

Oracle WebCenter Portalは、その外部コンテンツ・リポジトリとしてContent ServerまたはOracle Portalを使用できます。ただし、ポータルおよびホーム・ポータルのドキュメント・コンテンツ、Wikiおよびブログ機能を有効にするには、WebCenter Portalのデフォルトのコンテンツ・リポジトリとしてContent Server 11gを設定する必要があります。


この項では、次の項目について説明します。

5.3.1 Oracle WebCenter Content Serverの要件

この項では、次の項目について説明します。

5.3.1.1 Content Server - インストール

Oracle WebCenter Portalは、外部コンテンツ・リポジトリとしてOracle WebCenter Content Server 11.1.1.8.0以降をサポートしています。

Content Serverは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントの1つであるOracle WebCenter Contentの一部としてインストールされます。

Content Serverのインストール時に、Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryもインストールすることをお薦めします。Inbound Refineryは、ファイル変換を管理する変換サーバーです。また、ドキュメントと画像のサムネイル機能、およびビデオのストーリボードも提供します。Inbound Refineryを使用して、Content Serverに格納されているコンテンツ・アイテムを変換できます。Inbound Refineryがインストールされていない場合、ポータルおよびアプリケーションにサムネイルまたはレンディションは表示されません。

Content ServerとInbound Refineryのインストール方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

Content ServerとInbound Refineryは、同じドメインにインストールする必要があります。Content ServerとInbound Refineryは、Oracle WebCenter Portalと同じドメインにインストールすることをお薦めします。同じドメインにインストールすると、外部LDAP認証プロバイダを使用するために、追加の構成は必要ありません。


5.3.1.2 FrameworkFoldersサポート用のOracle WebCenter Portalの準備

Content Serverには、Folders_gおよびFrameworkFoldersの2つのフォルダ・ソリューションがあります。リリース11.1.1.8.3では、Oracle WebCenter Portalの新規インストールはFrameworkFoldersと統合できます。以前は、Oracle WebCenter PortalはFolders_gのみをサポートしていました。

この項では、次の項目について説明します。

5.3.1.2.1 FrameworkFoldersの有効化に関する考慮事項

Oracle WebCenter Portalインスタンスに以前のリリースからのパッチが適用されている場合は、引き続きFolders_gを使用する必要があります。Oracle WebCenter Portalの新規インストールの場合は、パフォーマンスを向上させてContent Serverの新機能を使用できるようにするために、Content ServerのFrameworkFoldersコンポーネントを有効化することをお薦めします。

FrameworkFoldersコンポーネントを有効化できるのは、次の条件に合ったインストールの場合のみです。

  • Oracle WebCenter Portal 11.1.1.8.0を新規インストールする必要があります。Oracle WebCenter Portalは、以前のリリースからのパッチが適用されていない、つまり完全に新しいインスタンスである必要があります。

  • FrameworkFoldersコンポーネントを有効化して、Oracle WebCenter Content 11.1.1.8.0を新規インストールする必要があります。Oracle WebCenter Contentは、以前のリリースからのパッチが適用されていない、つまり完全に新しいインスタンスである必要があります。

  • Content Serverは、Folders_gコンポーネントで実行しないように構成されている必要があります。以前にFolders_gを有効化している場合は、FrameworkFoldersを有効化しないでください。

5.3.1.2.2 FrameworkFoldersサポート用のパッチ適用

Oracle WebCenter Portal用のFrameworkFoldersサポートを構成するには、Oracle WebCenter Content 11.1.1.8.0およびOracle WebCenter Portal 11.1.1.8.0の新規インストールに各種パッチを適用する必要があります。

FrameworkFoldersサポート用にOracle WebCenter Portalを準備する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle WebCenter PortalおよびOracle WebCenter Contentのインストールが、第5.3.1.2.1項「FrameworkFoldersの有効化に関する考慮事項」で指定されている条件に合っていることを確認してください。

  2. Oracle WebCenter ContentおよびOracle WebCenter Portal内にコンテンツがないことを確認してください。

  3. http://support.oracle.comから、WebCenter Content MLR03パッチ18088049をダウンロードし、適用してください。

  4. http://support.oracle.comから、WebCenter Portal BP3パッチ18085041をダウンロードし、適用してください。

  5. http://support.oracle.comから、WebCenterConfigureコンポーネント・パッチ18387955をダウンロードし、適用してください。

    Content Serverにこのパッチを適用する前に、すでにWebCenter Content MLR03パッチ18088049が適用されていることを確認してください。


注意:

パッチの詳細およびインストール手順については、それぞれのパッチに付属しているreadmeファイルを参照してください。


5.3.1.3 Content Server - 構成

Content Serverを外部コンテンツ・リポジトリとして使用するには、Oracle WebCenter Portalで動作するように構成する必要があります。Content Serverの構成の必須タスクおよびオプションのタスクの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のContent Serverリポジトリの構成に関する項を参照してください。Oracle SESをPortal FrameworkアプリケーションとWebCenter Portalで使用するためのタスクの概要は、このガイドのContent Serverのロードマップの構成に関する項のフローチャートを参照してください。


注意:

デフォルトでは、Oracle WebCenter Contentは、Oracle WebLogic Serverの組込みのLightweight Directory Application Protocol (LDAP)サーバーを使用します。本番システムでは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションは、デフォルトの組込みLDAPサーバーではなく、外部LDAP認証プロバイダを使用する必要があります。したがって、Content Serverのアイデンティティ・ストアを、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを再び関連付ける必要があります。

Oracle WebCenter PortalおよびContent Serverを同じドメインにインストールする場合、外部LDAP認証プロバイダを使用するための追加の構成は必要ありません。認証プロバイダの構成は、ドメイン全体に適用できます。

Oracle WebCenter PortalおよびContent Serverを別々のドメインにインストールする場合、同じ外部LDAP認証プロバイダを使用するように構成する必要があります。したがって、Oracle WebCenter Portalと同じアイデンティティ・ストアLDAPサーバーにContent Serverを再度関連付けるようにします。


5.3.1.4 Content Server - 統合

コンテンツ・リポジトリとしてContent Serverを使用するには、リポジトリ接続を作成する必要があります。WebCenter Portalについては、リポジトリ接続が自動的に構成され、デフォルトの接続として設定されます(リポジトリ接続がまだ存在しない場合)。第4.2項「WebCenter Portalの使用」に示す一般的な条件が満たされると、接続がアプリケーションの起動時に構成されます。ただし、管理者ロールが付与されたユーザーやサーバーのソケット・ポートが見つからない場合、接続は構成されません。

コンテンツ・リポジトリの登録方法およびリポジトリ接続の管理方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。

5.3.2 Oracle Portalの要件

Oracle Portalでは、エンタープライズ・ポータルを構築、デプロイおよび管理するために完全な統合フレームワークを実現しています。

この項では、次の項目について説明します。

5.3.2.1 Oracle Portal - インストール

WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションのコンテンツ・リポジトリとしてOracle Portal 11gを使用するには、インストールが必要です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド』を参照してください。

5.3.2.2 Oracle Portal - 構成

Oracle Portalは、最新のすべてのパッチを使用して更新する必要があります。パッチの追加情報に関しては、製品のリリース・ノートを参照してください。Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalも参照してください。

5.3.2.3 Oracle Portal - 統合

Oracle PortalコンテンツをWebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションに統合するには、Oracle Portalにコンテンツ・リポジトリ接続を設定する必要があります。コンテンツ・リポジトリの登録方法および接続の管理方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「コンテンツ・リポジトリの管理」を参照してください。

5.3.3 Microsoft SharePointの要件

Microsoft SharePointは、Oracle WebCenter Portalの外部コンテンツ・リポジトリとしてインストールおよび構成できます。この項では、Microsoft SharePointを使用するためのインストール要件および統合要件について説明します。この項の内容は次のとおりです。


注意:

WebCenter Portalでは、プライマリ・ドキュメント・ストアとしてMicrosoft SharePointをサポートしていないため、かわりにContent Serverを使用する必要があります。


5.3.3.1 Microsoft SharePoint - インストール

Oracle WebCenter Portalでは、Microsoft SharePointの次のバージョンがサポートされています。

  • Microsoft Office SharePoint Server (MOSS) 2007 Service Pack 2

  • Microsoft Windows SharePoint Services (WSS)バージョン3 Service Pack 2

インストール情報については、適切なMicrosoft SharePointのドキュメントを参照してください。

5.3.3.2 Microsoft SharePoint - 統合

Oracle WebCenter Portalのコンテンツ・リポジトリとしてMicrosoft SharePointをサポートするには、次のタスクが必要です。

  • サーバー側: Microsoft SharePoint用のOracle WebCenterアダプタをアプリケーションをデプロイする計画のターゲットの管理対象サーバーにインストールします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のMicrosoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタのインストールに関する項を参照してください。

  • 開発側: 開発環境で、Microsoft SharePointをコンテンツ・リポジトリとして使用するPortal Frameworkアプリケーションを作成可能にするには、開発者は最初に、Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタをJDeveloperにインストールする必要があります。次に、そのPortal Frameworkアプリケーション用のMicrosoft SharePointサーバーへの接続を登録する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のMicrosoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタのインストールに関する項および『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』のSharePoint用Oracle WebCenterアダプタに基づくコンテンツ・リポジトリ接続の作成に関する項を参照してください。

アプリケーションのデプロイメント後は、WLSTコマンドを使用してMicrosoft SharePoint接続を管理できます。この接続を管理するには、WLSTコマンド・スクリプトをインストールする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のMicrosoft SharePoint接続を管理するためのWLSTコマンド・スクリプトのインストールに関する項およびWLSTを使用したMicrosoft SharePoint接続の管理に関する項を参照してください。


注意:

WebCenter PortalでMicrosoft SharePoint接続を有効にするには、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/overview/index.html)でホワイト・ペーパー『Integrating the SharePoint 2007 Adapter with WebCenter Spaces』を参照してください。


5.4 カレンダ・イベントのバックエンド要件

WebCenter Portalは、ポータル・カレンダおよび個人用カレンダをサポートしています。Portal Frameworkアプリケーションでは、個人用のMicrosoft Exchangeカレンダのみに対してサポートが用意されています。ポータル・カレンダの機能では、個別のバックエンド・コンポーネントは必要ありません。個人用カレンダに対してイベントを機能させるには、Microsoft Exchange Server 2003またはMicrosoft Exchange Server 2007のいずれかをインストールする必要があります。Microsoft Exchange Serverのインストールの詳細は、その製品ドキュメントを参照してください。

Microsoft Exchange Serverを構成して、メール・サーバーへの接続を作成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「カレンダ・イベントの管理」を参照してください。

5.5 メールのバックエンド要件

Oracle WebCenter Portal内でユーザーがメールにアクセスできるようにするには、IMAP4およびSMTPプロトコルをサポートするMicrosoft Exchange Server 2003などのメール・サーバーをインストールする必要があります。メール・サーバーをインストールするには、使用するメール・サーバーのドキュメントを参照してください。

Oracle WebCenter Portalで使用するアイデンティティ・ストアにおいて作成されたユーザーとメール・サーバーで作成されたユーザーが一致することは必須です。

WebCenter Portalおよび自分のPortal Frameworkアプリケーションのメールを統合するには、自分のメール・サーバーへの接続を構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「メールの管理」を参照してください。

5.6 検索のバックエンド要件

Oracle WebCenter Portalには、アプリケーションの検索方法として、Oracle WebCenter Portalライブ(委任)検索およびOracle Secure Enterprise Search (SES)アダプタの2つが用意されています。WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーション内でツールおよびサービスによって作成されたコンテンツを検索する場合、個別のバックエンド・コンポーネントは必要ありません。ただし、Oracle WebCenter Portalのライブ検索を上回るスケーラビリティおよびパフォーマンスを求める場合や、検索を拡張して外部のコンテンツ・リポジトリを含めるようにする場合は、Oracle SESをお薦めします。Oracle SESはクローラベースのサービスを提供して、構造化されているかいないかに関係なく、様々なファイル形式で数多くのソースにおいて、索引付き検索やリアルタイム検索ができます。

この項では、次の項目について説明します。

5.6.1 Oracle SES - インストール

サポート対象のOracle SESのバージョンは、11.1.2、11.1.2.2および11.2.2.2が含まれます。


注意:

最良のパフォーマンスおよび最新の検索機能のために、Oracle SESリリース11.2.2.2の使用をお薦めします。


この項では、次の項目について説明します。

5.6.1.1 Oracle SES 11.1.2のインストール

Oracle WebCenter Portal用のOracle SES 11.1.2をインストールするには:

  1. Oracle SES 11.1.2をインストールします。

    詳細は、OTNの次の場所にあるOracle Secure Enterprise Searchオンライン・ドキュメント・ライブラリ11g リリース1 (11.1.2)を参照してください:

    http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/documentation/index.html

  2. Oracle Connectorリソース・バンドル11.1.2.0.1のパッチをインストールします。そのためには、パッチ10085593をダウンロードします。


    注意:

    このパッチは、http://support.oracle.comからダウンロードできます。


  3. Oracle XMLコネクタ11.1.2.0.2のパッチをインストールします。そのためには、パッチ10070215をダウンロードします。

  4. Oracle Databaseコネクタ11.1.2.0.2のパッチをインストールします。そのためには、パッチ10070226をダウンロードします。

  5. Oracle SES検索用にOracle WebCenter Portalを設定するには、Oracle WebCenter PortalインスタンスのWCP_ORACLE_HOME/sesディレクトリからwebcenter_search_ses_plugins.zipを取得し、Oracle SESインスタンスのSES_Oracle_Homeディレクトリに置きます。


    注意:

    WCP_ORACLE_HOMEは、Oracle WebCenter Portalホーム・ディレクトリを参照しています。SES_Oracle_Homeは、Oracle SESのインストール時に指定したソフトウェアの場所を示します。

    Oracle WebCenter PortalインスタンスとOracle SESインスタンスは異なるコンピュータ上に存在する場合があります。


  6. Oracle SESホーム・ディレクトリに移動します。例:

    cd $SES_Oracle_Home
    
  7. ./search/lib/plugins/webcenter/search-crawl-ucm.jarファイルを削除します。

  8. 次のコマンドを実行して、必要なOracle WebCenter Portalのプラグインをインストールします。

    unzip webcenter_search_ses_plugins.zip
    

    これによって、Oracle WebCenter Portalの次のJARファイルがOracle SESインストールに追加されます。

    • SES_Oracle_Home/search/lib/plugins/webcenter/search-auth-share.jar

    • SES_Oracle_Home/search/lib/plugins/webcenter/search-auth-plugin.jar

    • SES_Oracle_Home/search/lib/plugins/doc/search-crawl-ucm.jar


注意:

インストールが必要な可能性がある他のOracle SESパッチの詳細は、最新のリリース・ノートを参照してください。


5.6.1.2 Oracle SES 11.1.2.2のインストール

Oracle SES 11.1.2.2のインストールの詳細は、OTNで次のOracle SESオンライン・ドキュメント・ライブラリ11gリリース1 (11.1.2.2)を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/documentation/index.html

Oracle SESは、http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/downloads/index.htmlからダウンロードできます。Oracle SESリリース11.1.2.2には追加のOracleパッチは必要ありません。

5.6.1.3 Oracle SES 11.2.2.2のインストール

Oracle WebCenter Portalで使用する場合は、Oracle SESリリース11.2.2.2をお薦めします。

Oracle SESは、http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/downloads/index.htmlからダウンロードします。

Oracle SES 11.2.2.2のインストールの詳細は、OTNで次のOracle SESオンライン・ドキュメント・ライブラリ11gリリース2 (11.2.2.2)を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/documentation/index.html

Oracle SESリリース11.2.2.2のインストール後は、次の手順を実行して、Oracle SESがOracle WebCenter Portalで動作するように準備します。

  1. Oracle WebCenter Portalのドキュメント・サービス・マネージャの新規バージョンをOracle SESに次のようにインストールします。

    1. Oracle WebCenter PortalインスタンスのWCP_ORACLE_HOME/sesディレクトリからwebcenter_doc_pipeline_plugin.zipを取得します。ここでのWCP_ORACLE_HOMEは、Oracle WebCenter Portalホーム・ディレクトリを参照しています。ファイルをOracle SESインスタンスのOracle SESホーム・ディレクトリにコピーします。

    2. Oracle SESホーム・ディレクトリに移動します。

    3. ./search/lib/plugins/webcenter/search-crawl-ucm.jarファイルを削除します。

    4. webcenter_doc_pipeline_plugin.zipファイルを解凍します。

      これによって、Oracle WebCenter Portalの次のJARファイルがOracle SESインストールに追加されます。

      SES_Oracle_Home/search/lib/plugins/doc/search-crawl-ucm.jar
      
    5. Oracle SESサーバーを再起動します。詳細は、OTNのSecure Enterprise Searchオンライン・ドキュメント・ライブラリ11gリリース2 (11.2.2.2)における『Oracle Secure Enterprise Search管理者ガイド』の「Oracle SESインスタンスの起動と停止」を参照してください。

      http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/documentation/index.html

  2. Oracle SESファセットおよびOracle WebCenter Portalのソート属性を次のように構成します。

    1. Oracle WebCenter PortalインスタンスのWCP_ORACLE_HOME/sesディレクトリからwebcenter_portal_ses_admin.zipを取得し、Oracle SESホーム・ディレクトリにコピーします。

    2. Oracle SESホーム・ディレクトリに移動します。

    3. webcenter_portal_ses_admin.zipファイルを解凍し、readme.txtファイルの手順に従います。

5.6.2 Oracle SES - 構成

Oracle WebCenter Portal用のOracle SESの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「WebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理」を参照してください。

5.7 ワークリストのバックエンド要件

インストール

ワークリストは、Oracle SOA SuiteのコンポーネントであるBusiness Process Execution Language (BPEL)サーバーに依存しています。Oracle WebCenter Portalでワークリストを使用するには、Oracle SOA Suiteをインストールする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。

構成

WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションでのワークリストの統合を有効にするには、BPELサーバーへの接続を登録する必要があります。WebCenter Portalでは、第4.2項「WebCenter Portalの使用」で説明している条件を満たす場合に、WebCenterSpaces-Worklistという名前の接続がアプリケーションの起動時に自動的に構成されます。

ワークリストの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「ワークリストの管理」を参照してください。この章のフローチャートには、WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションで動作するワークリストの取得に必要な前提条件とタスクの概要が図示されています。


注意:

Oracle WebCenter PortalユーザーがBPELサーバーからタスクを格納および取得できるようにするには、そのユーザー名がOracle WebCenter PortalおよびOracle SOA Suiteで使用されるアイデンティティ・ストアに存在することが必須です。これは、両方のアイデンティティ・ストアで同一のユーザー名を作成するか、またはシングル・サインオン(SSO)認証に共通のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用することで実現できます。SSO認証を使用すると、ユーザーが1回のログインでWebCenter PortalまたはPortal FrameworkアプリケーションとBPELアプリケーションの間をシームレスに移動できるようになり、各アプリケーションに別々にログインする必要がなくなります。外部の共有のLDAPベースのサーバーの設定方法については、第3.5項「外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアの設定」を参照してください。


5.8 WebCenter Portalワークフローのバックエンド要件

WebCenter Portalには、ポータル・メンバーシップ通知、ポータル・サブスクリプション・リクエストなど、事前作成されたワークフローがいくつか用意されています。WebCenter Portalワークフローは、BPELサーバー(Oracle SOA Suiteのコンポーネント)に依存します。

表5-2は、WebCenter PortalでWebCenter Portalワークフロー機能を有効にするために実行が必要なタスクについて説明しています。

表5-2 WebCenter Portalワークフローを有効にするタスク

タスク 必須/オプション ドキュメント

1. Oracle SOA Suiteをインストールする

必須

詳細は、第5.8.1項「Oracle SOA Suite - インストール」を参照してください。

2. SOAサーバー・ドメインをoracle.wc_composite_template_11.1.1.jarテンプレートで拡張する

必須

詳細は、第5.8.2項「Oracle SOAサーバー - ドメインの拡張」を参照してください。

3. WS-Securityを構成して、Oracle SOA SuiteおよびWebCenter Portal間のWebサービスのコールを保護する

必須

詳細は、第5.8.3項「Oracle SOAとWebCenter Portal - WS-Securityの構成」を参照してください。

4. BPELサーバーとの接続を登録する

自動的に構成されない場合は、必須

詳細は、第5.8.4項「WebCenter Portal - BPELサーバー接続の構成」を参照してください。



注意:

WebCenter PortalユーザーがBPELサーバーからタスクを格納および取得できるようにするには、そのユーザー名がWebCenter PortalおよびOracle SOA Suiteで使用されるアイデンティティ・ストアに存在することが必須です。これは、両方のアイデンティティ・ストアで同一のユーザー名を作成するか、またはシングル・サインオン(SSO)認証に共有のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用することで実現できます。外部の共有のLDAPベースのサーバーの設定方法については、第3.5項「外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアの設定」を参照してください。


5.8.1 Oracle SOA Suite - インストール

ワークフローをサポートする場合、WebCenter PortalはBPELサーバー(Oracle SOA Suiteに付属)を必要とします。Oracle SOA Suiteをインストールする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。

5.8.2 Oracle SOAサーバー - ドメインの拡張

WebCenter Portalワークフローは、Oracle SOAサーバーにデプロイされます。ワークフロー用にSOAサーバーを準備するには、Oracle SOAがインストールされているドメインをテンプレートoracle.wc_composite_template_11.1.1.jarで拡張する必要があります。このテンプレートは、Oracle SOAインストールの次のパスにあります。

ORACLE_SOA_HOME/common/templates/applications/oracle.wc_composite_template_11.1.1.jar

oracle.wc_composite_template_11.1.1.jarテンプレートにより、WebCenterWorklistDetailApp.ear (招待とメッセージを表示するADFアプリケーション)およびsca_CommunityWorkflows.jar (WebCenter Portalのメンバーシップのメカニズムを管理するBPELコンポジット)がデプロイされます。

ドメインの拡張方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』ガイドでWebLogicドメインの拡張に関する項を参照してください。

5.8.3 Oracle SOAとWebCenter Portal - WS-Securityの構成

Oracle WebCenter PortalにデプロイされるWebCenter Portal Webサービスにより、WebCenter PortalとSOAサーバー間の通信が容易になります。このWebサービスのコールを保護する必要があります。これを行うには、SOAサーバーおよびWebCenter PortalでWS-Securityを設定します。

Oracle SOAサーバーとWebCenter Portal間のセキュアなWebサービス接続を確保するには:

  1. Oracle SOAサーバーのキーストア・ファイルの別名を確認します。

    たとえば、次のコマンドを使用して、Oracle SOAサーバーのキーストア・ファイルの内容をリストします。

    keytool -list -v -keystore bpel.jks -storepass <password>

    次のエントリが存在する必要があります。

    Alias name: webcenter_spaces_ws
  2. WebCenter PortalとOracle SOAサーバーの資格証明ストアが正しく構成されていることを確認します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の資格証明ストアの更新に関する項を参照してください。

  3. 接続の両端に存在する次のようなキーストアを確認します。

    - webcenter.jks (WebCenter Portalサーバー側へのコピー)

    - bpel.jks (Oracle SOAサーバー側へのコピー)

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のSOAドメイン・キーストアの作成に関する項を参照してください。

  4. Oracle SOAサーバーでBPMWorkflowAdminアプリケーション・ロールのロール・メンバーを構成します(soa-infra)。

    ユーザーweblogicを持たないアイデンティティ・ストアにドメインを関連付ける場合は、アプリケーション・ロールBPMWorkflowAdminに別の有効なユーザーを割り当てる必要があります。SOA Oracleホームからこれを実行するには、たとえばLDAPに存在する"monty"というユーザーを割り当てるには、次のようにWLSTコマンドを使用します。

    cd $SOA_ORACLE_HOME/common/bin/
    wlst.sh
     
    connect('<admin username>','<admin password>', 'mysoahost.xmlns.oracle.com:7001')
    revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", principalName="SOAAdmin")
    grantAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="monty")

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のセキュリティ・コマンドに関する項を参照してください。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「WS-Securityの構成」を参照してください。

5.8.4 WebCenter Portal - BPELサーバー接続の構成

WebCenter Portalを起動すると、WebCenterSpaces-Worklistという名前のBPELサーバー接続が自動的に構成されます(この接続がまだ存在しない場合)。ただし、自動構成が行われるのは、第4.2項「WebCenter Portalの使用」に示されている条件を満たす場合のみです。

WebCenterSpaces-Worklist BPEL接続は、ワークリストとWebCenter Portalワークフローによって共有されるように構成されます。これによって、ユーザーは割り当てられたメンバーシップに関連するワークフロー・アイテムと通知サブスクリプションを自分のワークリスト・コンポーネントで参照可能になります。

BPEL接続が自動的に構成されない場合は、手動で作成する必要があります。ベスト・プラクティスとしては、WebCenter Portalワークフローにおいて、ワークリストのアクティブな接続として設定されているものと同じBPEL接続を使用する必要があります。

WebCenter Portalワークフローに対してBPELサーバー接続を構成するには、次の手順を実行します。

  1. WebCenter PortalワークフローがデプロイされているSOAサーバー・インスタンスにBPELサーバー接続を登録します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のワークリスト接続の登録に関する項を参照してください。

  2. このBPEL接続がワークリストのアクティブな接続として設定されていることを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のワークリスト接続のアクティブ化に関する項を参照してください。

    ワークリストとWebCenter Portalワークフローで同じBPEL接続を使用することをお薦めします。

  3. WebCenter Portalワークフローに対してBPEL接続を設定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenter PortalワークフローをホストするBPELサーバーの指定に関する項を参照してください。