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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.1.2)
E49845-08
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DBLOGIN

DBLOGINでは、データベースを操作する他のOracle GoldenGateコマンドの発行準備として、データベースへのGGSCI経由の接続を確立します。DBLOGINを発行するユーザーは、これらのコマンドによって成立する機能を実行するための適切なデータベース権限を持っている必要があります。GGSCIコマンドに必要なその他の特別な権限は、そのコマンドのリファレンス・ドキュメントでリストされています。

統合モードでExtractまたはReplicatを構成する場合の要件(Oracle)

DBLOGINを使用してADD EXTRACTALTER EXTRACTまたはREGISTER EXTRACTを発行し、統合キャプチャを開始する、またはADD REPLICATALTER REPLICATまたはREGISTER REPLICATを発行し、Oracleデータベースに対して統合Replicatを開始する場合、DBLOGINを発行するユーザーは、次を満たす必要があります。

クラシック・キャプチャ・モードでログ保持を使用するための特別なデータベース権限

Oracleデータベースのクラシック・キャプチャ・モードの場合、Extractはログ保持機能をサポートし、それによりデータベースはExtractが必要とするログを保持します。(クラシック・キャプチャの詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。)ログ保持機能を有効にするには、REGISTER EXTRACTLOGRETENTIONオプションで使用する前に、DBLOGINを特別な権限で発行する必要があります。Oracle GoldenGateのインストール時に適切な権限がユーザーに付与されている場合、簡単にするために、Extractデータベース・ユーザーとしてログインできます。それ以外の場合は、表1-16に示す権限を持つユーザーとしてログインします。

表1-16 ログ保持のためのOracleの権限

Oracle EEのバージョン 権限の付与方法

11.1および11.2.0.1

  1. パッケージを実行してOracle GoldenGateの管理権限を付与します。

    exec dbms_streams_auth.grant_admin_privilege('user')
    
  2. become user権限を付与します。

    grant become user to user;
    

11.2.0.2以降

パッケージを実行してOracle GoldenGateの管理権限を付与します。

exec dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege('user')

構文

DBLOGIN {
[SOURCEDB data_source] |
[, database@host:port] |
USERID {/ | userid}[, PASSWORD password]
   [algorithm ENCRYPTKEY {keyname | DEFAULT}] |
USERIDALIAS alias [DOMAIN domain] |
[SYSDBA | SQLID sqlid]
[SESSIONCHARSET character_set]
}
SOURCEDB data_source

SOURCEDBは、データ・ソース名を指定します。このオプションは、次のいずれかを識別するために必要です。

  • Sybase、MySQL、およびODBCを使用するデータベース用のソースまたはターゲットのログイン・データベース

  • ソースまたはターゲットのSQL/MXカタログ

database@host:port

(MySQL) データベース名、ホスト名およびデータベース・ポート番号を含む接続文字列を指定します。データベース構成で指定されているデフォルト以外のポートを指定するのに使用できます。

USERID

必要に応じてデータベース・ログイン資格証明を指定します。Oracle GoldenGateの資格証明ストアが使用されない場合に使用できます。(USERIDALIASオプションを参照してください。)次のように、データベースによって入力は異なります。

userid

データベース構成に応じて、データベース・ユーザーまたはスキーマの名前を指定します。Oracleの場合は、SQL*Net接続文字列を使用できます。Oracleマルチテナント・コンテナ・データベースのプラガブル・データベースにログインするには、useridを接続文字列として指定します(OGGUSER@FINANCEなど)。ルート・コンテナにログインするには、C++接頭辞を含む、useridを共通ユーザーとして指定します(C##GGADMIN@FINANCEなど)。

/

(Oracle)データベース・ユーザー・ログインではなく、Oracle用のオペレーティングシステム・ログインを使用するようにOracle GoldenGateに指示します。この引数は、データベースによってオペレーティングシステム・レベルでの認証が許可されている場合にのみ使用します。このオプションを使用するには、Oracle OS_AUTHENT_PREFIX初期化パラメータの値との関連で、正しいユーザー名がデータベースに存在している必要があります。詳細は、USERIDパラメータを参照してください。

PASSWORD password

データベース・ユーザーのパスワードを指定するために認証が必要な場合に使用します。パスワードがENCRYPT PASSWORDコマンドによって暗号化されている場合は、暗号化されたパスワードを指定します。それ以外の場合は、クリアテキストのパスワードを指定します。パスワードに大/小文字の区別がある場合は、そのように入力してください。

PASSWORD句を省略すると、パスワードの入力が求められ、パスワードはエコーされません。

algorithm

ENCRYPT PASSWORDコマンドを使用してパスワードが暗号化された場合、使用した暗号化アルゴリズムを次の中から指定します。

AES128

AES192

AES256

BLOWFISH

ENCRYPTKEY {keyname | DEFAULT}

ENCRYPT PASSWORDコマンドで指定した暗号化鍵を指定します。次のいずれかを使用します。

ENCRYPTKEY keyname

ENCKEYS参照ファイル内のユーザー作成の暗号化鍵の論理名を指定します。ENCRYPT PASSWORDKEYNAME keynameオプションとともに使用した場合に使用します。

ENCRYPTKEY DEFAULT

Blowfish鍵を生成するようにOracle GoldenGateに指示します。ENCRYPT PASSWORDコマンドがKEYNAME DEFAULTオプションとともに使用された場合に使用します。

USERIDALIAS alias [DOMAIN domain]

必要に応じてデータベース・ログイン資格証明を指定します。このDBLOGINコマンドに必要な権限を持つ資格証明を含むローカルOracle GoldenGate資格証明ストアがある場合に、USERIDオプションのかわりに使用できます。資格証明ストアの使用の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

alias

Oracle GoldenGateの資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。Oracleマルチテナント・コンテナ・データベースのプラガブル・データベースにログインするには、ユーザーは接続文字列として格納されている必要があります(OGGUSER@FINANCEなど)。ルート・コンテナにログインするには、ユーザーはC++接頭辞を含む共通ユーザーとして格納されている必要があります(C##GGADMIN@FINANCEなど)。CDB用のOracle GoldenGateの構成の詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。

DOMAIN domain

指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。

SYSDBA

(Oracle)ユーザーがsysdbaとしてログインするように指定します。このオプションは、USERIDおよびUSERIDALIASに使用できます。

SQLID sqlid

(z/OS上のDB2)USERIDのログインが(該当する場合はPASSWORDを使用して)完了した後に、SQLコマンドSET CURRENT SQLID = 'sqlid'を発行します。SETコマンドが失敗すると、DBLOGINコマンド全体がユニットとして失敗します。

SESSIONCHARSET character_set

(Sybase、TeradataおよびMySQL) GGSCIをデータベースに接続するために、データベース・セッションのキャラクタ・セットを設定します。後続のすべてのコマンドは、指定したセッションのキャラクタ・セットを使用します。このコマンド・オプションは、GLOBALSファイルで指定されるすべてのSESSIONCHARSETより優先されます。

(Sybase) Sybaseデータベースに対してこのオプションを使用したときに、プロセス・レポート・ファイルに言語情報を表示するには、Sybaseインストール・ディレクトリにlocale.datが適切に設定されていることを確認します。サポートされているSybaseデータベース・キャラクタ・セットにキャラクタ・セットが見つからない場合は、Oracle GoldenGateでサポートされるキャラクタ・セット・リストに対して検証されます。キャラクタ・セット情報はレポート出力のLOCALE INFORMATIONエントリに表示されます。DBLOGINコマンドを発行する場合は、言語(LANG)が設定されているかどうかを確認するために、Sybase環境変数が調べられます。言語が設定されていない場合は、Oracle GoldenGateによってUS Englishに自動的に設定されます。

例1   
DBLOGIN USERID ogg@ora1.ora, PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC AES128, ENCRYPTKEY securekey1
例2   
DBLOGIN SOURCEDB msqldb@host1:3305, USERID ogg@ora1.ora, PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC AES128, ENCRYPTKEY securekey1
例3   
DBLOGIN SOURCEDB msqldb@host1:3305, USERID ogg@ora1.ora, PASSWORD AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC AES128, ENCRYPTKEY securekey1, SESSIONCHARSET ISO-8859-11
例4   
DBLOGIN SOURCEDB pdb1 USERIDALIAS alias1 DOMAIN domain1
例5   
DBLOGIN SOURCEDB pdb1 USERIDALIAS alias1 DOMAIN domain1 SYSDBA