意思決定変数セルの定義

意思決定変数は、賃貸料や投資額など、制御が可能な変数です。意思決定変数は、シミュレーション・モデルには必要ありませんが、代替シナリオを比較および最適化する場合に役立ちます。9章Crystal Ballツールで説明するCrystal Ballの複数のツールでは、意思決定変数を使用し、そのメリットを享受しています。

また、可能な場合、OptQuestで意思決定変数を使用することもできます。

1つ以上の意思決定変数セルを定義するには:

  1. セルまたはセルの範囲を選択します。

    値セルまたは空白のセルのみを選択します。式または数値以外のセルで意思決定を定義することはできません。

  2. Crystal Ballリボンの「意思決定変数の定義」を選択します。

    「意思決定変数の定義」ダイアログが開きます。

  3. 「詳細」ボタンをクリックし、すべての設定を表示します。

  4. 「意思決定変数の定義」ダイアログを完了します:

    • 「名前」は、意思決定変数の名前です。

    • 「限界値」は、意思決定変数範囲の上限および下限です。

    • 「タイプ」では、変数タイプが次のいずれかであるかを定義します:

      • 連続 - 下限と上限の間の任意の値を表します

      • 離散 - 下限と上限の間の値を特定の区間で表します

        「離散」を選択した場合、「ステップ」を使用して、離散変数の値の区間を指定します。たとえば、「ステップ」を1に設定して整数のドル単位を指定したり、「ステップ」を.5に設定して50セント単位を指定できます。

      • 二項 - 0または1を設定してYes-Noによる意思決定を表します。この場合、0がNo、1がYesです

      • カテゴリ - 下限と上限の間(下限値および上限値を含む)の任意の離散整数を表します。この場合、値の順序は関係ありません。数値が数値ではなく条件またはグループを表す場合、このタイプ(属性またはインデックスに使用されます)が最も使用されます。モデル例のGroundwater Cleanup.xlsxには、修復法という名前の意思決定変数が含まれ、整数1、2および3として表されています。これらは数値ではありませんが、地下水を浄化するための3つの異なる修復法を表し、カテゴリ・ペインを使用して定義できます。

      • カスタム - 複数の特定の値のリストまたはセル範囲参照から任意の値を表します。値を直接入力する場合は、有効なリスト区切り文字(Windowsの地域と言語の設定に指定されているカンマ、セミコロンまたは他の値)でこれらを区切ります。セル範囲参照が使用されている場合、複数の値が存在するように複数のセルが含まれる必要があります。範囲内の空白および数値以外の値は無視されます。

        セル参照を使用して、意思決定変数の名前付け、下限と上限の定義、ステップ・サイズの設定、カスタム値の定義を実行することができます(セル参照および式の入力)。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. モデル内の意思決定変数ごとにこれらの手順を繰り返します。

    注:

    ワークシートごとに定義できるデータ・セルの数に絶対的な制限はありません。通常、ワークシートごとに定義する仮定、意思決定変数および予測は1000未満にする必要があります。