13 Oracle Identity Navigatorの高可用性の構成

Oracle Identity Navigatorは、Oracle Identity Management製品のスタート地点として機能するよう設計されている管理ポータルです。これは、個々の製品コンソールに代わるものではありません。1つのサイトからOracle Identity Managementの各コンソールにアクセスできるようにするためのものです。Oracle Identity Navigatorの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Navigator管理者ガイドを参照してください。

Oracle Identity Navigatorは、OPAM管理対象サーバー(opam_server1)にすぐに使用可能な状態でデプロイされます。

Oracle Privileged Account Managerと同じクラスタ化構成内でOracle Identity Navigatorを構成できます。ただし、構成の完了時にopam-config.shスクリプトを実行する必要はありません。

Oracle Identity NavigatorのOHSを構成するには、次の手順を実行します。

第13.1項「Oracle HTTP Server構成の更新」
第13.2項「Oracle HTTP Serverの再起動」

13.1 Oracle HTTP Server構成の更新

OHSがインストールされているホストで、oinav.confという名前のファイルを次のディレクトリに作成します。

ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf

次の行を指定してファイルを作成します。

NameVirtualHost *:7777
<VirtualHost *:7777>

  ServerName http://oinav.example.com:7777
  ServerAdmin user@example.com
  RewriteEngine On
  RewriteOptions inherit

   <Location /oinav>
    SetHandler weblogic-handler
    WebLogicCluster oinavhost1.example.com:18101,oinavhost2.example.com:18101
    WLCookieName OPAMSESSIONID
  </Location>

</VirtualHost>

13.2 Oracle HTTP Serverの再起動

Oracle HTTP Serverを再起動するには、ORACLE_INSTANCE/binから次のコマンドを実行します。

opmnctl stopall
opmnctl startall