この章では、Oracle Database Applianceをラックに設置して配線した後で、ベア・メタルOracleソフトウェアをデプロイするタスクのチェックリストについて説明します。Oracle Database Applianceソフトウェアの構成を完了するには、約1時間必要です。この章は次の項で構成されていますが、それぞれの項を必ず完了してから次の項に進んでください。
注意: 仮想化されたOracle Database ApplianceにOracleソフトウェアをデプロイするタスクのチェックリストは、第4章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイ」を参照してください。 |
関連項目: デプロイ・プロセスの概要は『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』を参照 |
他のソフトウェアをOracle Database Applianceにデプロイするには、その前にエンドユーザー・バンドルをインストールする必要があります。このためには、次のステップで説明するように、バンドルを外部クライアントにダウンロードして、コピーする必要があります。
外部クライアント・マシンから、My Oracle Supportにログオンし、次のURLにあるノート888888.1にアクセスします。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1
最新リリース・セクションで、現在のOracle Database Applianceのエンドユーザー・バンドル・イメージを外部クライアントにダウンロードします。
scp
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance上の場所(たとえば、/tmp
ディレクトリ)にイメージをコピーします。
たとえば、ホスト名oda_host
を使用して静的IPアドレスを設定し、oakcli configure firstnet
を使用してこのアドレスでOracle Database Applianceを構成した場合、イメージ・バンドルをダウンロードしたクライアント上のフォルダにナビゲートし、次のようなセキュア・コピー・コマンド(scp
)を入力してバンドルを転送します。
scp p12978712_27000_Linux-x86-64.zip root@oda_host:/tmp
注意: 13文字を超えるhost name は使用しないでください。host name の長さ合計は15文字までですが、Oracle Appliance Managerでは指定したhost name の最後に2文字が追加されます。また、host name にはすべて小文字を使用することをお薦めします。 |
または、エンドユーザー・バンドルのイメージをUSBストレージ・デバイスに格納し、USBデバイスがアプライアンスに表示されたら、その場所からoakcli unpackコマンドを実行することもできます。
注意: USBドライブは、FAT32、ext3またはext4としてフォーマットしてください。NTFSファイル・フォーマットはサポートされていません。 |
ディレクトリを/opt/oracle/oak/bin
に変更します。
コマンド構文oakcli unpack -package /
directory_path
/
package_name
を使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアを解凍します。directory_path
はパッケージが置かれているパスです。
たとえば、イメージ・ファイルが/tmp
にある場合、p16760967_27000_Linux-x86-64.zip
を解凍するには、次のコマンドを入力します。
# ./oakcli unpack -package /tmp/p16760967_27000_Linux-x86-64.zip
このコマンドによって、ファイルを解凍し、それをデプロイメントに必要な場所に配置します。
第2章で説明されているように外部ホストに構成ファイルを作成した場合、構成をOracle Database Applianceにデプロイするには、ステップ3で使用したscp
コマンドのようなコマンドを使用して、そのファイルをOracle Database Applianceにコピーする必要があります。
Oracle Database Applianceの構成をデプロイするために、既存の構成ファイルを使用することも、構成ファイルをその場で作成することもできます。最初にOracle Database Applianceのノード0にroot
ユーザーでパスワードwelcome1
を使用してログインして、ディレクトリを/opt/oracle/oak/bin
に変更します。コマンドstartx
を実行してOracle Appliance ManagerコンフィギュレータのためにX Window Systemを準備します。または、VNCを使用して接続した場合は、コマンド・プロンプトから直接コンフィギュレータを起動できます。
既存の構成ファイルを使用してデプロイメントを開始するには、次のようなコマンドを入力します。
# ./oakcli deploy -conf /tmp/onecommand.param
ファイルを/tmp
に保存していない場合は、構成ファイルを含むディレクトリでフル・パス名を置き換えます。また、デフォルトの構成ファイル名onecommand.param
を使用しなかった場合は、構成ファイル名を置き換えます。このコマンドは、外部ホストからコピーした構成ファイルまたはOracle Database Applianceに作成した構成ファイルに対して使用できます。
注意: 以前のリリースのOracle Appliance Managerコンフィギュレータ用に作成された構成ファイルは使用しないでください。最新の構成ファイルがない場合は、次のステップで説明されているように、リアルタイム構成およびデプロイメントを完了します。 |
すぐに構成とデプロイメントを開始するには、次のコマンドを入力します。
# ./oakcli deploy
第2章の説明に従って、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータの画面で設定を行います。「Summary」画面で「Install」オプションを選択して、デプロイメントを完了します。
デプロイメントが両方のノードで完了すると、「Oracle Database Appliance Deployment successful.」
というメッセージが表示されます。