FDAによってClearViewが承認されるには、Vision Research社は、1年間に100人の患者のサンプルに対して管理されたテストを実施する必要があります。Vision Research社は、1年間ClearViewを使用した後にテスト対象患者の20%以上が治癒(視力が回復)すれば、FDAから承認を得られると考えています。Vision Research社は、約25%の成功率が得られた予備テストに自信を持っています。
Vision Research社は、この状況における不確実性を表すために二項分布を使用します。なぜなら、二項分布は、固定された試行回数(100)におけるランダムな成功回数(25)を表すからです。
治癒した患者の仮定セルを調査するには、次の手順を実行します:
セルC10をクリックします。
「仮定の定義」を選択します。
図D.10「二項分布ダイアログ」に示すように、二項分布ダイアログが開きます。
二項分布には「確率」と「試行」という2つのパラメータがあります。Vision Research社は予備テストで25%の成功率を得たため、「確率」パラメータを0.25
に設定して成功の可能性を表します。
FDAはVision Research社が100人をテストすることを想定しているため、「試行」パラメータは100に設定します。シミュレーションを実行すると、Crystal Ballにより、FDAテストで治癒されると見込まれる患者数をシミュレートして0と100の間の整数の乱数が生成されます。
「OK」をクリックしてワークシートに戻ります。