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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス
11g リリース1 (10.3.6)
B55569-07
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11 Application Development Framework (ADF)カスタムWLSTコマンド

この章では、ADF用のカスタムWLSTコマンド、およびそのコマンド構文、引数、コマンド例を詳細に説明します。

次の項では、WLSTカスタム・コマンドと変数について詳細に説明します。次のトピックがあります。


注意:

これらのADFカスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのカスタムWLSTコマンドの使用に関する項を参照してください。


WLSTコマンド・カテゴリの概要

ADFベースのURL接続WLSTコマンドを使用して、構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動したり、プロンプトの表示を制御したりします。getADFMArchiveConfigコマンドを使用して、ADFMArchiveConfigオブジェクトを管理します。

ADF固有のWLSTコマンド

ADF固有の機能には、表11-1のコマンドを使用します。

表11-1 WLST構成の参照コマンド

このコマンドを使用します... 次を行うには... WLSTの使用...

adf_createFileUrlConnection


新しいADFファイル接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

adf_createHttpUrlConnection


新しいADF URL接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

adf_setURLConnectionAttributes


新しく作成したADF接続または既存のADF接続の属性を設定および編集します。

オンラインまたはオフライン

adf_listUrlConnection


新しいURL接続を一覧表示します。

オンラインまたはオフライン

getADFMArchiveConfig


指定したアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを返します。

オンラインまたはオフライン

exportJarVersions


JARバージョンのCSV形式を、現在のORACLE_HOMEから指定された場所にエクスポートします。

オフライン

exportApplicationJarVersions


指定されたアプリケーションのランタイムJARバージョンのCSV形式を、指定された場所にエクスポートします。

オンライン

exportApplicationSelectedJarVersions


選択したJARのJARバージョンのCSV形式を、指定された場所にVersions.xmlファイルと一緒にエクスポートします。

オンライン

createWebServiceConnection


ADFアプリケーションのWebサービス接続を作成します。

オンライン

listWebServiceConnection


ADFアプリケーションのWebサービス接続を一覧表示します。

オンライン

deleteWebServiceConnection


ADFアプリケーションのWebサービス接続を削除します。

オンライン


adf_createFileUrlConnection

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

oracle.adf.model.connection.url.FileURLConnection接続クラスに基づいて新しい接続を作成するには、このコマンドを使用します。

構文

adf_createFileURLConnection(appName, name, URL)
引数 定義

appName

接続が作成されるアプリケーション名

name

新しい接続の名前

URL

この接続に関連するURL


adf_createFileURLConnection('myapp','tempDir','/scratch/tmp')

adf_createHttpUrlConnection

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

oracle.adf.model.connection.url.HttpURLConnection接続タイプ・クラスに基づいて新しい接続を作成するには、このコマンドを使用します。

構文

adf.createHttpURLConnection (appName, name, [URL], [authenticationType], [realm], [user], [password]
引数 定義

appName

接続が作成されるアプリケーション名

name

新しい接続の名前

url

(オプション)この接続に関連するURL

authenticationType

(オプション)デフォルトは「基本」です。

realm

(オプション)この接続は、認証のために使用する場合、これを設定する必要があります。デフォルトは「基本」です。

user

(オプション)

password

(オプション)


adf_createHttpURLConnection('myapp','cnn','http://www.cnn.com') 

adf_setURLConnectionAttributes

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

新しく作成したADF接続または既存のADF接続の属性を設定および編集するにはこのコマンドを使用します。

構文

adf_setURLConnectionAttributes(appname, connectionname, attributes)
引数 定義

appname

接続が作成されるアプリケーション名

connectionname

新しい接続の名前

attributes

キーと値のペアに設定する属性を含む配列。


adf_setURLConnectionAttributes ('myapp','cnn','ChallengeAuthenticationType:digest',
'AuthenticationRealm:XMLRealm'

adf_listUrlConnection

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

このコマンドを使用して、アプリケーションの接続を示します。

構文

adf_listURLConnection(appname)
引数 定義

appname

アプリケーション名


adf_listURLConnection ('myapp')

getADFMArchiveConfig

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン。

説明

指定したアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを返します。返されるADFMArchiveConfigオブジェクトのメソッドは、アーカイブ内のアプリケーション構成を変更するために使用できます。

ADFMArchiveConfigオブジェクトでは、次のメソッドが提供されます。

  • setDatabaseJboSQLBuilder([value]) - データベースjbo.SQLBuilder属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilder() - jbo.SQLBuilder属性の現在の値を返します。

  • setDatabaseJboSQLBuilderClass([value]) - データベースjbo.SQLBuilderClass属性を設定します。値は、カスタム・ビルダー・クラスのフルネームです。

  • getDatabaseJboSQLBuilderClass() - jbo.SQLBuilderClass属性の現在の値を返します。

  • setDefaultRowLimit([value]) - デフォルトrowLimit属性を設定します。値は、行制限を指定するlongです(デフォルト-1)。

  • getDefaultRowLimit() - rowLimit属性の現在の値を返します。

  • save([toLocation]) - toLocationを指定する場合、変更はターゲット・アーカイブ・ファイルに格納され、元のファイルは変更されないままです。それ以外の場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

構文

archiveConfigObject = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation)
引数 定義
fromLocation 

完全パスを含むearファイルの名前。


setDatabaseJboSQLBuilder([value])の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilder([value])
引数 定義
value 

jbo.SQLBuilder属性の値。有効な値は、'Oracle' (デフォルト)、'OLite'、'DB2'、'SQL92'、'SQLServer'または'Custom'です。'Custom'を指定した場合、jbo.SQLBuilderClass属性も設定する必要があります。


getDatabaseJboSQLBuilder()の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilder()

setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])
引数 定義
value 

jbo.SQLBuilderClass属性の値。


getDatabaseJboSQLBuilderClass()の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilderClass()

setDefaultRowLimit([value])の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.setDefaultRowLimit([value])
引数 定義
value 

rowLimit属性の値。


getDefaultRowLimit()の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.getDefaultRowLimit([value])

save([toLocation])の構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.save([toLocation])
引数 定義
toLocation

変更が保存先ファイルの絶対パスを含む名前。


次の例では、jbo.SQLBuilder属性は、'DB2'に設定されています。

wls:/offline> archive =
               ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder(value='DB2') 
wls:/offline> archive.save() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が削除され、アプリケーション・デフォルトが使用されます。

wls:/offline> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder()
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が'Custom'に設定され、jbo.SQLBuilderClass属性がクラス'com.example.CustomBuilder'に設定されます。

wls:/offline> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Custom') 
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilderClass('com.example.CustomBuilder') 
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、rowLimit属性が100に設定されます。

wls:/offline> archive = getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDefaultRowLimit(100)
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

exportJarVersions

WLSTでの使用: オフライン。

説明

JARバージョンのCSV形式を、現在のORACLE_HOMEから指定された場所にエクスポートするために使用します。エクスポートされたJARバージョン情報は、Oracle OpenOfficeまたはMS Excelで開くことができます。

構文

exportJarVersions(path)
引数 定義
path

JARバージョンの抽出場所です。


この例では、JARバージョンがどのように/tmp/export-MyApp-Versions.csvにエクスポートされるかを示します。CSVファイルのR/W権限を確認する必要があります。

wls:/offline>exportJarVersions('/tmp/export-MyApp-Versions.csv')

exportApplicationJarVersions

WLSTでの使用: オンライン。

説明

指定されたアプリケーションのランタイムJARバージョンのCSV形式を、指定された場所にエクスポートするために使用します。

構文

exportApplicationJarVersions(applicationName, path)
引数 定義
applicationName

JARバージョンをエクスポートするアプリケーションの名前です。

path

JARバージョンのエクスポート先です。


この例では、MyAppランタイムJARバージョンがどのように/tmp/export-MyApp-Versions.csvにエクスポートされるかを示します。CSVファイルのR/W権限を確認する必要があります。

wls:/DefaultDomain/serverConfig>exportApplicationJarVersions('MyApp',
'/tmp/export-MyApp-Versions.csv')

exportApplicationSelectedJarVersions

WLSTでの使用: オンライン。

説明

選択したJARのJARバージョンのCSV形式を、指定された場所にエクスポートするために使用します。 

構文

exportApplicationSelectedJarVersions(applicationName, path, jarsLocation)
引数 定義
applicationName

JARバージョンをエクスポートするアプリケーションの名前です。

path

JARバージョンの抽出場所です。

jarsLocation

選択したJARのオプション・リストです。指定されていない場合は、%WLSDOMAIN%/config/fmwconfig/Versions.xmlからデフォルトのJARランタイム・バージョン・リストがエクスポートされます。

Versions.xmlselectedJarsプロパティが空の場合は、adfm.jaradf-richclient-impl-11.jaradf-controller.jaradf-pageflow-impl.jaradf-share-support.jarおよびmdsrt.jarのバージョン情報がエクスポートされます。


この例では、Versions.xmlファイルのselectedJarsプロパティを使用して、JARバージョンがどのように/tmp/export-MyApp-Versions.csvにエクスポートされるかを示します。この例ではjarsLocationパラメータが指定されていないため、Versions.xmlファイルのselectedJarsプロパティにリストされたライブラリがエクスポートされます。CSVファイルのR/W権限を確認する必要があります。

wls:/offline>exportApplicationSelectedJarVersions('MyApp',
'/tmp/export-MyApp-Versions.csv') 

Versions.xml
<Diagnostics xmlns="xmlns.oracle.com/adf/diagnostics">
  <Versions xmlns="xmlns.oracle.com/adf/diagnostics/versions"
    exportVersionsOnApplicationStartup="true" 
    selectedJars="$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.model_11.1.1/adfm.jar;
      $ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.view_11.1.1/adf-richclient-impl-11.jar;
      $ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.controller_11.1.1/adf-controller.jar;
      $ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.pageflow_11.1.1/adf-pageflow-impl.jar;
      $ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.share_11.1.1/adf-share-support.jar;
      $ORACLE_HOME$/modules/oracle.mds_11.1.1/mdsrt.jar" />
</Diagnostics>

この例では、jarsLocationパラメータを使用して、JARバージョンがどのように/tmp/export-MyApp-Versions.csvにエクスポートされるかを示します。この場合、jarsLocationパラメータで明示的に渡されたライブラリがエクスポートされます。CSVファイルのR/W権限を確認する必要があります。

wls:/offline>exportApplicationSelectedJarVersions('MyApp',
'/tmp/export-MyApp-Versions.csv',
'$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.model_11.1.1/adfm.jar;$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.view_11.1.1/adf-richclient-impl-11.jar') 

createWebServiceConnection

WLSTでの使用: オンライン。

説明

ADFアプリケーションのWebサービス接続を作成するために使用します。

サービス名とポート名のセットを{serviceName: portNameのリスト}の形式で返します。

例: {'PolicyReferenceEchoBeanService': array(java.lang.String,['PolicyReferenceEchoBeanPort'])}

構文

createWebServiceConnection(appName, wsConnName, wsdlUrlStr, readerProps)
引数 定義
appName 

Webサービス接続が作成されるADFアプリケーションの名前

wsConnName 

新しいWebサービス接続の名前

wsdlUrlStr 

サービスWSDLのURL文字列の名前

readerProps  

オプションのWSDLリーダー・プロパティ

例:

'["wsdl.reader.proxy.host=proxy.my.com", "wsdl.reader.proxy.port=80"]'

この例では、Webサービス接続mywsconn、およびWSDLのURL文字列http://myserver/myservice?WSDLを使用して、ADFアプリケーションmyappのWebサービス接続を作成する方法を示します。

createWebServiceConnection('myapp','mywsconn','http://myserver/myservice?WSDL')

listWebServiceConnection

WLSTでの使用: オンライン。

説明

ADFアプリケーションに関連するWebサービス接続を一覧表示するために使用します。

構文

listWebServiceConnection(appName)
引数 定義
appName 

Webサービス接続が一覧表示されるADFアプリケーションの名前


この例では、アプリケーションmyappのWebサービス接続を一覧表示する方法を示します。

listWebServiceConnection('myapp')

deleteWebServiceConnection

WLSTでの使用: オンライン。

説明

ADFアプリケーションに関連するWebサービス接続を削除するために使用します。

構文

deleteWebServiceConnection(appName, wsConnName)
引数 定義
appName 

Webサービス接続が削除されるADFアプリケーションの名前

wsConnName 

削除されるWebサービス接続の名前


この例では、アプリケーションmyappからWebサービス接続mywsconnを削除する方法を示します。

deleteWebServiceConnection('myapp','mywsconn')