ドキュメント・コンテンツ

「ドキュメント・コンテンツ」は、現在のOfficeドキュメントに存在するコンテンツのビューを提供し、それに対するアクションの実行を可能にする、Smart Viewパネルのタスク・ペインです。

「ドキュメント・コンテンツ」ペインにはOfficeオブジェクトがツリー形式で表示され、ワークブック、プレゼンテーション、文書のコンテンツを、コンテンツや拡張機能からの内部コンテンツのプロバイダやタイプにかかわらず、簡単に閲覧し操作できます。コンテンツは、プロバイダ接続、またはシート、スライド、ページでのドキュメントのレイアウトに基づいて表示されます。図20に、Excelの「ドキュメント・コンテンツ」でのOracle BI EEコンテンツの例を示します。

図 20. Oracle BI EEのコンテンツを表示する「ドキュメント・コンテンツ」ペイン

「ドキュメント・コンテンツ」ペインはExcelシートのコンテンツをツリー形式で表示します。このシートには、Oracle BI EEデータ・ソースからの3つの異なるチャート・タイプが含まれます。

「ドキュメント・コンテンツ」ペインで選択したオブジェクトに対し、プロバイダによって異なるタスクを実行できます。

たとえば、図23では、シート1にEssbaseアド・ホック・ビューがあります。シート・ノードを選択すると、「ドキュメント・コンテンツ」ペインの下部に「リフレッシュ」と「シート情報」のオプションが表示されます。

図 21. ドキュメント・コンテンツでシート・ノードが選択されたEssbaseアド・ホック・グリッド

「ドキュメント・コンテンツ」ペインに、シート・ノードが選択された状態で示されているEssbaseアド・ホック・グリッドを含むExcelシート。

「シート情報」をクリックすると、「シート情報」ダイアログ・ボックス(図22)が表示されます。ここで、シートの「保存」または「削除」を選択することもできます。

図 22. Essbaseアド・ホック・グリッドの「シート情報」ダイアログ・ボックス

Essbaseアド・ホック・グリッドの「シート情報」ダイアログ・ボックス。ここでは、Essbaseサーバー名、アプリケーションとキューブの名前、接続URL、ユーザー名、プロバイダのタイプとバージョン、使用している別名表、シート・タイプ、接続ステータスが表示されています。「削除」および「保存」ボタンを選択することもできます。

「ドキュメント・コンテンツ」でオブジェクト・ノードを選択すると、コンテキストが変わり、ペインの下部に「選択」、「リフレッシュ」および「削除」オプションが表示されます(図23)。

図 23. ドキュメント・コンテンツで選択されたEssbaseアド・ホック・グリッド

「ドキュメント・コンテンツ」ペインでEssbaseアド・ホック・グリッドが選択されています。使用可能なアクションは、選択、リフレッシュおよび削除です。

コンテンツは一般に、Smart Viewのプロバイダ(Essbase、Financial Management、Planning、Reporting and Analysis)によってグループ化されます。Oracle BI EEのコンテンツは、別のグループに分けられます。異なるデータ・ソースからの複数のオブジェクトを含むワークブックでは、図24で示すように、「ドキュメント・コンテンツ」ドロップダウン・メニューを使用してビューを切り替えることができます。

図 24. 「ドキュメント・コンテンツ」ドロップダウン・メニューで使用可能なオプション

2つのワークシートがリストされているSmart Viewの「現在のドキュメント」オプション、オブジェクトがプロバイダごとにリストされているSmart Viewの「すべての接続」オプション、ドキュメント階層がリストされているOracle BI EEオプションを示す「ドキュメント・コンテンツ」ドロップダウン・メニュー。

Smart Viewの「現在のドキュメント」オプションを選択すると、「ドキュメント・コンテンツ」の表示が変わり、Smart Viewのオブジェクトがシートでソートされて表示されます(図25)。

図 25. ドキュメント・コンテンツでシートごとに表示されるSmart Viewのプロバイダ・コンテンツ

Smart Viewのオブジェクト(Essbaseのアド・ホック問合せとPlanningのフォーム)をシートごとにリストするドキュメント・コンテンツ。

Smart Viewの「すべての接続」オプションを選択すると、「ドキュメント・コンテンツ」の表示が変わり、オブジェクトがプロバイダでソートされて表示されます(図26)。

図 26. ドキュメント・コンテンツでプロバイダごとにリストされるSmart Viewのプロバイダ・コンテンツ

Smart Viewのオブジェクト(Essbaseのアド・ホック問合せとPlanningのフォーム)をプロバイダごとにリストするドキュメント・コンテンツ。

Oracle BI EEの「ドキュメント階層」オプションを選択すると、Oracle BI EEのビューがリストされます(図27)。

図 27. ドキュメント・コンテンツにリストされるOracle BI EEコンテンツ

Oracle BI EEのビューをリストするドキュメント・コンテンツ。

PlanningやEssbaseのオブジェクトなど、Smart Viewプロバイダ・コンテンツでは、「ドキュメント・コンテンツ」のツリー領域をクリックし、カーソルをオブジェクト・アイコンの上に置くことで、図28に示すように、サーバー、アプリケーション、キューブ、URL、プロバイダ、POV、別名表などの接続プロパティを表示できます。プロパティはプロバイダによって異なります。

Oracle BI EEのコンテンツでは、Oracle BI EEオブジェクトを選択し、「ドキュメント・コンテンツ」の下部の「プロパティ」リンクを使用することで、接続プロパティを表示できます(図20参照)。

図 28. Essbaseアド・ホック問合せの接続プロパティ

「ドキュメント・コンテンツ」ツリーのオブジェクト・アイコンにカーソルを置くことで表示されるEssbaseアド・ホック問合せの接続プロパティ。表示されているプロパティは、サーバー、アプリケーション、キューブ、URL、プロバイダ、POV、別名表です。

「ドキュメント・コンテンツ」での操作の詳細は、次の章を参照してください: