この付録では、Oracle B2Bの電子メールによるペイロードの処理について説明します。
この付録の項は次のとおりです。
Oracle B2Bでは、アウトバウンド・メッセージの場合、ペイロードを電子メールの添付ファイルとして送信できます。ペイロードを添付ファイルとして送信するには、「添付ファイルとして送信」をtrueに設定して、デリバリ・チャネルを構成する必要があります。
電子メールの本文が空で添付ファイルの部分が存在する場合、インバウンド・メッセージ側では、添付ファイルの部分がペイロードとして扱われ、Oracle B2Bによって処理されます。
電子メールの本文が無視されるデフォルト・サイズは5文字です。電子メールの本文に6文字以上含まれる場合は、本文がペイロードとして扱われます。
無視するサイズのデフォルト値は、Oracle Fusion Middleware ControlコンソールでOracle B2Bサーバーの次のプロパティを使用して構成できます。
b2b.DefaultBodySize=20 (それ以外の場合、デフォルト値は5)
アウトバウンド・メッセージ処理でペイロードを電子メールの本文として送信する場合、「添付ファイルとして送信」をfalseに設定して、デリバリ・チャネルを構成できます。この場合、インバウンド側では、電子メールの本文がペイロードとして扱われ、Oracle B2Bによって処理されます。
アウトバウンド・メッセージ処理でペイロードを電子メールの本文として添付ファイルとともに送信する場合、「添付ファイルとして送信」をfalseに設定し、バックエンド・アプリケーションでAttachmentヘッダーに添付ファイルを指定することによって、デリバリ・チャネルを構成する必要があります。
例:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Attachments xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xs:noNamespaceSchemaLocation="AttachmentDescriptor.xsd" boundary="boundary----">
<AttachmentPart>
<Location>file:///tmp/oralogo_small.gif</Location>
<Content-Type>
<Top-Level-Type>image</Top-Level-Type>
<Sub-Type>jpeg</Sub-Type>
</Content-Type>
<Content-Transfer-Encoding>BASE64</Content-Transfer-Encoding>
<Content-ID/>
<Content-Description>A GIF file</Content-Description>
</AttachmentPart>
</Attachments>
この場合、インバウンド側では、電子メールの本文がペイロードとして扱われ、添付ファイルは構成されている添付ファイル・ディレクトリに格納されます。添付ファイル・ディレクトリは、Oracle Fusion Middleware ControlコンソールでOracle B2Bサーバーの次のプロパティを設定して構成できます。
b2b.attachments.dir=<directory_name>/
アウトバウンド・メッセージ処理でペイロードを電子メールの本文として複数の添付ファイルとともに送信する場合、「添付ファイルとして送信」をfalseに設定し、バックエンド・アプリケーションでAttachmentヘッダーに添付ファイルを指定することによって、デリバリ・チャネルを構成する必要があります。
<Attachments xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xs:noNamespaceSchemaLocation="AttachmentDescriptor.xsd" boundary="boundary----">
<AttachmentPart>
<Attachment>UjBsR09EbGhjZ0dTQUxNQUFBUUNBRU1tQ1p0dU1GUXhEUzhi</Attachment>
<Content-Type>
<Top-Level-Type>image</Top-Level-Type>
<Sub-Type>jpeg</Sub-Type>
</Content-Type>
<Content-Transfer-Encoding>BASE64</Content-Transfer-Encoding>
<Content-ID/>
<Content-Description/>
</AttachmentPart>
<AttachmentPart>
<Location>file:///tmp/SpreadSheet.xls</Location>
<Content-Type>
<Top-Level-Type>application</Top-Level-Type>
<Sub-Type>vnd.ms-excel</Sub-Type>
</Content-Type>
<Content-Transfer-Encoding>BASE64</Content-Transfer-Encoding>
<Content-ID>SpreadSheet-1</Content-ID>
<Content-Description/>
</AttachmentPart>
</Attachments>
この場合、インバウンド側では、電子メールの本文がペイロードとして扱われ、添付ファイルは構成されている添付ファイル・ディレクトリに格納されます。