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Oracle® Fusion Middleware Enterprise Single Sign-On Suiteリリース・ノート
11g リリース2 (11.1.2.2)
E51900-03
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3 11g リリース2 (11.1.2.2)のテクニカル・ノート

この項では、現在のリリースのOracle Enterprise Single Sign-On Suiteのテクニカル・ノートについて説明します。

3.1 管理コンソール

この項では、現在のリリースのEnterprise Single Sign-On Suite管理コンソールのテクニカル・ノートについて説明します。

3.1.1 .INIファイルとしてエクスポートしたテンプレートをOracle Access Managerにインポートする場合、Unicodeエンコーディングを使用する必要がある

アプリケーション・テンプレートまたはポリシーを、Oracle Access Managerにインポートするために.INIファイルとしてエクスポートする際、.INIファイルの保存時にUnicode(またはUnicode big endian)を選択する必要があります。それ以外のエンコーディングはOracle Access Managerではサポートしていません。

3.2 Logon Manager

この項では、現在のリリースのLogon Managerのテクニカル・ノートについて説明します。

3.2.1 新しいユーザー設定のストレージ・スキーマ(Active Directoryのみ)

バージョン11.1.2.1以上では、Microsoft Active Directoryにデプロイした場合、Logon Managerの構成ポリシーが、クラスvGOSecretのその他のユーザー構成オブジェクトと一貫性があるリポジトリの場所に保存されます。Oracle Enterprise Single Sign-On管理コンソールのActive Directoryのシンクロナイザ設定セクションにある「Use secure location for storing user settings」オプションを有効化して、この新しい設定のストレージ・スキーマに移行することを強くお薦めします。

以前のバージョンのLogon Managerからアップグレードする場合は、Logon Managerのすべてのインスタンスをリリース11.1.2.1にアップグレードした場合にのみ、このオーバーライドをデプロイする必要があり、そうしない場合、Logon Manager 11.1.2.1が一度リポジトリと同期すると、以前のすべてのバージョンはそのユーザーのリポジトリと同期できなくなります。

3.2.2 古いバージョンが存在している場合、64ビットWindowsにOracle Enterprise Single Sign-On管理コンソールをインストールすると失敗する場合がある

64ビットWindows上で、古いバージョンのOracle Enterprise Single Sign-On管理コンソールからアップグレードする場合、古いバージョンをアンインストールしてから最新バージョンをインストールしてください。そうしない場合、インストールが失敗します。

3.2.3 Kiosk Managerインストールのアップグレード時に2度の起動が必要

このバージョンのKiosk Managerに付属しているアップグレードされたキーボード・ドライバにより、インストール・プロセス中に2度再起動することを求められます(古いドライバの削除時に1回、新しいドライバのインストール時に1回)。

3.2.4 Logon Managerで生成されたキーを使用したスマート・カードの使用

(Oracle Enterprise Single Sign-Onの管理コンソールの「Global Agent Settings」→「Authentication」→「Smart Card」の)「Use default certificate for authentication」オプションに「No」を設定すると、ユーザーは、初回使用時(以降FTU)の登録プロセスでPINの入力を2回求められます。これは正常であり、Logon Managerがスマート・カードのキーセットを生成するために必要です。FTU後に続く認証で、必要なPINの入力は一度のみです。

3.2.5 イベント・マネージャ

XMLログ・ファイル・プラグインは、ログ・ファイルにデータを継続的に追加し、データは肥大してきます。ログ・ファイルをソリューションの一環として使用している場合は、(ユーザーのAppData\Passlogixフォルダから)ログ・ファイルを定期的にクリーンアップする必要があります。

3.2.6 バックアップ/リストア

バックアップ/リストア機能をシンクロナイザとともに使用すると、競合が発生する場合があります。デプロイされたソリューションで両方のメカニズムを利用し、バックアップ/リストアをスタンドアロン・インストールのみで使用することはお薦めできません。

ローカル・ドライブからバックアップをリストアする必要があります。ネットワーク・ドライブからリストアすることはできません。

3.2.7 SendKeysを使用したCitrix Published Applications: 「Set Focus」機能を使用できない

Citrix Published ApplicationsでSendKeysを使用すると、Citrixアプリケーション・ウィンドウは表示されますが、ウィンドウにコントロールが表示されないため、SendKeysの「Set Focus」機能を使用できません。「Set Focus」が機能するには、ウィンドウのコントロールを参照する必要があります。

3.2.8 Citrix Published Applications: SendKeysが[Enter]または[Tab]を適切に処理しない

各フィールド間に[Enter]または[Tab]文字が含まれた通常のSendKeysを使用してCitrix Published Applicationを設定すると、これらの文字は適切に処理されません。これらは、ランダムな順序で処理されます。

問題は、フィールド間に送信された区切り文字(通常[Enter]または[Tab]文字)がCitrixアプリケーションで正しい順序で処理されないため、動作に一貫性がなくなることです。

これを解決するには、アプリケーション・テンプレートを修正してフィールド間に遅延を追加します。たとえば、現在のアプリケーション・テンプレートを次のように構成します。

[ユーザー名] [Tab] [パスワード] [Tab] [Enter]

フィールド間に遅延を追加する必要があります。

[ユーザー名] [遅延0.1秒] [Tab] [パスワード] [遅延0.1秒] [Tab] [Enter]

3.2.9 「End Program」メッセージが表示される

マシンをログオフまたは再起動すると、NetManage NS/Eliteエミュレータにより、Logon Managerに「End Program」メッセージが表示されます。この動作は、断続的にしか発生しません。


注意:

「End Program」をクリックすると、資格証明がクリーンアップされない場合があります(「Delete Local Cache」オプションを有効化している場合)。


3.2.10 Reflection 14でログオン画面にときどきLogon Managerパスワード変更ダイアログ・ボックスが表示される

Logon Managerは、Reflection 14ログオン画面にときどき「Password Change」ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスが表示される場合、「Cancel」ボタンをクリックしてからテキストの入力を開始します。適切なログオン・ダイアログ・ボックスが表示されます。

3.2.11 エージェント・インストーラで報告されるWin32/Injector.CFR Trojan

修復操作中にアンチウィルス・ソフトウェアによってスキャンされると、一部のMSIバージョンのLogon Managerエージェント・インストーラが誤検出されます。このスキャンでWin32/Injector.CFR trojanが特定されますが、実際には、そのようなウィルスはインストーラに存在しません。

3.3 Universal Authentication Manager

この項では、現在のリリースのUniversal Authentication Managerのテクニカル・ノートについて説明します。

3.3.1 Kiosk Managerとの統合時のKiosk Manager資格証明キャッシュの無効化

このリリースでは、Kiosk Managerはデフォルトで、キャッシュされた資格証明を使用してユーザー・セッションを認証します(管理コンソールの「Use Cached Credentials」オプションはデフォルトで「Yes」に設定されるようになりました)。

Kiosk Managerに対して認証するためのログオン方法としてUniversal Authentication Managerを使用する場合は、「Use Cached Credentials」オプションを明示的に「No」に設定する必要があり、設定しない場合、Universal Authentication Managerによる認証は実行できません。

3.3.2 RSA Authentication Client 2.0 Smart Card Middleware使用時のエラー

一部のスマート・カードと一緒にRSA Authentication Client 2.0 Smart Cardミドルウェアを使用すると、ポーリング時間の競合状態および変化によって、ユーザーは、「Card is either not enrolled or not supported」というエラー・メッセージを受け取る場合があります。

このシナリオでは、2通りの処置が考えられます。

  • ユーザーは、「OK」をクリックして、もう一度カードの挿入を試みます。

  • 管理者は、次のレジストリ・キーを追加して、タイムアウト値を大きくすることができます。

    スマート・カード・オーセンティケータのカードおよびシリアル・タイムアウト設定(PKCS11競合状態)

    値: CardTimeout = DWORD (0-5000 ms; 2000 ms (default))

    キー: HKLM\SOFTWARE\Passlogix\UAM\Authenticators\ {A1B34553-8D40-42A9-8ED5-F70E3497E138}\Settings

    値: SerialTimeout = DWORD (0-5000 ms; 500 ms (default))


注意:

CardTimeoutは、Windowsスマート・カードAPIと競合する可能性のある特定のPKCS11モジュールに適用されます。タイムアウトを大きくすると信頼性が向上しますが、パフォーマンスに悪い影響を与える可能性があります。

SerialTimeoutは、カードからシリアル番号読み取る際に、競合状態にある特定のPKCS11モジュールに適用されます。カードはサポートされているが、そのシリアル番号を読み取れない場合、この問題が発生している可能性があります。タイムアウトを大きくすると信頼性が向上しますが、パフォーマンスに悪い影響を与える可能性があります。


3.3.3 リモート・デスクトップ・ロックでのPKCS11カードの失敗

リモート・デスクトップ・セッションのためにワークステーションがロックされている場合、ユーザーは、登録されているスマート・カードと特定のPKCS11ミドルウェアを一緒に使用してワークステーションのロックを解除することができない場合があります。これは、スマート・カード・ミドルウェアの制限によるものです。

ユーザーは、Windowsパスワードを使用すると、ワークステーションのロックを解除することができます。

3.3.4 Crescendo C700近接型カードおよびOmnikey 5X25近接型カード・リーダー間の非互換性

Crescendo C700カードは、いずれのOmnikey 5X25カード・リーダーとも近接型カードとして機能しません。

3.4 Anywhere

この項では、現在のリリースのAnywhereのテクニカル・ノートについて説明します。

3.4.1 Anywhereが一部のLogon Manager機能をサポートしていない

次のLogon Manager機能は、Anywhereでサポートされていません。

  • Oracle Access Managerの統合。Oracle Access Managerに対するサイレント認証はサポートされていません。

  • Mozilla FirefoxおよびGoogle Chrome。Mozilla FirefoxおよびGoogle Chromeブラウザ経由でアクセスされたWebアプリケーションの検出および応答はサポートされていません。

  • Windows Authenticator v2 GINA。Windows Authenticator v2 GINAコンポーネントはサポートされていません。AnywhereはGINAのインストールをサポートしていません。

  • Windows Authenticator v2ネットワーク・プロバイダ。Windows Authenticator v2ネットワーク・プロバイダ・コンポーネントはサポートされていません。AnywhereはWindowsサービスのインストールをサポートしていません。


    注意:

    Anywhereは、GINAおよびネットワーク・プロバイダ以外のすべてのWindows Authenticator v2機能をサポートしています。サポートされていないWindows Authenticator v2機能を有効化する回避策はありません。


3.4.2 Windows 7およびWindows Server 2008/2008R2のデフォルトのセキュリティ・ポリシーでAnywhereを実行できない

Anywhereは、Program Filesフォルダではなく、ユーザーのホーム・フォルダにインストールされるため、Windows 7およびWindows Server 2008/2008 R2デプロイメント上のデフォルトのセキュリティ・ポリシーでは、不十分な権限が原因でAnywhereを実行できません。(デフォルトでは、Program Filesフォルダはセキュアな場所として認識されますが、ユーザーのホーム・フォルダはセキュアな場所として認識されません。)

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. グループ・ポリシー・オブジェクト(GPO)を変更して、設定「ユーザー アカウント制御: セキュアな場所にインストールされた UIAccess アプリケーションのみを昇格する」を無効化します。GPOでのこの設定の場所は、「コンピューターの構成\Windows の設定\セキュリティの設定\ローカル ポリシー\セキュリティ オプション\」です。

  2. 標準的なグループ・ポリシー・プラクティスを使用して、変更したポリシーをドメインに適用します。

前述の設定の状態にかかわらず、アプリケーションは、実行するPKI署名チェックをパスする必要もあるため、ユーザーはまだ不正なコード・アクセスから保護されています。

このセキュリティ設定に関する詳細は、Microsoft TechNetの記事(http://technet.microsoft.com/en-us/library/dd834830.aspx)を参照してください。

3.4.3 Microsoft IIS 6.0デプロイメントに必要なスクリプト

デフォルトでは、Microsoft IIS 6.0は、Anywhereで使用される3つのファイル・タイプ(.application、.deployおよび.manifest)を提供していません。IIS 6.0 Web Serverを使用してAnywhereをデプロイすることを計画している管理者は、Oracle Enterprise Single Sign-On Suite Plusマスター・アーカイブの「Anywhere」フォルダに含まれているIisAddMimeTypes.vbsスクリプトを実行する必要があります。

このスクリプトを実行せずにAnywhereをデプロイしようとすると、エラーHTTP 404が発生します。IIS 6.0およびサポートされていないMIMEタイプの詳細は、MicrosoftのWebサイトを参照してください。