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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate for Informixのインストールおよび構成
12c (12.1.2)
E56361-04
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A インストールされるOracle GoldenGateのコンポーネント

この付録では、Oracle GoldenGateのインストール・ディレクトリにあるOracle GoldenGateソフトウェアによって作成または使用されるプログラム、ディレクトリおよびその他のコンポーネントについて説明します。ここに示していない他のファイルが、特定のプラットフォームにインストールされる場合があります。ここに示しているファイルは、すべてのプラットフォームにインストールされるとはかぎりません。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 Oracle GoldenGateのプログラムおよびユーティリティ

この項では、ルートのOracle GoldenGateインストール・ディレクトリにインストールされるプログラムについて説明します。


注意:

これらのプログラムがすべてのインストールに存在するとはかぎりません。たとえば、ご使用のプラットフォームでキャプチャまたは配信のみがOracle GoldenGateによってサポートされる場合には、extractプログラムまたはreplicatプログラムはそれぞれインストールされません。同様に、特定のデータベースをサポートするために特有のファイルがインストールされることがあります。

表A-1 プログラムおよびユーティリティ

プログラム 説明

cobgen

COBOLレイアウトに基づいてソース定義を生成します。Oracle GoldenGate for DataWise on Stratusに対して使用されます。

convchk

チェックポイント・ファイルを新しいバージョンに変換します。

ddlcob

COBOLレイアウトに基づいて、ターゲットDDL表作成ステートメントを生成します。Oracle GoldenGate for DataWise on Stratusに対して使用されます。

defgen

データ定義が生成され、この定義は、ソース表とターゲット表の定義が異なる場合にOracle GoldenGateのプロセスによって参照されます。

emsclnt

WindowsシステムまたはUNIXシステム上のCollectorおよびReplicatによって作成されるイベント・メッセージをNonStopシステム上のEMSに送信します。

extract

データベース表またはトランザクション・ログからキャプチャを実行するか、ベンダーのアクセス・モジュールからトランザクション・データを受信します。

ggmxinstall

SQL/MXデータベース用のOracle GoldenGateインストール・スクリプト。

ggsci

コマンドの発行やパラメータ・ファイルの管理に使用するOracle GoldenGateへのユーザー・インタフェース。

ggsmgr.jcl

ggsmgr.proc

ggsmgrst.jcl

ggsmgrst.proc

バッチ・ジョブまたはz/OSシステム上のオペレータ・コンソールからOracle GoldenGateのManagerプロセスを開始します。これは、DB2 z/OSデータベースをサポートするためにインストールされます。

install

Oracle GoldenGateをWindowsサービスとしてインストールし、Windowsベースのその他のサービス・オプションを提供します。

keygen

データ暗号化鍵を生成します。

logdump

抽出証跡または抽出ファイルに格納される情報を表示および保存するためのユーティリティ。

mgr

リソース管理、Oracle GoldenGateのプロセスの制御と監視、レポートおよびGGSCIインタフェース経由のリクエストのルーティングに使用する(Manager)制御プロセス。

replicat

データをターゲット・データベースの表に適用します。

reverse

トランザクション操作の順序を保持するユーティリティ。これによって、Replicatを使用してターゲット表の変更を取り消し、それらの表を前の状態に復元できるようになります。

server

Collectorプロセス。これは、データをリモート証跡に書き込むExtract TCP/IPサーバー・コントローラです。

vamserv

TMF対応のアプリケーションにより生成されるTMF監査証跡を読み取るため、Extractによって起動されます。これは、SQL/MXデータベースをサポートするためにインストールされます。


A.2 Oracle GoldenGateのサブディレクトリ

この項では、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリのサブディレクトリと、その内容について説明します。


注意:

これらのディレクトリがすべてのインストールに存在するとはかぎりません。

表A-2 サブディレクトリ

ディレクトリ 説明

br

制限付きのリカバリ機能用のチェックポイント・ファイルが含まれます。

cfg

Oracle GoldenGate Monitorの構成に使用されるプロパティおよびxmlファイルを格納します。

dirdb

Oracle GoldenGate MonitorアプリケーションまたはOracle Enterprise Manager内で使用するためにOracle GoldenGateインスタンスから収集された情報の永続化に使用されるデータ・ストアを格納します。

dirchk

ExtractプロセスおよびReplicatプロセスによって作成されるチェックポイント・ファイルを格納します。これらのファイルには、データの正確さとフォルト・トレランスを確保するために現在の読み書き位置が保存されます。Oracle GoldenGateの内部形式で書き込まれます。

ファイル名の形式は<グループ名><順序番号>.<拡張子>です。<順序番号>は古いファイルに追加される連続した番号です。<拡張子>は、Extractチェックポイント・ファイルの場合はcpe、Replicatチェックポイント・ファイルの場合はcprです。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

ext1.cpe

rep1.cpr

dirdat

Replicatプロセスまたは別のアプリケーションやユーティリティによる追加処理に抽出されたデータを保存するためにExtractプロセスによって作成される、Oracle GoldenGateの証跡ファイルおよび抽出ファイルのデフォルトの場所です。Oracle GoldenGateの内部形式で書き込まれます。

ファイル名形式は、ユーザー定義の2文字の接頭辞とそれに続く6桁の順序番号(証跡ファイル)または関連付けられたExtractプロセス・グループ(抽出ファイル)です。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

rt000001

finance

dirdef

DEFGENユーティリティで作成される、異機種同期環境で使用されるソースまたはターゲットのデータ定義を保持するデータ定義ファイルのデフォルトの場所。外部ASCIIで書き込まれます。ファイル名の形式は、DEFGENパラメータ・ファイルで指定されたユーザー定義の名前です。

これらのファイルを編集して、新たに作成された表の定義を追加できます。定義ファイルの編集方法がわからない場合には、Oracle GoldenGateのテクニカル・サポートに問い合せてください。

例:

defs.dat

dirjar

Oracle GoldenGate MonitorをサポートするJava実行可能ファイルが含まれます。

dirout

このディレクトリは使用されなくなりました。

dirpcs

ステータス・ファイルの既定の場所です。ファイル名の形式は、<グループ>.<拡張子>で、<グループ>はグループの名前、<拡張子>pce (Extract)、pcr (Replicat)またはpcm (Manager)のいずれかです。

これらのファイルが作成されるのは、プロセスを実行している間だけです。ファイルの内容はプログラム名、プロセス名、ポート番号およびプロセスIDです。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

mgr.pcm

ext.pce

dirprm

Oracle GoldenGateプロセスのグループまたはユーティリティのランタイム・パラメータを保存するためにOracle GoldenGateユーザーによって作成される、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルのデフォルトの場所です。外部ASCII形式で書き込まれます。ファイル名の形式は、<グループ名/ユーザー定義の名前>.prmまたはmgr.prmです。

プロセスの停止後にOracle GoldenGateパラメータの値を変更するために、これらのファイルを編集できます。テキスト・エディタで直接編集することも、GGSCIのEDIT PARAMSコマンドを使用することもできます。

例:

defgen.prm

finance.prm

dirrec

Oracle GoldenGateでは使用しません。

dirrpt

処理実行に関連する統計情報をレポートするためにExtract、ReplicatおよびManagerの各プロセスによって作成されるプロセス・レポート・ファイルの既定の場所です。外部ASCII形式で書き込まれます。

ファイル名の形式は、<グループ名><順序番号>.rptで、<順序番号>は古いファイルに追加される連続した番号です。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

fin2.rpt

mgr4.rpt

dirsql

TRIGGENが非推奨になる前は、SQLスクリプトを格納するために TRIGGENユーティリティにより使用されていました。現在は、Oracle GoldenGateをサポートするトレーニング・スクリプトや、ユーザー作成のSQLスクリプトの格納に使用されます。

dirtmp

キャッシュ・マネージャに割り当てられたメモリー・サイズを上回る場合に、トランザクション・データを保存するデフォルトの場所です。これらのファイルは編集しないでください。

dirwlt

Oracle GoldenGate MonitorをサポートするOracle Walletを格納します。このディレクトリは、ウォレットを作成するユーティリティが実行されるまでインストールされません。

UserExitExamples

ユーザー・イグジットの作成を支援するサンプル・ファイルが含まれます。


A.3 その他のOracle GoldenGateファイル

この項では、ルートのOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに作成またはインストールされる、その他のファイル、テンプレートおよびオブジェクトについて説明します。


注意:

一部のファイルは、データベースおよびオペレーティング・システム・プラットフォームに応じてご使用の環境にインストールされない場合があります。

表A-3 その他のファイル

コンポーネント 説明

bcpfmt.tpl

Microsoft BCP/DTS一括ロード・ユーティリティに実行ファイルを作成する際にReplicatで使用するテンプレート。

bcrypt.txt

Blowfish暗号化ソフトウェアのライセンス契約。

cagent.dll

Oracle GoldenGate Monitor Cサブエージェント用のWindowsダイナミック・リンク・ライブラリが含まれます。

category.dll

INSTALLユーティリティによって使用されるWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

chkpt_<db>_create.sql

ローカル・データベースにチェックポイント表を作成するスクリプト。データベース・タイプごとに異なるスクリプトがインストールされます。

db2cntl.tpl

IBM LOADUTIL一括ロード・ユーティリティに制御ファイルを作成する際にReplicatで使用するテンプレート。

ddl_cleartrace.sql

DDLトレース・ファイルを削除するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_ddl2file.sql

マーカー表からファイルにDDLを保存するスクリプト。

ddl_disable.sql

Oracle GoldenGateのDDLトリガーを無効にするスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_enable.sql

Oracle GoldenGateのDDLトリガーを有効にするスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_filter.sql

Oracle GoldenGateによるDDLのフィルタリングをサポートするスクリプト。このスクリプトはプログラムで実行されるため、手動で実行しないでください。

ddl_nopurgeRecyclebin.sql

Oracle GoldenGateのサポート・スタッフが使用する空のスクリプト・ファイル。

ddl_ora9.sql

ddl_ora10.sql

ddl_ora11.sql

ddl_ora10upCommon.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポートの一環としてプログラムで実行されるスクリプトのため、これらのスクリプトは実行しないでください。

ddl_pin.sql

パフォーマンスを改善するためにDDLトレース、DDLパッケージおよびDDLトリガーを固定するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_purgeRecyclebin.sql

DDLのレプリケーション機能のサポートでOracleのごみ箱をパージするスクリプト。

ddl_remove.sql

DDL抽出トリガーおよびパッケージを削除するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_session.sql

ddl_session1.sql

OracleのDDLオブジェクトのインストールをサポートします。このスクリプトはプログラムで実行されるため、手動で実行しないでください。

ddl_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDL抽出オブジェクトおよびレプリケーション・オブジェクトをインストールするスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_status.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポート機能によって作成される各オブジェクトが存在し、正しく機能するかどうかを確認するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_staymetadata_off.sql

ddl_staymetadata_on.sql

OracleのDDLトリガーでメタデータを収集するかどうかを制御するスクリプト。このスクリプトはプログラムで実行されるため、手動で実行しないでください。

ddl_trace_off.sql

ddl_trace_on.sql

DDLのトレースをオンにするかオフにするかを制御するスクリプト。

ddl_tracelevel.sql

DDLサポート機能のトレース・レベルを設定するスクリプト。(Oracleインストール)

debug files

トレースがオンになった場合に存在する可能性があるデバッグ・テキスト・ファイル。

demo_<db>_create.sql

demo_more_<db>_create.sql

demo_<db>_insert.sql

demo_more_<db>_insert.sql

demo_<db>_lob_create.sql

demo_<db>_misc.sql

チュートリアルや基本のテストで使用するデモンストレーション表を作成および移入するスクリプト。

.dmpファイル

Oracle GoldenGateプロセスにより、トレース目的で作成されるダンプ・ファイル。

ENCKEYS

暗号化キーを保存する、ユーザーが作成したファイル。外部ASCII形式で書き込まれます。

exitdemo.c

ユーザー・イグジットの例。

exitdemo_utf16.c

ユーザー・イグジットとプロセスの間で交換される情報用のコールバック構造で、UTF16エンコード・データを使用する方法を示すユーザー・イグジットの例。

freeBSD.txt

FreeBSDのライセンス契約。

ggmessage.dat

Oracle GoldenGateのプロセスによって返されるエラー、情報および警告のメッセージが含まれるデータ・ファイル。このファイルのバージョンはプロセスの開始時に確認されます。このバージョンは、プロセスが動作するようにそのプロセスのバージョンと一致していなければなりません。

ggserr.log

Oracle GoldenGateによって生成される処理のイベント、メッセージ、エラーおよび警告を記録するファイル。

ggsmsg.dll

INSTALLユーティリティによって使用されるWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

GLOBALS

Oracle GoldenGateのインスタンス全体に適用するパラメータを保存する、ユーザーが作成したファイル。

help.txt

GGSCIコマンド・インタフェースのヘルプ・ファイル。

icudt38.dll

icuin38.dll

icuuc38.dll

International Components for UnicodeのWindows共有ライブラリ。

jagent.bat

Oracle GoldenGate MonitorのJavaエージェント用のWindowsバッチ・ファイル。

jagent.log

jagentjni.log

Oracle GoldenGate Monitorエージェントのログ・ファイル。

jagent.sh

Oracle GoldenGate MonitorのJavaエージェントのUNIXシェル・スクリプト。

LGPL.txt

Lesser General Public Licenseステートメント。これは、Free Software Foundationのフリー・ライブラリに適用されます。

libxml2.dll

Oracle GoldenGate XMLプロシージャのXMLライブラリを含むWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

libxml2.txt

libxml2.dllのライセンス契約。

marker.hist

NonStopソース・システムからマーカーが渡された場合にReplicatによって作成されるファイル。

marker_remove.sql

DDLマーカー・ファイルを削除するスクリプト。(Oracleインストール)

marker_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDLマーカー表をインストールするスクリプト。(Oracleインストール)

marker_status.sql

DDLマーカー表が正常にインストールされたことを確認するスクリプト。(Oracleインストール)

notices.txt

サード・パーティ・ソフトウェアのライセンス・ファイル。

params.sql

DDLサポートの構成可能なパラメータを含むスクリプト。(Oracleインストール)

pthread-win32.txt

pthread-VC.dllのためのライセンス契約。

pthread-VC.dll

Microsoft WindowsのPOSIXスレッド・ライブラリ。

prvtclkm.plb

Oracle暗号化データのレプリケーションをサポートします。

pw_agent_util.bat

pw_agent_util.sh

Oracle GoldenGate Monitorエージェントをサポートするスクリプト・ファイル。

role_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポートに必要なデータベース・ロールを作成するスクリプト。(Oracleインストール)

sqlldr.tpl

Oracle SQL*Loader一括ロード・ユーティリティに制御ファイルを作成する際にReplicatで使用するテンプレート。

start.prm

stop.prm

Managerプロセスを開始および中止するためのz/OS paramlibメンバー。

startmgr

stopmgr

GGSCIからManagerプロセスを開始するz/OS Unix System Servicesのスクリプト。

startmgrcom

stopmgrcom

Managerプロセス用のz/OSシステム入力コマンド。

tcperrs

TCP/IPエラーに対応するユーザー定義の指示を含むファイル。

usrdecs.h

ユーザー・イグジットAPI。

xerces-c_2_8.dll

Apache XMLのパーサー・ライブラリ。

zlib.txt

zlib圧縮ライブラリのライセンス契約。


A.4 Oracle GoldenGateのチェックポイント表

データベース・チェックポイントを使用する場合、ADD CHECKPOINTTABLEコマンドを実行すると、データベースのユーザー定義名を使用してOracle GoldenGateによりチェックポイント表が作成されます。または、ユーザーがchkpt_<db>_create.sqlスクリプトを使用して表を作成することもできます。ここで<db>はデータベースのタイプです。

この表の列の名前または属性は変更しないでください。表記憶属性は、必要に応じて変更できます。

表A-4 チェックポイント表の定義

定義

GROUP_NAME (主キー)

チェックポイントにこの表を使用するReplicatグループの名前。複数のReplicatグループで同じ表を使用できます。

GROUP_KEY (主キー)

同じ表に書き込むReplicatグループの数にかかわらず、GROUPNAMEとともにチェックポイントを一意に識別する、一意の識別子。

SEQNO

チェックポイント・ファイルの順序番号。

RBA

ファイルのチェックポイントの相対バイト・アドレス。

AUDIT_TS

チェックポイント・ファイル内のチェックポイントの位置のタイムスタンプ。

CREATE_TS

チェックポイント表の作成日時。

LAST_UPDATE_TS

チェックポイント表の最終更新日時。

CURRENT_DIR

現在のOracle GoldenGateのホーム・ディレクトリまたはフォルダ。