この付録では、コマンドライン・インタフェース・ユーティリティのOracle Appliance Manager (OAKCLI)を使用してOracle Database Applianceを管理する方法について説明します。この付録では、次の項目について説明します。
Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンにより、この付録で説明されているコマンドが一部しか使用できないことがあります。ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerとハードウェアでどのOAKCLIコマンドがサポートされているかを確認するには、次のコマンドを入力します: /opt/oracle/oak/bin/oakcli -h
OAKCLIを使用して、コア・キーの構成、パッチの適用、Oracle Database ApplianceのデプロイなどのOracle Database Appliance管理タスクを実行します。OAKCLIでは次のタイプのタスクを実行できます。
コア構成キーの適用
Oracle Database Applianceデプロイメント用のネットワークの構成
デプロイメント構成ファイルのコピー
Oracle Database Applianceのデプロイ
Oracle Database Applianceへのディスクの配置
Oracle Database Applianceリポジトリの管理
Oracle Database Appliance診断収集結果の管理
Oracle Database Applianceの更新
OAKCLIリポジトリへのパッケージの解凍
Oracle Database Applianceの検証
使用方法
OAKCLIユーティリティは、次のディレクトリにあります。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli
Oracle Database Applianceでは完了したOAKCLIコマンド実行のログが、次のディレクトリに保管されます。
/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log
OAKCLIヘルプの使用方法
OAKCLIの使用方法を表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli -h
特定のOAKCLIコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command -h
特定のOAKCLIコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command object -h
権限およびセキュリティ
root
ユーザーとしてログインすることでOAKCLIを使用します。root
以外のユーザーでログインしている場合、ストレージ情報を表示できますが、構成を変更できません。
OAKCLIのコマンド構文およびオプション
OAKCLIのコマンド、オブジェクト名およびオプションでは、大/小文字が区別されます。OAKCLIでは次のコマンド構文を使用します。
oakcli command object [parameters]
OAKCLI構文では次のようになります。
command
は、show
、locate
、apply
などの動詞です。
object
(名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcli
が操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。
parameters
は、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。
表D-1 OAKCLIユーティリティのコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。 |
|
IPを仮想マシンに適用します。 |
|
仮想マシン・テンプレートをクローニングします。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを構成します。 |
|
デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを作成します。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを削除します。 |
|
Oracle Database Applianceをデプロイします。 |
|
仮想マシン・テンプレートをインポートします。 |
|
ディスクを検索します。 |
|
OAKCLIリポジトリの管理や、診断の収集などを行います。 |
|
IPを仮想マシンから解放します。 |
|
ODA_BASEを停止して再起動します。 |
|
各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。 |
|
仮想マシンまたはODA_BASEドメインを起動します。 |
|
仮想マシンまたはODA_BASEドメインを停止します。 |
|
ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。 |
|
指定されたパッケージをOAKCLIリポジトリへ解凍します。 |
|
Oracle Database Applianceを更新します。 |
|
Oracle Database Applianceを検証します。 |
oakcli
apply
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。
次の構文を使用します。core_config_key_file
は、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。
oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]
oakcli apply
コマンドは、root
としてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。
oakcli apply
コマンドを実行すると、Oracle Database Applianceは両方のノードを再起動します。
構成キー・ファイル/tmp/set8cores.conf
を使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。
oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf ...................done INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully INFO: .................................... INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'
oakcli
configure
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを構成します。
表D-4 oakcli configureコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Database Appliance用にAuto Service Requestを構成します。 |
|
CPUプールを構成します。 |
|
初期ネットワーク情報を構成します。 |
|
仮想マシンを構成します。 |
|
仮想マシン・テンプレートを構成します。 |
oakcli configure asr
コマンドを使用して、Oracle Database ApplianceでAuto Service Request (ASR)を構成します。
oakcli
configure
asr
コマンドは、ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。
実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)
プロキシ・サーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード
ASRユーザーのIDおよびパスワード
ASRマネージャのIPおよびポート
このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードにCPUプールを構成します。
oakcli
configure firstnet
コマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。
次のコマンドでは、次に示すように対話型スクリプトを使用して新規Oracle Database Applianceで初期ネットワークを作成します。
oakcli configure firstnet Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0 Configure DHCP on bond0?(yes/no):no INFO: Static configuration selected Enter the IP address to configure:192.0.2.18 Enter the netmask address to configure:255.255.252.0 Enter the gateway address to configure:192.0.2.1 Plumbing the IPs now Restarting the network :::::::::::::::::
oakcli configure vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption bootstrap -cpupool pool]
表D-6 oakcli configure vmコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
仮想マシンに割り当てられる名前。 |
|
仮想マシンに割り当てられるノード数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。 |
|
仮想マシンが使用できるCPUの最大数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。 |
|
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
|
仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
|
仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
|
仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
|
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
|
仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
|
仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
|
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
|
仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
|
仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。 |
|
仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。 |
|
仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。 |
|
指定したCPUプールを仮想マシンに割り当てます。 |
注意: このパラメータの-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
oakcli configure vmtemplate
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
表D-7 oakcli configure vmコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
仮想マシンに割り当てられる名前。 |
|
仮想マシンに割り当てられるノード数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。 |
|
仮想マシンが使用できるCPUの最大数。Oracle Database Appliance X3-2では1から32の範囲、Oracle Database Applianceでは1から24の範囲です。 |
|
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
|
仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
|
仮想マシンに与えられるメモリー容量(1GBから88GBまたは1MBから90112MB)。 |
|
仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。 |
|
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
|
仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
|
仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
|
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
|
仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
|
仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。 |
注意: このパラメータの-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。
仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)
仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)
仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)
仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)
仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)
仮想マシンへのアクセスに使用されるネットワーク(network)
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)
oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb -vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G -network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX
oakcli
copy
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。
oakcli
copy
コマンドを次のように実行します。absolute_conf_file
は既存の構成ファイルのフル・パス名です。
oakcli copy -conf absolute_conf_file
[-h]
oakcli
create
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを作成します。
表D-9 oakcli createコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
新規CPUプールを作成します。 |
|
新規データベースを作成します。 |
|
新規データベース・ホームを作成します。 |
oakcli create db_config_params |
データベース構成ファイルを作成します。 |
このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。
oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。
表D-11 oakcli create databaseコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
-oh
パラメータおよび-version
パラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。
Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。
次のコマンドでは、sales1というデータベースがOraDb11203_home2
に作成されます。
oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2
次のコマンドを実行すると、sales2という名前のデータベースがsalesdbtemplated
.dbconf
ファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。また、Oracleホームも新規作成されます。
oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate
oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。
oakcli create db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconf
に作成されて、デフォルト拡張子の.dbconf
が付きます。
oakcli
delete
コマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。
表D-14 oakcli deleteコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
既存のCPUプールを削除します。 |
|
既存のデータベースを削除します。 |
|
既存のデータベース・ホームを削除します。 |
oakcli delete db_config_params |
データベース構成ファイルを削除します。 |
|
既存の仮想マシンを削除します。 |
既存のVMテンプレートを削除します。 |
oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。
oakcli delete db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。
oakcli
deploy
コマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。
oakcli
import vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate
コマンドでは次の構文を使用します。
oakcli import vmtemplatevmtemplatename
-filesimage_files
| -assemblyassembly_file
-reporepo_name
表D-21 oakcli import vmtemplateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
-assembly |
|
|
|
|
|
このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-files
または-assembly
の一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。
コマンドで複数のテンプレートをインポートする場合は、vmtemplatename1
、vmtemplate2
、vmtemplatename3
などのように順に名前が付けられます。
次のコマンドでは、必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz
)がDom 0の/OVS
ディレクトリからodarepo1
リポジトリにインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
次のコマンドでは、URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートがインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
oakcli
locate
コマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。
oakcli
manage
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceリポジトリを管理します。
表D-23 oakcli manageコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
特定のコンポーネントに対するリポジトリ情報を消去します。 |
|
Oracle Database Applianceの診断情報を収集します。 |
oakcli
manage
cleanrepo
コマンドを使用して、特定のコンポーネントまたはバージョンに対するリポジトリ情報を消去します。
oakcli
manage
diagcollect
コマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。
oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] | --adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ] [excl comp1,comp2,...] [--clean]
表D-25 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニター(OS)を除くすべての診断情報の収集。これがデフォルトのオプションです。 |
|
Oracle Clusterware診断情報の収集。 |
|
Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。 |
|
コア・ファイルとOracle Clusterware診断データとのパッケージ化。 |
|
スクリプト |
|
ADRの診断情報の収集。 |
|
指定された日付からアーカイブを収集します。日付を |
|
|
|
|
|
クラスタ状態モニター(OS)・データの収集。 |
|
指定された時刻からクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻を
|
|
指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、OAKCLIは指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。 |
|
指定されたコンポーネント・ログを除外します。有効なコンポーネントは |
|
このコマンドで集められた診断関連情報を削除しました。 |
oakcli
show
コマンドを使用して、各種のOracle Database Applianceコンポーネントのプロパティを表示します。
表D-26 oakcli showコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
ディスク・コントローラに関する情報を表示します。 |
|
コア・デプロイメントに関する情報を表示します。 |
|
コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。 |
|
データベースに関する情報を表示します。 |
|
データベース・ホームに関する情報を表示します。 |
|
構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。 |
|
共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。 |
|
Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します。 |
|
現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。 |
|
エクスパンダに関する情報を表示します。 |
|
仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。 |
|
ストレージに関する情報を表示します。 |
|
ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。 |
|
仮想マシンのバージョン情報を表示します。 |
|
仮想マシンのVMコンソールを表示します。 |
|
仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。 |
このコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。
oakcli
show
core_config_key
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。
oakcli
show
cpupool
コマンドを使用して、コア割当てと仮想マシンとのマッピングを表示します。
ノード0のコア・マッピング情報を表示します。
oakcli show cpupool -node 0 Pool Cpu List VM List default-unpinned-pool [14, 15, 16, 17, ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 18, 19, 20, 21, 'vm_very_long_name_sample1_odarepo1', 22, 23] 'win_vm1'] twocpu [12, 13] ['vm1_odarepo1'] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 10 ['oakDom1'] , 11]
このコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。
このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。
このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconf
ディレクトリにある、拡張子.dbconf
の付いたファイルを探します。
oakcli
show
diskgroup
コマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。
oakcli
show
env_hw
コマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。
oakcli
show
expander
コマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。
oakcli
show
storage
コマンドを使用して、ストレージ・ハードウェアに関する情報を表示します。
oakcli
show
version
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。
oakcli
show
vm
コマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。
すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータスおよびリポジトリ名を表示します。
oakcli show vm
NAME MEMORY VCPU STATE REPOSITORY sample5_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 sample6_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo2 test1_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 test2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 vm1_odarepo1 4096 4 ONLINE odarepo1 vm2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 win_vm1 1500 1 ONLINE odarepo1
次のコマンドは、vm1_odarepo1仮想マシンの情報を表示します。
oakcli show vm vm1_odarepo1 Resource: vm1_odarepo1 AutoStart : restore CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo 1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM ExpectedState : offline Keyboard : en-us MaxMemory : 3000 MaxVcpu : 4 Memory : 4096 Mouse : OS_DEFAULT Name : vm1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 PrivateIP : None ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 State : Online TemplateName : otml_sample1_odarepo1 Vcpu : 4 cpupool : twocpu vncport : 0
oakcli
show
vmconsole
コマンドを使用して、特定の仮想マシンを管理するVMコンソールを開きます。
oakcli
show
vm template
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。
次のコマンドは、sample1_odarepo1仮想テンプレートの情報を表示します。
oakcli show vmtemplate sample_odarepo1 Resource: sample1_odarepo1 CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o darepo1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM Keyboard : en-us MaxMemory : 2048 MaxVcpu : 2 Memory : 2048 Mouse : OS_DEFAULT Name : sample1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 Vcpu : 2
oakcli
stordiag
コマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。
oakcli
update
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。
oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]
表D-37 oakcli updateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
インストールするパッチ更新を指定します。 |
|
パッチ適用対象のインフラストラクチャ(ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなど)を指定します。これがデフォルトのオプションです。 |
|
パッチ適用対象のGrid Infrastructureを指定します。 |
--database |
パッチ適用対象のデータベース・ホームを指定します。 |
--noreboot |
パッチ適用後にノードが再起動しません。 |
--clean |
ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。 |
--verify |
ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。 |
oakcli
validate
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態を検証します。
次のoakcli
validate
構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。
oakcli validate oakcli validate [-V | -l | -h] oakcli validate [-f absolute output_file_name] [-a | -d | -c checklist]
oakcli validate
で使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。
oakcli validate -l Checkname -- Description ========= =========== *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data readings *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information DiskCalibration -- Check disk performance with orion *NetworkComponents -- Validate public and private network components *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity * -- These checks are also performed as part of default checks
注意: NetworkComponents 妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。 |