Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentアップグレード・ガイド 11gリリース1 (11.1.1.8.0) B69398-03 |
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この章では、既存のOracle Enterprise Content Management 10gリリース3 (10.1.3)環境をOracle WebCenter Content 11gにアップグレードする方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
第4.4項「タスク4: アップグレード・アシスタントの実行によるOracle WebCenter Contentスキーマのアップグレード」
第4.6項「タスク6: アップグレード・アシスタントの使用によるOracle WebCenter Content中間層のアップグレード」
Oracle Universal Content Management 10gおよびOracle Universal Records Management 10gの開始ポイントの詳細は、第2章を参照してください。
注意: Universal Records Management Corporate Editionからアップグレードすると、Oracle Universal Records Management 10g DoD Editionで提供されていた機能と同様の機能を使用できるようになります。 |
Oracle WebCenter Content 11gデプロイメントのターゲット・トポロジの決定に役立てるため、第3章を参照してください。ここでは、10gと11gの機能、ディレクトリ構造およびアーキテクチャを比較しています。さらに、Oracle WebCenter Content 11gのOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middlewareアプリケーションとの統合について説明しています。
Oracle Fusion Middleware実装内のOracle WebCenter Contentトポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの概念の理解に関する項または『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』のOracle WebCenter Contentのトポロジの概要に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Content 11gにアップグレードする前に、Oracle Fusion Middleware環境をインストールする必要があります。手順は次のとおりです。
タスク3a: Oracle WebLogic ServerソフトウェアのインストールおよびMiddlewareホームの作成
タスク3b: Oracle WebCenter Content 11gリリース1 (11.1.1.8.0)のインストール
注意: ここで説明する手順では、最新バージョンのOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middleware 11gのダウンロード作業が完了していることを前提としています。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』の最新のOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する項を参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドのインストールの準備に関する項およびグラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。
Middlewareホームの詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』のOracle Enterprise Content Management Suiteのディレクトリ構造に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Content 11gリリース1 (11.1.1.8.0)のインストールの詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』を参照してください。
注意:
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アップグレード・アシスタントは、Oracle WebCenter Content Oracleホームのbin
ディレクトリに自動的にインストールされます。表4-1の手順に従ってアップグレード・アシスタントを実行して、Oracle WebCenter Contentデータベース・スキーマをアップグレードします。
注意:
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Oracle Fusion MiddlewareインストールのECM_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行してアップグレード・アシスタンスを起動します。
UNIXの場合:
./ua
Windowsの場合:
ua.bat
アップグレード・アシスタントに「ようこそ」画面が表示されます。
表4-1 アップグレード・アシスタントの実行によるOracle ECMスキーマのアップグレード
ステップ | 画面 | 説明と必須作業 |
---|---|---|
1 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「ようこそ」画面 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「操作の指定」画面 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「前提条件」画面 |
「データベースのバックアップが完了済」およびデータベースのバージョンが動作保証済オプションを選択します。 データベース・スキーマのバックアップが完了済 - アップグレードする前にデータベースのOracle ECMリポジトリをバックアップすることをお薦めします。アップグレード・アシスタントでは、リポジトリがバックアップされているかどうかは検証されません。そのため、このオプションはリマインダとして機能します。 データベースのバージョンが動作保証済 - アップグレード・アシスタントでは、Oracle Data Integratorリポジトリが、サポートされているデータベース上に配置されている必要があります。 サポートされるデータベースのリストは、次のOracle Technology Network (OTN)からも入手できます。
「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「ソース・ディレクトリの指定」画面 |
サーバーの 「参照」を使用してこのディレクトリを検索できます。 このディレクトリは10g
「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「ソース・データベースの指定」画面 |
次の項目を入力します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「コンポーネントの調査」画面 |
アップグレード・アシスタントはスキーマを調べて、Oracle Enterprise Content Management Suiteコンポーネントのデータベース・プラグインを初期化します。 「ステータス」列の下に、「成功」という言葉が表示されます。「失敗」という言葉が表示された場合は、ログ・ファイルで詳細を調べてください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「アップグレード・サマリー」画面 |
「アップグレード」をクリックします。 |
8 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「コンポーネントのアップグレード」画面 |
ステータス・バーが100%に達するまで待機します。 アップグレード中にエラーが発生した場合、ログ・ファイルで詳細を調べてください。ログ・ファイルは、次のディレクトリにあります。 UNIXの場合:
Windowsの場合:
このコマンドの 「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
Oracle Universal Content Managementスキーマをアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「アップグレード完了」画面 |
「閉じる」をクリックします。 |
注意: アップグレードされたWebCenter Contentスキーマ内の表および列は、WebCenter Contentインストールの一部としてRepository Creation Utilityから直接インストールされた新しいWebCenter Contentスキーマ内の表および列とは異なります。これらの違いに起因して、アップグレードされたインストールと新規インストールの間で機能が異なることはありません。 |
Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、新しいOracle WebCenter ContentまたはOracle WebCenter Content: Records 11g WebLogicドメインを構成します。
Oracle WebLogic Serverドメインを作成するようにOracle WebCenter Contentを構成すると、MW_HOME
/user_projects/domain
ディレクトリの下にドメイン・ディレクトリが作成されます。Oracle WebCenter Contentを構成するドメインのディレクトリには、管理サーバーおよび1つ以上の管理対象サーバーが含まれ、それぞれOracle WebCenter Contentアプリケーションをホストします。
ドメインを構成するための構成ウィザードの実行方法は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』のOracle WebLogic Serverドメインの作成に関する項を参照してください。
WebLogic Serverドメインを作成した後、アップグレード・アシスタントを実行して中間層をアップグレードする前に、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』の管理サーバーの起動に関する項の手順を使用して、WebLogic管理サーバーを起動します。
Oracle Universal Content ManagementのDB2接続プールの設定
Oracle Universal Records Management 10gからOracle WebCenter Content: Records 11gへDB2データベースとともにアップグレードする場合は、次の構成変数をOracle Universal Records Managementデータ・ソースの接続プールに設定する必要もあります。Oracle WebCenter Contentドメインを構成した後、WebLogic管理コンソールを使用して、Oracle URMデータ・ソースの次の構成変数を変更します。
createDefaultPackage=true replacePackage=true
dynamicSections=500
詳細は、WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのJDBCデータ・ソースの構成に関する項を参照してください。
アップグレード・アシスタントを再度実行して、Oracle WebCenter Content中間層をアップグレードします。
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用したアップグレード・アシスタントを起動する手順は、次のとおりです。
Oracle Fusion MiddlewareインストールのECM_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行してアップグレード・アシスタンスを起動します。
UNIXの場合:
./ua
Windowsの場合:
ua.bat
アップグレード・アシスタントに「ようこそ」画面が表示されます。
表4-2 アップグレード・アシスタントの実行によるOracle ECM中間層のアップグレード
ステップ | 画面 | 説明と必須作業 |
---|---|---|
1 |
Oracle Universal Content Management中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「ようこそ」画面 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
Oracle Universal Content Management中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「操作の指定」画面 |
中間層
「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
Oracle Universal Content Management中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「ソース・ディレクトリの指定」画面 |
このサーバーの 「参照」ボタンを使用してこのディレクトリを検索できます。 このディレクトリは10g 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
Oracle UCM中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「宛先ディレクトリの指定」画面 |
11gサーバー・インスタンスへのフルパスを指定します ( 10gのファイルは、このインスタンスの新しい 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
Oracle WebCenter Content中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「WebLogic Serverの指定」画面 |
次の項目を入力します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
Oracle UCM中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「アップグレード・サマリー」画面 |
サマリー・ツリーを開いて、11gインスタンスにコピーされるディレクトリおよびファイルの詳細な説明を表示できます。 「アップグレード」をクリックします。 |
8 |
Oracle UCM中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「コンポーネントのアップグレード」画面 |
ステータス・バーが100%に達するまで待機します。 アップグレード中にエラーが発生した場合、ログ・ファイルで詳細を調べてください。ログ・ファイルは、次のディレクトリにあります。 UNIXの場合:
Windowsの場合:
このコマンドの 「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
Oracle UCM中間層をアップグレードする場合のアップグレード・アシスタントの「アップグレード完了」画面 |
「閉じる」をクリックします。 |
Oracle WebCenter Contentの各コンポーネントに対して実行する必要がある可能性があるアップグレード後のタスクと考慮事項の詳細は、第5章を参照してください。
Oracle WebCenter Contentのアップグレードが正常に実行されたことを検証する手順は次のとおりです。
第4.4項でアップグレードしたスキーマを使用する中間層を起動します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。
Upgrade Assistantを再度実行し、「操作の指定」ページの「インスタンスの検証」を選択します。
特定のOracle WebCenter Contentコンポーネントが起動し実行中であることを検証する方法については、画面の指示に従ってください。
Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle WebCenter Contentコンポーネントが稼働していることを確認します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用に関するスタート・ガイドの項を参照してください。