Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Framework管理者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.7.0) B65033-04 |
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この章では、ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのクライアント・インストーラを共有の場所にデプロイし、サーバー構成の設定を調整するなど、システム管理者が実行する操作について説明します。
システム管理者の場合は、ADFデスクトップ統合を使用してFusion Webアプリケーションのデプロイとメンテナンスを行う必要があります。エンド・ユーザーが統合Excelワークブック使用できるようにするためには、あらかじめADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをエンド・ユーザーのシステムにインストールする必要があります。
ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションは、次のいずれかの方法でインストールできます。
シングル・ユーザーの場合は、エンド・ユーザーのシステムで、CDドライブやローカル・ディレクトなどのローカル・パスからランタイム・エディションをインストールします(『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのインストール、アップグレードおよび削除に関する項を参照)。
複数ユーザーの場合は、共有ファイル・サーバーまたはWebサーバーからランタイム・エディションをインストールします(第4.1項「共有ファイル・サーバーおよびWebサーバーからADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストール」を参照)。
この章の内容は次のとおりです。
エンド・ユーザーからランタイム・エディションをインストールできるようにするには、事前にエンド・ユーザーからクライアント・インストーラ・ファイルにアクセスできるようにする必要があり、さらにsetup.exe
ファイルへの完全なパスまたはリンクを提供する必要があります。
ADFデスクトップ統合クライアント・インストーラを実行すると、必要なソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかが検証されます。必要なソフトウェアについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の次の項を参照してください。
必要なOracle ADFモジュールおよびサード・パーティ製ソフトウェアに関する項
ADFデスクトップ統合を利用するExcelの構成方法に関する項
複数のエンド・ユーザー用にランタイム・エディションをインストールするには、クライアント・インストーラを共有ファイル・サーバーでホストする必要があります。これにより、すべてのエンド・ユーザーが同じバージョンのランタイム・エディションを使用するようになり、ランタイム・エディションがアップグレードされたときにも、同じバージョンの共有が継続されます。
ADFデスクトップ統合では、ユーザーが最小限の操作でWindowsアプリケーションをインストールできるMicrosoft ClickOnceインストーラ・テクノロジが使用されています。Microsoft ClickOnceインストーラの詳細は、次のサイトを参照してください。
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/71baz9ah.aspx
ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをエンド・ユーザーに対して使用可能にする手順は次のとおりです。
MW_HOME
\oracle_common\modules\oracle.adf.desktopintegration_11.1.1
ディレクトリ(MW_HOME
はミドルウェア・ホーム・ディレクトリ)にナビゲートします。
すべてのエンド・ユーザーからアクセス可能な共有ファイル・サーバー上のディレクトリ(たとえば、\\test_system\Oracle\ADFDI_Client\
)にadfdi-excel-runtime-client-installer.zip
の内容を展開します。
ディレクトリの完全修飾パスは248文字未満にする必要があります。
エンド・ユーザーへの完全なディレクトリ・パスまたはリンクを指定します。
ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストールする手順は次のとおりです。
エンド・ユーザーのシステムから、共有ファイル・サーバーのディレクトリにナビゲートするか、指定されたリンクを使用します。
手順3で指定されたパスからsetup.exe
を実行します。
setup.exe
で起動したダイアログ・ボックスに表示される手順に従い、必要なコンポーネントを正しくインストールします。
プロンプトが表示された場合は「はい」をクリックしてシステムを再起動し、ADFデスクトップ統合の設定を完了します。
警告: ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのインストール後に、クライアントのインストーラ・ファイルがコピーされたディレクトリを削除しないでください。 |
注意: JDeveloperには、開発者がワークブックの作成に使用するためのADFデスクトップ統合のデザイナ・エディションが含まれています。通常、デザイナ・エディションはエンド・ユーザーが使用できるように設定されていません。 |
ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションは、2種類の方法でアップグレードできます。
古いバージョンをアンインストールして、新しいバージョンをインストールします。
ランタイム・エディションのインストールとアンインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのインストール、アップグレードおよび削除に関する項を参照してください。
共有ファイル・サーバーからの自動的アップグレード
共有ファイル・サーバーから複数のエンド・ユーザーのシステムにランタイム・エディションがインストールされている場合は、これらを個別にアップグレードする必要はありません。これらは共有ファイル・サーバーのファイルがアップグレードされると、自動的にアップグレードされます。
ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションは簡単な手順でアップグレードできます。新しいバージョンのクライアント・インストーラ・ファイルを古いバージョンのクライアント・インストーラ・ファイルに上書きコピーします。
注意: クライアント・インストーラはサーバー・パッチの導入後にアップグレードされます。 |
エンド・ユーザーに対してランタイム・エディションのアップグレードを可能にする手順は次のとおりです。
Fusion Middlewareのパッチが存在する場合は、通常のパッチ適用手順で適用します。
クライアントをエンド・ユーザーからアップグレードできるようにする前に、システム管理者がサーバーのパッチ適用を完了する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。
アップグレード済またはパッチ適用済のFusion MiddlewareインストールのMW_HOME
\oracle_common\modules\oracle.adf.desktopintegration_11.1.1
ディレクトリにナビゲートします。この場合、MW_HOME
はミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。
adfdi-excel-runtime-client-installer.zip
の内容を前のインストールで使用された共有ファイル・サーバーと正確に同じ場所に展開します。一部のインストール・ファイルが上書きされ、新しいファイルが追加されます。
adfdi-excel-runtime-client-installer.zip
を展開するフォルダへの完全修飾パスは同じままに維持します。
エンド・ユーザーが、Excelを最後に起動してから24時間以上経過した後にExcelを起動する場合、共有場所からコピーされたADFデスクトップ統合の更新ファイルが自動的に配布されます。詳細は、第4.1.6項「ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストールおよびアップグレードするときの動作」を参照してください。
ランタイム・エディションの設定ファイルを共有ファイル・サーバーからではなくWebサーバーから提供する場合は、クライアント・インストーラのsetup.exe
ファイルを実行する前に、そのファイルに記録されたパスを更新する必要があります。デフォルトでは、setup.exe
ファイルのインストール・パスは、ローカル・インストール用に構成されています。
インストール・ファイルをWebサーバーから使用可能にする手順は次のとおりです。
第4.1.2項「ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのアップグレード方法」の手順1、2および3の説明に従って、Webサーバーに全インストール・ファイルをコピーします。
Windowsシステムで、次のコマンド構文を使用してsetup.exe
ファイルを実行します。
setup.exe /url="
インストール・ファイルをコピーするWebサーバーのURL
"
次に例を示します。
setup.exe /url="http://www.myserver/adfdilocation"
注意: インストーラを配置したWebサーバーが、LinuxなどのWindowsベース・システム以外のオペレーティング・システムをベースにしている場合でも、 |
クライアント・インストーラのsetup.exe
ファイルに記録されたパスを変更するとデジタル署名が無効となり、実行すると不明なパブリッシャのセキュリティ警告メッセージが生成されます。このエラー・メッセージを回避するには、setup.exeファイルのデジタル証明書を取得し、インストール・パスの更新後に再署名します。詳細は、Microsoft Developer Network(http://msdn.microsoft.com/en-us/library/default.aspx
)の『How to: Sign Application and Deployment Manifests』を参照してください。
注意: 記録されたインストール・パスを更新した場合、 |
Webサーバーから複数のエンド・ユーザーのシステムにランタイム・エディションがインストールされている場合は、これらを個別にアップグレードする必要はありません。これらはWebファイル・サーバーのファイルがアップグレードされると、自動的にアップグレードされます。
第4.1.3項「WebサーバーからADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストールする方法」の説明に従って、新しいバージョンのクライアント・インストーラ・ファイルをWebサーバー上の古いバージョンのクライアント・インストーラ・ファイルに上書きコピーします。Excelの起動時、前回の更新から24間以上経過している場合に、更新が確認されます。サーバーに新しいバージョンがある場合、ADFデスクトップ統合は自身を自動的にアップグレードします。詳細は、第4.1.6項「ADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストールおよびアップグレードするときの動作」を参照してください。
注意: アップグレード前に、Fusion Middlewareのパッチが存在する場合は、通常のパッチ適用手順で適用します。 |
また、古いバージョンをアンインストールし(『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのインストール、アップグレードおよび削除に関する項を参照)、最新バージョンをインストールすることでも(第4.1.3項「WebサーバーからADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストールする方法」を参照)、アップグレードできます。
パッチの適用では、小さなファイルの集まりを既存のシステムにコピーする処理を行います。ADFデスクトップ統合のパッチ更新は、Oracle Fusion Middlewareパッチ更新によって配信されます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。
既存のOracle Fusion Middleware 11g Patch Set 1(リリース11.1.1.2.0)またはPatch Set 2(リリース11.1.1.3.0)環境のADFデスクトップ統合フレームワークにパッチを適用して、リリース11.1.1.7.0環境にするには、JRFドメインをアップグレードしてADF共有ライブラリへの変更を受け入れる必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のJRFインフラストラクチャおよびADF共有ライブラリのパッチ適用後の作業に関する章を参照してください。
エンド・ユーザーのシステムにADFデスクトップ統合のランタイム・エディションをインストールすると、元のインストール・ディレクトリへ戻るリンクが記録されます。インストール後、Excelを起動するたびに、ExcelはADFデスクトップ統合アドインを有効化する前に、元のインストール・ディレクトリを確認して、新しいバージョンが用意されていないかを確認します。新しいバージョンが見つかった場合、Excelは自動的にADFデスクトップ統合アドインをアップグレードします。
注意: ADFデスクトップ統合は、1日に1回新しいバージョンを確認するように構成されています。Excelを起動するタイミングによって、ADFデスクトップ統合のアップグレードまでに1日かかる場合と、それ以上かかる場合があります。ADFデスクトップ統合は、Excelが起動されているときにのみアップグレードされることに注意してください。 |
ログは、様々なクライアントおよびサーバーのイベントに基づいて、ADFデスクトップ統合によって生成されます。クライアント側の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の統合Excelワークブックのログ・ファイルの生成に関する項を参照してください。
ADFデスクトップ統合のサーバー・サイド・ログ・ファイルの生成は、他のOracle ADFモジュールの場合と同じように構成します。構成するには、logging.xml
という構成ファイルで冗長レベルと出力場所を指定する値を設定する必要があります。また、JDeveloperのOracle Diagnostic Logging構成を使用して、logging.xml
ファイルで指定されるロギング・レベルを構成することもできます。JDeveloperのデバッグ・ツールおよびADFロガーの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のADFログ出力の使用に関する項を参照してください。
表4-1に、ADFデスクトップ統合のログ・ファイルの生成を構成するために、logging.xml
ファイルの<logger>
要素に属性パラメータとして指定するパッケージ名を示します。
表4-1 ログ・ファイルを構成するためのパッケージの名前
ログ・ファイル・エントリを生成するコンポーネント | 入力するパッケージ名 |
---|---|
すべてのADFデスクトップ統合サーバー・ロジック |
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ADFデスクトップ統合のHTTPフィルタ |
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サーバー側ロギング・レベルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のADFロガーの使用方法に関する項を参照してください。
Fusion Webアプリケーションで認証を施行する場合、統合Excelワークブックはアプリケーションとの間でデータを転送する前に認証済のユーザー・セッションが確立されているかどうかを確認します。クライアント側の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の統合Excelワークブックでのセキュリティの概要に関する項を参照してください。
エンド・ユーザーが統合ワークブックの使用時および保護されたFusion Webアプリケーションの操作時にユーザー資格証明を要求されない場合、Fusion Webアプリケーションのセキュリティ構成を調査する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の統合Excelワークブックのエンド・ユーザー認証の確認に関する項を参照してください。
ADFデスクトップ統合のセキュリティの詳細は、OTNのOracle ADFデスクトップ統合のセキュリティに関するホワイトペーパーを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/overview/index-085534.html
アプリケーションをセキュリティで保護する場合は、次の点に注意する必要があります。
Oracle Access Managerを使用する環境でアプリケーションを実行するには、システム管理者はADFデスクトップ統合のリモート・サーブレットのURLが、Oracle Access Managerの保護済リソースとして構成されていることを確認する必要があります。
詳細は、『Oracle Access Managerアクセス・システム管理ガイド』を参照してください。
WebGate 11gを使用する環境でアプリケーションを実行するには、ユーザー定義のパラメータfilterOAMAuthnCookie
をFalse
に設定します。
詳細は、『Oracle Access Managerアクセス・システム管理ガイド』のパートナ(エージェントおよびアプリケーション)のリモート登録に関する章を参照してください。
ADFデスクトップ統合を使用するアプリケーションで、web.xml
にADFデスクトップ統合のリモート・サーブレットを保護するセキュリティの制約が構成されていることを確認してください。
web.xml
に含まれる次のコードは、リモート・サーブレットを保護するセキュリティの制約の例を示しています。
<security-constraint> <web-resource-collection> <web-resource-name>adfdiRemote</web-resource-name> <url-pattern>/adfdiRemoteServlet</url-pattern> </web-resource-collection> <auth-constraint> <role-name>valid-users</role-name> </auth-constraint> </security-constraint>
Oracle WebGateおよびSSL URLを使用してFusion Webアプリケーションにアクセスする場合(https:// ...
など)、次のようにWebGateのmod_wl_ohs.conf
構成ファイルを構成する必要があります。
<IfModule mod_weblogic.c> WLProxySSLPassThrough ON WLProxySSL ON MatchExpression /TestApp WebLogicHost=test.host.com|WebLogicPort=7101| </IfModule>
ここで、/TestApp
はアプリケーションのコンテキスト・ルート、test.host.com
はホスト名およびドメイン、さらに7101
はWebアプリケーションのポート番号です。
統合Excelワークブックの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の統合Excelワークブックの保護に関する必知事項を参照してください。
エンド・ユーザーがランタイム統合ワークブックからFusion Webアプリケーションへの接続を確立するとき、ADFデスクトップ統合では、クライアントとサーバーのバージョンが同じであるか確認され、一致しない場合は警告のダイアログが表示されます(図4-1を参照)。
クライアントサーバー・バージョン確認は、クライアント・バージョンの次の要素がサーバーのバージョンと一致した場合に成功します。
Oracleリリース番号: ピリオド記号で区切られた5つのバージョン要素で構成されています。たとえば、11.1.1.7.0
などです。
ビルド番号: ビルド・プロセス中にADFデスクトップ統合クライアントおよびサーバー・コンポーネントに割り当てられた整数です。たとえば、12
などです。
エンド・ユーザーが警告ダイアログを閉じた場合、ADFデスクトップ統合機能は、通常どおりの動作を継続するように試行し、ADFデスクトップ統合機能を無効にしません。
注意: この警告ダイアログは、Excelユーザー・セッションが確立または再確立された回数には関係なく、特定のFusion Webアプリケーションとクライアントサーバーの不一致の組合せに対するExcelセッションごとに1回表示されます。 |
Fusion Webアプリケーションをデプロイする前に、クライアントサーバー・バージョンを確認する精度を構成するか、またはこの機能を無効にできます。
始める前に:
ADFデスクトップ統合によってクライアントサーバー・バージョンがどのように確認されるかを理解しておくと役立ちます。詳細は、第4.4項「ADFデスクトップ統合のクライアント・バージョンの確認」を参照してください。
Fusion Webアプリケーションでのクライアントサーバー・バージョンの精度を構成する手順は次のとおりです。
Fusion Webアプリケーションのweb.xml
ファイルを開きます。
表4-2に示すように、バージョンの精度を構成する初期化パラメータを追加します。
表4-2 クライアントサーバー・バージョン確認の構成方法
プロパティ | 値 |
---|---|
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次の初期化パラメータ名を入力します。
名前は大/小文字が区別されることに注意してください。 |
|
このパラメータを指定しない場合、ADFデスクトップ統合によってパラメータのデフォルト値が設定されます。 |
web.xml
ファイルを保存します。
Fusion Webアプリケーションのweb.xml
ファイルには次のエントリがあります。
<servlet> <servlet-name>adfdiRemote</servlet-name> <servlet-class> oracle.adf.desktopintegration.servlet.DIRemoteServlet </servlet-class> <init-param> <param-name>ClientServerVersionCheck.Precision</param-name> <param-value>2</param-value> </init-param> </servlet>
Fusion Webアプリケーションをリビルドして再起動します。
ADFデスクトップ統合プロジェクトでのクライアントサーバー・バージョン確認について次の点に注意してください。
有効にした場合、統合ワークブックがFusion Webアプリケーションとのセッションを確立するたびに、クライアントサーバー・バージョン確認が実行されます。
確認プロセスは、Fusion WebアプリケーションのADFセキュリティ設定に依存しません。
クライアントサーバー・バージョン確認は、設計モードでは実行されません。
クライアントとサーバーのバージョンの要素が一致した場合、または特定のアプリケーションに対して機能が無効にされている場合、エンド・ユーザーに特に表示されるものはありません。
サーバーで実行されているADFデスクトップ統合のバージョンはいつでも変更される可能性がありますが(たとえば、サーバーのアップグレード)、バージョン確認はユーザー・セッションが再確立されたときにのみ実行されます。
ワークブックの構成が不当に変更されていないことをエンド・ユーザーが確信できるように、ADFデスクトップ統合では、改ざんチェック機能を使用して、ワークブック・メタデータの整合性が自動的に確認されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の統合Excelワークブック・メタデータの整合性確認に関する項を参照してください。
デフォルトでは、ワークブックの開発者がエンド・ユーザーにExcelワークブックをパブリッシュした後に、ADFデスクトップ統合によってワークブック構成メタデータが改ざんされていないことが確認されます。Fusion Webアプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタ・ファイル(web.xml
)のパラメータを構成すれば、メタデータの改ざんチェックを無効化できます。
始める前に:
ADFデスクトップ統合が、統合Excelワークブックのメタデータの整合性をどのように検証するかを理解しておくと役立ちます。詳細は、第4.5項「統合Excelワークブックのメタデータの確認」を参照してください。
Fusion Webアプリケーションでメタデータの改ざんチェックを無効化するには:
Fusion Webアプリケーションのweb.xml
ファイルを開きます。
表4-3に示すように、adfdiRemote
サーブレットに初期化パラメータを追加して、メタデータの改ざんチェックを無効化します。
表4-3 メタデータ改ざんチェックの無効化
プロパティ | 値 |
---|---|
|
次の初期化パラメータ名を入力します。
名前は大/小文字が区別されることに注意してください。 |
|
|
図4-2にJDeveloperのweb.xml
エディタを示します。
web.xml
ファイルを保存します。
Fusion Webアプリケーションのweb.xml
ファイルには次のエントリがあります。
<servlet> <servlet-name>adfdiRemote</servlet-name> <servlet-class>...</servlet-class> <init-param> <param-name>TamperingCheck.Enabled</param-name> <param-value>False</param-value> </init-param> </servlet>
Fusion Webアプリケーションをリビルドして再起動します。
web.xml
にTamperingCheck.Enabled
パラメータが存在しない場合、改ざんチェックは有効になります。web.xml
ファイルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のWebアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタのADFデスクトップ統合設定に関する付録を参照してください。
adfdi-client-registry.xml
ファイル内でWorkbookID
ワークブック・プロパティのエントリの欠落が許可されるように、メタデータ改ざんチェックを構成できます。この設定は、特定の問題を解決するためにワークブックを変更する必要がある場合に役立ちます。
始める前に:
ADFデスクトップ統合が、統合Excelワークブックのメタデータの整合性をどのように検証するかを理解しておくと役立ちます。詳細は、第4.5項「統合Excelワークブックのメタデータの確認」を参照してください。
エントリが不足しているFusion Webアプリケーションのメタデータを許可するには:
Fusion Webアプリケーションのweb.xml
ファイルを開きます。
表4-4に示すように、adfdiRemote
サーブレットに初期化パラメータを追加して、エントリが不足しているメタデータを許可します。
表4-4 エントリが不足するメタデータの許可
プロパティ | 値 |
---|---|
|
次の初期化パラメータ名を入力します。
名前は大/小文字が区別されることに注意してください。 |
|
|
図4-3にJDeveloperのweb.xml
エディタを示します。
web.xml
ファイルを保存します。
Fusion Webアプリケーションのweb.xml
ファイルには次のエントリがあります。
<servlet> <servlet-name>adfdiRemote</servlet-name> <servlet-class>...</servlet-class> <init-param> <param-name>TamperingCheck.AllowMissingEntries</param-name> <param-value>True</param-value> </init-param> </servlet>
Fusion Webアプリケーションをリビルドして再起動します。
web.xml
にTamperingCheck.AllowMissingEntries
パラメータが存在しない場合、エントリの欠落は許可されません。web.xml
ファイルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のWebアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタのADFデスクトップ統合設定に関する付録を参照してください。
ADFデスクトップ統合対応のFusion Webアプリケーションまたはワークブックを使用または構成しているとき、エラー・メッセージが表示されたり、問題が発生する場合があります。次のリストは、最も一般的なエラー・メッセージとそれらの原因および解決策を説明しています。
システム管理者の場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のADFデスクトップ統合の一般的なエラー・メッセージと問題に関する項も参照してください。
Fusion WebアプリケーションでBasic認証のかわりにフォームベース認証を使用します。
ワークブックをダウンロードおよび保存してから開きます。
SSL暗号化を有効にします。
SSLを経由しないBasic認証を使用する場合は、Microsoftサポートのソリューション(http://support.microsoft.com/kb/2123563
)を参照してください。
web.xml
の<security-constraint>
で/adfdiRemoteServlet URL
を保護します。
Oracle WebGateでSSLが使用される場合は、mod_wl_ohs.conf
ファイル内の設定も確認が必要になる場合があります。
次に例を示します。
<IfModule mod_weblogic.c> WLProxySSLPassThrough ON WLProxySSL ON MatchExpression /TestApp WebLogicHost=test.host.com|WebLogicPort=7101| </IfModule>
ここで、/TestApp
はアプリケーションのコンテキスト・ルート、test.host.com
はホスト名およびドメイン、さらに7101
はWebアプリケーションのポート番号です。
web.xml
でadfdiExcelDownload
フィルタが正しく構成されていないため、ダウンロードされるワークブックにこのフィルタがWebAppRootプロパティを設定できません。web.xml
内にadfdiExcelDownload
フィルタが正しく構成されていることを確認します。このフィルタを使用している場合、それがADFライブラリWebアプリケーション・サポートに対して正しい順序で指定されていることを確認します。また、adfdiExcelDownload
フィルタのフィルタ・マッピングが正しいことも確認してください(『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「ADFデスクトップ統合Excelダウンロード・フィルタの構成」を参照)。また、ブラウザによりファイルがダウンロードされるディレクトリをクリアする必要もあります。ワークブック管理ツールを使用して、WebAppRoot
などの様々なワークブック・プロパティの値を設定します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「ADFデスクトップ統合Excelダウンロード・フィルタの構成」の項で説明されているとおり、WebAppRoot
を設定するが、Excelダウンロード・フィルタを使用できない、または使用しない場合には、ワークブック管理ツールも使用できます。
ワークブック管理ツールはJavaベースのプログラムであり、Oracle ADFで使用されているJavaのバージョンをサポートするオペレーティング・システムで実行できます。また、次のディレクトリにあるadf-desktop-integration-admin-tool.jar
ファイルにアクセスする必要があります。
MW_HOME
\jdeveloper\adfdi\lib
ADFデスクトップ統合のコンポーネントまたはユーティリティに対するその他の要件は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「開発環境の設定」で説明されているように、ワークブック管理ツールに適用されません。
ワークブック管理ツールを使用してワークブックの設定を変更するには:
コマンドライン・コンソールを開いて次のコマンドを実行します。
java -cp adf-desktop-integration-admin-tool.jar oracle.adf.desktopintegration.admintool.WorkbookAdminTool <arg(s)>
<arg(s)>
は、表4-5に示す1つ以上の必須またはオプションの引数です。
表4-5 ワークブック管理ツールのコマンドライン・オプション
値を指定する引数 | 目的 | 引数の値は必須か |
---|---|---|
|
更新するワークブックのディレクトリ・パスを指定します。 |
はい |
|
このプロパティの値を、ワークブックを統合するWebアプリケーションの完全修飾URLに設定します。 |
いいえ |
|
ワークブックのモードを次のいずれかに変更します。
ワークブックのモードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「開発ツールについて」の項を参照してください。 注意: ワークブック管理ツールを使用して |
いいえ |
|
出力ファイルのディレクトリ・パスおよびファイル名を指定します。 |
はい |
|
詳細出力が生成されないようにする場合に、この引数を指定します。 |
いいえ |
|
ヘルプ情報を出力します。 |
いいえ |
次のコマンドは、Fusion Webアプリケーション(http://hostname:7101/test_app
)に対して実行時モード(RT
)でワークブックのコピー(text.xlsx
)を作成し、新しいファイル名(myresult.xlsx
)でディレクトリに書き込みます。
java -cp adf-desktop-integration-admin-tool.jar oracle.adf.desktopintegration.admintool.WorkbookAdminTool -workbook test.xlsx -mode RT -root http://hostname:7101/test_app -out myresult.xlsx
ADFデスクトップ統合では、クライアントのインストール用にMicrosoft OfficeテクノロジのMicrosoft ClickOnceおよびVisual Studioツールが使用されています。デフォルトでは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「ADFデスクトップ統合のインストール」の項に記載されているインストーラは英語で実行されます。インストーラを別の言語で実行するには、すべてのエンド・ユーザー・システムにOffice Language Pack用の対応するVisual Studioツールをインストールする必要があります。言語パックは、Microsoft Download Centerからダウンロードおよびインストールできます。
この項では、エンド・ユーザーのシステム上にADFデスクトップ統合のインスタンスが存在せず、システムで英語バージョンでないオペレーティング・システムを使用していることを前提とします。ADFデスクトップ統合が存在する場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「ADFデスクトップ統合の削除」の項の説明に従って削除してください。
サポートされているオペレーティング・システムの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』の「必要なOracle ADFモジュールおよびサード・パーティ製ソフトウェア」の項を参照してください。
ADFデスクトップ統合インストーラをローカライズする手順は次のとおりです。
適切なMicrosoft Visual Studio 2010 Tools for the Microsoft Office System (バージョン4.0のランタイム) Language Packの言語パック(フランス語など)を次のMicrosoft Download Centerからダウンロードします。
手順1でダウンロードした言語パックをインストールします。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド』のADFデスクトップ統合のランタイム・エディションのインストール、アップグレードおよび削除に関する項の説明に従って、ADFデスクトップ統合をセットアップします。