この章では、Oracle GoldenGateを初めてインストールする場合の手順について説明します。Oracle GoldenGateをインストールすると、処理の実行および管理に必要なすべてのコンポーネントが(ドライバやライブラリなどの他のベンダー製の必要なコンポーネントを除いて)インストールされ、また、Oracle GoldenGateユーティリティがインストールされます。
次の手順は、Oracle GoldenGateを初めてインストールする場合に実行します。また、新バージョンのOracle GoldenGateの基本リリースをダウンロードする場合の手順でもあります。
基本リリースに対する追加パッチをダウンロードしてインストールするには、次のMy Oracle Supportの「Patches and Updates」タブに移動します。
Oracle GoldenGateをあるバージョンから別のバージョンにアップグレードするには、次の場所にあるアップグレード手順に従います。
http://docs.oracle.com/goldengate/1212/gg-winux/docs.htm
この章の内容は次のとおりです。
Oracle GoldenGate構成に含まれる各システムに適したOracle GoldenGateのビルドをダウンロードします。Oracle RAC構成で、クラスタの共有ディスクにダウンロードします。
クラスタへのOracle GoldenGateのインストールの詳細は、2.4項「クラスタ内でのOracle GoldenGateのインストールの準備」を参照してください。
ディスク領域の要件は、1.2.2項「ディスクの要件」を参照してください。
Oracle GoldenGateをダウンロードする手順
http://edelivery.oracle.com">>http://edelivery.oracle.com
に移動します。
「Oracle Software Delivery Cloud」ページが表示されます。
「Sign-in/Register」をクリックします。
注意: まだログインしていない場合は、Single Sign-onのページが表示されます。Oracle IDとパスワードを入力して、「Sign In」をクリックします。 |
「Terms & Restrictions」ページが表示されます。
「Oracle Software Delivery Cloud Trial License Agreement」と「Export Restrictions」を承諾して、「Continue」をクリックします。
「Media Pack Search」ページが表示されます。
「Media Pack Search」ページで次のようにします。
Select Product Packドロップダウン・コントロールをクリックして、リストから、Oracle Fusion Middlewareを選択します。
「Platform」ドロップダウン・コントロールをクリックして、リストから、Oracle GoldenGateをインストールするプラットフォームを選択します。
「Go」をクリックします。
「Results」リストが拡張され、検索基準を含むすべての使用可能なメディア・パックが表示されます。
「Results」リストで、ダウンロードするメディア・パックを選択して「Continue」をクリックします。
メディア・パックのダウンロード・ページが表示されます。異なるデータベースまたはデータベースの別バージョン用の個別ビルドなど、その他のダウンロード選択内容が表示される場合があります。このページには各ダウンロード可能ファイルの部品番号およびサイズが示されます。
ファイルを確実にダウンロードするため、「Readme」をクリックして、ダウンロード手順と製品情報について最初にMedia Pack Readmeを確認します。
ダウンロード・プロセスを開始するには、ダウンロードするOracle GoldenGateビルドの名前の横にある「Download」をクリックします。
「File Download」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「Open with」またはファイルの「Save」のどちらかを選択します。
目的 | 選択内容 |
---|---|
メディア・パックの即時インストール | 「Open」を選択し、使用するファイル解凍ユーティリティを選択してから、ファイル・システム上の指定場所にファイルを解凍します。 |
後でインストールするためのファイルの保存 | 「Save」を選択し、ファイル・システム上の指定場所を示します。 |
ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
の設定ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
のシステム環境変数が正しいOracleインスタンスに設定されていることを確認します。Oracle GoldenGateのプロセスでは、データベースへの接続時にそれらを参照します。
2.2.1項「UNIXおよびLinuxシステムでのOracle変数の指定」
2.2.2項「WindowsシステムでのOracle変数の指定」
システム上に1つのOracle Databaseインスタンスが存在する場合には、システム・レベルでORACLE_HOME
およびORACLE_SID
環境変数を設定します。これらをそのように設定できない場合、インスタンスに接続されるすべてのExtractおよびReplicatのグループのパラメータ・ファイルで次のSETENV
文を使用します。SETENV
パラメータはシステムの設定より優先され、これらのパラメータによって、Oracle GoldenGateのプロセスがデータベースに接続する際にセッション・レベルでの変数の設定が可能になります。
SETENV (ORACLE_HOME =
"path to Oracle home location"
)
SETENV (ORACLE_SID =
"SID"
)
システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、各プロセス・グループのパラメータ・ファイルでSETENV
文を使用する必要があります。SETENV
パラメータへの入力として、Oracle GoldenGateを正しいOracleインスタンスに指し示すためにORACLE_HOME
およびORACLE_SID
環境変数を使用します。たとえば、別のOracleインスタンスからキャプチャする、2つのExtractグループのパラメータ・ファイルを次に示します。
グループ1:
EXTRACT ora9a SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product") SETENV (ORACLE_SID = "oraa") USERIDALIAS tiger1 RMTHOST sysb RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/rt TABLE hr.emp; TABLE hr.salary;
グループ2:
EXTRACT orab SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product") SETENV (ORACLE_SID = "orab") USERIDALIAS tiger1 RMTHOST sysb RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/st TABLE fin.sales; TABLE fin.cust;
システム上に1つのOracleインスタンスが存在する場合、Oracle GoldenGateについてはORACLE_HOME
とORACLE_SID
のレジストリ設定で十分です。それらの設定がレジストリで不正確であり、それらの設定を変更できない場合、次のようにオーバーライドを設定できます。
デスクトップまたは「スタート」メニュー(Windowsのバージョンに応じて)で、「マイ コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」で「詳細設定」タブをクリックします。
「環境変数」をクリックします。
「システム環境変数」の下にある「新規」をクリックします。
「変数名」にORACLE_HOME
と入力します。
「変数値」にOracleバイナリのパスを入力します。
「OK」をクリックします。
「新規」を再度クリックします。
「変数名」にORACLE_SID
と入力します。
「変数値」にインスタンス名を入力します。
「OK」をクリックします。
システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、次の手順を実行します。
前の手順(システムに1つのOracleインスタンス)を使用して、ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
のシステム変数を最初のOracleインスタンスに設定します。
そのインスタンスに接続するOracle GoldenGateのすべてのプロセスを開始します。
次のOracleインスタンスに対して手順を繰り返しますが、まず既存のORACLE_HOME
およびORACLE_SID
の変数を編集して新しい情報を指定します。
そのインスタンスに接続するOracle GoldenGateのプロセスを開始します。
残りのOracleインスタンスに対して編集と起動の手順を繰り返します。
Oracle GoldenGateは共有ライブラリを使用します。UNIXシステムにOracle GoldenGateをインストールするとき、GGSCIまたは他のOracle GoldenGateプロセスを実行する前に次の手順を実行しておく必要があります。
データベースのライブラリがシステムの共有ライブラリ環境変数に追加されていることを確認します。通常、この手順はデータベースのインストール時に実行します。質問がある場合には、データベース管理者に問い合せてください。
Oracle GoldenGateがデータベースと同じサーバーで実行されている場合は、次のすべてが64ビットである必要があります。
Oracleライブラリのバージョン
Oracle GoldenGateのバージョン
データベースのバージョン
Oracle GoldenGateがSQL*Net経由でリモートからデータベース・サーバーに接続する場合は、次の条件を満たす必要があります。
Replicat: Oracleクライアント・ライブラリとOracle GoldenGateビルドでOracleバージョン、ビット・タイプ(64ビットまたはIA64)およびオペレーティング・システムのバージョンを同一にしておく必要があります。
Extract: Oracleクライアント・ライブラリとOracle GoldenGateビルドでOracleバージョン、ビット・タイプ(64ビットまたはIA64)およびオペレーティング・システムのバージョンを同一にしておく必要があります。さらに、両方のオペレーティング・システムは同じエンディアンであることが必要です。
Oracle GoldenGateプログラムを、UNIXシステム上のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリの外側から実行している場合は、次のことを行います。
(オプション) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリをPATH
環境変数に追加します。
(必須)Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを共有ライブラリの環境変数に追加します。
たとえば、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリが/users/ogg
である場合、次の表の2番目のコマンドでは、これらの変数が設定されている必要があります。
コマンド | 環境変数にGGライブラリが必要であるか |
---|---|
$ users/ogg > ./ggsci |
いいえ |
$ users > ./ogg/ggsci |
はい |
Kornシェルで環境変数を設定する場合
PATH=installation_directory
:$PATH export PATHshared_libraries_variable
=absolute_path_of_installation_directory
:$shared_libraries_variable
exportshared_libraries_variable
Bourneシェルで変数を設定するには
export PATH=installation_directory
:$PATH exportshared_libraries_variable
=absolute_path_of_installation_directory
:$shared_libraries_variable
Cシェルで変数を設定する手順
setenv PATHinstallation_directory
:$PATH setenvshared_libraries_variable
absolute_path_of_installation_directory
:$shared_libraries_variable
説明: shared libraries variable
は、表2-1に示す変数のいずれかです。
表2-1 UNIX/Linuxライブラリ・パス変数(プラットフォーム別)
プラットフォーム | 環境変数 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
脚注 1 32ビットのOracleデータベースが存在する64ビット環境の場合、Oracle GoldenGateでは32ビットのOracleライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATH
を設定する必要があります。
次に示すのはBourneシェルでパスを設定する方法の例です。
export LD_LIBRARY_PATH=/ggs/11.0:$LD_LIBRARY_PATH
注意: Oracle GoldenGateのプロセスに必要なライブラリを表示するには、そのプロセスを開始する前にldd goldengate_process シェル・コマンドを使用します。欠落がある場合には、このコマンドによってエラー・メッセージも表示されます。 |
このトピックでは、Oracle GoldenGateをクラスタ環境にインストールする場合に適用されるインストール要件について説明します。Oracle GoldenGateは、フェイルオーバーを自動化する機能を持つクラスタ管理ソリューションと組み合せて使用できます。Oracle Clusterwareソリューションによって、Oracle RACデータベースと組み合せて、あるいは組み合せずに使用できるという利点が得られ、Oracle GoldenGateが実行される非データベース・サーバーを含めることができます。
最低でも、なんらかのOracle GoldenGateオブジェクトを共有記憶域にインストールする必要があります。クラスタのどのノードからも独立していて、すべてのノードから使用可能なクラスタ対応の共有記憶域を選択します。次のものを使用できます。
Oracleクラスタ・ファイルシステム(OCFS)。Oracle GoldenGateをローカル・ディレクトリではなく、OCFSボリュームにマウントされたディレクトリにインストールします。構成の詳細は、OCFS2のドキュメントを参照してください。
Oracle Automatic Storage Managementシステム(AFS)。クラシック・キャプチャを使用する場合、11.3項「クラシック・キャプチャ・モードでのASMストアド・ログのマイニング」の設定要件を参照してください。
Oracle Databaseファイル・システム(DBFS)。Oracle GoldenGateをDBFSにインストールすることはできませんが、一度に1つのみのサーバーにマウントされているDBFSクラスタにサブディレクトリ(インストール時にCREATE
SUBDIRS
で作成)を格納できます。高可用性の要件については、付録F「アクティブ/アクティブ構成のためのDBFSの準備」を参照してください。
ベスト・プラクティスは、Oracle GoldenGateを完全に共有記憶域にインストールすることです。これによって、パラメータ・ファイルを変更せずにどのノードからもOracle GoldenGateプロセスを起動できます。アクティブ・ノードに障害が発生した場合、インストール・ディレクトリに保持されている処理のチェックポイントを使用して、別のノードでプロセスをただちに起動できます。
共有記憶域ではなく、各ノードにOracle GoldenGateバイナリとファイルをインストールする場合、次の条件を満たす必要があります。
Oracle GoldenGateインストールの場所が、すべてのノードで同じパスである必要があります。
最低でも次のディレクトリを共有記憶域にインストールし、Oracle GoldenGateのリカバリ要件をサポートします。UNIXまたはLinuxでは、各ノードのインストール・ディレクトリからのシンボリック・リンクを作成できます。
br
dirchk
dirdat
これらのディレクトリは、インストール時にCREATE SUBDIRS
を発行して作成されるディレクトリの一部です。
dirprm
ディレクトリのパラメータ・ファイルは、共有ドライブに配置されていない場合、すべてのノードで同一である必要があります。ノードごとに異なる環境設定を解決するために、ローカルManagerプロセスから継承するか、ノード固有のOracle GoldenGateマクロ・ファイルを参照するよう環境設定を設定できます。このシナリオを実現するのは難しいため、パラメータ・ファイルを共有ドライブに格納することで内在する問題を回避できます。
Oracle GoldenGateのインストール後、2.6項「クラスタへのOracle GoldenGateの統合」を参照してください。
クラスタへのOracle GoldenGateのインストールおよび使用の詳細はhttp://support.oracle.com
を参照してください。「Knowledge」タブで、ドキュメントID 1313703.1 (Oracle GoldenGateベスト・プラクティス: Oracle Clusterwareを使用したOracle GoldenGateの高可用性)を検索してください。
Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateはOracle Universal Installer (OUI)からインストールされます。OUIは、Oracle GoldenGateバイナリおよび作業ファイルのインストール、ならびにOracle GoldenGateが動作する適切なデータベース環境の設定に必要な入力を求めるグラフィック・インストール・プログラムです。
OUIは、OUIおよびOracle GoldenGateでサポートされるすべてのLinux、UNIXおよびWindowsプラットフォームで使用できます。
OUIは、Oracleバージョン11g以上でサポートされます。Oracle GoldenGateのインスタンスは、1つのOracleバージョンのみで、指定した任意のOracleホームにインストールできます。同じまたは異なるデータベースの場合は、同じホストにOracle GoldenGateの複数のインスタンスをインストールできます。
インストーラは、選択したデータベースに関連付けられる中央インベントリにOracle GoldenGateホーム・ディレクトリを登録します。OUIを使用して製品がインストールされている場合、インベントリには、ホストにインストールされるすべてのOracleソフトウェア製品の情報が格納されます。
対話型インストールでは、必要なインストール情報を求めるグラフィカル・ユーザー・インタフェースが提供されます。次の手順は新規のインストール、ならびにアップグレードに適用されます。ただし、Oracle GoldenGateへのアップグレードを実行するには、Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXの手順に従ってください。これには適切な時期にOUIを実行するためのプロンプトが含まれます。
インストール・ファイルを展開します。
展開されたディレクトリから、runInstaller
プログラム(UNIXまたはLinux)またはsetup.exe
(Windows)を実行します。
「Select Installation Option」ページで、インストールするOracle GoldenGateのバージョンを選択し、「Next」をクリックして続行します。
「Specify Installation Details」ページで、次を指定します。
「Software Location」で、Oracle GoldenGateのインストール・ディレクトリを指定します。これには、空でディスク領域の量が画面に表示される新規または既存のディレクトリ(12.1.2.0.0より前のバージョンのOracle GoldenGateの場合)か、既存のOracle GoldenGateのインストール場所(既存のOracle GoldenGateインストールをアップグレードする場合)内のディレクトリが可能です。デフォルトの場所は、ユーザーのホーム・ディレクトリの下にありますが、マウントされておらず、割当て制限のないローカル・ディレクトリに変更することをお薦めします。指定したディレクトリは、Oracle中央インベントリの登録済のホームにはできません。クラスタをインストールする場合は、ノードのすべてのクラスタでアクセス可能な共有記憶域にOracle GoldenGateをインストールします。クラスタへのOracle GoldenGateのインストールの詳細は、2.4項「クラスタ内でのOracle GoldenGateのインストールの準備」を参照してください。
(オプション)「Start Manager」を選択し、Oracle GoldenGateのサブディレクトリをインストール場所に作成する、ライブラリ・パスを設定する、指定したポート番号でManagerを開始するなどの構成機能を実行します。続行するには、データベースがシステムに存在する必要があります。「Start Manager」を選択すると、「Database Location」および「Manager Port」フィールドが表示されます。
「Database Location」で、指定した場所のデータベース・バージョンをOracle Database 12c (Oracle GoldenGate for Oracle Database 12cをインストールしている場合)またはOracle Database 11g (Oracle GoldenGate for Oracle Database11gをインストールしている場合)にする必要があります。データベースには、Oracle中央インベントリの登録済のホームが含まれる必要があります。インストーラによって、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリが中央インベントリに登録されます。
「Manager Port」で、デフォルトのポート番号をそのまま使用するか、予約および制限されていないManagerプロセス用の異なるポート番号を入力し、プロセス間通信に使用します。デフォルトのポートは、7809から始まる最初に使用可能なポートです。Oracle GoldenGateの複数のインスタンスを同じシステムにインストールする場合は、それぞれ異なるポート番号を使用する必要があります。
「Next」をクリックして続行します。これが既存のOracle GoldenGateインストールへのアップグレードである場合、OUIでは選択したソフトウェアの場所にファイルまたはディレクトリがあると示されます。「Yes」をクリックします。
中央インベントリが含まれないホストにOUIからOracle製品を最初にインストールする場合は、「Create Inventory」ページが表示されます。
「Inventory Directory」で、中央インベントリのディレクトリを指定します。これには、空の新規または既存のディレクトリが可能で、ディスク領域の量が画面に表示されます。ディレクトリを共有ドライブ上に置くことはできません。
メンバーにインベントリ・ディレクトリへの書込み権限があるオペレーティング・システム・グループを選択します。このグループは、Oracle GoldenGateのサブフォルダへのインベントリ情報の追加に使用されます。
「Summary」ページで、インストールに十分な領域があり、インストールの選択が正しいことを確認します。オプションで、「Save Response File」をクリックして、インストール情報をレスポンス・ファイルに保存します。このファイルを入力として使用して、コマンドラインからインストーラを実行し、他のシステムで成功したインストールの結果を複製します。このファイルを編集、またはテンプレートから新しいファイルを作成できます。2.5.2項「OUIを使用したサイレント・インストールの実行」を参照してください。
「Install」をクリックしてインストールを開始するか、「Back」をクリックして戻り、入力指定を変更します。既存のOracle GoldenGateインストールをアップグレードする際、OUIではソフトウェアの場所にファイルまたはディレクトリがあると示されます。「Yes」をクリックして続行します。インストールが終了すると、通知されます。
中央インベントリ・ディレクトリを作成すると、INVENTORY_LOCATION/orainstRoot.sh
スクリプトを実行するように求められます。このスクリプトは、rootオペレーティング・システム・ユーザーとして実行されます。このスクリプトでは、インベントリ・データが確立され、インストールされるOracle製品ごと(この場合はOracle GoldenGate)にサブディレクトリが作成されます。
次の手順は新規のインストール、ならびにアップグレードに適用されます。ただし、Oracle GoldenGateへのアップグレードを実行するには、Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIXの手順に従ってください。これには適切な時期にOUIを実行するためのプロンプトが含まれます。
システムにX-Windowsインタフェースがない場合、または自動インストールを実行する場合は、コマンド・コンソールからサイレント・インストールを実行できます。サイレント・インストールでは、Oracle製品をインストールする場合に、組織の複数のユーザーが同じインストール・プロセス・オプションを使用できます。
サイレント・インストールを実行するには、レスポンス・ファイルを実行します。レスポンス・ファイルを作成するには、例2-1に示すように、インタラクティブOUIセッション中に「Save Response File」オプションを選択するか、テンプレートを編集します。レスポンス・ファイルを実行するには、次のコマンドを発行します。
-silent -nowait -responseFile path_to_file
レスポンス・ファイルおよびテンプレートは、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリのresponse
サブディレクトリに格納されます。Oracle GoldenGateレスポンス・ファイルには、Oracle GoldenGateに固有のパラメータに加えて、Oracle構成パラメータの標準のセットが含まれます。これらのパラメータは、インタラクティブ・セッションのフィールドに対応します。
例2-1 Oracle GoldenGateレスポンス・ファイルのテンプレート
#################################################################### ## Copyright(c) Oracle Corporation 2013. All rights reserved. ## ## ## ## Specify values for the variables listed below to customize ## ## your installation. ## ## ## ## Each variable is associated with a comment. The comment ## ## can help to populate the variables with the appropriate ## ## values. ## ## ## ## IMPORTANT NOTE: This file should be secured to have read ## ## permission only by the oracle user or an administrator who ## ## own this installation to protect any sensitive input values. ## ## ## #################################################################### #------------------------------------------------------------------------------- # Do not change the following system generated value. #------------------------------------------------------------------------------- oracle.install.responseFileVersion=/oracle/install/rspfmt_ogginstall_response_ schema_v12_1_2################################################################################ ## ## ## Oracle GoldenGate installation option and details #### ## ################################################################################ #------------------------------------------------------------------------------- # Specify the installation option. # Specify ORA12c for installing Oracle GoldenGate for Oracle Database 12c and # ORA11g for installing Oracle GoldenGate for Oracle Database 11g #------------------------------------------------------------------------------- INSTALL_OPTION= #------------------------------------------------------------------------------- # Specify a location to install Oracle GoldenGate#------------------------------------------------------------------------------- SOFTWARE_LOCATION= #------------------------------------------------------------------------------- # Specify true to start the manager after installation. #------------------------------------------------------------------------------- START_MANAGER= #------------------------------------------------------------------------------- # Specify a free port within the valid range for the manager process. # Required only if START_MANAGER is true. #------------------------------------------------------------------------------- MANAGER_PORT= #------------------------------------------------------------------------------- # Specify the location of the Oracle Database. # Required only if START_MANAGER is true. #------------------------------------------------------------------------------- DATABASE_LOCATION= ################################################################################ ## ## ## Specify details to Create inventory for Oracle installs ## ## Required only for the first Oracle product install on a system. ## ## ## ################################################################################ #------------------------------------------------------------------------------- # Specify the location which holds the install inventory files. # This is an optional parameter if installing on# Windows based Operating System.#-------------------------------------------------------------------------------INVENTORY_LOCATION= #------------------------------------------------------------------------------- # UNIX group to be set for the inventory directory. # This parameter is not applicable if installing on # Windows based Operating System. #------------------------------------------------------------------------------- UNIX_GROUP_NAME=
注意: 既存のOracle GoldenGateインストールをサイレント・オプションでアップグレードする場合、次の警告が示される場合があります。
[Enter]を押して続行します。 |
Oracle GoldenGateをクラスタにインストールした場合、次の手順を実行してOracle GoldenGateをクラスタ・ソリューション内に統合します。
クラスタへのOracle GoldenGateのインストールおよび使用の詳細はhttp://support.oracle.com
を参照してください。「Knowledge」タブで、ドキュメントID 1313703.1 (Oracle GoldenGateベスト・プラクティス: Oracle Clusterwareを使用したOracle GoldenGateの高可用性)を検索してください。
Oracle GoldenGate Managerプロセス(Managerのみ)を、他のアプリケーションと同様にクラスタ管理対象リソースとして登録します。Managerは、他のすべてのプロセスを管理する親プロセスであるため、Managerのみがクラスタ管理ソフトウェアを起動および停止するOracle GoldenGateプロセスです。
クラスタで仮想IPアドレス(Oracle Clusterwareなど)を使用する場合、Manager用に使用可能な固定IPアドレスを取得する必要があります。VIPは、パブリック・サブネット上の使用可能なIPアドレスである必要があり、DHCPを介して決定されません。Extractデータ・ポンプのパラメータ・ファイルで、リモートManagerのVIPをRMTHOST
パラメータの入力値として指定します。Managerにアクセスする他のOracle GoldenGate製品もVIPを使用する必要があります。
クラスタ内のすべてのノードでCOMPATIBLE
パラメータ設定が同じであることを確認します。
Managerを構成する際、AUTOSTART
およびAUTORESTART
パラメータを追加して、Managerでレプリケーション・プロセスを自動的に起動するようにします。必要に応じて、Oracle GoldenGateユーザー・インタフェース内からExtract、Replicatおよび他のOracle GoldenGateプロセスを制御できます。
1つのノードのみで共有ドライブをマウントします。これによって、他のノードでプロセスが起動されなくなります。すべてのノードで同じマウント・ポイントを使用します。
このドキュメントに記載のとおり、Oracle GoldenGateを構成します。
Oracle GoldenGateをWindowsクラスタにインストールした場合は、次の手順に従ってOracle GoldenGateをクラスタ・リソースとして設定し、すべてのノード上にManagerサービスを正しく設定します。
クラスタ・アドミニストレータで、Oracle GoldenGateの接続先のデータベース・インスタンスを含むグループにManagerプロセスを追加します。
Oracle GoldenGateが稼働するすべてのノードが、リソースの実行可能な所有者として選択されていることを確認します。
Manager Windowsサービスに次の依存関係(「サービス」コントロール・パネルから構成可能)があることを確認します。
データベース・リソース
Oracle GoldenGateディレクトリが含まれているディスク・リソース
データベースのトランザクション・ログ・ファイルを含むディスク・リソース
データベースのトランザクション・ログ・バックアップ・ファイルを含むディスク・リソース