SEND EXTRACT
では、実行中のExtractプロセスと通信します。このリクエストは、Extractがユーザーからのコマンドを受け入れる準備ができるとすぐに処理されます。
構文
SEND EXTRACTgroup_name
, { BR {BRINTERVAL interval | BRSTART | BRSTOP | BRCHECKPOINT {IMMEDIATE | INn
{M|H} | ATyyyy-mm-dd hh:mm
[:ss
]]}} | BR BRFSOPTION { MS_SYNC | MS_ASYNC } CACHEMGR {CACHESTATS | CACHEQUEUES | CACHEPOOLn
} | CACHEMGR CACHEFSOPTION { MS_SYNC | MS_ASYNC } | FORCESTOP | FORCETRANS transaction_ID [THREAD n] [FORCE] | GETLAG | GETTCPSTATS | LOGEND | LOGSTATS | REPORT | RESUME | ROLLOVER | SHOWTRANS [transaction_ID] [THREAD n] [COUNT n] [DURATIONduration
unit] [TABULAR] [FILE file_name [DETAIL]] | SKIPTRANS transaction_ID [THREAD n] [FORCE] | STATUS | STOP | TRACE[2] file_name | TRACE[2] OFF | TRACE OFF file_name | TRACEINIT | TRANLOGOPTIONS {PREPAREFORUPGRADETOIE | NOPREPAREFORUPGRADETOIE} |TRANLOGOPTIONS {PURGEORPHANEDTRANSACTIONS | NOPURGEORPHANEDTRANSACTIONS} | TRANLOGOPTIONS TRANSCLEANUPFREQUENCY minutes | VAMMESSAGE 'Teradata_command' | VAMMESSAGE {'ARSTATS' | 'INCLUDELIST [filter
]' | 'FILELIST [filter
]'| 'EXCLUDELIST [filter
]'} | VAMMESSAGE 'OPENTRANS' }
group_name
1つのExtractグループ名、または複数のグループを指定するワイルドカード(*)。たとえば、「T*」と指定すると、グループ名がTから始まるすべてのExtractプロセスにこのコマンドが送信されます。Extractが実行中でない場合はエラーが返されます。
BR {BRINTERVAL
interval
| BRSTART | BRSTOP |
BRCHECKPOINT {IMMEDIATE | IN
n
{H|M
} | AT
yyyy-mm-dd[ hh:mm[:ss]]
}}ExtractのBounded Recoveryモードに影響を及ぼすコマンドを送信します。
BRINTERVAL
interval
Bounded Recoveryチェックポイント間の時間を設定します。有効な値は20分から96時間です。20M
や2H
のように、分はM
で、時間はH
で指定します。デフォルト間隔は4時間です。
BRSTART
Bounded Recoveryを開始します。このコマンドは、Oracleサポートの指示の下でのみ使用します。
BRSTOP
Bounded Recoveryの実行およびリカバリを停止します。このオプションを使用する前にOracleサポートに連絡してください。通常の場合、Bounded Recoveryに問題があると、Bounded Recoveryは自身を無効化します。
BRCHECKPOINT {IMMEDIATE | IN
n
{H
|M
} | AT
yyyy-mm-dd[ hh:mm
[:ss
]]}}Bounded Recoveryチェックポイントがいつ作成されるかを設定します。IMMEDIATE
では、SEND EXTRACT
が発行されるとすぐにチェックポイントが発行されます。IN
では、SEND EXTRACT
が発行されてから、指定された時間数の経過後にチェックポイントが発行されます。AT
では、指定した厳密な時刻にチェックポイントが発行されます。
BR BRFSOPTION {MS_SYNC | MS_ASYNC}
Bounded Recoveryでマップ済データの同期/非同期書込みを実行します。
MS_SYNC
マップ済データのBounded Recovery書込みは、I/Oデータ整合性が完了するように同期されます。
MS_ASYNC
マップ済データのBounded Recovery書込みは、サービスのために開始または待機されます。
CACHEMGR {CACHESTATS | CACHEQUEUES | CACHEPOOL
n
}
Oracle GoldenGateメモリー・キャッシュ・マネージャについての統計を返します。CACHESTATS
は、Oracleサポートから指示が明示的にあった場合にのみ使用します。
CACHESTATS
仮想メモリーの使用量とファイル・キャッシュに関する統計を返します。
CACHEQUEUES
空きキューに関する統計のみを返します。
CACHEPOOL
n
指定されたオブジェクト・プールに関する統計のみを返します。
CACHEMGR CACHEFSOPTION {MS_SYNC | MS_ASYNC}
Oracle GoldenGateメモリー・キャッシュ・マネージャでマップ済データの同期または非同期書込みを実行します。
FORCESTOP
すべての通知をバイパスし、Extractを強制的に停止します。このコマンドを発行すると、プロセスは即座に停止します。
FORCETRANS
transaction_ID
[THREAD
n
] [FORCE]
MySQL、Oracle、SQL/MX、SQL ServerおよびSybaseに有効です。
Extractに、トランザクションID番号で指定したトランザクションをコミット済トランザクションとしてトレイルに書き込ませます。FORCETRANS
では、ソース・データベースに対するトランザクションのコミットは行いません。Replicatが(暗黙的なコミットで)処理できるように、既存データをトレイルのみに書き込ませます。FORCETRANS
は、古い順に他のトランザクションに対して繰り返し実行できます。トランザクションがソース・ユーザー・アプリケーションによってロールバックされる場合、トランザクションにトレイル(したがって、ターゲット・データベース)へのコミットを強制すると、データの不整合が生じることがあります。
FORCETRANS
を使用した後、SEND EXTRACT
コマンドをFORCESTOP
とともに発行する場合は、少なくとも5分待機してください。待機しないと、トランザクションはそのまま残ります。
Extractの起動直後にFORCETRANS
を使用する場合、待機してからコマンドを再度実行するように求めるエラー・メッセージを受信することがあります。これは、Extractがまだ他のトランザクションを処理していないことを意味しています。他のトランザクションの処理を開始すると、トランザクションをトレイルに書き込ませることができます。
transaction_ID
トランザクションのID。トランザクションID番号は、SHOWTRANS
コマンドまたはExtractランタイム・メッセージから取得してください。Extractは、このコマンドの発行後にトランザクションに追加されたデータはすべて無視します。FORCE
が使用されていない場合、確認プロンプトに応える必要があります。FORCETRANS
を使用するには、SQL/MXを除き、SHOWTRANS
コマンドで表示されるトランザクション・リスト内の最も古いトランザクションを指定する必要があります。SQL/MXの場合、最も古い未解決のトランザクションである必要はありません。
THREAD
n
Oracleにのみ有効です。
THREAD
n
では、異なるスレッドに重複するトランザクションIDがある場合に、Oracle RAC環境でこのトランザクションを生成したスレッドを指定します。
FORCE
Oracle、SQL/MX、SQL ServerおよびSybaseに有効です。MySQLでは無効です。
FORCE
では、確認プロンプトをバイパスします。
GETLAG
Extractとデータ・ソース間の正確なラグ・タイムを確認します。LAG EXTRACT
(「LAG EXTRACT」を参照してください)と同じ結果が返されます。
GETTCPSTATS
Extractとターゲット・システム間のネットワーク・アクティビティについての統計を表示します。次の統計が含まれます。
ローカルおよびリモートIPアドレス
インバウンドおよびアウトバウンド・メッセージ(バイトおよびバイト/秒)
受信(インバウンド)および送信(アウトバウンド)数。受信は、インバウンド・メッセージ当たり少なくとも2つ(長さについて1つ、データについて1つ以上)あります。
送信および受信当たりの平均バイト数
送信および受信の待機時間: 送信の待機時間とは、TCPへの書込み完了にかかる時間です。送信の待機時間が短いほど、ネットワークのパフォーマンスが優れています。受信の待機時間とは、読取り完了にかかる時間です。送信および受信の待機時間によって、おおよそのネットワークのラウンド・トリップ時間を把握できます。これらの値は、マイクロ秒で表されます。
データ圧縮のステータス(有効または無効)
圧縮前バイト数と圧縮後バイト数: 圧縮前と圧縮後を比較すると圧縮率(圧縮前と圧縮後のバイトの差)を把握できます。この圧縮率と、1秒当たりの圧縮バイト数を比較することで、リソースおよびネットワーク消費の観点から圧縮率がコストに見合うかどうか判断できます。
RMTHOST
およびRMTHOSTOPTIONS
のTCPBUFSIZE
オプションでは、圧縮前データのTCPバッファ・サイズを制御します。圧縮が有効の場合、ネットワークに送信されるデータはこのサイズよりも小さくなります。GETTCPSTATS
では、圧縮後のスループットを表示します。
LOGEND
Extractがデータ・ソース内のすべてのレコードを処理したかどうかを確認します。
LOGSTATS
Oracleにのみ有効です。
Extractに、Oracle REDOログ・ファイルからのデータの処理に関連する統計についてのレポートを発行するように指示します。ログ・ファイル上で追加のI/Oなしにデータが使用できるように、Extractは、Extractが処理中の現在のレコードの先を読み取る非同期ログ・リーダーを使用します。処理は、一連の読取り/書込みキューで行われます。データは、追加データがリーダー・スレッドによってログ・ファイルから読み取られるのと同時にプロデューサ・スレッドによって解析されます。これが統計の「先読み」という用語の理由です。
次の統計があります。
AsyncReader.Buffers
n
: キャプチャされたREDOデータを含む各バッファ・キューに対して、このようなフィールドがあります。サイズ、その中のレコード数、データを処理するまでの待機時間の長さを示します。これらの統計は、キューでの書込み操作および読取り操作に対して指定されます。
REDO read ahead buffers
: 非同期で先読みするのに使用されているバッファの数。
REDO read ahead buffer size
: 各バッファのサイズ。
REDO bytes read ahead for current redo
: 現在のREDOログ・ファイルに対して先読みモードがオンかオフかどうか(値はON
またはOFF
)。
REDO bytes read
: このExtractのインスタンスに関連付けられているすべてのREDOログ・ファイルから読み取られたバイト数。
REDO bytes read ahead
: 先読みメカニズムによって処理されたバイト数。
REDO bytes unused
: Extract位置変更や失効読取りの結果、その後に削除された先読みバイト数。
REDO bytes parsed
: 有効なログ・データとして処理されたバイト数。
REDO bytes output
: トレイル・ファイルに書き込まれたバイト数(内部Oracle GoldenGateのオーバーヘッドは含まない)。
REPORT
Extractレポート・ファイルに一時的な統計レポートを生成します。RESETREPORTSTATS
| NORESETREPORTSTATS
オプションとともに使用する場合、表示される統計は、STATOPTIONS
パラメータの構成によって異なります。「STATOPTIONS」を参照してください。
RESUME
EVENTACTIONS SUSPEND
イベントによって一時停止されたプロセスを再開(アクティブに)します。プロセスは、一時停止された位置から通常の処理を再開します。
ROLLOVER
Extractの再起動時に、順序の次のトレイル・ファイルに切り替えさせます。たとえば、現在のファイルがET000002
の場合、このコマンドの実行後、現在のファイルはET000003
になります。トレイルは000001
から999999
まで増やすことが可能で、順序番号は000000
から再開始します。
SHOWTRANS [
transaction_ID
] [THREAD
n
] [COUNT
n
]
[DURATION
duration unit
] [TABULAR] | [FILE
file_name
[DETAIL]]
MySQL、Oracle、SQL/MX、SQL ServerおよびSybaseに有効です。
オープンしているトランザクションに関する情報を表示します。SHOWTRANS
は、データベース・タイプに応じて次のいずれかを表示します。
プロセス・チェックポイント(Extractが再起動する場合に、トランザクション処理を継続する必要がある最も古いログを示します)。チェックポイントの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
トランザクションID
Extractグループ名
REDOスレッド番号
(トランザクションの実際の開始時刻でなく)Oracle GoldenGateがトランザクションから抽出した最初の操作のタイムスタンプ
システム変更番号(SCN)
REDOログ番号とRBA
ステータス(Pending COMMIT
またはRunning
)。Pending COMMIT
は、FORCETRANS
発行後のトランザクション書込み中に表示されます。
オプションを指定しない場合SHOWTRANS
では、使用可能なバッファに収まるオープンしているすべてのトランザクションが表示されます。SHOWTRANSのサンプル出力は、例1-0
を参照してください。出力をさらに制御するには、次のオプションを参照してください。
transaction_ID
コマンド出力を特定のトランザクションに制限します。
THREAD
n
Oracleにのみ有効です。
コマンド出力を特定のOracle RACスレッドに対してオープンしているトランザクションに制限します。n
には、Extractに認識されているRACスレッド番号を指定します。
COUNT
n
コマンド出力を指定した数のオープンしているトランザクションに制限します(最も古いトランザクションから開始します)。有効な値は1
から1000
です。
DURATION
duration unit
コマンド出力を指定した時間より長くオープンしているトランザクションに制限します。
duration
には、時間の長さを整数で指定します。
unit
は、seconds
、minutes
、hours
またはdays
を表す次のいずれかです。
S|SEC|SECS|SECOND|SECONDS M|MIN|MINS|MINUTE|MINUTES H|HOUR|HOURS D|DAY|DAYS
各レコードにタイムスタンプを付けないSybaseの場合、durationは必ずしも正確ではなく、トランザクション・ログに格納されているBEGIN
レコードとCOMMIT
レコードの時間情報に依存します。
TABULAR
Oracleにのみ有効です。
SQL*Plusのデフォルトの表出力のような表フォーマットで出力を生成します。デフォルトはfield-per-rowです。
FILE
file_name
[DETAIL]
OracleおよびSQL Serverにのみ有効です。MySQL、SQL/MX、Sybaseでは無効です。
Extractに、指定したファイルにトランザクション情報を書き込ませます。コンソールへの出力はありません。
Oracleの場合、DETAIL
を指定したFILE
を使用して、16進数およびプレーン文字のデータ・ダンプを書き込むことができます。これにより、メモリーからファイルにトランザクション全体がダンプされます。このデータを確認することにより、トランザクションをスキップするかトレイルに強制的に書き込むかを判別できます。
注意: 基本の詳細情報は、WARNLONGTRANS CHECKINTERVAL パラメータに指定されている間隔でレポート・ファイルに自動的に書き込まれます。 |
SKIPTRANS
transaction_ID
[THREAD
n
] [FORCE]
MySQL、Oracle、SQL/MX、SQL ServerおよびSybaseに有効です。
Extractに、指定したトランザクションをスキップさせます。これにより、メモリーから現在のすべてのデータが削除され、後続のすべてのデータが無視されます。FORCE
が使用されていない場合、確認プロンプトに応える必要があります。SKIPTRANS
を使用した後、SEND EXTRACT
をFORCESTOP
とともに発行する場合は、少なくとも5分待機してください。待機しないと、トランザクションはそのまま残ります。トランザクションをスキップすると、ターゲット・データベースでデータが失われることがあります。
注意: SKIPTRANS を使用するには、SQL/MXを除き、SHOWTRANS コマンドで表示されるトランザクション・リスト内の最も古いトランザクションを指定する必要があります。SQL/MXの場合、最も古い未解決のトランザクションである必要はありません。このコマンドは、古い順に他のトランザクションに対して繰り返し実行できます。 |
transaction_ID
トランザクションID番号です。ID番号は、SHOWTRANS
コマンドまたはExtractランタイム・メッセージから取得してください。
THREAD
n
Oracleにのみ有効です。
THREAD
n
では、重複するトランザクションIDがある場合に、Oracle RAC環境でこのトランザクションを生成したスレッドを指定します。SKIPTRANS
は、実際のスレッド番号ではなく、チェックポイント索引番号を指定します。正しいスレッドを指定するには、INFO EXTRACT
group_name
SHOWCH
コマンドを発行してから、スキップするスレッド番号に対応するREAD
チェックポイント索引番号を指定します。詳細は、例を参照してください。チェックポイントの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
FORCE
Oracle、SQL/MX、SQL ServerおよびSybaseに有効です。MySQLでは無効です。
FORCE
を使用して、トランザクションをスキップする意図を確認するプロンプトをバイパスします。
STATUS
処理状況の詳細なステータス(現在の位置およびアクティビティを含む)を返します。Current status
行には、次のような処理ステータス・メッセージが表示されます。
Delaying
– 追加のデータを待機中
Suspended
– 再開を待機中
Processing data
– データを処理中
Starting initial load
– 初期ロード・タスクを開始中
Processing source tables
– 初期ロード・タスクのデータを処理中
Reading from data source
– データ・ソース(ソース表、トランザクション・ログなど)から読取り中
Adding record to transaction list
– ファイル・メモリー・トランザクション・リストにレコードを追加中
At EOF (end of file)
– 処理するレコードなし
異常終了イベント後のExtractリカバリ中は、前述のステータスに加え、次のようなステータスの注釈が表示されます。Extractはリカバリ中にログ読取り位置を継続的に変更するので、リカバリの進捗状況を追跡できます。
In recovery[1]
– Extractは、トランザクション・ログのチェックポイントにリカバリ中です。
In recovery[2]
– Extractは、チェックポイントからトレイルの末尾にリカバリ中です。
Recovery complete
– リカバリは終了し、通常の処理が再開されます。
STOP
Extractを停止します。(WARNLONGTRANS
パラメータに基づいて)長時間に及ぶトランザクションがある場合は、次のメッセージが表示されます。
Sending STOP request to EXTRACT JC108XT...
There are open, long-running transactions. Before you stop Extract, make the archives containing data for those transactions available for when Extract restarts. To force Extract to stop, use the SEND EXTRACT group, FORCESTOP command.
Oldest redo log file necessary to restart Extract is:
Redo Thread 1, Redo Log Sequence Number 150, SCN 31248005, RBA 2912272.
TRACE[2] {
file_name
| OFF}
トレースの有効化と無効化を切り替えます。トレースは、処理のボトルネックを明らかにする情報を、指定したファイルに取得します。トレースによって重大な処理のボトルネックが明らかになった場合は、Oracleサポートに連絡してください。
TRACE
ステップバイステップの処理情報を取得します。
TRACE2
具体的なステップでなく、コード・セグメントを特定します。
file_name
トレース情報が書き込まれるファイルの名前を指定します。TRACE
を指定してSEND EXTRACT
を発行したときにトレースがすでに実行中の場合は、既存のトレース・ファイルが閉じ、file_name
で指定した新しいファイルにトレースが再開されます。
OFF
トレースを無効にします。
TRACE OFF
file_name
指定したトレース・ファイルに対してのみ、トレースをオフにします。
TRACEINIT
トレースの統計を0にリセットし、統計の累積をもう一度開始します。このオプションは、履歴でなく現在の処理動作をトレースするときに使用します。
PREPAREFORUPGRADETOIE
| NOPREPAREFORUPGRADETOIE
}(Oracle) Oracle RACでクラシックExtractから統合Extractにアップグレードする場合に有効です。
Oracle RACでクラシックExtractから統合Extractにアップグレードする場合は、アップグレード対象のクラシックExtractを停止する前にPREPAREFORUPGRADETOIE
オプションを設定し、アップグレードを続行する前に、パラメータが有効になっていることを示すレポート・ファイルの情報メッセージが表示されるまで待機する必要があります。アップグレード手順の詳細は、『Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIX』を参照してください。
PREPAREFORUPGRADETOIE
Extractパラメータ・ファイルのPREPAREFORUPGRADETOIE
を設定するか(Extractの再起動が必要)、このコマンドを使用してGGSCIからExtractを実行できるように、動的に設定できます。
SEND EXTRACT
extract_name
TRANLOGOPTIONS PREPAREFORUPGRADETOIE
NOPREPAREFORUPGRADETOIE
必要に応じて、PREPAREFORUPGRADETOIE
オプションを動的に無効にします。デフォルトはNOPREPAREFORUPGRADETOIE
です。
TRANLOGOPTIONS {PURGEORPHANEDTRANSACTIONS | NOPURGEORPHANEDTRANSACTIONS}
Oracle RACに有効です。ノードに障害が発生し、Extractがロールバックを取得できないときに発生する孤立トランザクションのパージを有効化または無効化します。詳細は、「TRANLOGOPTIONS」を参照してください。
TRANLOGOPTIONS TRANSCLEANUPFREQUENCY
minutes
Oracle RACに有効です。Oracle GoldenGateが、孤立トランザクションのスキャン、再スキャンによる確認、および削除の一連の動作を実行する間隔(分)を指定します。有効な値は1から43200分です。デフォルトは10分です。「TRANLOGOPTIONS」を参照してください。
VAMMESSAGE '
Teradata_command
'
VAMMESSAGE { 'ARSTATS' | 'INCLUDELIST [
filter
]' | 'EXCLUDELIST [
filter
]' }
VAMMESSAGE 'OPENTRANS'
Extractが使用している取得APIにコマンドを送信します。
Teradataコマンドには、次のいずれかを指定できます。
'control:terminate'
レプリケーション・グループを停止します。Teradataのレプリケーション・グループを削除または変更する前に実行する必要があります。
'control:suspend'
レプリケーション・グループを一時停止します。Oracle GoldenGateをアップグレードするときに使用できます。
'control:resume'
一時停止したレプリケーション・グループを再開します。
'control:copy
database.table'
ソース・データベースからターゲット・データベースに表をコピーします。
SQL/MXはコマンドには、次のいずれかを指定できます。このモジュールは、GGSCIにレスポンスを返します。レスポンスはERROR
またはOK
で、レスポンス・メッセージとともに返されます。
'ARSTATS'
TMF監査読取り統計を表示します。
'FILELIST [
filter
]'
Extractが監査証跡内でデータ・レコードを検出した、TABLE
パラメータの選択基準に一致する表のリストを表示します。filter
オプションでは、ワイルドカード・パターンを使用して返される表のリストをフィルタできます。GETFILELIST
も同様に使用できます。
'EXCLUDELIST [
filter
]'
Extractが監査証跡内でデータ・レコードを検出した、TABLE
パラメータの選択基準に一致しない表のリストを表示します。filter
オプションでは、ワイルドカード・パターンを使用して返される表のリストをフィルタできます。暗黙的に除外されている特定のシステム表は、常に除外表のリストに含まれます。
SQL Serverコマンドには、次のいずれかを指定できます。
'OPENTRANS'
オープンしているトランザクションのリスト(トランザクションID、開始時刻、最初のLSN、含まれている操作数を含む)を出力します。
例
SEND EXTRACT finance, ROLLOVER
SEND EXTRACT finance, STOP
SEND EXTRACT finance, VAMMESSAGE 'control:suspend'
SEND EXTRACT finance, TRANLOGOPTIONS TRANSCLEANUPFREQUENCY 20
次の例では、SKIPTRANS
を説明します。スレッド2がRead Checkpoint #3
にあることを示す、次のSHOWCH
出力から開始します。チェックポイントの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
INFO extract
SHOWCH
Read Checkpoint #3
Oracle RAC Redo Log
Startup Checkpoint (starting position in the data source):
Thread #: 2
Sequence #: 17560
RBA: 65070096
Timestamp: 2011-07-30 20:04:47.000000
SCN: 1461.3499051750 (6278446271206)
Redo File: RAC4REDO/sss11g/onlinelog/group_4.292.716481937
そのため、SKIPTRANS
はSKIPTRANS
xid
THREAD 3
にする必要があります。
SEND EXTRACT finance, SHOWTRANS COUNT 2
次にSHOWTRANS
のデフォルト出力を示します。
Oldest redo log file necessary to restart Extract is: Redo Thread 1, Redo Log Sequence Number 148, SCN 30816254, RBA 17319664 ------------------------------------------------------------ XID : 5.15.52582 Items : 30000 Extract : JC108XT Redo Thread : 1 Start Time : 2011-01-18:12:51:27 SCN : 20634955 Redo Seq : 103 Redo RBA : 18616848 Status : Running ------------------------------------------------------------ XID : 7.14.48657 Items : 30000 Extract : JC108XT Redo Thread : 1 Start Time : 2011-01-18:12:52:14 SCN : 20635145 Redo Seq : 103 Redo RBA : 26499088 Status : Running
次の例は、TABULAR
が有効なときのSHOWTRANS
出力(右側を切り捨てた表示)を示します。
XID Items Extract Redo Thread Start Time 5.15.52582 30000 JC108XT 1 2011-01-18:12:52:14 Dumping transaction memory at 2011-01-21 13:36:54. Record #1: Header (140 bytes): 0: 0000 0A4A 0000 FFFF 0000 0000 0057 6C10 ...J.........Wl. 16: 02FF 3F50 FF38 7C40 0303 4141 414E 5A77 ..?P.8|@..AAANZw 32: 4141 4641 4141 4B6F 4941 4144 0041 4141 AAFAAAKoIAAD.AAA 48: 4E5A 7741 4146 4141 414B 6F49 4141 4400 NZwAAFAAAKoIAAD. 64: 4141 414E 5A77 414A 2F41 4142 7A31 7741 AAANZwAJ/AABz1wA 80: 4141 0041 4141 4141 4141 4141 4141 4141 AA.AAAAAAAAAAAAA 96: 4141 4141 4100 0000 0140 FF08 0003 0000 AAAAA....@...... 112: 0000 0000 0000 70FF 0108 FFFF 0001 4A53 ......p.......JS 128: 554E 2E54 4355 5354 4D45 5200 UN.TCUSTMER. Data (93 bytes): 0: 2C00 0400 0400 0000 0100 0200 0300 0000 ,............... 16: 0000 0000 0800 0000 1800 0000 2000 0400 ............ ... 32: 1000 0600 0200 0000 284A 414E 456C 6C6F ........(JANEllo 48: 6352 4F43 4B59 2046 4C59 4552 2049 4E43 cROCKY FLYER INC 64: 2E44 454E 5645 5220 6E43 4F20 7365 7400 .DENVER nCO set. 80: 0000 0000 0000 0C00 0000 0000 00 ..............
SHOWTRANS
の出力のサマリーを分析するときは、データベース上で現在実行中の(事前定義済バッファに収まる)すべてのトランザクションが表示されることを理解してください。Oracle GoldenGateの構成に含まれる表の操作が、今後別のトランザクションに追加されるかどうかわからないため、Extractは構成されている表の操作を含むトランザクションだけでなく、オープンしているすべてのトランザクションを追跡する必要があります。
SHOWTRANS
のItems
フィールドの出力は、トランザクション内の操作数の合計ではなく、これまでにOracle GoldenGateによって取得されたトランザクション内の操作数です。取得された操作に、構成に含まれる表への操作が含まれていない、またはその一部しか含まれていない場合は、Items
の値は0、または操作数の合計よりも少ない値になります。
Start Time
フィールドには、トランザクション自体の実際の開始時刻ではなく、Oracle GoldenGateがトランザクションから抽出した最初の操作のタイムスタンプが表示されます。
注意: Oracle GoldenGateソフトウェアは継続的に拡張されるため、実際のコマンド出力はこの例とは若干異なる場合があります。 |