ヘッダーをスキップ
Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.7 for Linux x86-64
B69545-07
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

D Oracle Appliance Manager (OAKCLI)リファレンス

この付録では、コマンドライン・インタフェース・ユーティリティのOracle Appliance Manager (OAKCLI)を使用してOracle Database Applianceを管理する方法について説明します。この付録では、次の項目について説明します。

Oracle Appliance Manager (OAKCLI)について

Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンにより、この付録で説明されているコマンドが一部しか使用できないことがあります。ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerとハードウェアでどのOAKCLIコマンドがサポートされているかを確認するには、次のコマンドを入力します: /opt/oracle/oak/bin/oakcli -h

この項には次のOAKCLIのトピックが含まれます。

Oracle Appliance Manager (OAKCLI)の概要

OAKCLIを使用して、コア・キーの構成、パッチの適用、Oracle Database ApplianceのデプロイなどのOracle Database Appliance管理タスクを実行します。OAKCLIでは次のタイプのタスクを実行できます。

  • コア構成キーの適用

  • Oracle Database Applianceデプロイメント用のネットワークの構成

  • デプロイメント構成ファイルのコピー

  • Oracle Database Applianceのデプロイ

  • Oracle Database Applianceへのディスクの配置

  • Oracle Database Applianceリポジトリの管理

  • Oracle Database Appliance診断収集結果の管理

  • Oracle Database Applianceの更新

  • OAKCLIリポジトリへのパッケージの解凍

  • Oracle Database Applianceの検証

OAKCLIの使用上の注意

使用方法

OAKCLIユーティリティは、次のディレクトリにあります。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli 

Oracle Database Applianceでは完了したOAKCLIコマンド実行のログが、次のディレクトリに保管されます。

/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log

OAKCLIヘルプの使用方法

OAKCLIの使用方法を表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli -h

特定のOAKCLIコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command -h

特定のOAKCLIコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command object -h

権限およびセキュリティ

rootユーザーとしてログインすることでOAKCLIを使用します。root以外のユーザーでログインしている場合、ストレージ情報を表示できますが、構成を変更できません。

OAKCLIコマンド・リファレンス

OAKCLIのコマンド構文およびオプション

OAKCLIのコマンド、オブジェクト名およびオプションでは、大/小文字が区別されます。OAKCLIでは次のコマンド構文を使用します。

oakcli command object [parameters]

OAKCLI構文では次のようになります。

  • commandは、showlocateapplyなどの動詞です。

  • object (名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcliが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。

  • parametersは、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。

表D-1 OAKCLIユーティリティのコマンド

コマンド 説明

oakcli apply


Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

oakcli assign


IPを仮想マシンに適用します。

oakcli clone


仮想マシン・テンプレートをクローニングします。

oakcli configure


Oracle Database Applianceコンポーネントを構成します。

oakcli copy


デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

oakcli create


Oracle Database Applianceコンポーネントを作成します。

oakcli delete


Oracle Database Applianceコンポーネントを削除します。

oakcli deploy


Oracle Database Applianceをデプロイします。

oakcli import vmtemplate


仮想マシン・テンプレートをインポートします。

oakcli locate


ディスクを検索します。

oakcli manage


OAKCLIリポジトリの管理や、診断の収集などを行います。

oakcli release


IPを仮想マシンから解放します。

oakcli restart oda_base


ODA_BASEを停止して再起動します。

oakcli show


各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。

oakcli start


仮想マシンまたはODA_BASEドメインを起動します。

oakcli stop


仮想マシンまたはODA_BASEドメインを停止します。

oakcli stordiag


ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。

oakcli unpack


指定されたパッケージをOAKCLIリポジトリへ解凍します。

oakcli update


Oracle Database Applianceを更新します。

oakcli validate


Oracle Database Applianceを検証します。


oakcli apply

oakcli applyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

構文

次の構文を使用します。core_config_key_fileは、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。

oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]

パラメータ

表D-2 oakcli applyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

ヘルプを表示します。

core_config_key_file

構成キー・ファイルのフルパスおよび名前。


使用上の注意

  • oakcli applyコマンドは、rootとしてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。

  • oakcli applyコマンドを実行すると、Oracle Database Applianceは両方のノードを再起動します。

例1   新規構成キー・ファイルによるコア容量の構成:

構成キー・ファイル/tmp/set8cores.confを使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。

oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf
...................done
INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully
INFO: ....................................

INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21'
INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

oakcli assign

oakcli assignコマンドを使用して、IPアドレスを仮想マシンに割り当てます。

構文

oakcli applyコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli assign ip -vm vm_name

vm_nameは、IPが適用される仮想マシンの名前です。

oakcli clone

oakcli cloneコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをクローニングします。

構文

oakcli cloneコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -repo repo_name

パラメータ

表D-3 oakcli cloneコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

vm_nameは、仮想マシン名です。

-vmtemplate vmtemplate_name

vmtemplate_nameは、クローニングするテンプレートの名前です。

-repo repo_name

repo_nameは、クローニングするテンプレートのリポジトリ名です。


例1   仮想マシン・イメージの作成

myol15u_testという名前の仮想マシン・イメージを、ノード0のリポジトリ内に格納されているmyol15uという名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。

oakcli clone vm myol15u_test -vmtemplate myol5u -repo odarepo1

oakcli configure

oakcli configureコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを構成します。

表D-4 oakcli configureコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli configure asr


Oracle Database Appliance用にAuto Service Requestを構成します。

oakcli configure cpupool


CPUプールを構成します。

oakcli configure firstnet


初期ネットワーク情報を構成します。

oakcli configure vm


仮想マシンを構成します。

oakcli configure vmtemplate


仮想マシン・テンプレートを構成します。


oakcli configure asr

oakcli configure asrコマンドを使用して、Oracle Database ApplianceでAuto Service Request (ASR)を構成します。

構文
oakcli configure asr [-h]

ここで、-hを指定すると、コマンドのオンライン・ヘルプが表示されます。

使用上の注意

  • oakcli configure asrコマンドは、ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。

    • 実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)

    • プロキシ・サーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード

    • ASRユーザーのIDおよびパスワード

    • ASRマネージャのIPおよびポート

oakcli configure cpupool

このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードにCPUプールを構成します。

構文
oakcli configure cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ

表D-5 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   2つのコアのCPUプールの構成:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1に2つのコアを含むCPUプールを構成します。

oakcli configure cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。

構文
oakcli configure firstnet

例1   ベア・メタルOracle Database Applianceでの初期ネットワークの構成

次のコマンドでは、次に示すように対話型スクリプトを使用して新規Oracle Database Applianceで初期ネットワークを作成します。

oakcli configure firstnet
Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
       INFO: Static configuration selected
       Enter the IP address to configure:192.0.2.18
       Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
       Enter the gateway address to configure:192.0.2.1
Plumbing the IPs now
Restarting the network
:::::::::::::::::

oakcli configure vm

oakcli configure vmコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。

構文
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority 
-cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse 
mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption
bootstrap -cpupool pool]
パラメータ

表D-6 oakcli configure vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシンに割り当てられる名前。

-vcpu cpucount

仮想マシンに割り当てられるノード数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。

-maxvcpu maxcpu

仮想マシンが使用できるCPUの最大数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。

-maxmemory max_memsize

仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。

-os sys

仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。

-keyboard lang

仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。

-mouse mouse_type

仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-autostart ostart

仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。

-disk disks

仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。

-bootoption bootstrap

仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。

-cpupool pool

指定したCPUプールを仮想マシンに割り当てます。



注意:

このパラメータの-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

例1   仮想マシンの数と仮想メモリー・サイズの変更

次のコマンドを入力して、sample_odarep01という名前の仮想マシンの仮想CPUの数を3に、仮想メモリー・サイズを4GBに変更します。

oakcli configure vm sample_odarep01 -vcpu 3 -memory 4196 

oakcli configure vmtemplate

oakcli configure vmtemplateコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。

構文
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio
 priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard
 lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
パラメータ

表D-7 oakcli configure vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシンに割り当てられる名前。

-vcpu cpucount

仮想マシンに割り当てられるノード数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。

-maxvcpu maxcpu

仮想マシンが使用できるCPUの最大数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

仮想マシンに与えられるメモリー容量(1GBから88GBまたは1MBから90112MB)。

-maxmemory max_memsize

仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。

-os sys

仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。

-keyboard lang

仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。

-mouse mouse_type

仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-disk disks

仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。



注意:

このパラメータの-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

例1   仮想マシン・テンプレートの構成

myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)

  • 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)

  • 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)

  • 仮想マシンへのアクセスに使用されるネットワーク(network)

  • 仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)

oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb
-vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G
-network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX

oakcli copy

oakcli copyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

構文

oakcli copyコマンドを次のように実行します。absolute_conf_fileは既存の構成ファイルのフル・パス名です。

oakcli copy -conf absolute_conf_file [-h]

パラメータ

表D-8 oakcli copyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf absolute_conf_file

構成ファイルのフル・パス名を指定します。

-h

(オプション)ヘルプを表示します。


例1   構成ファイルのコピーの用意

以前に構成ファイルを作成してそれをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。たとえば、ファイルmyserver1.conf/tmpにコピーした場合は、次のコマンドを入力します。

oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf

oakcli create

oakcli createコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを作成します。

表D-9 oakcli createコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli create cpupool


新規CPUプールを作成します。

oakcli create database


新規データベースを作成します。

oakcli create dbhome


新規データベース・ホームを作成します。

oakcli create db_config_params


データベース構成ファイルを作成します。


oakcli create cpupool

このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。

構文
oakcli create cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ

表D-10 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   2つのコアのCPUプールの作成:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1で2つのCPUを含むCPUプールを作成します。

oakcli create cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli create database

oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。

構文

oakcli create database -db db_name [-oh home | -version version] [-params params_file]

パラメータ

表D-11 oakcli create databaseコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db db_name

db_nameは、作成するデータベースの名前です。

-oh home

homeは、Oracle Databaseのインストール先となるホームの名前です。デフォルトでは、既存のホームが使用されます。

-version version

versionは、インストールするバージョンです。デフォルトでは、最新のバージョン(11.2.0.3.3)が使用されます。

-params params_file

params_fileは、構成ファイルです。デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。


使用上の注意
  • -ohパラメータおよび-versionパラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。

  • Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。

例1   既存のOracleホームでの新規データベースの作成

次のコマンドでは、sales1というデータベースがOraDb11203_home2に作成されます。

oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2
例2   テンプレートからの新規データベースの作成

次のコマンドを実行すると、sales2という名前のデータベースがsalesdbtemplated.dbconfファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。また、Oracleホームも新規作成されます。

oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate

oakcli create dbhome

oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。

構文

oakcli create dbhome [-version version] [-h]

パラメータ

表D-12 oakcli create dbhomeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-version version

(オプション) versionは、インストールするバージョンです。指定しないと、Oracle Database Applianceでは最新の使用可能なバージョンを使用します。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   バージョン11.2.0.2の新規データベース・ホームの作成

次のコマンドでは、バージョン11.2.0.2を使用してsales1というデータベースが作成されます。

oakcli create dbhome -version 11.2.0.2

oakcli create db_config_params

oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconfに作成されて、デフォルト拡張子の.dbconfが付きます。

構文
oakcli create db_config_params -conf filename -h
パラメータ

表D-13 oakcli create db_config_paramsコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

filenameは、構成ファイルに付ける名前(パス名なし)です。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli delete

oakcli deleteコマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。

表D-14 oakcli deleteコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli delete cpupool


既存のCPUプールを削除します。

oakcli delete database


既存のデータベースを削除します。

oakcli delete dbhome


既存のデータベース・ホームを削除します。

oakcli delete db_config_params


データベース構成ファイルを削除します。

oakcli delete vm


既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vmtemplate

既存のVMテンプレートを削除します。


oakcli delete cpupool

このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。

構文
oakcli delete cpupool poolname -node nodenum [-h]
パラメータ

表D-15 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

削除するCPUプールの名前を指定します。

-node nodenum

CPUプールが削除されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   CPUプールの削除:

twonodeという名前のCPUプールをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1から削除します。

oakcli delete cpupool twonode -node 1

oakcli delete database

oakcli delete databaseコマンドを使用して、データベースをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete database -db db_name [-h]

このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。

例1   データベースの削除

次のコマンドでは、sales1という名前のデータベースが削除されます。

oakcli delete database -db sales2

oakcli delete dbhome

oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete dbhome -oh oracle_home [-h]

パラメータ

表D-16 oakcli delete dbhomeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

oracle_home

oracle_homeは、アンインストールされるデータベース・ホームです。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   既存のデータベース・ホームの削除

次のコマンドでは、ora11_1というデータベース・ホームが削除されます。

oakcli delete dbhome -oh ora11_1

oakcli delete db_config_params

oakcli delete db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。

構文
oakcli delete db_config_params -conf filename -h
パラメータ

表D-17 oakcli delete db_config_paramsコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

filenameは、削除する構成ファイルの名前(パス名なし)です。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli delete vm

oakcli delete vmコマンドを使用して、仮想マシンを削除します。

構文

oakcli delete vmコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vm vm_name [-server node_number] [-h]
パラメータ

表D-18 oakcli delete vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm vm_name

(オプション) vm_nameは、削除する仮想マシンの名前です。

-server node_number

node_numberは、仮想マシンを削除するOracle Database Applianceノードです。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシンが削除されます。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想マシンの削除

次のコマンドでは、ノード1からovu22仮想マシンが削除されます。

oakcli delete vm ovu22

oakcli delete vmtemplate

oakcli delete vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートを削除します。

構文

oakcli delete vmtemplateコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vmtemplate template_name [-server=node_number][-h]
パラメータ

表D-19 oakcli deployコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate template_name

template_nameは、削除する仮想マシン・テンプレートの名前です。

-server node_number

node_numberは、仮想マシン・テンプレートを削除するOracle Database Applianceノードです。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシン・テンプレートが削除されます。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想マシン・テンプレートの削除

次のコマンドでは、両方のノードからovu22仮想マシン・テンプレートが削除されます。

oakcli delete vmtemplate ovu22

oakcli deploy

oakcli deployコマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。

構文

oakcli deployコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli deploy [config] [-conf config_file] [-h]

パラメータ

表D-20 oakcli deployコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

config

(オプション)デプロイメント構成の実行が必要かどうかを示します。

-conf config_file

(オプション)デプロイメントに使用する既存の構成ファイルのファイル名および場所を示します。Oracle Appliance Manager構成インタビューの一部として使用する構成ファイルを指定することもできます。


使用上の注意

  • オブジェクトまたはパラメータを指定せずにコマンドのみで実行すると、完全なOracle Database Appliance構成がデプロイされます。

  • -hパラメータを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプ・テキストが表示されます。

oakcli import vmtemplate

oakcli import vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。

構文

oakcli import vmtemplateコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files | -assembly assembly_file -repo repo_name

パラメータ

表D-21 oakcli import vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplatename

vmtemplatenameは、インポートするテンプレートに割り当てる名前です。

-files

-filesオプションは、1つ以上のテンプレート・ファイルをインポートするときに使用します。

image_files

image_filesは、テンプレート・ファイルのカンマ区切りリストまたはテンプレート・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURLです。

-assembly

-assemblyオプションは、アセンブリ・ファイルをインポートするときに使用します。

assembly_file

assembly_fileは、アセンブリ・ファイルまたはアセンブリ・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURLです。

repo_name

repo_nameは、インポートするテンプレートの格納先となるリポジトリの名前です。


使用上の注意

  • このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-filesまたは-assemblyの一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。

  • コマンドで複数のテンプレートをインポートする場合は、vmtemplatename1vmtemplate2vmtemplatename3などのように順に名前が付けられます。

例1   Dom 0からのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz)がDom 0の/OVSディレクトリからodarepo1リポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
例2   リモート・サーバーからのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。

oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
例3   リモート・サーバー上のアセンブリからのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートがインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1

oakcli locate

oakcli locateコマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。

構文

次のoakcli locateコマンド構文を使用します。disknameは、検索するASMディスクの名前です。

oakcli locate disk diskname on|off 

パラメータ/オプション

表D-22 oakcli locateコマンド・パラメータおよびオプション

パラメータ 説明

disk diskname

検索するOracle ASMディスクの名前を指定します。

on

(オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします。

off

(オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします。


例1   選択されたディスクのLEDのオン

次のコマンドでは、ASMディスクdisk_pd_23のLEDをオンにします。

oakcli locate disk pd_23 on

oakcli manage

oakcli manageコマンドを使用して、Oracle Database Applianceリポジトリを管理します。

表D-23 oakcli manageコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli manage cleanrepo


特定のコンポーネントに対するリポジトリ情報を消去します。

oakcli manage diagcollect


Oracle Database Applianceの診断情報を収集します。


oakcli manage cleanrepo

oakcli manage cleanrepoコマンドを使用して、特定のコンポーネントまたはバージョンに対するリポジトリ情報を消去します。

構文
oakcli manage cleanrepo --ver version [--base | --factory | --patch]
 [--component=comp_name]
パラメータ

表D-24 oakcli manage cleanrepoコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

--ver version

バージョンを指定します...

--baseまたは--factoryまたは--patch

(オプション)バージョン情報のタイプを示します。デフォルトで、このコマンドは指定されたバージョンのパッチをクリーンアップします。

--component=comp_name

(オプション)バンドルと同梱されたコンポーネントの1つを指定します。有効な値はOAKOELDBGIBIOSなどです。


oakcli manage diagcollect

oakcli manage diagcollectコマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。

構文
oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] |
--adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ]
 [excl comp1,comp2,...] [--clean]
パラメータ

表D-25 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

--all

自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニター(OS)を除くすべての診断情報の収集。これがデフォルトのオプションです。

--crs

Oracle Clusterware診断情報の収集。

--crshome crs_home_dir

Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。

--core

コア・ファイルとOracle Clusterware診断データとのパッケージ化。

--install

スクリプトroot.shの実行前にインストールが失敗した際のインストール・ログの収集。

--adr adr_location

ADRの診断情報の収集。adr_locationはADR情報の場所を指定します。

--afterdate date

指定された日付からアーカイブを収集します。日付をmm/dd/yyyy形式で指定します。

--aftertime time

-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。指定された時刻後にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--beforetime time

-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。指定された時刻前にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--chmos

クラスタ状態モニター(OS)・データの収集。

--incidenttime time

指定された時刻からクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--incidenttimeオプションを使用しない場合、OAKCLIは過去24時間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。

--incidentduration time

指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、OAKCLIは指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。

--excl [comp1,comp2]

指定されたコンポーネント・ログを除外します。有効なコンポーネントはacfsinvtsysocrcrshomeおよびbaseです。

--clean

このコマンドで集められた診断関連情報を削除しました。


oakcli release

oakcli releaseコマンドは、IPを仮想マシンから解放します。

構文

次のoakcli releaseコマンド構文を使用します。vmnameは、IPを解放する仮想マシンの名前です。

oakcli release ip -vm vmname [-h]

例1   仮想マシンからのIPの解放

次のコマンドでは、仮想マシンOVU22からIPが解放されます。

oakcli release ip -vm ovu22

oakcli restart oda_base

oakcli restart oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。

構文

oakcli restart oda_base | -h

再起動するODA_BASEは、このコマンドの実行元となるDom 0と同じノード上にあります。

oakcli show

oakcli showコマンドを使用して、各種のOracle Database Applianceコンポーネントのプロパティを表示します。

表D-26 oakcli showコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli show controller


ディスク・コントローラに関する情報を表示します。

oakcli show core_config_key


コア・デプロイメントに関する情報を表示します。

oakcli show cpupool


コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。

oakcli show databases


データベースに関する情報を表示します。

oakcli show dbhomes


データベース・ホームに関する情報を表示します。

oakcli show db_config_params


構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。

oakcli show disk


共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。

oakcli show diskgroup


Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します。

oakcli show env_hw


現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

oakcli show expander


エクスパンダに関する情報を表示します。

oakcli show repo


仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。

oakcli show storage


ストレージに関する情報を表示します。

oakcli show version


ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show vm


仮想マシンのバージョン情報を表示します。

oakcli show vmconsole


仮想マシンのVMコンソールを表示します。

oakcli show vmtemplate


仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。


oakcli show controller

このコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。

構文
oakcli show controller controller_id [-h]
パラメータ

表D-27 oakcli show controllerコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

controller_id

情報が表示される対象のコントローラを指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   コントローラ0またはコントローラ1に関する情報の表示

次のコマンドはコントローラ0の詳細を表示します。

oakcli show controller 0

oakcli show core_config_key

oakcli show core_config_keyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。

構文
oakcli show core_config_key

例1   Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認

次のコマンドは、構成されていない新規Oracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Optional core_config_key is not applied on this machine yet!
例2   構成済のOracle Database ApplianceでのOracle Database Applianceコア数ステータスの表示

次のコマンドは、事前に構成済のOracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Host's serialnumber = 1132FMW003
Configured Cores = 20

oakcli show cpupool

oakcli show cpupoolコマンドを使用して、コア割当てと仮想マシンとのマッピングを表示します。

構文
oakcli show cpupool -node nodenum

ここで、nodenumは、調査するOracle Database Applianceノードの番号(0または1)です。

例1   ノードのコア割当てと仮想マシンとのマッピングの表示:

ノード0のコア・マッピング情報を表示します。

oakcli show cpupool -node 0
         Pool           Cpu List          VM List
default-unpinned-pool   [14, 15, 16, 17,  ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 
                         18, 19, 20, 21,   'vm_very_long_name_sample1_odarepo1',
                         22, 23]           'win_vm1']
         twocpu          [12, 13]         ['vm1_odarepo1']
      odaBaseCpuPool     [0, 1, 2, 3, 10  ['oakDom1']
                          , 11]

oakcli show databases

このコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。

構文
oakcli show databases [-h]
パラメータ

表D-28 oakcli show databasesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show dbhomes

このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。

構文
oakcli show dbhomes [-h]
パラメータ

表D-29 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show db_config_params

このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconfディレクトリにある、拡張子.dbconfの付いたファイルを探します。

構文
oakcli show db_config_params [-conf filename] [-detail] [-h]
パラメータ

表D-30 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

(オプション)表示される構成ファイルの名前。指定しない場合、すべての構成ファイルが表示されます。

-detail

(オプション)構成ファイルの内容が表示されます。指定しない場合、そのファイル名(ファイル名が定義されていない場合は複数のファイル名)が示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show disk

oakcli show diskコマンドを使用して、ディスク情報を表示します。

構文
oakcli show disk [-local | -shared | shared_disk_name [-all]| -h]
パラメータ

表D-31 oakcli show diskコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-local

(オプション)表示されるローカル・ディスクすべての情報を指定します。

-shared

(オプション)表示される共有ディスクすべての情報を指定します。

shared_disk_name

(オプション)表示される特定の共有ディスクの情報を指定します。

-all

(オプション)表示される特定の共有ディスクの物理情報を指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


使用上の注意
  • パラメータを使用しないコマンドの実行は、oakcli show disk -sharedコマンドの実行と同等です。

  • -allパラメータはshared_disk_nameパラメータと併用される場合のみ有効な出力を生成し、その他のすべてのパラメータはオプションで、他のパラメータと組み合せることはできません。

例1   ローカル・ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべてのローカル・ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -local
例2   共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべての共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -shared
例3   特定の共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではpd_01という共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk pd_01

oakcli show diskgroup

oakcli show diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。

構文
oakcli show diskgroup [disk_group_name]
パラメータ

表D-32 oakcli show diskgroupコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

disk_group_name

(オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。


oakcli show env_hw

oakcli show env_hwコマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

構文
oakcli show env_hw [-h]

-hによって、コマンドのヘルプ情報が生成されます。

例1   環境タイプとハードウェア・バージョンの表示:

次の例では、Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでDom 1にログオンしているときにoakcli show env_hwコマンドを実行した場合の出力を示します。

oakcli show env_hw
VM-ODA_BASE ODA X3-2

oakcli show expander

oakcli show expanderコマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。

構文
oakcli show expander expander_id

expander_idを使用して、特定のエクスパンダを識別します。

oakcli show repo

oakcli show repoコマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。

構文
oakcli show repo

例1   使用可能な仮想マシンのリポジトリの表示:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。

oakcli show repo
        NAME      REPOTYPE  NODENUM
        odarepo1  local     0
        odarepo2  local     1

oakcli show storage

oakcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・ハードウェアに関する情報を表示します。

構文
oakcli show storage [-errors]

デフォルトでは、oakcli show storageコマンドは、コントローラ、エクスパンダおよびディスクに関する情報を表示します。-errorsオプションを指定すると、コマンドではストレージ・エラーも表示されます。

oakcli show version

oakcli show versionコマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。

構文
oakcli show version [-detail]

-detailオプションを使用して、詳細なバージョン情報を表示します。

例1   基本バージョン情報の表示:

使用するOracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show version

oakcli show vm

oakcli show vmコマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vm [vm_name | -h]
パラメータ

表D-33 oakcli show vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

(オプション)詳細を表示する仮想マシンの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想マシンの情報が表示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   すべての仮想マシンの詳細の表示:

すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータスおよびリポジトリ名を表示します。

oakcli show vm

NAME                    MEMORY          VCPU         STATE           REPOSITORY
 
sample5_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo1      
sample6_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo2      
test1_odarepo1            2048             2         OFFLINE         odarepo1      
test2_odarepo2            2048             2         OFFLINE         odarepo2      
vm1_odarepo1              4096             4         ONLINE          odarepo1      
vm2_odarepo2              2048             2         OFFLINE         odarepo2      
win_vm1                   1500             1         ONLINE          odarepo1       
例2   1つの仮想マシンの情報の表示:

次のコマンドは、vm1_odarepo1仮想マシンの情報を表示します。

oakcli show vm vm1_odarepo1
Resource: vm1_odarepo1
        AutoStart       :       restore       
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi
                                rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i
                                mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o
                                darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo
                                1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        ExpectedState   :       offline       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       3000           
        MaxVcpu         :       4             
        Memory          :       4096          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       vm1_odarepo1  
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        PrivateIP       :       None          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        State           :       Online        
        TemplateName    :       otml_sample1_odarepo1
        Vcpu            :       4             
        cpupool         :       twocpu        
        vncport         :       0              

oakcli show vmconsole

oakcli show vmconsoleコマンドを使用して、特定の仮想マシンを管理するVMコンソールを開きます。

構文
oakcli show vmconsole vmname [-h]
パラメータ

表D-34 oakcli show vmconsoleコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmname

VMコンソールを使用してアクセスする仮想マシンの名前。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show vmtemplate

oakcli show vm templateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vmtemplate [vmtemplate_name | -h]
パラメータ

表D-35 oakcli show vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate_name

(オプション)詳細を表示する仮想テンプレートの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想テンプレートの情報が表示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   1つの仮想テンプレートの詳細の表示:

次のコマンドは、sample1_odarepo1仮想テンプレートの情報を表示します。

oakcli show vmtemplate sample_odarepo1
Resource: sample1_odarepo1
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te
                                mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste
                                m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie
                                s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o
                                darepo1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       2048          
        MaxVcpu         :       2             
        Memory          :       2048          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       sample1_odarepo1
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        Vcpu            :       2 

oakcli start

oakcli startコマンドを使用して、仮想マシンを起動するか、ローカル・ノードのODA_BASEを起動します。

構文

oakcli start [vm vm_name | oda_base ] [-h]

vm_nameは、起動する仮想マシンの名前、またはコマンドの実行元となるDom0と同じノード上にあって起動するODA_BASEの名前です。-hを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。

例1   仮想マシンの起動

次のコマンドは、仮想マシンvm1_odarepo1を起動します。

oakcli start vm vm1_odarepo1

oakcli stop

oakcli stopコマンドを使用して、仮想マシンを停止するか、ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。

構文

oakcli stop [vm vm_name [-force] | oda_base ] [-h]

パラメータ/オプション

表D-36 oakcli validateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

vm vm_name

vm_nameは、停止する仮想マシンの名前を指定します。

-force

(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。

oda_base

ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。


例1   仮想マシンの正常停止

次のコマンドを入力して、仮想マシンvm1_odarepo1を正常に停止します。

oakcli stop vm vm1_odsrepo1
例2   仮想マシンの強制停止

次のコマンドを入力して、仮想マシンvm1_odarepo1を強制的に停止します。

oakcli stop vm vm_odarepo1 -force
例3   ローカルのODA_BASEドメインの停止

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを停止します。

oakcli stop oda_base

oakcli stordiag

oakcli stordiagコマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。

構文

oakcli stordiag resource_name -h

resource_nameは、次の形式を使用してストレージを識別します。

e[0..1]_pd_[0..23]

e0はストレージ・シェルフ、e1はストレージ拡張シェルフです。最後の番号でストレージ・ユニットを識別します。-hを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプ・テキストが表示されます。

例1   ディスクの実行

次のコマンドでは、ストレージ・シェルフの4番目のストレージ・ユニットで診断テストが実行されます。

oakcli stordiag e0_pd_3

oakcli unpack

oakcli unpackコマンドを使用して、パッケージをOAKCLIリポジトリに解凍します。

構文

oakcli unpack -package absolute_package_name

例1   OAKCLIリポジトリへのパッチ・パッケージの解凍

次のコマンドは、現行ノード上の/tmpに事前にコピーされたp13982331_23000_Linux-86-64.zipパッケージを、ノードのOAKCLIリポジトリに解凍します。

oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip

oakcli update

oakcli updateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。

構文

oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]

パラメータ

表D-37 oakcli updateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-patch version

インストールするパッチ更新を指定します。

--infra

パッチ適用対象のインフラストラクチャ(ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなど)を指定します。これがデフォルトのオプションです。

--gi

パッチ適用対象のGrid Infrastructureを指定します。

--database

パッチ適用対象のデータベース・ホームを指定します。

--noreboot

パッチ適用後にノードが再起動しません。

--clean

ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。

--verify

ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。


例1   ノードのパッチ適用

次のコマンドでは、2.5.0.0.0パッチで現行ノードが更新されます。

oakcli update -patch 2.5.0.0.0

oakcli validate

oakcli validateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態を検証します。

構文

次のoakcli validate構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。

oakcli validate
oakcli validate [-V | -l | -h]
oakcli validate [-f absolute output_file_name] [-a | -d | -c checklist]

パラメータ/オプション

表D-38 oakcli validateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

引数


-f

output_file_name。出力は標準出力ではなくファイルに送信されます。

-a

すべてのチェックを実行します。

-d

デフォルトのチェックのみを実行します。

-c checklist

チェックを実行します。またはchecklistに指定されたカンマ区切りリストのチェックを実行します。

-l

チェックおよびその説明を一覧表示します。

-V

バージョンを表示します。


例1   すべてのチェックおよびその説明の一覧表示

oakcli validateで使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。

oakcli validate -l

         Checkname -- Description
         =========    ===========
         *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data readings
         *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information
         *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information
         DiskCalibration -- Check disk performance with orion
         *NetworkComponents -- Validate public and private network components
         *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity

* -- These checks are also performed as part of default checks

注意:

NetworkComponents妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。

例2   すべてのチェックの実行

次の構文を入力して、すべてのチェックを実行します。

oakcli validate -a
例3   ストレージ・ケーブル接続の検証

次の構文を入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。

oakcli validate -c storagetopology