実行モード比較ツールによる最高速モードと通常モードの比較

Crystal Ball Decision Optimizerのモデル計算の最高速モードと通常モードの差異に関心がある場合、実行モードの比較ツールを使用すると、2つの実行モードの結果を比較できます。

実行モードの比較ツールを使用するには:

  1. テストするモデルをクリックして開きます。

  2. Crystal Ballリボンの「ツール」グループで、「その他のツール」「実行モードの比較」の順に選択します。

    「実行モードの比較」ダイアログが開きます。

    図9.26 「実行モードの比較」ダイアログ

    この図は、「実行モードの比較」ダイアログを示しています。

  3. 最高速モードと通常モードの結果を比較するのか、通常モードでシングルスレッド計算とマルチスレッド計算の結果を比較するのか、最高速モードでシングルスレッド計算とマルチスレッド計算の結果を比較するのかを選択します。

  4. 検出する差異の量、この差異が絶対と相対のどちらか、および実行する試行回数を指定します。オプションで、予測と同様に仮定も比較するかどうかを選択できます。

    モデルのサイズによっては、相当数の試行回数を実行するまでは差異が明らかにならない可能性があります。テストの試行は5,000回以上実行することをお薦めします。

  5. 準備が整ったら、「比較の実行」をクリックします。

    速度結果を比較する場合、シミュレーションは最高速モードで1回、通常モードで1回実行されます。それ以外の場合、シミュレーションはシングルスレッド計算で1回、マルチスレッド計算で1回実行されます。結果は新規ワークブックで表示されます。比較が完了すると、比較の「要約」タブが表示されます。

図9.27「Tolerance Analysis.xlsxの5,000回試行の比較結果」は、Tolerance Analysis.xlsx例ファイルで5,000回試行した際の比較結果を示しています。この場合、結果に差異はなく、モデルは最高速モードの方が28.8倍速く実行されました。

図9.27 Tolerance Analysis.xlsxの5,000回試行の比較結果

この図は、許容差分析試行の比較結果を示しています。

注:

乱数シードの変動のため、モデル内にMicrosoft ExcelのRANDまたはCrystal Ballの確率関数(CB.Uniformなど)を使用する場合、比較結果に差異がある可能性があります。