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Oracle® GoldenGate SybaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.1.2)
E49849-03
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A インストールされるOracle GoldenGateコンポーネント

この付録では、Oracle GoldenGateソフトウェアによってOracle GoldenGateインストール・ディレクトリで作成または使用されるプログラム、ディレクトリおよびその他のコンポーネントについて説明します。特定のプラットフォームでは、ここに記載されていない追加ファイルがインストールされる場合があります。また、ここに記載されているファイルがすべてのプラットフォームにインストールされるとはかぎりません。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 Oracle GoldenGateプログラムおよびユーティリティ

この項では、Oracle GoldenGateのルート・インストール・ディレクトリにインストールされるプログラムについて説明します。


注意:

一部のプログラムはすべてのインストールに含まれない場合があります。たとえば、ご使用のプラットフォームでキャプチャまたは配信のみがOracle GoldenGateによってサポートされる場合には、extractプログラムまたはreplicatプログラムはそれぞれインストールされません。同様に、特定のデータベースをサポートするための特別なファイルがインストールされる場合があります。

表A-1 インストールされるOracle GoldenGateプログラムおよびユーティリティ

プログラム 説明

convchk

チェックポイント・ファイルを新しいバージョンに変換します。

checklist.sql

環境をダンプします。

defgen

ソース表とターゲット表の定義が異なる場合に、データ定義を生成し、Oracle GoldenGateプロセスで参照します。

emsclnt

WindowsまたはUNIXシステムのCollectorおよびReplicatによって作成されたイベント・メッセージをNonStopシステムのEMSに送信します。

extract

データベース表またはトランザクション・ログからキャプチャを実行するか、ベンダーのアクセス・モジュールからトランザクション・データを受信します。

ggmxinstall

SQL/MXデータベース用のOracle GoldenGateインストール・スクリプト。

ggsci

コマンドの発行またはパラメータ・ファイルの管理に使用するOracle Goldengateのユーザー・インタフェース。

ggsmgr.jcl

ggsmgr.proc

ggsmgrst.jcl

ggsmgrst.proc

z/OSシステムのバッチ・ジョブまたはオペレータ・コンソールからOracle GoldenGate Managerプロセスを起動します。DB2 z/OSデータベースをサポートするためにインストールされます。

install

Oracle GoldenGateをWindowsサービスとしてインストールし、Windowsベースのその他のサービス・オプションを提供します。

keygen

データ暗号化キーを生成します。

logdump

抽出証跡またはファイルに格納されている情報の表示や保存のためのユーティリティ。

mgr

(Manager) GGSCIインタフェースを使用してリソース管理、Oracle GoldenGateプロセスの制御と監視、レポート作成、およびリクエストのルーティングを行う制御プロセス。

replicat

ターゲット・データベースの表にデータを適用します。

reverse

トランザクション操作の順序を逆転するユーティリティ。これにより、Replicatを使用してターゲット表の変更を取り消し、前の状態に戻すことができます。

server

リモートの証跡にデータを書き込むExtract TCP/IPサーバーのコレクタであるCollectorプロセス。

triggen

Oracle GoldenGateのログ表およびロギング・トリガーを作成するスクリプトを生成し、トリガーベースの抽出方法をサポートします。

vamserv

TMF対応のアプリケーションにより生成されるTMF監査証跡を読み取るため、Extractによって起動されます。NonStop SQL/MXデータベースをサポートするためにインストールされます。


A.2 Oracle GoldenGateサブディレクトリ

この項では、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリのサブディレクトリとその内容について説明します。


注意:

一部のディレクトリはインストールに含まれない場合があります。

表A-2 インストールされるOracle GoldenGateサブディレクトリ

ディレクトリ 説明

br

制限付きリカバリ機能用のチェックポイント・ファイルを格納します。

cfg

Oracle GoldenGate Monitorの構成に使用されるプロパティおよびXMLファイルを格納します。

dirdb

Oracle GoldenGate MonitorアプリケーションまたはOracle Enterprise Manager内で使用するためにOracle GoldenGateインスタンスから収集された情報の永続化に使用されるデータ・ストアを格納します。

dirchk

ExtractプロセスおよびReplicatプロセスによって作成されたチェックポイント・ファイル(データの精度とフォルト・トレランスをサポートするために現在の読込みおよび書込み位置が保存されている)が含まれています。Oracle GoldenGateの内部フォーマットで書き込まれます。

ファイル名の形式は、group_name+sequence_number.extです。sequence_numberは、古いファイルに付加される順序番号で、extは、Extractチェックポイント・ファイルの場合はcpe、Replicatチェックポイント・ファイルの場合はcprです。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

ext1.cpe

rep1.cpr

dirdat

Extractプロセスによって作成されるOracle GoldenGateの証跡ファイルと抽出ファイルのデフォルトの場所。抽出されたデータをReplicatプロセスや他のアプリケーション、ユーティリティでさらに処理するために格納します。Oracle GoldenGateの内部フォーマットで書き込まれます。

ファイル名の形式は、ユーザーが定義した2文字の接頭辞の後に、6桁の順序番号(証跡ファイル)か、ユーザーが定義した関連するExtractプロセス・グループの名前(抽出ファイル)が続きます。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

rt000001

finance

dirdef

異機種間の同期化環境で使用されるソース・データおよびターゲット・データの定義を保存するためにDEFGENユーティリティによって作成されるデータ定義ファイルのデフォルトの場所です。外部ASCIIで記述されます。ファイル名の形式は、DEFGENパラメータ・ファイルで指定されるユーザー定義の名前です。

これらのファイルは、新規作成された表の定義を追加するために編集することができます。定義ファイルの編集方法が不明な場合は、Oracle GoldenGateテクニカル・サポートにご連絡ください。

例:

defs.dat

dirjar

Oracle GoldenGate MonitorをサポートするJava実行可能ファイルを格納します。

dirout

このディレクトリは使用されなくなりました。

dirpcs

ステータス・ファイルのデフォルトの場所です。ファイル名の形式はgroup.extensionです。groupはグループの名前で、extensionpce (Extract)、pcr (Replicat)またはpcm (Manager)です。

これらのファイルはプロセスの実行中にのみ作成されます。ファイルには、プログラム名、プロセス名、ポート番号、プロセスIDが示されます。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

mgr.pcm

ext.pce

dirprm

Oracle GoldenGateのプロセスのグループまたはユーティリティのランタイム・パラメータを保存するためにOracle GoldenGateによって作成される、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルのデフォルトの場所。外部ASCII形式で書き込まれます。ファイル名の形式は、group name/user-defined name.prmまたはmgr.prmです。

プロセスの停止後、Oracle GoldenGateパラメータの値を変更するために、これらのファイルを編集できます。これらは、テキスト・エディタで直接編集するか、GGSCIでEDIT PARAMS使用して編集できます。

例:

defgen.prm

finance.prm

dirrec

Oracle GoldenGateでは使用しません。

dirrpt

実行される処理に関する統計情報をレポートするためにExtractプロセス、Replicatプロセス、Managerプロセスによって作成される、プロセス・レポート・ファイルのデフォルトの場所。外部ASCII形式で書き込まれます。

ファイル名の形式は、group name+sequence number.rptです。sequence numberは古いファイルに付加される順序番号です。

これらのファイルは編集しないでください。

例:

fin2.rpt

mgr4.rpt

dirsql

triggenが非推奨になる前は、SQLスクリプトを格納するためにtriggenユーティリティにより使用されていました。現在は、Oracle GoldenGateをサポートするトレーニング・スクリプトおよびユーザーが作成したSQLスクリプトの格納に使用されます。

dirtmp

キャッシュ・マネージャに割り当てられているメモリー・サイズを超えた場合にトランザクション・データを格納するデフォルトの場所。これらのファイルは編集しないでください。

dirwlt

Oracle GoldenGate MonitorをサポートするOracle Walletを格納します。このディレクトリは、ウォレットを作成するユーティリティが実行されるまでインストールされません。

UserExitExamples

ユーザー・イグジットの作成に便利なサンプル・ファイルを格納します。


A.3 その他のOracle GoldenGateのファイル

この項では、Oracle GoldenGateインストールのルート・ディレクトリに作成またはインストールされるその他のファイル、テンプレートおよびオブジェクトについて説明します。


注意:

データベースおよびOSプラットフォームによっては、一部のファイルが使用環境にインストールされない場合があります。

表A-3 インストールされるその他のOracle GoldenGateのファイル

コンポーネント 説明

bcpfmt.tpl

Microsoft BCP/DTSバルクロード・ユーティリティ用の実行ファイルの作成時にReplicatで使用するためのテンプレート。

bcrypt.txt

Blowfishの暗号化ソフトウェア・ライセンス契約。

cagent.dll

Oracle GoldenGate Monitor CサブエージェントのWindowsダイナミック・リンク・ライブラリを格納します。

category.dll

installユーティリティによって使用されるWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

chkpt_db_create.sql

ローカル・データベースでチェックポイント表を作成するスクリプト。データベース・タイプごとに異なるスクリプトがインストールされます。

db2cntl.tpl

IBM LOADUTILバルク・ロード・ユーティリティの制御ファイルを作成する際、Replicatで使用されるテンプレート。

ddl_cleartrace.sql

DDLトレース・ファイルを削除するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_ddl2file.sql

マーカー表からのDDLをファイルに保存するスクリプト。

ddl_disable.sql

Oracle GoldenGate DDLトリガーを無効にするスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_enable.sql

Oracle GoldenGate DDLトリガーを有効にするスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_filter.sql

Oracle GoldenGateでのDDLのフィルタリングをサポートするスクリプト。このスクリプトはプログラムで実行されます。手動で実行しないでください。

ddl_nopurgeRecyclebin.sql

Oracle GoldenGateのサポート・スタッフによって使用される空のスクリプト・ファイル。

ddl_ora9.sql

ddl_ora10.sql

ddl_ora11.sql

ddl_ora10upCommon.sql

Oracle GoldenGate DDLサポートの一部としてプログラムで実行されるスクリプト。これらのスクリプトは実行しないでください。

ddl_pin.sql

パフォーマンス向上のためにDDLトレース、DDLパッケージ、およびDDLトリガーを確保するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_purgeRecyclebin.sql

DDLレプリケーション機能をサポートするためにOracleのごみ箱をパージするスクリプト。

ddl_remove.sql

DDL抽出トリガーおよびパッケージを削除するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_session.sql

ddl_session1.sql

Oracle DDLオブジェクトのインストールをサポートします。このスクリプトはプログラムで実行されます。手動で実行しないでください。

ddl_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDL抽出オブジェクトおよびレプリケーション・オブジェクトをインストールするスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_status.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポート機能によって作成された各オブジェクトが存在し、正しく機能しているかを検証するスクリプト。(Oracleインストール)

ddl_staymetadata_off.sql

ddl_staymetadata_on.sql

Oracle DDLトリガーがメタデータを収集するかどうかを制御するスクリプト。このスクリプトはプログラムで実行されます。手動で実行しないでください。

ddl_trace_off.sql

ddl_trace_on.sql

DDLトレースがオンであるか、オフであるかを制御するスクリプト。

ddl_tracelevel.sql

DDLサポート機能のためのトレース・レベルを設定するスクリプト。(Oracleインストール)

debug files

トレースが有効だった場合に存在している可能性があるテキスト・ファイルをデバッグします。

demo_db_scriptname.sql
demo_more_db_scriptname.sql

チュートリアルおよび基本的なテストで使用するためのデモンストレーション表を作成し、移入するスクリプト。

.dmp files

トレースの目的でOracle GoldenGateのプロセスで作成されるダンプ・ファイル。

ENCKEYS

暗号化鍵を格納するユーザー作成ファイル。外部ASCII形式で書き込まれます。

exitdemo.c

ユーザー・イグジットの例。

exitdemo_utf16.c

UTF16でエンコードされたデータを、ユーザー・イグジットとプロセスの間で交換される情報に対するコールバック構造で使用する方法を示すユーザー・イグジット例。

freeBSD.txt

FreeBSDのライセンス契約。

ggmessage.dat

Oracle GoldenGateのプロセスによって返されるエラー、情報メッセージおよび警告メッセージが含まれるデータ・ファイル。このファイルのバージョンは、プロセスの起動時にチェックされ、プロセスを動作させるためにはプロセスのバージョンと同一である必要があります。

ggserr.log

Oracle GoldenGateで生成されたイベント、メッセージ、エラーおよび警告の処理を記録するファイル。

ggsmsg.dll

installプログラムによって使用されるWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

GLOBALS

Oracle GoldenGateのインスタンス全体に適用するパラメータを保存する、ユーザーが作成するファイル。

help.txt

GGSCIコマンド・インタフェースのヘルプ・ファイル。

icudt38.dll

icuin38.dll

icuuc38.dll

International Components for UnicodeのWindows共有ライブラリ。

jagent.bat

Oracle GoldenGate MonitorのJavaエージェントのWindowsバッチ・ファイル。

jagent.log

jagentjni.log

Oracle GoldenGate Monitorエージェントのログ・ファイル。

jagent.sh

Oracle GoldenGate MonitorのJavaエージェントのUNIXシェル・スクリプト。

LGPL.txt

Lesser General Public Licenseステートメント。Free Software Foundationのフリー・ライブラリに適用されます。

libodbc.so

UNIX上のIngres 2.6用ODBCファイル。

libodbc.txt

libodbc.so.のライセンス契約

libxml2.dll

Oracle GoldenGate XMLプロシージャのXMLライブラリを含むWindowsのダイナミック・リンク・ライブラリ。

libxml2.txt

libxml2.dllのライセンス契約。

marker.hist

NonStopソース・システムからマーカーが渡された場合に、Replicatによって作成されるファイル。

marker_remove.sql

DDLマーカー表を削除するスクリプト。(Oracleインストール)

marker_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDLマーカー表をインストールするスクリプト。(Oracleインストール)

marker_status.sql

DDLマーカー表が正常にインストールされたことを確認するスクリプト。(Oracleインストール)

notices.txt

サードパーティ・ソフトウェアのライセンス・ファイル。

odbcinst.ini

UNIX上のIngres 2.6のODBC構成ファイル。

params.sql

DDLサポートのための構成可能なパラメータが含まれているスクリプト。(Oracleインストール)

pthread-win32.txt

pthread-VC.dllのライセンス契約。

pthread-VC.dll

Microsoft WindowsのPOSIXスレッド・ライブラリ。

prvtclkm.plb

Oracleの暗号化されたデータのレプリケーションをサポートします。

pw_agent_util.bat

pw_agent_util.sh

Oracle GoldenGate Monitorエージェントをサポートするスクリプト・ファイル。

role_setup.sql

Oracle GoldenGateのDDLサポートに必要なデータベース・ロールを作成するスクリプト。(Oracleインストール)

sampleodbc.ini

UNIX上のIngres 2.6用サンプルODBCファイル。

sqlldr.tpl

Oracle SQL*Loaderバルクロード・ユーティリティ用の制御ファイルの作成時にReplicatで使用するためのテンプレート。

start.prm

stop.prm

Managerプロセスを起動および停止するz/OS paramlibのメンバー。

startmgr

stopmgr

GGSCIからManagerプロセスを開始するz/OS UNIX System Servicesのスクリプト。

startmgrcom

stopmgrcom

Managerプロセスのためのz/OSシステム入力コマンド。

tcperrs

TCP/IPエラーに対応するユーザー定義の指示を含むファイル。

usrdecs.h

ユーザー・イグジットAPIのファイルが含まれます。

xerces-c_2_8.dll

Apache XMLパーサー・ライブラリ。

zlib.txt

zlib圧縮ライブラリのライセンス契約。


A.4 Oracle GoldenGateチェックポイント表

データベース・チェックポイントを使用する場合、ADD CHECKPOINTTABLEコマンドを実行すると、Oracle GoldenGateによりユーザー定義名を使用してデータベースにチェックポイント表が作成されます。または、ユーザーがchkpt_db_create.sqlスクリプトを使用して表を作成することもできます。ここでdbはデータベースのタイプです。

この表の列の名前または属性は変更しないでください。表記憶域属性は必要に応じて変更できます。

表A-4 チェックポイント表の定義

説明

GROUP_NAME (主キー)

チェックポイントにこの表を使用するReplicatグループの名前。複数のReplicatグループで同じ表を使用できます。

GROUP_KEY (主キー)

同じ表に書き込むReplicatグループの数にかかわらず、GROUPNAMEとともにチェックポイントを一意に識別する、一意の識別子。

SEQNO

チェックポイント・ファイルの順序番号。

RBA

ファイルのチェックポイントの相対バイト・アドレス。

AUDIT_TS

チェックポイント・ファイル内のチェックポイントの位置のタイムスタンプ。

CREATE_TS

チェックポイント表の作成日時。

LAST_UPDATE_TS

チェックポイント表の最終更新日時。

CURRENT_DIR

現在のOracle GoldenGateのホーム・ディレクトリまたはフォルダ。