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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2.0)
B71694-10
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7 デプロイの準備

この章では、Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントで必要なソフトウェアのインストールについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

7.1 Identity and Access Managementのデプロイメントのための情報収集

デプロイメントの前に次の情報を収集します。このガイドのPDF版から表を印刷して自分の値を記録できます。

このガイドでは、理解しやすくするために、次のホスト名を繰り返し使用します。

実際の値は、使用しているデプロイメント・トポロジのタイプによって異なります。表7-1の値は、これらのホストがトポロジにリストされているホストをどのように参照しているかを示しています。

ホスト名に加えて、ドキュメントの一部のホストにはVHN接尾辞がある場合もあります。これは、仮想ホスト名の識別に使用されます。


注意:


表7-1 ホスト: 分散トポロジ

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

Access Managementホスト1

OAMHOST1

OAMHOST1.mycompany.com


Access Managementホスト2

OAMHOST2

OAMHOST2.mycompany.com


アイデンティティ・ガバナンス・ホスト1

OIMHOST1

OIMHOST1.mycompany.com


アイデンティティ・ガバナンス・ホスト2

OIMHOST2

OIMHOST2.mycompany.com


ディレクトリ・ホスト1

LDAPHOST1

LDAPHOST1.mycompany.com


ディレクトリ・ホスト2

LDAPHOST2

LDAPHOST2.mycompany.com


最初のWeb層ホスト

WEBHOST1

WEBHOST1.mycompany.com


2番目のWeb層ホスト

WEBHOST2

WEBHOST2.mycompany.com



表7-2 ホスト: 統合トポロジ

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

Access Managementホスト1

OAMHOST1

IAMHOST1.mycompany.com


Access Managementホスト2

OAMHOST2

IAMHOST2.mycompany.com


アイデンティティ・ガバナンス・ホスト1

OIMHOST1

IAMHOST1.mycompany.com


アイデンティティ・ガバナンス・ホスト2

OIMHOST2

IAMHOST2.mycompany.com


ディレクトリ・ホスト1

LDAPHOST1

IAMHOST1.mycompany.com


ディレクトリ・ホスト2

LDAPHOST2

IAMHOST2.mycompany.com


最初のWeb層ホスト

WEBHOST1

IAMHOST1.mycompany.com


2番目のWeb層ホスト

WEBHOST2

IAMSHOST2.mycompany.com



表7-3 インストール場所

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

ソフトウェア・リポジトリの場所

REPOS_HOME

/u01/lcm/repository


ソフトウェア・インストールの場所

SW_ROOT

/u01/oracle/products


共有の構成場所

SHARED_CONFIG_DIR

/u01/oracle/config


ローカルの構成場所

LOCAL_CONFIG_DIR

/u02/private/oracle/config


ライフサイクル管理ストアの場所

LCM_HOME

/u01/lcm



表7-4 ポート

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

Access Management WLSサーバー・ポート

IAD_WLS_PORT

7001


アイデンティティ・ガバナンスWLSポート

IGD_WLS_PORT

7101


Oracle Identity Managerポート、2番目のOracle Identity Managerポート

OIM_PORT

14000


SOAポート、ホスト1および2

SOA_PORT

8001


Access Managerポート、2番目のAccess Managerポート

OAM_PORT

14100


Access Managerプロキシ・ポート

OAM_PROXY_PORT

5575


WebサーバーHTTPポート

WEB_HTTP_PORT

7777


WebサーバーHTTPSポート

WEB_HTTPS_PORT

4443


LDAPポート

LDAP_PORT

1389


LDAP SSLポート

LDAP_SSL_PORT

1636


LDAP管理ポート

LDAP_ADMIN_PORT

4444


LDAPレプリケーション・ポート

LDAP_REPLIC_PORT

8989


ノード・マネージャ・ポート

NMGR_PORT

5556


OAAMポート

OAAM_PORT

14300


OAAM管理ポート

OAAM_ADMIN_PORT

14200



表7-5 仮想ホスト

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

アクセス・ドメイン管理サーバーの仮想ホスト

IADADMINVHN

IADADMINVHN.mycompany.com


ガバナンス・ドメイン管理サーバーの仮想ホスト

IGDADMINVHN

IGDADMINVHN.mycompany.com


最初のOracle Identity Managerサーバーの仮想ホスト

OIMHOST1VHN

OIMHOST1VHN.mycompany.com


2番目のOracle Identity Managerサーバーの仮想ホスト

OIMHOST2VHN

OIMHOST2VHN.mycompany.com


最初のSOAサーバーの仮想ホスト

SOAHOST1VHN

SOAHOST1VHN.mycompany.com


2番目のSOAサーバーの仮想ホスト

SOAHOST2VHN

SOAHOST2VHN.mycompany.com



表7-6 データベース情報

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

SCANアドレス

SCAN_ADDRESS

IAMDBSCAN.mycompany.com


SCANリスナー・ポート

DB_LSNR_PORT

1521


Oracle Identity Manager DBサービス名

OIM_DB_SERVICENAME

OIMEDG.mycompany.com


Access Manager DBサービス名

OAM_DB_SERVICENAME

OAMEDG.mycompany.com


OAAM DBサービス名

OAAM_DB_SERVICENAME

OAAMEDG.mycompany.com


Oracle Identity Manager DBスキーマ・パスワード

OIM_SCHEMA_PASSWD




表7-7 LDAP

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

LDAPレルムDN、

REALM_DN

dc=mycompany,dc=com


アイデンティティ・ストア・バインドDN

LDAP_ADMIN_USER

cn=oudadmin



表7-8 ロード・バランサ

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

IAMAccessDomain管理機能へのアクセスに使用するロード・バランサ・エンド・ポイント

IAD_DOMAIN_ADMIN_LBRVHN

IADADMIN.mycompany.com


IAMGovernanceDomain管理機能へのアクセスに使用するロード・バランサ・エンド・ポイント

IGD_DOMAIN_ADMIN_LBRVHN

IGDADMIN.mycompany.com


ロード・バランサ管理ポート

HTTP_PORT

80


ロード・バランサ管理ポートはSSL?


No


ロード・バランサ内部コールバック仮想ホスト名

IAM_INTERNAL_LBRVHN

IDMINTERNAL.mycompany.com


ロード・バランサ内部コールバック・ポート

IAM_INTERNAL_PORT

80


ロード・バランサSSLポート

HTTP_SSL_PORT

443


ロード・バランサIDストア仮想ホスト名

LDAP_IDSTORE_NAME

IDSTORE.mycompany.com


ロード・バランサIDストア・ポート

LDAP_LBR_PORT

389


ロード・バランサIDストアSSLポート

LDAP_LBR_SSL_PORT

1636


SSOメイン・アプリケーション・エントリ・ポイント

IAM_LOGIN_LBRVHN

SSO.mycompany.com



表7-9 電子メール・サーバー(オプション)

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

送信電子メール・サーバー名

EMAIL_SERVER

EMAIL.mycompany.com


送信電子メール・サーバー・ポート

EMAIL_PORT

465


送信電子メール・セキュリティ

EMAIL_PROTOCOL

SSL


電子メール・ユーザー名

EMAIL_USER



電子メール・パスワード

EMAIL_PASSWORD





注意:

内部コールバックは常に非暗号化(HTTP)です。メインのエントリ・ポイントsso.mycompany.comは常に暗号化(HTTPS)されます。


表7-10 ユーザー

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

IAMデプロイメント・ウィザードの共通のIAMパスワード

COMMON_IAM_PASSWORD



Identity Store Access Manager管理ユーザー

OAMADMINUSER

oamadmin


Identity Store Access Managerソフトウェア・ユーザー

OAMLDAPUSER

oamLDAP


Identity Store Oracle Identity Manager管理ユーザー

OIMLDAPUSER

oimLDAP



表7-11 OAM

説明 変数 ドキュメント内での値 実際の値

Access Manager転送モード

OAM_MODE

Simple(AIXではOpen)


Access Manager Cookieドメイン

OAM_COOKIE_DOMAIN

.mycompany.com



7.2 Oracle Identity and Access Managementのソフトウェア・リポジトリの作成

Oracle Identity and Access Managementで必要とされるソフトウェアは、Oracle Fusion Middlewareのデプロイメント・リポジトリに配置されています。配置されていない場合には、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementデプロイメント・ガイド』に記載されているように、Oracle Fusion Middlewareのプロビジョニング・リポジトリを作成する必要があります。

すでに配置されている場合には、RCU zipファイルREPOS_HOME/installers/fmw_rcu/linux/rcuHome.zipを次の場所に解凍します。

REPOS_HOME/installers/rcu

7.3 Javaの検証

デプロイメント・リポジトリに必ずJavaが含まれるようにしてください。これはjdk6というディレクトリに配置される必要があります。

次のように、Javaがインストールされ、機能していることを確認できます。

JAVA_HOMEJAVA_HOMEに設定します。

次のコマンドを実行します。

JAVA_HOME/bin/java -version
JAVA_HOME/bin/javac -version

7.4 IAMデプロイメント・ウィザードのインストール

IAM Deploymentウィザードは、プロビジョニング中およびその後のパッチ適用中に、トポロジ内の各ホストから参照可能である必要があります。

IAMライフ・サイクル・ツール(IAMデプロイメント・ウィザードおよびIAMパッチ適用ツール)のインストール・スクリプトは、次のディレクトリにあります。

REPOS_HOME/installers/idmlcm/Disk1

ツールのインストールを開始するには、ディレクトリをこのディレクトリに変更し、スクリプトを起動します。

cd REPOS_HOME/installers/idmlcm/idmlcm/Disk1
./runInstaller -jreLoc REPOS_HOME/jdk6

次の手順を実行します。

  1. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  2. UNIXプラットフォームでウィザードを実行している場合、インベントリ・ディレクトリの場所が要求されます。これはこのホストにインストールされたすべてのOracle製品の追跡に使用されます。

    「オペレーティング・システム・グループID」フィールドで、インベントリ・ディレクトリへのアクセス権を付与するメンバーが所属するグループを選択します。このグループのすべてのメンバーが、このホストに製品をインストールできます。「OK」をクリックして続行します。

    「インベントリの場所の確認」ダイアログにより、inventory_directory/createCentralInventory.shスクリプトをrootとして実行し、/etc/oraInst.locファイルを作成するように求められます。このファイルは、中央インベントリへのポインタで、サイレント・インストールの際に存在している必要があります。このファイルには次の2行が含まれます。

    inventory_loc=path_to_central_inventory

    inst_group=install_group

    このファイルの標準的な場所は/etc/oraInst.locですが、どこにでも作成できます。/etc以外のディレクトリに作成した場合、-invPtrLoc引数を含め、Identity and Access Managementデプロイメント・ウィザードまたはrunIAMDeploymentスクリプトを実行した際のインベントリの場所を入力する必要があります。

    このホストでrootアクセス権がない場合にインストールを続行するには、「ローカル・インベントリを使用してインストールを続行」を選択します。

    「OK」をクリックして続行します。

  3. 「前提条件のチェック」画面で、チェックが正常に完了したことを確認してから、「次へ」をクリックします。

  4. 「インストール場所の指定」画面で次の情報を入力します。

    1. Oracle Middlewareホーム: これは、Identity and Access Managementデプロイメント・ウィザードがインストールされる親ディレクトリです。これはたとえば、次のような共有記憶域にある必要があります。

      /u01/lcm/tools

    2. Oracleホーム・ディレクトリ: これは、ウィザードがインストールされる、前述のディレクトリのサブディレクトリです。たとえば、次のようになります。

      idmlcm

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。

  6. 「インストールの進行状況」画面で、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。

7.5 ポート可用性のチェック

環境のデプロイを開始する前に、使用予定のすべてのポートがすでに使用されていないことを確認する必要があります。

これを行うには、次の手順を実行します:

  1. コンポーネントを実行するマシンにログオンします。

  2. 次のコマンドを使用して、そのポートを使用して実行しているプロセスがないことを確認します。

    netstat -an | grep port
    

    portは確認するポートのポート番号です。

    たとえば、Oracle HTTPサーバーではコマンドは次のようになります。

    netstat -an | grep 7777
    

デフォルトのポートの詳細なリストは、表3-3「Oracle Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメント・トポロジで使用されるポート」を参照してください。