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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ
11g リリース1 (10.3.6)
B60988-04
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A weblogic.Deployerコマンド・ライン・リファレンス

weblogic.Deployerは、管理者や開発者がデプロイメント操作をコマンド・ラインで実行するためのJavaベースのデプロイメント・ツールです。


注意:

WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用したデプロイメント処理の実行の詳細は、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

次の項では、weblogic.Deployerユーティリティについて説明します。

weblogic.Deployerに必要な環境

weblogic.Deployerユーティリティを使用するために環境を設定するには:

  1. 『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の説明に従って、WebLogic Serverソフトウェアをインストールおよび構成します。

  2. CLASSPATH環境変数にWebLogic Serverクラスを追加し、適切なJDKバイナリがPATHで使用可能になっていることを確認します。WebLogic Serverインストール・ディレクトリのserver/binサブディレクトリにあるsetWLSEnv.shまたはsetWLSEnv.cmdスクリプトを使用して、環境を設定できます。

  3. 構成済みの管理チャネルを介して管理サーバーに接続する場合は、weblogic.Deployerを実行するマシンでSSLを構成する必要があります。SSLを構成する手順は、『Oracle WebLogic Serverの保護』のSSLの構成に関する項を参照してください。

weblogic.Deployerを呼び出すための構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer [Connection Arguments] 
     [User Credentials Arguments] COMMAND-NAME command-options 
     [Common Arguments]

コマンド名とオプションでは大文字と小文字は区別されません。weblogic.Deployerコマンドを使用するための詳細な構文と例については、「コマンドとオプション」を参照してください。


警告:

weblogic.Deployerコマンドを使用し、コマンド・ウィンドウまたはスクリプトで暗号化していないパスワードを入力すると、他人にのぞかれる恐れがあり、セキュリティ上危険です。安全にパスワードを入力する方法は、『Oracle WebLogic Server本番環境の保護』のWebLogic Serverホストの保護に関する項を参照してください。

SSLの引数

java [ -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust ]
     [ -Dweblogic.security.JavaStandardTrustKeyStorePassPhrase=password ]
     [ -Dweblogic.security.CustomTrustKeyStoreFileName=filename 
       -Dweblogic.security.TrustKeystoreType=jks
       [-Dweblogic.security.CustomTrustKeyStorePassPhrase=password ]
     ]
     [ -Dweblogic.security.SSL.hostnameVerifier=classname ]
     [ -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true ]
weblogic.Deployer 
     [ User Credentials Arguments ] 
     COMMAND-NAME command-arguments 

ドメイン全体の管理ポートを有効にしている場合、またはSSLで保護された他のリスニング・ポートを使用して管理リクエストを保護する場合は、weblogic.Deployerを呼び出すときにSSLの引数を含める必要があります。表A-1では、weblogic.DeployerユーティリティのすべてのSSLの引数について説明します。

表A-1 SSLの引数

引数 定義
-Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust

weblogic.Deployerで、デモ用信頼キーストア(WL_HOME\server\lib\DemoTrust.jks)のCA証明書を信頼するようにします。

この引数は、接続先のサーバー・インスタンスがデモ用のIDと証明書を使用する場合には必須。

デフォルトでは、weblogic.Deployerは、Java標準信頼キーストア(SDK_HOME\jre\lib\security\cacerts)のCA証明書のみを信頼します。

-Dweblogic.security.JavaStandardTrustKeyStorePassPhrase=password 

Java標準信頼キーストアの保護に使用されたパスワード。

Java標準信頼キーストアがパスワードで保護されており、そのCA証明書を信頼する場合には、この引数を使用する必要があります。

デフォルトでは、Java標準信頼キーストアはパスワードで保護されていません。

-Dweblogic.security.CustomTrustKeyStoreFileName=filename 
-Dweblogic.security.TrustKeystoreType=jks

weblogic.Deployerで、filenameにあるカスタム・キーストアのCA証明書を信頼するようにします。カスタム・キーストアを信頼するには、両方の引数を使用する必要があります。filenameconfig.xmlに永続化されているServerMBean.CustomTrustKeyStoreFileName値と正確に一致する必要があります。CustomTrustKeyStoreFileName属性で指定された値が相対パス名の場合は、この引数でも同じ相対パス名を指定する必要があります。

-Dweblogic.security.CustomTrustKeyStorePassPhrase=password

カスタム・キーストアの保護に使用されたパスワード。

カスタム・キーストアがパスワードで保護されている場合にのみ、この引数を使用する必要があります。

-Dweblogic.security.SSL.hostnameVerifier=classname

カスタム・ホスト名検証クラスの名前。このクラスはweblogic.security.SSL.HostnameVerifierインタフェースを実装する必要があります。

-Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true

ホスト名検証を無効にします。


接続の引数

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     [-adminurl protocol://listen_address:port_number] 
     [User Credentials Arguments] COMMAND-NAME command-options [Common Arguments]

ほとんどのweblogic.Deployerコマンドでは、管理サーバー・インスタンスに接続するために、表A-2で説明する-adminurl引数を指定する必要があります。

表A-2 接続引数

引数 定義
-adminurl [protocol://]Admin-Server-listen-address:listen-port 

管理サーバーのリスニング・アドレスとリスニング・ポート。

SSLで保護されていないポートを使用する場合の形式は-adminurl [protocol]Admin-Server-listen-address:port。有効なプロトコルはt3httpiiop、およびiiops

HTTPプロトコルでadminurlを使用するには、管理コンソールでHTTPトンネリングのオプションを有効にする必要があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のHTTPトンネリングのためのWebLogic Serverの設定に関する項を参照してください。管理コンソールでHTTPトンネリングを有効にする方法は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプ「HTTPプロトコルの構成」を参照してください。

SSLで保護されているポートを使用する場合の形式は-adminurl secure-protocol://Admin-Server-listen-address:port。有効なセキュア・プロトコルはt3sおよびhttps

構成済みの管理チャネルを介して管理サーバーに接続するには、有効な管理ポートを次のように指定する必要があります。-adminurl secure-protocol://Admin-Server-listen-address:domain-wide-admin-port

この引数のデフォルト値はありません。


ユーザー資格証明の引数

java [ SSL Arguments ] weblogic.Deployer [Connection Arguments] 
     [ { -username username [-password password] } |
     [ -userconfigfile config-file [-userkeyfile admin-key] ] ]
     COMMAND-NAME command-options [Common Arguments]

ほとんどのweblogic.Deployerコマンドでは、WebLogic Server管理者のユーザー資格証明を指定する必要があります。

表A-3 ユーザー資格証明の引数

引数 定義
-username username 

管理者のユーザー名。-usernameオプションを指定しても対応する-passwordオプションを指定しないと、weblogic.Deployerはパスワードを要求します。

-password password 

管理者ユーザーのパスワード。

psなどのスクリプトやプロセス・ユーティリティで、パスワードがプレーン・テキストで表示されないようにするには、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスで説明しているように、まずWebLogic Scripting Tool(WLST)のstoreUserConfigコマンドを使用し、ユーザー名および暗号化したパスワードを構成ファイルに格納します。デフォルトの構成ファイルに保存している値を使用するように、weblogic.Deployer-usernameおよび-passwordの両方のオプションを省略します。

デフォルト・ファイル以外で特定の構成ファイルおよびキー・ファイルを使用するには、weblogic.Deployer-userconfigfileおよび-userkeyfileオプションを使用します。

-userconfigfile config-file 

管理ユーザー名およびパスワード用に使用するユーザー構成ファイルのロケーションです。自動スクリプトまたは画面上にパスワードが表示させたくない場合、さらにpsのようなプロセス・レベルのユーティリティの場合、-userおよび-passwordオプションのかわりに、このオプションを使用します。『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』で説明しているように、-userconfigfile属性を指定する前に、WebLogic Scripting Tool (WLST)のstoreUserConfigコマンドを使用し、まずファイルを生成する必要があります。

-userkeyfile admin-key 

ユーザー構成ファイル(-userconfigfileオプション)に保存しているユーザー名およびパスワード情報の暗号化・復号化び使用するユーザー・キー・ファイルのロケーションを指定します。『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』で説明しているように、-userkeyfile属性を指定する前に、WebLogic Scripting Tool (WLST)のstoreUserConfigコマンドを使用し、まずファイルを生成する必要があります。


共通の引数

java [ SSL Arguments ] weblogic.Deployer [Connection Arguments] 
     [ { -username username [-password password] } |
     [ -userconfigfile config-file [-userkeyfile admin-key] ] ]
     COMMAND-NAME command-options [Common Arguments]

表A-4に示す共通の引数は、「コマンドとオプション」で説明するどのコマンドでも使用できます。

表A-4 weblogic.Deployerの共通の引数

引数名 説明
-advanced

weblogic.Deployerのすべてのアクションとオプションについて、詳細なコマンド・ライン・ヘルプ・テキストを出力します。

-debug

標準出力にデバッグ・メッセージを表示します。

-examples

一般的なタスクのコマンド・ラインの例を表示します。

-help

よく使用するweblogic.Deployerのアクションとオプションについて、コマンド・ライン・ヘルプ・テキストを出力します。

-noexit

デフォルトでは、コマンドの処理中に例外が発生した場合、weblogic.DeployerSystem.exit(1)を呼び出します。表示される終了値は、デプロイメント処理中に発生した障害の番号を示します。

-noexitオプションはバッチ処理の場合にこの動作をオーバーライドします。

-noversion

weblogic.Deployerが管理サーバーにあるバージョン関連のすべてのコード・パスを無視することを指定します。この動作は、デプロイメント・ソース・ファイルが(管理サーバーではなく)管理対象サーバーにあり、external_stageステージング・モードを使用する場合に役立ちます。

このオプションを使用する場合、バージョン指定されたアプリケーションは使用できません。

-nowait

weblogic.DeployerはタスクIDを出力し、アクションの完了を待たずに終了します。このオプションは複数のタスクを開始し、その後は-listアクションを使用してモニターします。

-output <raw | formatted>

(非推奨。)rawまたはformattedweblogic.Deployerの出力メッセージの表示方法を制御します。両方の出力タイプに含まれる情報は同じですが、raw出力では埋め込みタブが使われません。デフォルトでは、weblogic.Deployerの表示はraw出力になります。

-purgetasks

weblogic.Deployerが廃止されたデプロイメント・タスクをフラッシュすることを指定します。

-remote

weblogic.Deployerが管理サーバーと同じマシンで動作していないこと、およびコマンドに指定するソース・パスが管理サーバー・マシン自体に対して有効であることを示します。-remoteオプションを使用しない場合、weblogic.Deployerはすべてのソース・パスをローカル・マシン上の有効なパスと想定します。

-timeout seconds

デプロイメント・タスクの完了までの最長待機時間(秒単位)。時間の経過後、weblogic.Deployerはデプロイメントの現在のステータスを出力して終了します。

-verbose

追加の進行状況メッセージ(デプロイメントの準備フェーズとアクティブ化フェーズについての詳細など)。

-version

weblogic.Deployerのバージョン情報を出力します。


コマンドとオプション

次の項では、WebLogic Serverでデプロイメント・タスクを実行するために使用するweblogic.Deployerコマンドとコマンド・オプションについて説明します。

Cancel

デプロイメント・タスクの実行を取り消そうとします。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -cancel task_id 
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
task_id
取り消すデプロイメント・タスクの識別子。識別子は、deploy、distribute、update、undeploy、redeploy、stop、およびstartコマンドでidオプションを使用して指定します。

以下のコマンドでは、デプロイメント処理を開始し、タスク識別子myDeploymentを指定します。

java weblogic.Deployer -adminurl http://localhost:7001 
     -username weblogic -password weblogic 
     -deploy ./myapp.ear -id myDeployment

デプロイメント・タスクがまだ完了していない場合、以下のコマンドはデプロイメント処理を取り消そうとします。

java weblogic.Deployer -adminurl http://localhost:7001 
     -username weblogic -password weblogic 
     -cancel -id myDeployment

Deploy

アプリケーションまたはモジュールをデプロイまたは再デプロイします。


注意:

deployの別名である-ACTIVATEコマンドは非推奨になりました。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -deploy [[-name] deployment_name] [-source] file 
     [-plan file] [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-upload]
     [-stage | -nostage | -external_stage]
     [-retiretimeout seconds]
     [-library [-libspecver version] [-libimplver version]]
     [-altappdd file] [-altwlsappdd file]
     [-securityModel] [-enableSecurityValidation] 
     [-id task_id]
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
-name deployment_name
新たにデプロイしたアプリケーションまたはスタンドアロン・モジュールに割り当てるデプロイメント名。

「構文」で示すように、-nameオプションとdeployment_name引数は両方とも省略可能です。deployコマンドでデプロイメント名を明示的に指定しない場合、名前は、指定されたデプロイメント・ファイルまたはディレクトリから次のように派生します。

  • アーカイブ・ファイルの場合は、アーカイブ・ファイルの名前から拡張子を除いたものがデフォルト・デプロイメント名になります。たとえば、myear.earというファイルをデプロイする場合、デフォルトのデプロイメント名はmyearになります。

  • 展開されたアーカイブ・ディレクトリの場合は、最上位ディレクトリの名前がデフォルト・デプロイメント名になります。

  • アプリケーションのインストール・ルート・ディレクトリを指定する場合、デフォルト・デプロイメント名は、/appサブディレクトリ内のアーカイブ・ファイル名または展開されたアーカイブ・ディレクトリ名から派生します。

-source file
デプロイするアーカイブ・ファイルまたは展開されたアーカイブ・ディレクトリ。-sourceオプションを省略して、デプロイするファイルまたはディレクトリのみを指定できます。
-plan file
アプリケーションまたはモジュールをデプロイするときに使用するデプロイメント・プラン。デフォルトでは、プランが格納されているアプリケーションのルート・ディレクトリからデプロイする場合でも、weblogic.Deployerは利用可能なデプロイメント・プランを使用しません。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールをデプロイするターゲット。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタにデプロイできます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

deployコマンドでターゲット・リストを指定しない場合、ターゲットのデフォルトは次のようになります。

  • 新規デプロイメントの場合は管理サーバー・インスタンス。

  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在のターゲット。

-submoduletargets target_list
JMSアプリケーション・モジュール内で定義されているリソースのJMSサーバー・ターゲット。『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用に関する項およびWLSTを使用したJMSサーバーおよびJMSシステム・リソースの管理に関する項を参照してください。
-upload
指定されたデプロイメント・ファイル(デプロイメント・プランと代替デプロイメント記述子も含む)を管理サーバーに転送します。このオプションは、リモート・マシンで作業している場合で、他の手段でデプロイメント・ファイルを管理サーバーにコピーできない場合に使用します。アプリケーション・ファイルは、配布およびデプロイメントの前にWebLogic Server管理サーバーのアップロード・ディレクトリにアップロードされます。
-stage | -nostage | -external_stage
アプリケーションをデプロイまたは配布するときに使用するステージング・モード。
  • -stage: デプロイメント・ファイルをターゲット・サーバーのステージング・ディレクトリにコピーします。stageは、管理対象サーバーにデプロイまたは配布する場合に使用されるデフォルトのモード。

  • -nostage - デプロイメント・ファイルはターゲット・サーバーにコピーされず、-sourceオプションで指定された固定の場所に残されます。ターゲット・サーバーは、デプロイメント・ファイルの同じコピーにアクセスします。nostageは、管理サーバーにデプロイまたは配布する場合(単一サーバー・ドメインなど)に使用されるデフォルト。

  • -external_stage - デプロイメント・ファイルをターゲット・サーバーにコピーしません; かわりに、デプロイメント・ファイルがターゲット・サーバーのステージング・ディレクトリの正しいサブディレクトリにコピーされたことを確認する必要があります。ファイルを手動でコピーしたり、サード・パーティのツールやスクリプトを使用したりできます。

「ステージング・モードによるデプロイメント・ファイルのコピーの制御」を参照してください。

-retiretimeout seconds
WebLogic Serverがこのアプリケーションまたはモジュールの現在実行中のバージョンを廃止するまでの秒数。「アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ」を参照してください。
-library
共有Java EEライブラリまたはオプション・パッケージとしてのデプロイメント。Java EEライブラリまたはオプション・パッケージをデプロイまたは配布する場合は-libraryオプションを含める必要があります。「共有Java EEライブラリおよびそれに依存するアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
-libspecver version
Java EEライブラリまたはオプション・パッケージの仕様のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト・ファイルに仕様のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できます。-libversion-libraryと一緒にしか使用できません。「WebLogic Serverでのライブラリの登録」を参照してください。
-libimplver version
Java EEライブラリまたはオプション・パッケージの実装のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト・ファイルに実装のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できます。-libimplversion-libraryと一緒にしか使用できません。「WebLogic Serverでのライブラリの登録」を参照してください。
-usenonexclusivelock
同じユーザーがドメインですでに取得している既存のロックを、デプロイメント処理で使用することを指定します。複数のデプロイメント・ツールを同時に使用していて、いずれかのツールでドメイン構成のロックをすでに取得している場合に便利。
-altappdd file
非推奨。デプロイメントに使用する代替Java EEデプロイメント記述子(application.xml)の名前。
-altwlsappdd file
(非推奨。)デプロイメントに使用する代替WebLogic Serverデプロイメント記述子(weblogic-application.xml)の名前。
-securityModel 
[ DDOnly | CustomRoles |
CustomRolesAndPolicy | 
 Advanced ]
このデプロイメントで使用するセキュリティ・モデル。
-enableSecurityValidation
セキュリティ・データの検証を有効にします。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystart、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

Distribute

デプロイメント・ファイルをターゲット・サーバーにコピーして検証することで、デプロイメント用に準備します。

配布されたアプリケーションは、Startコマンドを使用して素早く起動できます。アプリケーションは、管理モードで起動することも、管理およびクライアント・リクエストに対応可能にすることもできます。管理モードの間、アプリケーションは、構成済みの管理ポート経由で内部クライアントからのみアクセスできます。外部クライアントはアプリケーションにアクセスできなくなります。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -distribute [[-name] deployment_name] [-source] file 
     [-plan file] [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-upload] 
     [-stage | -nostage | -external_stage]
     [-library [-libspecver version] [-libimplver version]]
     [-altappdd file] [-altwlsappdd file]
     [-securityModel] [-enableSecurityValidation] 
     [-id task_id]
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
-name deployment_name
配布されるアプリケーションまたはモジュールに割り当てるデプロイメント名。

「構文」で示すように、-nameオプションとdeployment_name引数は両方とも省略可能です。デプロイメント名を明示的に指定しない場合、名前は、指定されたデプロイメント・ファイルまたはディレクトリから次のように派生します。

  • アーカイブ・ファイルの場合は、アーカイブ・ファイルの名前から拡張子を除いたものがデフォルト・デプロイメント名になります(myear.earというファイルの場合はmyear)。

  • 展開されたアーカイブ・ディレクトリの場合は、最上位ディレクトリの名前がデフォルト・デプロイメント名になります。

  • アプリケーションのインストール・ルート・ディレクトリを指定する場合、デフォルト・デプロイメント名は、/appサブディレクトリ内のアーカイブ・ファイル名または展開されたアーカイブ・ディレクトリ名から派生します。

-source file
配布するアーカイブ・ファイルまたは展開されたアーカイブ・ディレクトリ。-sourceオプションを省略して、ファイルまたはディレクトリのみを指定できます。
-plan file
アプリケーションまたはモジュールと一緒に配布するデプロイメント・プラン(アプリケーションの構成に使用するプラン)。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを配布するターゲット。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタに配布できます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

distributeコマンドでターゲット・リストを指定しない場合、ターゲットのデフォルトは次のようになります。

  • 新規デプロイメントの場合は管理サーバー・インスタンス。

  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在のターゲット。

-submoduletargets target_list
JMSアプリケーション・モジュール内で定義されているリソースのJMSサーバー・ターゲット。『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用に関する項およびWLSTを使用したJMSサーバーおよびJMSシステム・リソースの管理に関する項を参照してください。
-upload
配布の前に指定したデプロイメント・プランを含め、指定したデプロイメント・ファイルを管理サーバーに転送します。このオプションは、リモート・マシンで作業している場合で、他の手段でデプロイメント・ファイルを管理サーバーにコピーできない場合に使用します。配布の前にアプリケーション・ファイルは、WebLogic Server管理サーバーのアップロード・ディレクトリにアップロードされます。
-stage | -nostage | -external_stage
アプリケーションをデプロイまたは配布するときに使用するステージング・モード。
  • -stage - デプロイメント・ファイルをターゲット・サーバーのステージング・ディレクトリにコピーします。stageは、管理対象サーバーにデプロイまたは配布する場合に使用されるデフォルトのモード。

  • -nostage - デプロイメント・ファイルはターゲット・サーバーにコピーされず、-sourceオプションで指定された固定の場所に残されます。ターゲット・サーバーは、デプロイメント・ファイルの同じコピーにアクセスします。nostageは、管理サーバーにデプロイまたは配布する場合(単一サーバー・ドメインなど)に使用されるデフォルト。

  • -external_stage - デプロイメント・ファイルをターゲット・サーバーにコピーしません; かわりに、デプロイメント・ファイルがターゲット・サーバーのステージング・ディレクトリの正しいサブディレクトリにコピーされたことを確認する必要があります。ファイルを手動でコピーしたり、サード・パーティのツールやスクリプトを使用したりできます。

「ステージング・モードによるデプロイメント・ファイルのコピーの制御」を参照してください。

-library
デプロイメントを共有Java EEライブラリまたはオプション・パッケージとして指定します。Java EEライブラリまたはオプション・パッケージをデプロイまたは配布する場合は-libraryオプションを含める必要があります。「共有Java EEライブラリおよびそれに依存するアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
-libspecver version
Java EEライブラリまたはオプション・パッケージの仕様のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト・ファイルに仕様のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できます。-libversion-libraryと一緒にしか使用できません。「WebLogic Serverでのライブラリの登録」を参照してください。
-libimplver version
Java EEライブラリまたはオプション・パッケージの実装のバージョン。このオプションは、ライブラリまたはパッケージのマニフェスト・ファイルに実装のバージョンが含まれていない場合にのみ使用できます。-libimplversion-libraryと一緒にしか使用できません。「WebLogic Serverでのライブラリの登録」を参照してください。
-altappdd file
非推奨。デプロイメントまたは配布に使用する代替Java EEデプロイメント記述子(application.xml)の名前。
-altwlsappdd file
(非推奨。)デプロイメントまたは配布に使用する代替WebLogic Serverデプロイメント記述子(weblogic-application.xml)の名前。
-securityModel 
  [ DDOnly |
    CustomRoles |
    CustomRolesAndPolicy | 
    Advanced ]
このアプリケーションで使用されるセキュリティ・モデル。
-enableSecurityValidation
セキュリティ・データの検証を有効にします。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystart、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

distributeコマンドはdeployと同じように動作しますが、WebLogic Serverはターゲット・サーバー上でアプリケーションまたはモジュールを起動しません。詳細は、Deployコマンドの例に関するリンクを参照してください。

Listapps

ドメインにデプロイ、配布、またはインストールされているアプリケーションおよびスタンドアロン・モジュールのデプロイメント名をリストします。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -listapps 
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
-listapps
ドメインにデプロイ、配布、またはインストールされているアプリケーションおよびスタンドアロン・モジュールのデプロイメント名をリストします。

List、Listtask

ドメインで現在実行中のデプロイメント・タスクのステータスを表示します。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer Connection Arguments 
     [User Credentials Arguments] <-list | -listtask> [task_id] 
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
task_id
表示するデプロイメント・タスクの識別子。

Redeploy

実行中のアプリケーションまたは実行中のアプリケーションの一部を再デプロイします。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -redeploy [[-name] deployment_name] [-plan file] 
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-upload] 
     [-delete_files]
     [-retiretimeout seconds] [-id task_id]
     [-rmiGracePeriod seconds]
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。-nameオプションは省略可能です。省略した場合、-source file引数から名前が取られます。
-source file
配布、デプロイ、または再デプロイするアーカイブ・ファイルまたは展開されたアーカイブ・ディレクトリ。

redeployコマンドと一緒に使用する場合、-sourceオプションでは、再デプロイする新しいデプロイメント・ファイルの場所を指定します(アプリケーションを新しいバージョンに更新する場合、または以前デプロイ済のバージョンにロールバックする場合など)。

: 元の場所を変更した場合は、バージョン管理されていないアプリケーションまたはバージョン管理された既存のアプリケーションに対して、redeploy -sourceオプションを指定しないでください。その場合、まずアプリケーションのデプロイを解除してから、デプロイしなおす必要があります。

部分的な再デプロイメント用に複数のファイルを指定するには、-sourceオプションを省略してfilelistのみを指定します。

注意: エンタープライズ・アプリケーション内のJava EEモジュール全体を再デプロイするには、「Java EEモジュール更新のための部分的な再デプロイメントの使用」で説明しているモジュール・ターゲット指定構文-targets module@targetを使用します。

-plan file
配布、デプロイ、または再デプロイ時に使用するデプロイメント・プラン。

アプリケーションを再デプロイするときに、-planオプションを使用すると、再デプロイメント時に使用する更新済みの構成を指定できます。改訂されたデプロイメント・プランにリソース・バインドの変更が含まれている場合、WebLogic Serverは古いバージョンと並行して、アプリケーションの新しいバージョンを再デプロイしようとします。「アプリケーションのデプロイメント構成の更新」を参照してください。

-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを再デプロイするターゲット。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタに再デプロイできます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

注意: エンタープライズ・アプリケーション内のJava EEモジュール全体を再デプロイするには、「Java EEモジュール更新のための部分的な再デプロイメントの使用」で説明しているモジュール・ターゲット指定構文-targets module@targetを使用します。

redeployコマンドでターゲット・リストを指定しない場合、ターゲットのデフォルトは次のようになります。

  • 新規デプロイメントの場合は管理サーバー・インスタンス。

  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在のターゲット。

redeployコマンドと一緒にターゲット・リストを指定しない場合、アプリケーションは現在のすべてのターゲット・サーバーに再デプロイされます。

-submoduletargets target_list
JMSアプリケーション・モジュール内で定義されているリソースのJMSサーバー・ターゲット。『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用に関する項およびWLSTを使用したJMSサーバーおよびJMSシステム・リソースの管理に関する項を参照してください。
-upload
指定されたデプロイメント・ファイル(デプロイメント・プランと代替デプロイメント記述子も含む)を管理サーバーに転送します。このオプションは、リモート・マシンで作業している場合で、他の手段でデプロイメント・ファイルを管理サーバーにコピーできない場合に使用します。アプリケーション・ファイルは、配布およびデプロイメントの前にWebLogic Server管理サーバーのアップロード・ディレクトリにアップロードされます。
-delete_files
サーバーのステージング・ディレクトリから静的ファイルを削除します。delete_filesは、アーカイブされていないデプロイメント、および-stageモードを使用してデプロイされたアプリケーションでのみ有効です。このオプションを使用するときには、次の例のようにターゲット・サーバーを指定する必要があります。
java weblogic.Deployer -adminurl http://myserver:7001 -username weblogic 
-password weblogic -name myapp 
-targets myapp@myserver -redeploy 
-delete_files myapp/tempindex.html

delete_filesは、デプロイメント時にステージング領域にコピーされたファイルのみを削除します。-nostageまたは-external_stageモードを使用してデプロイされたアプリケーションでdelete_filesオプションを使用した場合、ファイルは削除されません。

注意 : delete_filesは、redeployコマンドと一緒にしか使用できません。

-delete_filesオプションでは、指定されたすべてのファイル(ディレクトリを指定してディレクトリ内のファイルを指定していない場合は、指定されたディレクトリ内のすべてのファイル)が削除されるため、delete_filesオプションは慎重に使用し、本番環境ではdelete_filesオプションを使用しないことをお薦めします。

-retiretimeout seconds
WebLogic Serverがこのアプリケーションまたはモジュールの現在実行中のバージョンを廃止するまでの秒数。「アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ」を参照してください。
-rmiGracePeriod seconds
正常停止または廃止の際にRMIの猶予期間内でRMIリクエストの受信がなくなるまで、ワーク・マネージャがRMI呼出しを受け付けてスケジューリングする時間(秒単位)。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。deployredeploy、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

Start

ターゲット・サーバーで停止している(非アクティブな)アプリケーションをクライアントから使用できるようにします。startコマンドでは、デプロイメント・ファイルをターゲット・サーバーに再配布しません。adminmodeオプションを指定してアプリケーションを管理モードで起動すると、アプリケーションは構成済みの管理チャネル経由でのみ使用できるようになります。startコマンドを発行するには、それ以前にdeployまたはdistributeコマンドを通じて、ファイルがすでに使用可能になっている必要があります。


注意:

startの別名であるactivateコマンドは非推奨になりました。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -start [-adminmode] [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version] 
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-retiretimeout seconds] 
     [-id task_id]
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
-adminmode
アプリケーションを本番モード(デフォルト)ではなく管理モードで起動します。
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。nameオプションは省略できます。省略した場合は、deployment_nameから直接名前が取られます。(deployment_nameでファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生します。)
-appversion version
起動するアプリケーションのバージョン。
-planversion version
アプリケーションの起動時に使用するデプロイメント・プランのバージョン。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを起動するターゲット。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタで起動できます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

startコマンドでターゲット・リストを指定しない場合、ターゲットのデフォルトは次のようになります。

  • 新規デプロイメントの場合は管理サーバー・インスタンス。

  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在のターゲット。

startコマンドでターゲット・リストを指定しない場合は、アプリケーションの現在のすべてのターゲットでコマンドが実行されます。

-submoduletargets target_list
JMSアプリケーション・モジュール内で定義されているリソースのJMSサーバー・ターゲット。『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用に関する項およびWLSTを使用したJMSサーバーおよびJMSシステム・リソースの管理に関する項を参照してください。
-retiretimeout seconds
WebLogic Serverがこのアプリケーションまたはモジュールの現在実行中のバージョンを廃止するまでの秒数。「アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ」を参照してください。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystart、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

Stop

アプリケーションを非アクティブにして、管理およびクライアント・リクエストに対応できないようにします。アプリケーションのステージングされたファイルはすべて、ターゲット・サーバー上で以降のstartdeployredeploy、またはundeployの各アクションに使用できる状態になっています。必要に応じ、adminmodeオプションでアプリケーションを管理モードにして、クライアント・リクエストでアプリケーションを使用できなくすることもできます。管理モードの間、アプリケーションは構成済みの管理チャネル経由でのみアクセス可能になります。


注意:

stopの別名であるdeactivateコマンドは非推奨になりました。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -stop [-adminmode] [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version] 
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-ignoresessions] [-graceful] [-rmiGracePeriod seconds]
     [-id task_id]
     [Common Arguments]
引数またはオプション 定義
-adminmode
実行中のアプリケーションを管理モードに切り替えて、構成済みの管理チャネル経由で管理リクエストのみを受け付けることを指定します。このオプションを指定しない場合、実行中のアプリケーションは停止されて、再起動するまで管理リクエストもクライアント・リクエストも受け付けなくなります。
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。nameオプションは省略できます。省略した場合は、deployment_nameから直接名前が取られます。(deployment_nameでファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生します。)
-appversion version
デプロイされているアプリケーションのバージョン識別子。
-planversion version
デプロイメント・プランのバージョン識別子。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを停止するターゲット。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタで停止できます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

stopコマンドでターゲット・リストを指定しない場合、ターゲットのデフォルトは次のようになります。

  • 新規デプロイメントの場合は管理サーバー・インスタンス。

  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在のターゲット。

stopコマンドでターゲット・リストを指定しない場合は、アプリケーションの現在のすべてのターゲットでコマンドが実行されます。

-submoduletargets target_list
JMSアプリケーション・モジュール内で定義されているリソースのJMSサーバー・ターゲット。『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用に関する項およびWLSTを使用したJMSサーバーおよびJMSシステム・リソースの管理に関する項を参照してください。
-graceful
既存のHTTPクライアントが作業を完了した後でアプリケーションを停止します。-gracefulオプションを指定しない場合、WebLogic Serverはアプリケーションまたはモジュールをただちに停止します。「本番アプリケーションのオフライン」を参照してください。
-rmiGracePeriod seconds
正常停止または廃止の際にRMIの猶予期間内でRMIリクエストの受信がなくなるまで、ワーク・マネージャがRMI呼出しを受け付けてスケジューリングする時間(秒単位)。
-ignoresessions
現在のHTTPセッションが完了するのを待機せずに、アプリケーションをただちに管理モードにします。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystartstop、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

Undeploy

デプロイメント・ユニットを停止して、ステージングされているファイルをターゲット・サーバーから削除します。


注意:

undeployの別名であるREMOVEコマンドは非推奨になりました。


警告:

アプリケーション・スコープのリソースを含むアプリケーションをアンデプロイすると、そのリソースはアプリケーションと一緒に削除されます。そのため、JMS宛先の削除が原因で、トランザクションが破棄されたり、メッセージが失われたりする可能性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Server JTAのプログラミング』のリソース登録解除の猶予期間に関する項を参照してください。

完全に削除するつもりのアプリケーションのみをアンデプロイするようにしてください。アプリケーションへのクライアント・アクセスを一時的に停止する場合は、かわりにstopコマンドを使用します。詳細は、「Stop」を参照してください。


構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -undeploy [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version] 
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-graceful] [-ignoresessions] [-rmiGracePeriod seconds]
     [-id task_id]
     [Common Arguments]
コマンドまたはオプション 定義
-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。nameオプションは省略できます。省略した場合は、deployment_nameから直接名前が取られます。(deployment_nameでファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生します。)
-appversion version
デプロイされているアプリケーションのバージョン識別子。
-planversion version
デプロイメント・プランのバージョン識別子。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールをアンデプロイするターゲット。

注意 :ターゲット・リストに含まれていないターゲットは削除されません。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタからアンデプロイできます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

-submoduletargets target_list
アンデプロイするJMSリソース。

注意 :ターゲット・リストに含まれていないサブモジュール・ターゲットは削除されません。

『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用およびWLSTを使用してJMSサーバーとJMSシステム・リソースの管理を参照してください。

-graceful
既存のHTTPクライアントが作業を完了した後でアプリケーションを停止します。-gracefulオプションを指定しない場合、WebLogic Serverはアプリケーションまたはモジュールをただちに停止します。「本番アプリケーションのオフライン」を参照してください。

モジュールは停止後にアンデプロイされます。

-rmiGracePeriod seconds
正常停止または廃止の際にRMIの猶予期間内でRMIリクエストの受信がなくなるまで、ワーク・マネージャがRMI呼出しを受け付けてスケジューリングする時間(秒単位)。
-ignoresessions
現在のHTTPセッションが完了するのを待機せずに、アプリケーションをただちに停止してアンデプロイします。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。distributedeployredeploystartstop、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

Update

プラン・ファイルを再配布して、新しいプランの内容に基づいてアプリケーションを再構成することで、アプリケーションのデプロイメント・プランを更新します。


注意:

updateを使用してアプリケーションのリソース・バインドを更新することはできません。アプリケーションのリソース・バインドを更新するには、Redeployコマンドを使用する必要があります。

構文

java [SSL Arguments] weblogic.Deployer 
     Connection Arguments [User Credentials Arguments] 
     -update -plan deployment_plan [-name] deployment_name
     [-appversion version] [-planversion version] 
     [-targets target_list] [-submoduletargets target_list] 
     [-upload] [-id task_id]
     [Common Arguments]
引数またはオプション 定義
-plan deployment_plan
アプリケーションの構成の更新に使用するデプロイメント・プラン。指定されたデプロイメント・プランはアプリケーションのターゲット・サーバーで有効でなければなりません。たとえば、リソースが関連する記述子で以前に定義されていない限り、プランでは必要なリソースにnullの変数を指定できません。

更新処理では、デプロイメント・プランで変更されている(nullではない)値に対応する記述子のみを更新します。更新処理に使用されるプランにnull変数が含まれている場合、対応する記述子の現在の値は更新されません。

-name deployment_name
デプロイされるアプリケーションまたはモジュールのデプロイメント名。nameオプションは省略できます。省略した場合は、deployment_nameから直接名前が取られます。(deployment_nameでファイル名またはディレクトリ名を指定している場合、デプロイメント名は指定されているファイル名から派生します。)
-appversion version
デプロイされているアプリケーションのバージョン識別子。
-planversion version
デプロイメント・プランのバージョン識別子。
-targets target_list
アプリケーションまたはモジュールを更新するターゲット。

target_list引数は、ターゲット・サーバー、クラスタまたは仮想ホストのカンマ区切りのリストです。各ターゲットはJava EEモジュール名で修飾できます(<module1>@<server1>)。こうすればエンタープライズ・アプリケーションの別々のモジュールを、別々のサーバーまたはクラスタで更新できます。詳細は、「モジュール・レベルのターゲット指定を使用したエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

updateコマンドでターゲット・リストを指定しない場合、ターゲットのデフォルトは次のようになります。

  • 新しいデプロイメントの場合は管理サーバー・インスタンス。

  • デプロイされているアプリケーションの場合はアプリケーションの現在のターゲット。

updateコマンドでターゲット・リストを指定しない場合は、アプリケーションの現在のすべてのターゲットでコマンドが実行されます。

-submoduletargets target_list
JMSアプリケーション・モジュール内で定義されているリソースのJMSサーバー・ターゲット。『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』JMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュール・ターゲット指定の使用に関する項およびWLSTを使用したJMSサーバーおよびJMSシステム・リソースの管理に関する項を参照してください。
-upload
アプリケーションを更新する前に、新しいデプロイメント・プランを管理サーバーにアップロードします。
-id task_id
実行中のデプロイメント・タスクのタスク識別子。distributedeployredeployupdatestartstop、またはundeployコマンドで識別子を指定できます。その後で、cancelまたはlistコマンドの引数として使用できます。識別子が実行中の他のデプロイメント・タスクすべてを通して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。識別子が実行中のほかのすべてのデプロイメント・タスクに対して一意であることを確認してください。指定しない場合、システムによって一意の識別子が自動的に生成されます。

config.xmlファイルの例および対応するweblogic.Deployerコマンド

この項では、アプリケーションのconfig.xmlファイルと、アプリケーションをデプロイするための対応するweblogic.Deployerコマンドを例示します。

次のように想定した場合、

アプリケーションのconfig.xmlファイルには次の内容が含まれます。

   <AppDeployment
   Name="dd-remote-cluster"
   SourcePath="./udd-debug-deployment-on-remote-cluster-jms.xml"
   Targets="mycluster">
   <SubDeployment Name="RemoteCluster" Targets="mycluster"/>
   <SubDeployment Name="D1C2S2" Targets="D1C2S2"/>
   <SubDeployment Name="RemoteClusterServers" Targets="D1C2S1,D1C2S2"/>
   <SubDeployment Name="RemoteClusterJMSServers" 
   Targets="RemoteJMSServer1,RemoteJMSServer2"/>
   <SubDeployment Name="RemoteQueue1" Targets="RemoteJMSServer1"/>
   </AppDeployment>

アプリケーションをデプロイするweblogic.Deployer -deployコマンドは次のようになります。

   java weblogic.Deployer -adminurl t3://MySystem:10000 -username system 
   -password system -name dd-remote-cluster 
   -deploy "config\jms\udd-debug-deployment-on-remote-cluster-jms.xml" 
   -targets mycluster -submoduletargets RemoteCluster@mycluster,
   D1C2S2@D1C2S2, RemoteClusterServers@D1C2S1,
   RemoteClusterServers@D1C2S2, RemoteClusterJMSServers@RemoteJMSServer1,
   RemoteClusterJMSServers@RemoteJMSServer2, RemoteQueue1@RemoteJMSServer1