データ・ドメイン・クラスタ

1つ以上のデータ・ドメイン・クラスタは、クラスタ化されたEndeca Serverデプロイでホストできます。このトピックでは、データ・ドメイン・クラスタについて紹介し、その機能について説明します。

データ・ドメイン・クラスタとはDgraphプロセスのセットで、指定データ・ドメイン用のリクエストを連携処理します。これらのDgraphプロセスのいずれかは、すべての書込み操作(更新、構成変更)を処理しますが、残りのDgraphプロセスは読取り専用として処理します。指定されたデータ・ドメイン・クラスタにあるすべてのDgraphノードでは、共有記憶域にある同じ索引を利用します。データ・ドメイン・クラスタの各ノードは、別のEndeca Serverノード上でホストされます。

このガイドでは、Dgraphノードという用語は、データ・ドメイン・ノードという用語と同義で使用されます。Dgraphノードとは、Dgraphプロセスを実行するデータ・ドメイン・クラスタのノードです。Oracle Endeca ServerのDgraphプロセスは、検索、絞込み計算、ガイド付きナビゲーションなどのEndeca Server機能を実現する主要計算モジュールです。Dgraphプロセスの機能の詳細は、『Oracle Endeca Server開発者ガイド』を参照してください。

また、データ・ドメインという用語は、データ・ドメイン・クラスタという用語と同義で使用されます。

データ・ドメイン・クラスタとデータ・ドメイン・クラスタ・ノードの定義については、「データ・ドメイン・クラスタの概念」を参照してください。

データ・ドメイン・クラスタの機能

データ・ドメイン・クラスタには次の機能があります。
  • Oracle Endeca Serverによる問合せ処理における可用性の強化。Dgraphのクラスタ(データ・ドメイン・クラスタ)で、いずれかのDgraphノードで障害が発生すると、問合せは引き続き他のDgraphノードで処理されます。
  • Oracle Endeca Serverによるスループット増強。データ・ドメイン・クラスタでは、Dgraphノードを追加することで、スループット容量を変更します。これによって、問合せの負荷をこれらにおいて分散できます。その際、ストレージ要件を同率で増加させる必要はありません。
  • データ・ドメインへのリクエストのルーティング。対象データ・ドメインをホストするかどうかに関係なく、Endeca ServerクラスタのEndeca Serverインスタンスに指定データ・ドメインへのリクエストを送信できます。Endeca Serverインスタンスがリクエストを受信すると、適切にルーティングします。
  • データ・ドメインのリーダー・ノードにおける自動割当て。リーダー・ノードとフォロワ・ノードでは、処理可能な問合せのタイプは異なります。ただし、Endecaデータ・ドメインの上部で実行するアプリケーションのエンド・ユーザーには透過的です。データ・ドメイン・クラスタ追加時にEndeca Serverクラスタによりリーダー・ノードとフォロワ・ノードのロールにおける割当てが行われます。リーダー・ノードの割当てにより、データ・ロードの高可用性が確保されます。