この章では、Oracle GoldenGateをサポートするシステムおよびデータベース・リソースの要件について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
注意: Oracle GoldenGateでは、Oracleソース・データベースに対して2つのキャプチャ・モードがサポートされます。一部のシステム要件は、選択されたキャプチャ・モードに応じて異なります。キャプチャ・モードの詳細は、5.2項「使用するキャプチャ方法の決定」を参照してください。 |
サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成で製品をインストールしていることを確認します。詳細は、「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページのリリースの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
Oracleでは、動作保証済のすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証情報が発表された場合は、適切な動作保証ドキュメントにすぐに追加されます。新しい動作保証情報は常に発生する可能性があるため、動作保証ドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に保持され、Oracle Technology Networkで利用できます。
この項では、Oracle GoldenGateのサポートに必要なオペレーティング・システム・リソースについて概説します。
Oracle GoldenGateに必要なメモリーの量は、処理中のデータ量、実行中のOracle GoldenGateプロセス数、Oracle GoldenGateで使用可能なRAMの量や、オペレーティング・システムでRAMを解放する必要がある場合(通常は下限値に達したとき)にRAMのページを一時的にディスク上に保管する際、Oracle GoldenGateで使用可能なディスク領域の量などによって異なります。このディスクへのRAMの一時的保管は、スワッピングまたはページング (ここではスワッピングと呼びます)として一般的に知られています。プラットフォームに応じて、スワップ領域という用語はスワップ・パーティション、スワップ・ファイル、ページ・ファイル(Windows)または共有メモリー・セグメント(IBM iプラットフォーム)を表します。
最近のサーバーには、Oracle GoldenGateを実行するのに十分なスワップ領域およびメモリー管理システムと融合したRAMが十分に備わっています。ただし、Oracle GoldenGateで使用可能なRAMの量を増やすと、パフォーマンスが大幅に向上するだけでなく、システム全般のパフォーマンス向上にもつながる可能性があります。
通常のOracle GoldenGateインストールでは、RAMページのディスクへの過剰スワッピングを防ぐために数GBのRAMが提供されます。RAMに対する競合が多いほど、使用されるスワップ領域も多くなります。
ディスクへの過剰スワッピングは、特にExtractプロセスのパフォーマンス上の問題を引き起こします。これは、コミット・レコードを受信するまで個々のオープン・トランザクションからデータを保管する必要があるためです。Oracle GoldenGateがデータベースと同じシステム上で稼働する場合、使用可能なRAMの量は双方のパフォーマンスにとって非常に重要になります。
RAMとスワップ使用量は、Oracle GoldenGateプロセスではなくオペレーティング・システムによって制御されます。Oracle GoldenGateキャッシュ・マネージャは、オペレーティング・システムのメモリー管理機能を利用して、Oracle GoldenGateプロセスを持続的かつ効率的に機能させます。ほとんどの場合、ユーザーはデフォルトのOracle GoldenGateメモリー管理構成を変更する必要はありません。
Oracle GoldenGateのメモリー要件を求めるには、Oracle GoldenGate Windows and UNIXリファレンスのCACHEMGRパラメータの項を参照してください。
プラットフォーム、データベース、およびOracle GoldenGateを通常の方法またはOracle Universal Installer (OUI)でインストールするかに基づいて、空きディスク領域の量を割り当てます。インストールの完了後にダウンロード・ファイルを削除できます。
この項では、手動インストールおよびOUIを使用したインストールのディスク要件について説明します。
表1-1に、手動ビルドで1つのOracle GoldenGateインストールのファイルによって消費されるディスク領域を示します。手動ビルドではOUIを使用しません。Oracle GoldenGateをインストールするには、ファイルを展開して作業ディレクトリを作成します。
表1-1 手動ビルドのディスク要件
プラットフォーム | Oracleバージョン | 圧縮サイズ(MB) | インストール・サイズ(MB) |
---|---|---|---|
Windows |
11g |
92.3 (zipファイル) |
188 |
Windows |
12c |
92.3 (zipファイル) |
188 |
Linux |
11g |
137 (zipファイル) 319 (tarファイル) |
319 |
Linux |
12c |
146 (zipファイル) 348 (tarファイル) |
348 |
Solaris SPARC |
11g |
62 (zipファイル) 194 (tarファイル) |
199 |
Solaris SPARC |
12c |
87 (zipファイル) 198 (tarファイル) |
203 |
表1-1に、OUIが使用されている場合に、1つのOracle GoldenGateインストールのファイルで消費されるディスク領域を示します。
表1-1 OUIビルドのディスク要件
プラットフォーム | Oracleバージョン | 圧縮サイズ(MB) | インストール・サイズ(MB) |
---|---|---|---|
Windows |
11g |
321 (zipファイル) 325 (OUIインストーラ) |
504 |
Windows |
12c |
321 (zipファイル) 325 (OUIインストーラ) |
504 |
Linux |
11g |
325 (zipファイル) 329 (OUIインストーラ) |
492 |
Linux |
12c |
325 (zipファイル) 329 (OUIインストーラ) |
521 |
Solaris SPARC |
11g |
214 (zipファイル) 219 (OUIインストーラ) |
391 |
Solaris SPARC |
12c |
214 (zipファイル) 219 (OUIインストーラ) |
391 |
Oracle GoldenGateによってインストールされるファイルおよびバイナリに必要なディスク領域に加えて、Oracle GoldenGate証跡をホストするシステムに追加で1GBのディスク領域を確保します。証跡とは、停止および処理中の作業データを格納する自己エージング・ファイルのセットです。証跡によって消費される領域は処理されるデータ量に応じて異なるため、これとは多少異なる容量が必要となる場合があります。Oracle GoldenGate Windows and UNIXの管理で証跡のサイズ設定のガイドラインを参照してください。
ディスク領域はOracle GoldenGate Bounded Recovery機能にも必要です。Bounded Recoveryは一般的なExtractチェックポイント機能のコンポーネントです。この機能は長時間実行中のオープン・トランザクションを特定の間隔でディスクにキャッシュして、Extractの再起動における高速リカバリを有効にします。個々のBounded Recovery間隔(BR
パラメータのBRINTERVAL
オプションで制御されます)で必要となるディスクは次のとおりです。キャッシュ済データを備えるトランザクションごとに必要とされるディスク領域は通常、64KBプラス、64KBに丸められたキャッシュ済データのサイズです。長時間実行中のトランザクションがすべてディスクに保管されるわけではありません。Bounded Recoveryの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXのBRパラメータに関する項を参照してください。
Oracle GoldenGateをクラスタ環境にインストールするには、すべてのクラスタ・ノードで使用可能な共有ファイル・システムにOracle GoldenGateのバイナリとファイルをOracleユーザーとしてインストールします。詳細は、2.4項「クラスタ内にOracle GoldenGateをインストールする準備」を参照してください。
デフォルトでは、Oracle GoldenGateによってOracle GoldenGateインストール・ディレクトリのdirtmp
サブディレクトリに、ディスクに書き込まれるデータが保持されます。キャッシュ済トランザクション・データの合計がCACHEMGR
パラメータのCACHESIZE
設定を超えると、Extractはキャッシュ・データの一時ファイルへの書込みを開始します。キャッシュ・マネージャは、ファイル・システムのすべての空き容量を使用可能とみなします。トランザクション・ボリュームとトランザクション・サイズが大きい場合、このディレクトリはすぐに一杯になります。I/Oの競合とディスクに関連するExtractの失敗が起こらないようにするには、ディスクをこのディレクトリ専用にします。CACHEMGR
パラメータのCACHEDIRECTORY
オプションを使用して、このディレクトリに名前を割り当てます。
通常はオペレーティング・システムによるディスクへのスワップの方が、Extractによる一時ファイルの書込みよりも効率的です。デフォルトのCACHESIZE
設定はこれを前提としています。したがって、これに対応する十分なディスク領域が存在する必要があります。CACHESIZE
の値が超過した場合のみ、Extractがトランザクション・キャッシュ済データをファイル・システムのネームスペース内の一時ファイルに書き込むためです。複数のExtractプロセスがシステムで実行中の場合、ディスク要件も増加する可能性があります。これらのアクティビティに対するExtractプロセスごとに、少なくとも256GBのディスク領域を許可してください。より好ましいのは最小割当てを512GBにすることです。
Oracle GoldenGateをサポートするには、次のネットワーク・リソースが使用可能である必要があります。
最適なパフォーマンスと信頼性を得る(特に、ターゲットでのレイテンシを低く抑える)には、可能なかぎり高速のネットワークを使用し、すべての障害点に冗長性をインストールします。
DNSを含むTCP/IPサービスを使用するようにシステムを構成します。Oracle GoldenGateはIPv4とIPv6をサポートし、これらのプロトコルのいずれか、または両方がサポートされるシステムで稼働します。
Oracle GoldenGateプロセスをホストし、Oracle GoldenGateが接続するすべてのシステムのホスト名またはIPアドレスでネットワークを構成します。ホスト名の方が容易に使用できます。
Oracle GoldenGateでは、予約されていない制限なしのTCP/IPポートが必要とされ、必要な数は、構成内のプロセスの数とタイプによって異なります。必要なポートに対応するようManagerプロセスを構成する方法の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
Oracle GoldenGateに割り当てたポートを記録しておきます。Managerプロセスの構成時にパラメータを使用してそれらのポートを指定します。
Oracle GoldenGateのポートを介して接続を受け入れるようにファイアウォールを構成します。
Oracle GoldenGateをインストールしてプロセスを実行するために必要なオペレーティング・システムの権限は次のとおりです。
Windows上にインストールするには、Oracle GoldenGateをインストールするユーザーが管理者としてログインする必要があります。
UNIX上にインストールするには、Oracle GoldenGateをインストールするユーザーがOracle GoldenGateインストール・ディレクトリの読込み/書込みを持っている必要があります。
Oracle GoldenGate Extract、ReplicatおよびManagerプロセスは、Oracle GoldenGateディレクトリのファイルおよびサブディレクトリに対して、読取り権限、書込み権限および削除権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーとして動作する必要があります。さらに、Managerプロセスには、他のOracle GoldenGateプロセスを制御する権限が必要です。
(クラシック・キャプチャ・モード)クラシック・キャプチャ・モードでは、ExtractプロセスでREDOログを直接読み取り、オンラインとアーカイブの両方のログ・ファイルの読取りアクセス権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーとして操作する必要があります。UNIXシステムの場合、ユーザーはOracleインスタンスを所有するグループのメンバーであることが必要です。このドキュメントのインストール手順でManagerプロセスをWindowsサービスとしてインストールするには、正しい権限が割り当てられるように管理者としてインストールする必要があります。Managerをサービスとしてインストールできない場合は、Extractプロセスに対する読取り権限を手動で割り当て、ManagerおよびExtractを常に管理者として実行します。
Extract、ReplicatおよびManagerの各オペレーティング・システム・ユーザーをOracle GoldenGate専用とします。Oracle GoldenGateのプロセスを実行するユーザーは、データベース認証の構成方法に応じて機密情報を入手できる場合があります。
Intel Itaniumシステム上にOracle GoldenGateをインストールするには、vcredist_IA64.exe
ランタイム・ライブラリ・パッケージをインストールする必要があります。このパッケージはMicrosoft Webサイトからダウンロードできます。このパッケージには、Oracle GoldenGateがItaniumプラットフォーム上で動作するために必要なVisual Studio DLLが含まれています。これらのライブラリをインストールしない場合、Oracle GoldenGateによって次のエラーが生成されます。
The application failed to initialize properly (0xc0150002). Click on Ok to terminate the application.
オペレーティング・システムとコマンド・コンソールのキャラクタ・セットが同じである必要があります。オペレーティング・システムではあるキャラクタ・セットが設定され、DOSコマンド・プロンプトでは別の古いDOSキャラクタ・セットを使用するMicrosoft Windowsシステムでは不一致が起こります。Oracle GoldenGateでは、オペレーティング・システムのキャラクタ・セットを使用してGGSCIコマンド出力に情報を送信するため、コンソールのキャラクタ・セットの不一致が原因で文字が正しく表示されません。次のDOSコマンドを使用して、GGSCIセッションを開く前にコンソールのキャラクタ・セットを設定できます。
chcp OS character set
コード・ページの設定後、文字が正しく表示されない場合、拡張キャラクタ・セットを持つLucida Consoleにコンソール・フォントを変更してみます。
Oracle GoldenGateをサポートするために考慮すべきその他の事項を次に示します。
Oracle GoldenGateをWindowsシステムにインストールする前に、Microsoft Visual C ++ 2010 SP1再頒布可能パッケージをインストールおよび構成します。このパッケージのSP1バージョンであることを確認し、サーバーに適したビットのバージョンを取得していることを確認します。このパッケージでは、Visual C++ライブラリのランタイム・コンポーネントがインストールされます。このパッケージの詳細およびダウンロードは、http://www.microsoft.com">>http://www.microsoft.com
にアクセスしてください。
Oracleでは、VMware仮想化環境でその製品のいずれも動作保証していません。Oracle Supportでは、次のようにVMware上でOracle製品を実行しているお客様をサポートします。Oracleでは、ネイティブOSで発生することが確認されている問題、またはVMware上で実行することで解決されると実証できる問題のサポートのみを提供します。
Oracle Universal Installerを使用してOracle GoldenGateをインストールするには、インストーラを実行する前に次の要件を満たす必要があります。
OUIはグラフィカルJavaアプリケーションです。ホスト・プラットフォームでJavaを有効にする必要があります。必要なJava Runtime Environment (JRE)は、OUIで自動的にインストールされます。
OUIを使用したOracle製品のインストールが初めての場合は、Oracle中央インベントリを作成し、インベントリ情報を格納するためのOracle GoldenGateサブディレクトリも作成するように求められます。サブディレクトリでは、通常150KBのディスク領域が必要です。
この項では、Oracleデータベースに固有のOracle GoldenGate要件を示します。これらは、特に指定されていないかぎり、両方のキャプチャ・モードに適用されます。
データベース・ユーザーの権限および構成要件は、第4章「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照してください。
Windowsシステム上で複数のOracleインスタンス(ORACLE_SID
)に対してOracle GoldenGateを実行するには、それぞれに対してOracle GoldenGateのインスタンスをインストールする必要があります。
64ビットのSun Solarisでは、Oracle GoldenGateでは32ビットのOracleライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATH
が必要です。2.3項「UNIX上での動的ビルドのライブラリ・パスの設定」
に、LD_LIBRARY_PATHの設定について記載されています。
Bequeath接続を使用するようにデータベースが構成されている場合、sqlnet.ora
ファイルにbequeath_detach=true
設定が含まれている必要があります。
Oracle GoldenGateのプログラムがOracle XDKライブラリにアクセスできるように、完全なOracleクライアントとOracle GoldenGateを併用する必要があります。それらのライブラリがないOracle Instant Clientは使用しないでください。完全なクライアントはOracle Webサイトからダウンロードできます。
Oracle Real Application Cluster (RAC)環境にOracle GoldenGateをインストールするには、RACノードによってアクセスされる共有ドライブにOracle GoldenGateをインストールします。詳細は、2.4項「クラスタ内にOracle GoldenGateをインストールする準備」を参照してください。
(統合キャプチャ・モード) Oracle 11.2.0.3ソース・データベースで統合キャプチャ・モードを使用するには、統合Extract用11.2.0.3データベース固有のバンドル・パッチをダウンロードしてインストールします。すべてのOracleデータベース・リリース・バンドル・パッチの詳細は、My Oracle Supportの記事1557031.1を参照してください。このモードでは、ソース・システムまたはダウンストリームOracleデータベースのログマイニング・サーバーを使用します。詳細は、第5章「キャプチャおよび適用モードの選択」を参照してください。
Oracleデータベースは、Extractでログ・ファイルを処理できるように、ARCHIVELOG
モードにする必要があります。
表1-3は、選択したキャプチャ・モードに応じてOracle GoldenGateでサポートされるOracleデータ型のサマリーを示しています。キャプチャ・モードの詳細は、5.2項「使用するキャプチャ方法の決定」を参照してください。
Oracleデータ型、オブジェクトおよび操作のサポートの詳細は、1.6項「サポートされるOracleデータ型の詳細」に記載されています。
表1-3 キャプチャ・モードごとにサポートされているデータ型
データ型 | クラシック・キャプチャ | 統合キャプチャ |
---|---|---|
|
REDOからキャプチャされます。 |
REDOからキャプチャされます。 |
|
サポートされません。 |
REDOからキャプチャされます。 |
|
DML (
|
REDOからキャプチャされます。 |
|
|
12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合: ソース・データベースの |
索引構成表(IOT) |
次の制限付きでREDOからキャプチャされます。
|
次の制限付きでREDOからキャプチャされます。
|
CLOBとして格納されたXML列 |
REDOからキャプチャされます。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.0.0.0.0以上に設定されている必要があります |
バイナリとして格納されたXML列 |
ソース表からフェッチされます。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.3.0以上に設定されている必要があります |
オブジェクト・リレーショナルとして格納されたXML列 |
サポートされません。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.3.0以上に設定されている必要があります。 |
XMLType表 |
サポートされません。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
ユーザー定義型(UDT)列 |
ソース表からフェッチされます。 |
UDTおよび
UDTおよびANYDATAのREDOベースのキャプチャが無効な場合に、制限付きでソース表からフェッチされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
|
次のデータ型のみでソース表からフェッチされます。
UDT
ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
UDTおよび
UDTおよび 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
Spatial型列 |
ソース表からフェッチされます。 |
UDTおよび
12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 UDTおよびANYDATAのREDOベースのキャプチャが無効な場合に、制限付きでソース表からフェッチされます。
|
コレクション列( |
ソース表からフェッチされます。 |
ソース表からフェッチされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります |
コレクション列(ネストされた表) |
制限付きでソース表からフェッチされます。 1.7項「Oracle DMLのオブジェクトと操作のサポートの詳細」を参照してください。 |
制限付きでソース表からフェッチされます。 1.7項「Oracle DMLのオブジェクトと操作のサポートの詳細」を参照してください。 |
オブジェクト表 |
ソース表からフェッチされます。 |
UDTおよびANYDATAのREDOベースのキャプチャが有効な場合に、REDOからキャプチャされます。 UDTおよびANYDATAのREDOベースのキャプチャが無効な場合に、制限付きでソース表からフェッチされます。
12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
Transparent Data Encryption(列の暗号化と表領域の暗号化) |
REDOからキャプチャされます。 追加手順が必要です。11.1項「クラシック・キャプチャ・モードでのOracle TDEデータの構成」を参照してください。 |
REDOからキャプチャされます。 ローカル・キャプチャには、追加設定は不要です。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
基本圧縮 |
サポートされません。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります |
OLTP圧縮 |
サポートされません。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
Exadataハイブリッド列圧縮 |
サポートされません。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
非RACデータベース上のXA |
REDOからキャプチャされます。 |
REDOからキャプチャされます。 |
RACデータベース上のXA |
サポートされません。 サポートされるには、XAのすべてのブランチが同一インスタンスに向けられていることを確認する必要があります。 |
REDOからキャプチャされます。 12cの場合: ネイティブ・オブジェクト・サポートを使用するには、ソース・データベース互換性が12.0.0.0.0以上に設定されている必要があります。 11gの場合:ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります。 |
非RACデータベース上のPDML |
REDOからキャプチャされます。 |
REDOからキャプチャされます。 |
RACデータベース上のPDML |
サポートされません。 サポートされるには、PDMLトランザクションから生成される子トランザクションが複数のインスタンスにまたがらないことを確認する必要があります。 |
REDOからキャプチャされます。 |
表示されない列 |
サポートされません。 |
サポートされません。 |
次に、Oracle GoldenGateでサポートされるOracleデータ型の詳細を概説します。特に断りのないかぎり、クラシックと統合の両方のキャプチャ・モードでサポートされます。これらのモードの詳細は、第5章「キャプチャおよび適用モードの選択」を参照してください。
次のANYDATA
データ型がサポートされます。
次のデータ型のみでソース表からフェッチされます。
BINARY_DOUBLE
BINARY_FLOAT
CHAR
DATEINTERVAL DAY TO SECOND
INTERVAL YEAR TO MONTH
NCHAR
NUMBER
NVARCHAR2
RAW
TIMESTAMP
TIMESTAMP WITH TIME ZONE
TIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONE
UDT
VARCHAR/VARCHAR2
ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります。これらのデータ型内に埋め込まれた名前付きコレクションおよびVARRAYSに対するサポート。
拡張VARCHAR
列が一意索引または制約の一部の場合、この表へのダイレクト・パス挿入により、Replicatが異常終了して警告が表示されることがあります。all_indexes
/all_ind_columns
(一意索引)またはall_cons_columns
/all_constraints
(一意制約)をチェックして、拡張VARCHAR
によって異常終了が発生したことを確認します。拡張VARCHAR
を確認したら、索引を一時的に削除にするか、制約を無効にできます。
drop index t2u;
alter table v32ind modify constraint sys_c0010125 disable
;
次の文字データ型がサポートされます。
CHAR
VARCHAR2
LONG
NCHAR
NVARCHAR2
拡張(32K) VARCHAR2
およびNVARCHAR2
列は、Extractが統合キャプチャ・モードの場合にサポートされます。Replicatのすべてのモードは、32K VARCHAR2
およびNVARCHAR2
列をサポートします。次の制限が適用されます。
Oracle GoldenGateは、キーまたは一意索引の一部、またはTABLE
またはMAP
パラメータのKEYCOLS
句の列として、32K VARCHAR2
およびNVARCHAR2
列をサポートしません。32K列は、主キーの一部になる場合でも、補足的にログに記録されないため、行識別子として使用できません。
32K列は、CDR (競合の検出および解決)構成の解決列、またはトランザクション・ログに列値が必要なその他の作業の基準としてサポートされません。
Oracle GoldenGateでは、32K列の数に制限がありませんが、各証跡レコードには、インライン・レコードで4MBの長さの制限があります。この制限に達する32K列の数は約160列ですが、列の数は、拡張されたVARCHAR2
列の実際のサイズによっても異なります。
次のマルチバイト文字型がサポートされます。
NCHAR
およびNVARCHAR2
のマルチバイト文字データ型
CHAR
列およびVARCHAR2
列に保存されるマルチバイト・データ
Oracle GoldenGateでマルチバイト文字データをサポートするには、ソースとターゲットのデータベースが、レプリケートされる表と順序のスキーマ定義に関して論理上同一である必要があります。変換、フィルタリングおよび他の操作はサポートされていません。2つのデータベース間のキャラクタ・セットは、次のいずれかである必要があります。
同一。たとえば、ソースとターゲットでSHIFT-JISなどです。
同等。同じキャラクタ・セットではありませんが、同じ文字のセットを含みます(SHIFT-JISとEUC-JPなど)。
ターゲットはソースのスーパーセットです。たとえば、UNICODEはすべての文字タイプのスーパーセットです。したがって、他のすべてのキャラクタ・セットのスーパーセットです。
長さセマンティクスがバイト単位であるか、文字単位であるかに関係なく、マルチバイト・データがサポートされています。
その他の構成要件については、10.3項「特別なデータ型の処理」を参照してください。
次の日時データ型がサポートされます。
DATE
TIMESTAMP
(「サポートの制限」を参照)
Oracle GoldenGateでは、負の日付はサポートされていません。
ターゲット列のサイズがソースのサイズ以上である場合にのみ、INTERVAL DAY
およびINTERVAL YEAR
がサポートされます。
Oracle GoldenGateでは、UTCオフセットで表されたTIMESTAMP WITH TIME ZONE
(TIMESTAMP
'2011-01-01 8:00:00 -8:00'
)のキャプチャとレプリケーションがサポートされます。
TZR
(リージョンID)で表されたTIMESTAMP WITH TIME ZONE
は、データ変更のレプリケーションについてはサポートされますが、初期ロード、SQLEXEC
または列をデータベースからフェッチする必要がある操作についてはサポートされません。これらの場合、列が選択されると、データベースによってリージョンIDが時間オフセットに変換されます。Replicatでは、タイムスタンプは、時間オフセット値付きの日付と時間のデータとしてレプリケートされます。
Oracle GoldenGateでは、0001/01/03 00:00:00
から9999/12/31 23:59:59
のタイムスタンプ・データをサポートします。タイムスタンプがGMTからローカル時間に変換されると、これらの制限は変換後のタイムスタンプにも適用されます。タイムゾーンに応じて、変換により時間が追加または引かれる場合があり、これにより、タイムスタンプがサポートされている上限を超えたり、下回ったりすることがあります。
Oracle GoldenGateでは、+12:00から-12:00の間の時間オフセット値をサポートしています。
TZR
で表されたTIMESTAMP WITH TIME ZONE
をサポートし、TIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONE
の適切な処理も行うには、10.3項「特別なデータ型の処理」を参照してください。
次のラージ・オブジェクト型がサポートされます。
CLOB
NCLOB
BLOB
SECUREFILE
およびBASICFILE
Oracle GoldenGateでは、4Kより大きいラージ・オブジェクトのフィルタリング、列マッピングまたは操作はサポートされません。
BASICFILE
オプションLOBは、REDOログからキャプチャされますが、次の場合、データベースからフェッチされます。
ExtractでLOBが無効と判断されます。
LOBデータがREDOログ内にありません。これは、BASICFILE
LOBがNOLOGGING
オプションを指定して作成された場合に起こります。
LOBがCACHE
オプションを使用して作成されています。
LOBが一部のみ更新されます。Oracle GoldenGateでは、部分的な列データはサポートされていません。LOBがLOBリセット・レコードから開始しない場合、あるいは新しいLOBの長さに則した最初のバイトで開始せず、最後のバイトで終了しない場合に、ExtractによってLOBデータは不完全であるとみなされます。部分更新は、OCILOBWrite()
、OCILobAppend()
、OCiLobCopy()
、OCILobLoadFromFile()
およびOCILobTrim()
の各OCIコールと、dbms_lob
パッケージのプロシージャを使用して行われた更新によって生成されます。
Extractは、LOBデータの異常を検出します。
SECUREFILE
オプションLOBは、更新が完了し、LOBの変換(列の圧縮、暗号化または重複除外)が行われず、行外に格納される場合にのみ、REDOログからキャプチャされます。SECUREFILE
LOBは、次の場合にデータベースからフェッチされます。
LOBが行内に格納される場合。
LOBが圧縮または暗号化のいずれかにより変換される場合。
LOBがCACHE
属性を使用して作成されています。
ExtractによってLOBインスタンスが無効であることが決定される場合。
REDOログにLOBデータがない場合。これが行われる可能性があるのは、DEDUPLICATE
、NOLOGGING
、FILESYSTE_LIKE_LOGGING
のいずれかのオプションを使用してLOBを作成した場合です。
LOBは、OCILOBWrite()
、OCILobAppend()
、OCiLobCopy()
、OCILobLoadFromFile()
およびOCILobTrim()
を使用するか、dbms_lob
パッケージのプロシージャを介して更新されています。
Extractによって検出されるようなその他の異常。
SECUREFILE
LOBをある記憶域から別の記憶域に変更すると(たとえば、ENCRYPT
からDECRYPT
に)、Oracleによって表全体が更新され、Extractによってそれらの更新がログからキャプチャされます。そのため、Oracleによって表に関連付けられているすべてのデータ・ブロックが更新されているように見えます。ALTER TABLE
コマンドによってDEFAULT
値がNULL値の列に設定される場合も、これが発生する可能性があります。
JavaScriptオブジェクト注釈(JSON)列を含む表を持つ、管理バンドル・エージェント(XAG)の高可用性環境では、デフォルトのReplicatモードでデータをレプリケートできませんが、Extractsでは、このデータを抽出できます。Replicatの異常終了を回避するには、DBOPTIONS NOSKIPTEMPLOB
パラメータを設定する必要があります。
その他の設定要件については、10.3項「特別なデータ型の処理」を参照してください。
次のXML型がサポートされます。
統合キャプチャ・モードでは、Oracle GoldenGateは、XML CLOB
、XMLオブジェクト・リレーショナル
およびXMLバイナリ
として格納されるXMLType
列およびXMLType
表をサポートします。
クラシック・キャプチャ・モードでは、Oracle GoldenGateは、XML CLOB
およびXMLバイナリ
として格納されるXMLType
列をサポートします。
次のものはサポートされません。
Oracle GoldenGateでは、XMLType
データをLOBとして処理します。
フィルタリングと操作はサポートされていません。TABLE
文またはMAP
文でCOLMAP
句を使用して、オブジェクトのXML表現を文字列にマップできます。
XMLデータで作業する場合は、AL32UTF8
キャラクタ・セットをデータベース・キャラクタ・セットにすることをお薦めします。これにより、Oracle GoldenGateによってソースからターゲットに正しく変換されます。
階層が有効な表(これは、Oracle XMLデータベース・リポジトリで管理されます。)
DDLサポートが有効な場合、Oracle GoldenGateでCTAS
文をレプリケートし、基となるターゲット表からのデータの選択を可能にします。元の挿入はレプリケートされません。XMLType
表の場合、行オブジェクトIDがソースとターゲットの間で一致する必要がありますが、これは、Replicatで論理SQL文を使用すると保持されません。空のCTAS
文(新規表にデータを挿入しない)で作成されたXMLType
表は適切に保持されません。
主キーベースのオブジェクト識別子(OID)を持つXMLType
表
1つのXML列を持つリレーショナル表
XMLバイナリ
およびXMLオブジェクト・リレーショナル
に対するSQL*Loader直接パス挿入
XMLSchemaベースのXMLType
はサポートされますが、XMLSchemaに対する変更はレプリケートされず、DBMS_XMLSCHEMA
パッケージを使用してソースとターゲットの両方のデータベースに登録する必要があります。
XMLType
列を含む表が、スカラー列で構成された1つ以上の一意キー制約を持つか、すべてのスカラー列の組合せで一意性が保証される必要があります。ExtractまたはReplicatでは、行の識別用のXML属性で構成された一意キー制約または主キー制約は使用できません。
XML OR
およびXML Binary
では、ソース・データベース互換性はリリース11.2.0.3より上です。
XML CLOB
では、ソース・データベース互換性はリリース11.0.0.0.0より上です。
XMLType
を更新するSET
全体の長さは、新しいコンテンツと他の操作、XQuery
バインド値を含めて最大32Kです。
XMLバイナリ
の場合、Oracle GoldenGateによってソース・データベースから追加の行データがフェッチされます。フェッチされたデータは元のトランザクションの一部ではない場合があるため、不整合が発生する可能性があります。
XML Object Relational
は、クラシック・キャプチャ・モードでサポートされません。
XMLのレプリケートの詳細は、10.3項「特別なデータ型の処理」を参照してください。
ソースおよびターゲットの構造が同一である場合、Oracle GoldenGateでユーザー定義型(UDT)または抽象データ型(ADT)がサポートされます。スキーマ名は別々にすることができます。
REDOベースはほとんどの属性タイプをサポートしますが、UDTに次のものが含まれている場合は、ソース表からフェッチにフォールバックします。
ネストされた表
SDO_TOPO_GEOMETRY
SDO_GEORASTER
フェッチベースは、次のものを含むUDTをサポートしません。
ANYDATA
TIMESTAMP WITH TIMEZONE
TIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONE
INTERVAL YEAR TO MONTH
INTERVAL DAY TO SECOND
BINARY FLOAT
BINARY DOUBLE
Oracle GoldenGate GGは、次のものを含むUDTをサポートしません。
CFILE
BFILE
REF
OPAQUE
(XMLType
およびANYDATA
を除く)
UDTが含まれている表には、主キー、一意な制約がある列または一意な索引を設定する必要があります。
キーにUDTが含まれている、またはUDTが列のみであるオブジェクトまたはリレーショナル表はサポートされていません。
RMTTASK
パラメータはUDTをサポートしていません。
バイナリまたは印刷できない文字が含まれているCHAR
属性およびVARCHAR
属性は、サポートされていません。
オブジェクトの列または行内に値が含まれているUDTは、TABLE
文またはMAP
文のフィルタ基準で使用したり、Oracle GoldenGateの列変換関数の入力または出力、SQLEXEC
または他の組込みデータ操作ツールとして使用することはできません。Oracleの同様のソースおよびターゲットにのみ、サポートが提供されます。
UDTおよびネストされた表はサポートされますが、次の制限があります。
ネストされた表のUDTには、CHAR、NVARCHAR2またはNCLOB属性を含めることができません。
拡張(32k) VARCHAR2またはRAW属性がUDTにある場合、ネストされた表はサポートされません。
CLOBまたはBLOB属性がUDTにある場合、ネストされた表はサポートされません。
他のUDTの一部である、ネストされた表の列/属性はサポートされません。
その他の設定要件については、10.3項「特別なデータ型の処理」を参照してください。
ネストされた表のデータを更新する際には、ネストされた表が含まれている行を同時に更新する必要があります。
VARRAYS
とネストされた表をフェッチすると、変更箇所のみでなく、毎回、列の内容全体がフェッチされます。
統合キャプチャのみ(REDOベース)
REDOベースは、REDOからオブジェクト表をキャプチャしますが、オブジェクト表に次の属性が含まれている場合は、ソース表からフェッチにフォールバックします。
SDO_TOPO_GEOMETRY
SDO_GEORASTER
CREATE TABLE as SELECT
(CTAS)文で作成されたオブジェクト表を完全にサポートするには、CTAS文からDMLをキャプチャするように統合キャプチャを構成する必要があります。CTASの詳細は、13.10.4.2項「CREATE TABLE AS SELECT」を参照してください。
Oracleのオブジェクト表は、サポートされているターゲット・データベースのOracle以外のオブジェクト表にマップできます。
クラシックおよび統合キャプチャ(フェッチベース)
フェッチベースは、リーフレベルのすべての属性、ルートレベルLOB、XML、UDT、ANYDATA
、およびコレクションの属性をフェッチします。
フェッチベースは、次のリーフレベルの属性を含むオブジェクト表をサポートしません。
ANYDATA
TIMESTAMP WITH TIMEZONE
TIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONE
INTERVAL YEAR TO MONTH
INTERVAL DAY TO SECIND
BINARY FLOAT
BINARY DOUBLE
Oracle GoldenGatでは、1方向とアクティブ/アクティブ構成でオブジェクト表がサポートされます。オブジェクト表はREDOログからキャプチャされますが、LOB、コレクション型などの標準のリレーショナル表の場合はデータベースからフェッチされる特定のデータ型もオブジェクト表の場合はフェッチされます。同様に、標準の表の場合にコレクション型に適用される現在の制限が、オブジェクト表の場合のそれらの型にも適用されます。
主キーは、オブジェクト表のルートレベルのオブジェクト属性で定義する必要があり、リーフレベルの属性を含めることはできません。キーが定義されていない場合には、Oracle GoldenGateで有効なすべての列が擬似キーとして使用されます。
Oracle GoldenGateは、オブジェクト表のDDL操作のレプリケーションをサポートしていません。この制限には、オブジェクト表のALTER
と関連付けられているデータベース・オブジェクトのバージョニングが含まれます。
オブジェクト表またはオブジェクト型が含まれているオブジェクト表では、シノニムはサポートされていません。
Oracle GoldenGateでは、SDO_GEOMETRY
、SDO_TOPO_GEOMETRY
およびSDO_GEORASTER
(ラスター表)がサポートされています。
その他の構成情報は、10.3項「特別なデータ型の処理」を参照してください。
Oracle GoldenGateでは、次のデータ型はサポートされません。
これらのデータ型内に埋め込まれた名前付きコレクションおよびVARRAYS
を含まないVARRAYS
を指定したデータ型に対する、ANYDATA
フェッチベースの列サポート
ANYDATASET
ANYTYPE
BFILE
MLSLABEL
ORDDICOM
REF
TIMEZONE_ABBR
URITYPE
サポートされていないOracleデータ型を含むUDT
Oracle GoldenGateでは、ID列データまたはValid Time Temporal列データのレプリケーションをサポートしていません。
その他の除外については、1.5項「各キャプチャ・モードでサポートされるOracleデータ型とオブジェクトのサマリー」を参照してください。
この項では、DML操作のキャプチャとレプリケーションについてOracle GoldenGateでサポートされるOracleオブジェクトと操作について概説します。
Oracle GoldenGateは、マルチテナント・コンテナ・データベースとの間でキャプチャと配信を行います。Oracle GoldenGateによるマルチテナント・コンテナ・データベースのサポートの詳細は、第6章「マルチテナント・コンテナ・データベースでのOracle GoldenGateの構成」を参照してください。
Oracle GoldenGateでは、標準の表、索引構成表、クラスタ化された表およびマテリアライズド・ビューに対して行われる次のDML操作がサポートされます。
INSERT
UPDATE
DELETE
関連するトランザクション制御操作
ヒント: DBA_GOLDENGATE_SUPPORT_MODE データ・ディクショナリ・ビューを使用して、データベースの表に対するOracle GoldenGateキャプチャ・プロセス・サポートのレベルの情報を表示できます。詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。 |
次の制限は、統合キャプチャ・モードとクラシック・キャプチャ・モードに適用されます。
Oracle GoldenGateでは、任意の数の行を含む表をサポートします。
行の長さは最大4MBです。列の変更前および変更後の両方イメージを処理範囲に含むようにOracle GoldenGateが構成されている場合、完全な変更前イメージと変更後イメージの長さの合計に適用される長さは、最大4MBになります。たとえば、行識別子として使用されている列でUPDATE
操作が実行されると、変更前および変更後のイメージが処理され、合計で4MBを超えることはできません。変更前および変更後のイメージは、行識別子でない列にも必要ですが、競合の検出および解決(CDR)の比較列として使用されます。LOBやLONGなど、4KBを超えるデータが許可される列では、最初の4KBのデータのみが行内に格納され、4MBの最大行長が可能になります。
Oracle GoldenGateでは、データベースによってサポートされている表ごとに最大列数がサポートされています。
Oracle GoldenGateでは、データベースによってサポートされている最大列サイズがサポートされています。
Oracle GoldenGateでは、列に次のデータ型の1つが含まれていないかぎり、列が1つだけ含まれている表がサポートされています。
LOB
LONG
ネストされた表
UDT
VARRAY
XMLType
Oracle GoldenGateでは、未使用の列を含む表がサポートされていますが、デフォルトではサポートが無効になっており、Extractがそれらで異常終了します。10.4項「他のデータベース・プロパティの処理」を参照してください。
Oracle GoldenGateでは、次のパーティション化属性を持つ表がサポートされます。
レンジ・パーティション化
ハッシュ・パーティション化および時間隔パーティション化
システム・パーティション化
コンポジット・パーティション化
仮想列ベースのパーティション化
参照パーティション化
リスト・パーティション化
10.4項「他のデータベース・プロパティの処理」を参照してください。
Oracle GoldenGateでは、仮想列を含む表がサポートされますが、これらの列に対する変更データのキャプチャも適用も行われません。データベースで仮想列がトランザクション・ログに書き込まれず、Oracleデータベースで仮想列に対するDMLが許可されません。同じ理由から、初期ロード・データは仮想列に適用できません。仮想列から非仮想列へのデータのマップは行えます。10.4項「他のデータベース・プロパティの処理」を参照してください。
Oracle GoldenGateでは、一意キーまたは索引の一部である仮想列は無視されます。仮想列が表の唯一の一意識別子の場合、Oracle GoldenGateは、残りのすべての列を使用して行を識別します。
Oracle GoldenGateでは、Oracle Exadataとの間のレプリケーションがサポートされます。Exadataハイブリッド列圧縮をサポートするには、Extractが統合キャプチャ・モードで動作する必要があります。Exadataハイブリッド列圧縮をサポートするには、ソース・データベース互換性が11.2.0.0.0以上に設定されている必要があります。
Oracle GoldenGateでは、Transparent Data Encryption(TDE)がサポートされます。
Extractは、統合キャプチャ・モードでは設定要件なしで、TDE列の暗号化およびTDE表領域の暗号化をサポートします。統合キャプチャの場合、ソース・データベースは、11.0.0.0以上の互換性設定のOracleバージョン11.1.0である必要があります。
クラシック・キャプチャ・モードでは、ExtractはOracle 11.1および11.2のすべてのバージョンで列の暗号化をサポートします。表領域の暗号化は、Oracle 11.2.0.1のすべてのバージョンでサポートされます。クラシック・キャプチャ・モードのTDEには設定が必要です。11.1項「クラシック・キャプチャ・モードでのOracle TDEデータの構成」を参照してください。
Oracle GoldenGateでは、DDLレプリケーション・サポートの一環として、あるいはDDLサポートとは無関係のスタンドアロン機能としてTRUNCATE
文がサポートされます。10.4項「他のデータベース・プロパティの処理」を参照してください。
Oracle GoldenGateで、直接ロードINSERT
がサポートされます。サプリメンタル・ロギングが有効であることと、データベースがアーカイブ・ログ・モードであることが必要です。次の直接ロード方式がサポートされています。
/*+ APPEND */
ヒント
/*+ PARALLEL */
ヒント(クラシック・キャプチャ・モードのRACではサポートされません)
DIRECT=TRUE
を設定したSQLLDR
Oracle GoldenGateは、Extractが統合キャプチャ・モードの場合に、圧縮されたオブジェクトからのキャプチャを完全にサポートしています。ソース・データベース・バージョンは、ダウンストリーム・マイニング・データベースからのキャプチャの場合は11.2.0.0以上、ソース・データベースがマイニング・データベースの場合は11.2.0.3である必要があります。クラシック・モードのExtractでは、圧縮されたオブジェクトはサポートされません。
Oracle GoldenGateでは、統合キャプチャ・モードでのXAおよびPDML分散トランザクションがサポートされます。クラシック・モードのExtractでは、RACのPDMLまたはXAはサポートされません。
Oracle GoldenGateでは、FLASHBACK ARCHIVE
を有効にした表でのDML操作がサポートされます。ただし、Oracle GoldenGateでは、FLASHBACK ARCHIVE
句を含む表を作成するDDL、またはフラッシュバック・データ・アーカイブ自身を作成、変更または削除するDDLはサポートされません。
次の制限がクラシック・キャプチャ・モードに適用されます。
キー圧縮が有効(key_compression
句のCOMPRESS
キーワードで指定)なIOTは、クラシック・キャプチャ・モードではサポートされませんが、統合キャプチャ・モードではサポートされます。
次の制限は、統合キャプチャ・モードとクラシック・キャプチャ・モードに適用されます。
Extractが初期ロード・モードの場合、Oracle GoldenGateでビューからのキャプチャがサポートされます(REDOログではなく、ソース・ビューからの直接のキャプチャ)。
Oracle GoldenGateで、変更データはビューからキャプチャされませんが、ビューの基になる表からのキャプチャはサポートされます。
Oracle GoldenGateでは、ビューが本質的に更新可能であるかぎり、ビューにレプリケートできます。ソース表とターゲット・ビューの構造は同一である必要があります。
ビューの構成要件については、10.4項「他のデータベース・プロパティの処理」を参照してください。
マテリアライズド・ビューは、クラシックおよび統合モードのExtractでサポートされますが、次の制限があります。
WITH ROWID
を使用して作成されるマテリアライズド・ビューはサポートされていません。
WITH ROWID
を使用してマテリアライズド・ビューのログを作成できます。
ソース表に主キーを設定しておく必要があります。
マテリアライズド・ビューの切捨てはサポートされていません。DELETE FROM
文を使用できます。
マテリアライズド・ビューの全体リフレッシュのDML(DDLではない)はサポートされます。この機能のDDLサポートが必要な場合はOracle GoldenGateのサポート事例をオープンしてください。
Replicatの場合、Create MV
コマンドにFOR UPDATE
句を含める必要があります。
マテリアライズド・ビューまたは基礎となるベース表のいずれか(両方ではない)をレプリケートできます。
索引付けされたクラスタは、統合とクラシックの両方のキャプチャ・モードでサポートされますが、ハッシュ・クラスタは、いずれのモードでもサポートされません。クラシック・キャプチャ・モードでは、次の制限が適用されます。
暗号化および圧縮されたクラスタリング表は、クラシック・キャプチャではサポートされていません。
クラシック・キャプチャ・モードのExtractでは、クラスタ・サイズが変わらない場合、索引クラスタリング表へのDML変更がキャプチャされます。クラスタ・サイズの増減につながるDDLによって、Extractでその表に対する後続のDMLが不適切にキャプチャされる可能性があります。
Oracle GoldenGateは、1方向のアクティブ/パッシブ高可用性構成での順序値のレプリケーションはサポートします。
Oracle GoldenGateによって、ターゲットの順序値が常にソースの順序値よりも大きくなります(または、キャッシュが0の場合、それらに等しくなります)。
次の制限は、統合キャプチャ・モードとクラシック・キャプチャ・モードに適用されます。
Oracle GoldenGateは、アクティブ/アクティブ双方向構成での順序値のレプリケーションはサポートしません。
ソースおよびターゲットの順序のキャッシュ・サイズおよび増分間隔は、同一である必要があります。キャッシュは0を含む任意のサイズにできます(NOCACHE
)。
順序はサイクルまたは非サイクルに設定できますが、ソースおよびターゲットのデータベースを同様に設定する必要があります。
10.4項「他のデータベース・プロパティの処理」の構成要件を参照してください。
クラシックまたは統合キャプチャ・モードのいずれかのExtractでもサポートされない追加のOracleオブジェクトまたは操作は、次のとおりです。
REF
アクティブ/アクティブ双方向構成での順序値
データベース・リプレイ
EXTERNAL
として作成された表
表示されない列は、クラシックExtractまたは統合Extractのいずれでもサポートされません。
次のものは、クラシック・キャプチャ・モードではサポートされません。
Exadataハイブリッド列圧縮
OLTP表圧縮された表からのキャプチャ
COMPRESS
を使用して作成または変更される表領域および表からのキャプチャ
暗号化および圧縮されたクラスタリング表からのキャプチャ
表示されない列
分散トランザクション。Oracleバージョン11.1.0.6以上では、次のコマンドを使用して非分散にする(データベースの再起動が必要)と、これらのトランザクションをキャプチャできます。
alter system set _CLUSTERWIDE_GLOBAL_TRANSACTIONS=FALSE;
RAC分散XAおよびPDML分散トランザクション
バージョンを有効にした表
IDENTITY列
この項では、DDL操作のキャプチャとレプリケーションについてOracle GoldenGateでサポートされるOracleオブジェクトと操作について概説します。DDLサポートの詳細は、次を参照してください。
付録D「トリガーベースのDDLキャプチャのインストール」(トリガー・ベースのキャプチャはバージョン11.2.0.4より前のOracleリリースで必要です。Extractがバージョン11.2.0.4以上のOracleデータベースに対して統合モードで実行される場合、DDLトリガーおよびサポート・オブジェクトは不要です。)
ソース・データベースがOracle 11.2.0.4以上でExtractが統合モードで動作する場合、DDLキャプチャ・サポートはデータベース・ログマイニング・サーバーに統合され、DDLトリガーを使用する必要はありません。データベース・パラメータの互換性を11.2.0.4.0に設定する必要があります。統合キャプチャ・モードでは、Extractは次のようなパスワード・ベースの列の暗号化を含むDDLはサポートしません。
CREATE TABLE t1 ( a number, b varchar2(32) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password);
ALTER TABLE t1 ADD COLUMN c varchar2(64) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password;
注意: DDLのパスワード・ベースの列の暗号化は、クラシック・キャプチャ・モードではサポートされません。 |
DDLサポートに関して、統合およびクラシックの両方のキャプチャ・モードに次の追加の文が適用されます。
Oracle GoldenGateのすべてのトポロジ構成は、Oracle DDLレプリケーションでサポートされています。
Oracle DDLのアクティブ/アクティブ(双方向)レプリケーションは、同一のメタデータが含まれている2つ(および2つだけ)のデータベース間でサポートされています。
Oracle GoldenGateでは、次のオブジェクトでDDLはサポートされます。
クラスタ
ディレクトリ
関数
索引
パッケージ
プロシージャ
表
表領域
ロール
順序
シノニム
トリガー
型
ビュー
マテリアライズド・ビュー
ユーザー
Oracle DDLのOracle Edition-Based Redefinition (EBR)データベース・レプリケーションは、次のOracle Databaseオブジェクトの統合Extractでサポートされています。
関数
ライブラリ
パッケージ(仕様と本体)
プロシージャ
シノニム
型(仕様と本体)
ビュー
EBRは、DDLトリガーの使用をサポートしていません。
Oracle GoldenGateでは、最大4MBのサイズのDDL操作がサポートされます。Oracle GoldenGateでは、DDL文のサイズが文字ではなくバイトで測定されます。このサイズ制限にはパッケージ、プロシージャおよび関数が含まれます。DDLサポートの実際のサイズには、文のテキストに加え、オブジェクト名の長さ、DDL型および内部でのDDLレコード保持のその他の特性に応じて異なるOracle GoldenGateのメンテナンス・オーバーヘッドも含まれるため、実際のサイズ制限は概算です。
Oracle GoldenGateは、グローバル一時表(GTT) DDL操作をレプリケートできるように、Extractへのこの操作の表示をサポートしています。この操作はデフォルトでは設定されていないため、有効にするにはDDLOPTIONS
パラメータを設定する必要があります。
次の文は、統合キャプチャ・モードとクラシック・キャプチャ・モードに適用されます。
次の名前または名前の接頭辞はOracle予約済とみなされ、Oracle GoldenGate DDL構成から除外する必要があります。これらの名前を含むオブジェクトはOracle GoldenGateによって無視されます。
除外されるスキーマ:
"ANONYMOUS", // HTTP access to XDB "APPQOSSYS", // QOS system user "AUDSYS", // audit super user "BI", // Business Intelligence "CTXSYS", // Text "DBSNMP", // SNMP agent for OEM "DIP", // Directory Integration Platform "DMSYS", // Data Mining "DVF", // Database Vault "DVSYS", // Database Vault "EXDSYS", // External ODCI System User "EXFSYS", // Expression Filter "GSMADMIN_INTERNAL", // Global Service Manager "GSMCATUSER", // Global Service Manager "GSMUSER", // Global Service Manager "LBACSYS", // Label Security "MDSYS", // Spatial "MGMT_VIEW", // OEM Database Control "MTSSYS", // MS Transaction Server "ODM", // Data Mining "ODM_MTR", // Data Mining Repository "OJVMSYS", // Java Policy SRO Schema "OLAPSYS", // OLAP catalogs "ORACLE_OCM", // Oracle Configuration Manager User "ORDDATA", // Intermedia "ORDPLUGINS", // Intermedia "ORDSYS", // Intermedia "OUTLN", // Outlines (Plan Stability) "SI_INFORMTN_SCHEMA", // SQL/MM Still Image "SPATIAL_CSW_ADMIN", // Spatial Catalog Services for Web "SPATIAL_CSW_ADMIN_USR", "SPATIAL_WFS_ADMIN", // Spatial Web Feature Service "SPATIAL_WFS_ADMIN_USR", "SYS", "SYSBACKUP", "SYSDG", "SYSKM", "SYSMAN", // Adminstrator OEM "SYSTEM", "TSMSYS", // Transparent Session Migration "WKPROXY", // Ultrasearch "WKSYS", // Ultrasearch "WK_TEST", "WMSYS", // Workspace Manager "XDB", // XML DB "XS$NULL", "XTISYS", // Time Index
特別なスキーマ:
"AURORA$JIS$UTILITY$", // JSERV "AURORA$ORB$UNAUTHENTICATED", // JSERV "DSSYS", // Dynamic Services Secured Web Service "OSE$HTTP$ADMIN", // JSERV "PERFSTAT", // STATSPACK "REPADMIN", "TRACESVR" // Trace server for OEM
除外される表は次のとおりです(*ワイルドカードは任意のスキーマまたは文字を示します)。
"*.AQ$*", // advanced queues "*.DR$*$*", // oracle text "*.M*_*$$", // Spatial index "*.MLOG$*", // materialized views "*.OGGQT$*", "*.RUPD$*", // materialized views "*.SYS_C*", // constraints "*.MDR*_*$", // Spatial Sequence and Table "*.SYS_IMPORT_TABLE*", "*.CMP*$*", // space management, rdbms >= 12.1 "*.DBMS_TABCOMP_TEMP_*", // space management, rdbms < 12.1 "*.MDXT_*$*" // Spatial extended statistics tables
Oracle GoldenGateでは次のものはサポートされていません。
ネストされた表に対するDDL。
表示されない列に対するDDL。
IDENTITY列に対するDDL。
ALTER DATABASE
およびALTER SYSTEM
(これらはDDLとはみなされません)。統合ディクショナリを使用している場合は、ALTER DATABASE DEFAULT EDITION
およびALTER PLUGGABLE DATABASE DEFAULT EDITION
をレプリケートできます。その他のALTER [PLUGABLE] DATABASE
コマンドはすべて無視されます。
スタンバイ・データベースに対するDDL。
データベース・リンクDDL。
FLASHBACK ARCHIVE
句を含む表を作成するDDL、またはフラッシュバック・データ・アーカイブ自身を作成、変更または削除するDDL。FLASHBACK ARCHIVE
を含む表に対するDMLはサポートされません。
クラシック・キャプチャ・モードでは、次のようなパスワード・ベースの列の暗号化を含むDDLはサポートされません。
CREATE TABLE t1 ( a number, b varchar2(32) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password);
ALTER TABLE t1 ADD COLUMN c varchar2(64) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password;
Oracleオブジェクト名は、デフォルトで大文字と小文字を区別しませんが、二重引用符を使用することで、大文字と小文字を区別するようにできます。Oracle GoldenGateでは、Oracle大文字/小文字の区別がサポートされます。オブジェクト名および大文字/小文字のOracle GoldenGateサポートは、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。