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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Scripting Tool
11g リリース1 (10.3.6)
B61621-04
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1 概要とロードマップ

この項では、このガイド『Oracle WebLogic Scripting Tool』の内容と構成について説明します。

ドキュメントのスコープと対象読者

このドキュメントでは、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)について説明します。また、WLSTコマンドライン・スクリプト・インタフェースを使用して、WebLogic ServerのインスタンスおよびWebLogicドメインの構成、管理、およびこれらへの変更の永続化を行い、サーバー実行時イベントをモニターおよび管理する方法を説明します。

このドキュメントは、Java Platform、Enterprise Edition (Java EE)を使用してJava EEアプリケーションをデプロイする、WebLogic Serverの管理者およびオペレータを対象としています。読者は、Webテクノロジ、およびWebLogic Serverがインストールされているオペレーティング・システムとプラットフォームに精通していることが前提となっています。

このドキュメントの手引き

このドキュメントの構成は次のとおりです。

関連ドキュメント

Oracle WebLogic Server WLSTコマンドおよびOracle Fusion Middlewareコンポーネントのカスタム・コマンドの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

WLSTは、WebLogic Serverを管理およびモニターするためのインタフェースの1つです。他の管理インタフェースについては、以下の場所を参照してください。

WLSTサンプル・スクリプト

以下の節では、付加的なスクリプトを作成する際のテンプレートとして実行または使用できる、WLSTオンラインおよびオフラインのサンプル・スクリプトについて説明します。スクリプトの実行については、「スクリプトの実行」を参照してください。


注意:

サンプル・スクリプトはデフォルトではインストールされていません。サーバー・サンプルをインストールするには、WebLogic Serverのカスタム・インストールを選択して、「Serverサンプル」のインストールを選択する必要があります。

WLSTオンライン・サンプル・スクリプト

WLSTオンライン・サンプル・スクリプトは、実行中のサーバーに接続して、管理タスクを実行し、WebLogic Server構成の変更を開始する方法を示します。WLSTオンライン・スクリプトは、SAMPLES_HOME\server\examples\src\examples\wlst\onlineディレクトリにあります。SAMPLES_HOMEは、WebLogic Serverのメインのサンプル・ディレクトリ(c:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3\samplesなど)を表します。

表1-1は、WLSTオンライン・サンプル・スクリプトの概要を示します。

表1-1 WLSTオンライン・サンプル・スクリプト

WLSTサンプル・スクリプト 説明
cluster_creation.py

WLSTから管理サーバーに接続し、編集セッションを開始し、10個の管理対象サーバーを作成します。その後、2つのクラスタを作成し、サーバーを各クラスタに割り当て、WLSTとサーバーの接続を解除します。

cluster_deletion.py

cluster_creation.pyで作成したクラスタおよびサーバーを削除します。

configJMSSystemResource.py

WLSTから管理サーバーに接続して編集セッションを開始し、2つのJMSサーバーを作成した後でそれらを管理サーバーにターゲット指定します。その後、JMSシステム・モジュール内に、JMSトピック、JMSキュー、およびJMSテンプレートを作成します。JMSキューおよびJMSトピックは、サブデプロイメントを使用してターゲット指定されます。

deleteJMSSystemResource.py

configJMSSystemResource.pyで作成したJMSシステム・モジュールを削除します。

jdbc_data_source_creation.py

WLSTから管理サーバーに接続し、編集セッションを開始し、myJDBCDataSourceというJDBCデータ・ソースを作成します。

jdbc_data_source_deletion.py

jdbc_data_source_creation.pyで作成したJDBCデータ・ソースを削除します。


WLSTオフライン・サンプル・スクリプト

WLSTオフライン・サンプル・スクリプトは、ソフトウェアと一緒にインストールされたドメイン・テンプレートを使用してWebLogicドメインを作成する方法を示します。WLSTオフライン・サンプル・スクリプトは、ソフトウェアと一緒にインストールされたドメイン・テンプレートを使用してドメインを作成する方法を示します。WLSTオフライン・スクリプトは、WL_HOME\common\templates\scripts\wlstディレクトリにあります。WL_HOMEは、WebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリを表します。

表1-2 WLSTオフライン・サンプル・スクリプトの概要

表1-2 WLSTオフライン・サンプル・スクリプト

WLSTサンプル・スクリプト 説明

basicWLSdomain.py

ドメイン・テンプレートを開き、構成オブジェクトを作成および編集し、指定したディレクトリにドメイン構成情報を書き込む方法を示す、単純なWebLogicドメインを作成します。

このサンプルは、一般的な開発環境を表す単一のサーバーで構成されています。このタイプの構成は、本番環境では推奨されません。

このスクリプトでは、Basic WebLogic Server Domainテンプレートを使用します。

basicWLSSdomain.py

Basic WebLogic SIP Server Domainテンプレートを使用して、簡単なWebLogic SIP Serverドメインを作成します。スクリプトでは、ドメイン・テンプレートの開き方、構成オブジェクトの作成と編集方法、指定したディレクトリへのドメイン構成情報の書込み方法が示されます。

このサンプルは、一般的な開発環境を表す単一のサーバーで構成されています。このタイプの構成は、本番環境では推奨されません。

clusterMedRecDomain.py

3つの管理対象サーバーを作成してそれらをクラスタに割り当て、単一クラスタのWebLogicドメインを作成します。

このスクリプトはBasic WebLogic Server DomainテンプレートをAvitek Medical Records Sample拡張テンプレートで拡張して使用します。

distributedQueue.py

分散キューを作成する2つの方法を示します。

このスクリプトはBasic WebLogic Server DomainテンプレートをAvitek Medical Records Sample拡張テンプレートで拡張して使用します。

geo1Domain.py

Geographic Redundancy Site 1 Domainテンプレートを使用して、簡単なWebLogic SIP Serverドメインを作成します。スクリプトでは、ドメイン・テンプレートの開き方、構成オブジェクトの作成および編集方法、指定したディレクトリへのドメイン構成情報の書込み方法が示されます。

このサンプルは、一般的な開発環境を表す単一のサーバーで構成されています。このタイプの構成は、本番環境では推奨されません。

geo2Domain.py

Geographic Redundancy Site 2 Domainテンプレートを使用して、簡単なWebLogic SIP Serverドメインを作成します。スクリプトでは、ドメイン・テンプレートの開き方、構成オブジェクトの作成および編集方法、指定したディレクトリへのドメイン構成情報の書込み方法が示されます。

このサンプルは、一般的な開発環境を表す単一のサーバーで構成されています。このタイプの構成は、本番環境では推奨されません。

replicatedDomain.py

Oracle WebLogic SIP Server Replicated Domainテンプレートを使用して、簡単なWebLogic SIP Serverドメインを作成します。スクリプトでは、ドメイン・テンプレートの開き方、構成オブジェクトの作成と編集方法、指定したディレクトリへのドメイン構成情報の書込み方法が示されます。

このサンプルは、一般的な開発環境を表す単一のサーバーで構成されています。このタイプの構成は、本番環境では推奨されません。

sampleMedRecDomain.py

Avitek MedRecサンプルで使用されているものと同様のリソースを定義するWebLogicドメインを作成します。このサンプルでは、MedRecサンプル全体の再作成や、サンプル・アプリケーションのデプロイは行われません。

このスクリプトでは、Basic WebLogic Server Domainテンプレートを使用します。


また、WLSTオフラインおよびオンラインを使用してWebLogicドメイン・リソースを構成するサンプル・スクリプトは、Oracle Technology Networkサイト(http://www.oracle.com/technology/index.html)から入手できます。WLSTサンプル・スクリプトおよびWLSTスクリプトに関する情報を検索するには、以下の用語のいずれかを指定してください。

  • WLSTスクリプト

  • WLSTオンライン・スクリプト

  • WLSTオフライン・スクリプト

このリリースでのWLSTの新機能と変更点

WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。