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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61383-02
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18.6 WebフォルダをWebDAVクライアントとして使用

Webフォルダは、WebDAVプロトコルをサポートするMicrosoftオペレーティング・システムの拡張機能です。コンピュータでWebフォルダにアクセスすると、WindowsのエクスプローラからPortal内のページ・グループのコンテンツを参照し、それらのページ・グループ内のページにファイルをドラッグ・アンド・ドロップできます。


注意:

Webフォルダで問題が発生した場合、MSDAIPP.DLLをバージョン12.0.4518.1014以上に更新することで問題が著しく改善することがわかっています。通常、このdllはファイル・システムのC:\Program Files\Common Files\System\Ole DBにあります。現時点では、更新ファイルはMicrosoftの次のURLから入手可能です。

http://support.microsoft.com/kb/907306

この章では、WebフォルダをPortalで使用できるように設定する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

18.6.1 Webフォルダとネットワーク・プレース

Webフォルダまたはネットワーク・プレース(WebフォルダのWindows 2000およびXPバージョン)にアクセスするプロセスは、Windowsのバージョンによって異なります。ただし、多くの手順は同じです。この項では、Webフォルダまたはネットワーク・プレースの設定方法および使用上の注意点について説明します。この項の内容は次のとおりです。

18.6.1.1 Webフォルダまたはネットワーク・プレースの設定

Webフォルダまたはネットワーク・プレースを設定するには、次のようにします。

  1. Windowsのエクスプローラを開きます。

    • Windows 9x/NTの場合は、「マイ コンピュータ」をダブルクリックします。

    • Windows 2000/XPの場合は、「マイ ネットワーク」をダブルクリックします。

  2. Windows 9x/NTの場合は、「Webフォルダ」フォルダを開いて、「Webフォルダの追加」をダブルクリックします。

    Windows 2000/XPの場合は、「ネットワーク プレースの追加」をダブルクリックします。

  3. ウィザードに従います。

    • プロンプトが表示されたら、Oracle Portal DAV URLを入力します。

      http://<hostname>:<port>/dav_portal/<dadname>
      

      特定のページ・グループまたはページを表示するには、ページの内部名(表示名ではなく)を使用して、その要素をURLに追加します。次の構文に従ってください。

      http://<hostname>:<port>/dav_portal/<dadname>[/<page_group>][/<page>]
      
    • 接続後、PortalのユーザーIDとパスワードを入力します。このセッション中に何度もログインしなくてもよいように、パスワードを記憶または保存するチェック・ボックスをチェックしてください。

Webフォルダまたはネットワーク・プレースを設定すると、Windowsのエクスプローラの「Webフォルダ」または「マイ ネットワーク」にリストされます。

Webフォルダにログインできるユーザーは、常に1人のみです。複数の同時ログインはできません。新規ユーザーとしてWebフォルダにログインする場合には、自分のCookieをクリアし、コンピュータを再起動して現在のログイン・セッションを停止してから新規ユーザーとしてログインする必要があります。

18.6.1.2 Webフォルダおよびネットワーク・プレースに関する注意点

Windows 2000およびWindows XPの場合、Webフォルダは「マイ ネットワーク」の一部としてオペレーティング・システムに組み込まれています。これらのオペレーティング・システムでは、ネットワーク プレースの追加ウィザードからWebフォルダ(つまりネットワーク・プレース)を設定できます。ウィザードを開始するには、Windowsのエクスプローラで「ネットワーク プレースの追加」をダブルクリックします。

Windows 9xまたはNTでWebフォルダを使用するには、Internet Explorer 5.5 (6.0ではない)をインストールします。

Internet Explorer 5.5をインストールしても「マイ コンピュータ」の下位に「Webフォルダ」ノードが表示されない場合は、「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」を使用し、Internet ExplorerのWebフォルダ・コンポーネントを明示的にインストールする必要があります。

Windows 9xまたはNTでInternet Explorer 6.0がインストールされている場合は、Webフォルダを使用できません。必ずInternet Explorer 5.5とWebフォルダ・コンポーネントをインストールしてください。これが終了したら、Webフォルダへのサポートを失わずにInternet Explorer 6.0にアップグレードできます。

Webフォルダには、ユーザー名とパスワード、またはPortalセッションのCookie、あるいはその両方が格納されることがあります。Webフォルダの作成時、または前に存在していたWebフォルダの再作成時にこれらの詳細が使用されます。したがって、同じホスト上で異なる認証情報を使用してPortal用に複数のWebフォルダを作成することはできません。Web Folders実装の動作を正確に理解している場合を除き、1つのホストを参照するWeb Foldersを複数作成しないことをお薦めします。また、同じPortalを異なるユーザー・ログイン詳細で参照するWebフォルダを作成する場合にも、注意する必要があります。Windowsでは、プロンプトなしでログイン手順が実行される場合があります。

Windows 2000またはXPでWebフォルダを使用する場合、ユーザー名とパスワードの入力を2回要求されることがあります(PortalのWebDAV URLを指定して「次へ」をクリックしたときと「完了」をクリックしたとき)。

18.6.2 Webフォルダを使用したPortalコンテンツの操作

Webフォルダでは、使用しているオペレーティング・システムによって、ファイルを同じフォルダにコピーできないことがあります。たとえばWindows 2000とXPでは、右のペインから左のペインの同じフォルダにアイテムをドラッグするとエラーが発生します。

Webフォルダ内で1つのページから別のページにファイルをドラッグし、ターゲット・ページにファイルがすでに存在する場合、ターゲット・ページでバージョニングが有効になっていても、既存のバージョンが上書きされ、他のすべてのバージョンも失われます。WebDAVでバージョニングを保持するには、ローカル・システムにファイルをドラッグせずにコピーし、そこからターゲット・フォルダにコピーします。

18.6.3 Webフォルダのエラー・メッセージ

Web Foldersを使用してPortalのコンテンツに対する操作を実行すると、操作に該当しないと思われるエラー・メッセージが表示される場合があります。たとえば、アイテムの新バージョンの作成時に、新バージョンが作成されるのではなくアイテムが上書きされることを示すエラー・メッセージが表示される場合があります。また、アイテムを移動するときに、ファイルを削除するかどうかを確認するエラー・メッセージが表示される場合もあります。このメッセージは、クライアントの基本的な動作によるものです。実際に実行されている操作には影響ありません。

Windows 2000とXPでは、アイテムの新規バージョンを追加すると、新規バージョンが追加されず、ファイルが上書きされることを伝えるメッセージが表示される場合があります。これはクライアントのメッセージの制限です。ページで「シンプル」または「監査」のバージョニングが有効になっている場合、WebDAVクライアントでファイルを置き換えると、常に新規バージョンが作成されます。

Webフォルダのビューが正しく更新されないことがあります。この場合は、ブラウザのリフレッシュ・ボタンをクリックするか、キーボードの[F5]キーを押します。それでも正しく表示されない場合は、Webフォルダを閉じてからもう一度開いてください。