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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ
11g リリース1 (10.3.6)
B60988-04
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B weblogic.PlanGeneratorコマンド・ライン・リファレンス

weblogic.PlanGeneratorは、WebLogic Serverデプロイメント構成の各部分をデプロイメント・プランにエクスポートする開発者向けに設計されたJavaベースのデプロイメント構成ツールです。


注意:

WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用し、デプロイメント構成操作を実行するための情報については、「Oracle WebLogic Scripting Tool」も参照してください。

次の項では、weblogic.PlanGeneratorユーティリティの使用方法について説明します。

weblogic.PlanGeneratorの概要

weblogic.PlanGeneratorは、アプリケーションまたはスタンドアロン・モジュールのWebLogic Serverデプロイメント構成ファイルを生成します。weblogic.PlanGeneratorには、2つのプライマリな機能があります。

デフォルトでは、weblogic.PlanGeneratorはアプリケーションのデプロイメント・プランをアプリケーションのルート・ディレクトリにあるplan.xmlという名前のファイルに書き込みます。アプリケーションがアプリケーションのルート・ディレクトリにない場合、weblogic.PlanGeneratorplan.xml<your_dir>/config/deployments/<user>/<application_name>/planに書き込みます。各文字列の意味は以下のとおりです。

weblogic.PlanGeneratorに必要な環境

weblogic.PlanGeneratorユーティリティを使用するように環境を設定するには:

  1. 『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の説明に従って、WebLogic Serverソフトウェアをインストールおよび構成します。

  2. CLASSPATH環境変数にWebLogic Serverクラスを追加し、適切なJDKバイナリがPATHで使用可能になっていることを確認します。WebLogic Serverインストール・ディレクトリのserver/binサブディレクトリにあるsetWLSEnv.shまたはsetWLSEnv.cmdスクリプトを使用して、環境を設定できます。

weblogic.PlanGeneratorを呼び出すための構文

java weblogic.PlanGenerator [Options] [filespec]

filespecとしては、次のいずれかを指定できます。

以下のことをお薦めします。

すべての場合において、filespecで識別されるアプリケーションには、有効なJava EEデプロイメント記述子ファイルが含まれている必要があります。

アプリケーション・ルート・ディレクトリを-rootオプションで指定しなかった場合、またはデプロイメント・プランのパスおよび名前を-planオプションで指定しなかった場合、デフォルトではweblogic.PlanGeneratorはアプリケーションのデプロイメント・プランをアプリケーションのルート・ディレクトリにあるplan.xmlという名前のファイルに書き込みます。アプリケーションのルート・ディレクトリが見つからない場合、weblogic.PlanGeneratorplan.xml<your_dir>/config/deployments/<user>/<application_name>/planに書き込みます。各文字列の意味は次のとおりです。

オプション

次の表では、各weblogic.PlanGeneratorオプションを説明します。

表B-1 weblogic.PlanGeneratorのオプション

オプション 説明
-debug

デバッグ・モードを有効化します。

-plan plan_file

構成セッションのために作成するプラン・ファイルのパスおよび名前を識別します。

-useplan plan_file

初期化を行う既存のデプロイメント・プラン・ファイル。アプリケーションのルート・ディレクトリの指定に-rootを使用する場合、weblogic.PlanGeneratorは入力としてルート・ディレクトリ内の/plan/plan.xmlファイルがあればそれを使用する。それ以外の場合、weblogic.PlanGeneratorrootディレクトリ内にプランを作成する。

weblogic.PlanGeneratorは、さらなるエクスポートされたプロパティを入力プランに追加します。すでに入力プラン内に存在したエクスポート済みプロパティは、すべて保持されます。

-root root_directory

プランの生成またはエクスポートを実行するアプリケーション・ルート・ディレクトリ。

categorycategoryの有効な値は次のとおりです。

  • -all

  • -configurables

  • -dependencies

  • -declarations

  • -dynamics

  • -none

様々なカテゴリのデプロイメント構成プロパティのためのテンプレート・デプロイメント・プラン内にnull変数定義を生成します。

  • all - 編集可能なすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成します。

  • configurables - dependenciesおよびdeclarations以外の編集可能なすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成します。

  • dependencies - 外部リソース参照を解決するすべてのWebLogic Server記述子プロパティをエクスポートするプランを作成します。これがデフォルト値です。

  • declarations - 他のアプリケーションおよびモジュールに対してリソースを宣言するすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成します。

  • dynamics - アプリケーションを再デプロイしなくても実行時に変更できるすべてのプロパティをエクスポートするプランを作成します。

  • none - プロパティをエクスポートしないプランを作成します。

-variables [global | unique]

デプロイメント・プラン内に作成された変数名が、アプリケーションのすべてのモジュールにまたがって使用可能なのか、それとも特定のモジュール内でのみ使用可能なのかを指定します。たとえばロールの割当ては、EAR全体に適用される場合と、EAR内の単一のWebアプリケーションまたは他のモジュールにのみ適用される場合があります。デフォルトでは、PlanGeneratorはアプリケーション全体に適用されるグローバル変数を作成します。


一般的なweblogic.PlanGeneratorタスク

次の項では、一般的な構成およびエクスポートのタスクを、weblogic.PlanGenerator構文の例とともに説明します。

アプリケーションのルート・ディレクトリにおける初期状態のデプロイメント・プランの作成

インストール・ルート・ディレクトリを使用してアプリケーションを格納する場合、ルート・ディレクトリを-rootオプションで指定していると、生成されたデプロイメント・プラン・ファイルは、ルート・ディレクトリのplanサブディレクトリに自動的に格納されます。

java weblogic.PlanGenerator -root /appRelease/MyApplication

上の例では、plan.xmlファイルは自動的に/appRelease/MyApplication/planに格納されます。

既存のプランに基づく新しいデプロイメント・プランの作成

次のコマンドでは、既存のプランを入力として使用し、アプリケーション・ルート・ディレクトリの/planサブディレクトリに新しいプランを生成します。

java weblogic.PlanGenerator -useplan /plans/MyApplication_template.xml
     -root /appRelease/MyApplication

デプロイメント・プランへエクスポートされるコンポーネントの制御

テンプレート・デプロイメント・プランへエクスポートされるWebLogic Serverデプロイメント記述子コンポーネントの指定には、-all-configurables-dependencies-declarations-dynamics、および-noneの各オプションを使用できます。次のコマンドでは、構成可能なすべてのプロパティを、テンプレート・デプロイメント・プラン内のnull変数にエクスポートします。

java weblogic.PlanGenerator -root /appRelease/MyApplication -all 

デプロイメント構成のエクスポートの詳細は、「新しい環境にデプロイするためのアプリケーションのエクスポート」を参照してください。