| Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Framework管理者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.7.0) B65033-04 |
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この章では、Oracle WebLogic ServerでOracle ADFアプリケーションのデプロイ、管理および構成に使用できるWLSTコマンドについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
IBM WebSphere Application Serverのwsadminコマンドについては、付録B「ADFアプリケーションのためのwsadminコマンド・リファレンス」を参照してください。
構成またはランタイムBeanの階層の移動、およびプロンプト表示の制御を行うには、ADFベースのURL接続WLSTコマンドを使用します。ADFMArchiveConfigオブジェクトの管理には、getADFMArchiveConfigコマンドを使用します。
Oracle ADFでカスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。カスタムのメタデータ・サービス(MDS)コマンドなど、その他のWLSTコマンドの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。
ADFアプリケーションには表5-1のコマンドを使用します。
表5-1 WLST構成用の参照コマンド
| 使用するコマンド | 目的 | 使用するWLSTの動作モード |
|---|---|---|
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新しいADFファイル接続を作成します。 |
オンラインまたはオフライン |
|
|
新しいADF URL接続を作成します。 |
オンラインまたはオフライン |
|
adf_setURLConnectionAttributes |
新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集します。 |
オンラインまたはオフライン |
|
|
新しいURL接続をリストします。 |
オンラインまたはオフライン |
|
|
指定されたアーカイブの |
オンラインまたはオフライン |
|
|
JARバージョンのCSV形式を現在の |
オフライン |
|
|
指定されたアプリケーションのJARバージョンのCSV形式を指定された場所にエクスポートします。 |
オンライン |
|
exportApplicationSelectedJarVersions |
|
オンライン |
WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。
adf_createFileURLConnection(appName, name, URL)
| 引数 | 定義 |
|---|---|
appName |
接続を作成するアプリケーション名。 |
name |
新しい接続の名前。 |
URL |
この接続に関連付けられるURL。 |
WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。
このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.HttpURLConnection接続のtypeクラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。
adf_createHttpURLConnection (appName, name, [URL], [authenticationType], [realm], [user], [password])
| 引数 | 定義 |
|---|---|
|
接続を作成するアプリケーション名。 |
|
新しい接続の名前。 |
|
(オプション) この接続に関連付けられるURL。 |
|
|
(オプション) デフォルトはbasicです。 |
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(オプション) この接続が認証を処理する場合は、これを設定する必要があります。デフォルトは「基本」モードです。 |
|
|
(オプション) |
|
|
(オプション) |
WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。
adf_setURLConnectionAttributes(appname, connectionname, attributes)
| 引数 | 定義 |
|---|---|
appname |
アプリケーション名。 |
connectionname |
接続の名前。 |
|
キー/値ペアに設定される属性を含む配列。 |
WLSTとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。
指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。戻されるADFMArchiveConfigオブジェクトのメソッドを使用して、アーカイブ内のアプリケーション構成を変更できます。
ADFMArchiveConfigオブジェクトは、次のメソッドを提供します。
setDatabaseJboSQLBuilder([value]) - データベースのjbo.SQLBuilder属性を設定します。
getDatabaseJboSQLBuilder() - jbo.SQLBuilder属性の現在の値を戻します。
setDatabaseJboSQLBuilderClass([value]) - データベースのjbo.SQLBuilderClass属性を設定します。値は、カスタム・ビルダー・クラスのフルネームです。
getDatabaseJboSQLBuilderClass() - jbo.SQLBuilderClass属性の現在の値を戻します。
setDefaultRowLimit([value]) - デフォルトのrowLimit 属性を設定します。値は、行の長さ制限を指定します(デフォルトは-1)。
getDefaultRowLimit() - rowLimit属性の現在の値を戻します。
save([toLocation]) - toLocationを指定すると、変更はターゲットのアーカイブ・ファイルに保存され、元のファイルは変更されません。そうしない場合、変更は元のファイル自体に保存されます。
archiveConfigObject = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation)
| 引数 | 定義 |
|---|---|
|
完全パスを含むearファイルの名前。 |
setDatabaseJboSQLBuilder([value])の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilder([value])
| 引数 | 定義 |
|---|---|
|
|
getDatabaseJboSQLBuilder()の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilder()
setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])
| 引数 | 定義 |
|---|---|
|
|
getDatabaseJboSQLBuilderClass()の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilderClass()
setDefaultRowLimit([value])の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.setDefaultRowLimit([value])
| 引数 | 定義 |
|---|---|
|
|
getDefaultRowLimit()の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.getDefaultRowLimit([value])
save([toLocation])の構文は次のとおりです。
archiveConfigObject.save([toLocation])
| 引数 | 定義 |
|---|---|
|
変更を保存するファイル名および絶対パス。 |
次の例では、jbo.SQLBuilder属性がDB2に設定されています。
wls:/offline> archive =
ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder(value='DB2')
wls:/offline> archive.save()
次の例では、jbo.SQLBuilder属性が削除されており、アプリケーションのデフォルトが使用されます。
wls:/offline> archive =
ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder()
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')
次の例では、jbo.SQLBuilder属性がCustomに、jbo.SQLBuilderClass属性がクラスcom.example.CustomBuilderに設定されています。
wls:/offline> archive =
ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Custom')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilderClass('com.example.CustomBuilder')
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')
次の例では、rowLimit属性が100に設定されています。
wls:/offline> archive = getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear') wls:/offline> archive.setDefaultRowLimit(100) wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')
WLSTとともにオフラインで使用します。
JARバージョンのCSV形式を、現在のORACLE_HOMEから指定された場所にエクスポートするために使用します。エクスポートされたJARバージョン情報は、Oracle OpenOfficeまたはMS Excelで開くことができます。
WLSTとともにオンラインで使用します。
exportApplicationJarVersions(applicationName,path)
| 引数 | 定義 |
|---|---|
applicationName |
JARバージョンをエクスポートするアプリケーション名 |
path |
JARバージョンをエクスポートする場所。 |
WLSTとともにオンラインで使用します。
exportApplicationSelectedJarVersions(applicationName, path, jarsLocation)
| 引数 | 定義 |
|---|---|
applicationName |
JARバージョンをエクスポートするアプリケーション名。 |
path |
JARバージョンを抽出する場所。 |
jarsLocation |
選択したJARのオプションのリスト。指定しない場合、
|
この例は、Versions.xmlファイルのselectedJarsプロパティを使用してJARバージョンを/tmp/export-MyApp-Versions.csvにエクスポートする方法を示します。この場合、jarsLocationパラメータが指定されていないため、Versions.xmlファイルのselectedJarsプロパティにリストされているライブラリがエクスポートされます。CSVファイルのR/W権限を確認する必要があります。
wls:/offline>exportApplicationSelectedJarVersions('MyApp',
'/tmp/export-MyApp-Versions.csv')
Versions.xml
<Diagnostics xmlns="xmlns.oracle.com/adf/diagnostics">
<Versions xmlns="xmlns.oracle.com/adf/diagnostics/versions"
exportVersionsOnApplicationStartup="true"
selectedJars="$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.model_11.1.1/adfm.jar;
$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.view_11.1.1/adf-richclient-impl-11.jar;
$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.controller_11.1.1/adf-controller.jar;
$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.pageflow_11.1.1/adf-pageflow-impl.jar;
$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.share_11.1.1/adf-share-support.jar;
$ORACLE_HOME$/modules/oracle.mds_11.1.1/mdsrt.jar" />
</Diagnostics>
この例は、jarsLocationパラメータを使用してJARバージョンを/tmp/export-MyApp-Versions.csvにエクスポートする方法を示します。この場合、jarsLocationパラメータで明示的に渡されるライブラリがエクスポートされます。CSVファイルのR/W権限を確認する必要があります。
wls:/offline>exportApplicationSelectedJarVersions('MyApp',
'/tmp/export-MyApp-Versions.csv',
'$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.model_11.1.1/adfm.jar;$ORACLE_HOME$/modules/oracle.adf.view_11.1.1/adf-richclient-impl-11.jar')