Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス 11gリリース2 (11.1.2.2.0) B71704-04 |
|
前 |
表20-1に示すカテゴリのOracle Enterprise Schedulerのコマンドを使用して、エンタープライズ・スケジューラの構成、サーバー、ログ、およびジョブ・リクエストを管理します。
注意: これらのエンタープライズ・スケジューラ・カスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのカスタムWLSTコマンドの使用に関する項を参照してください。 |
これらのWLSTコマンドを実行する場合、クラスパスに次のJARを設定する必要があります。
MW_HOME/oracle_common/modules/oracle.jmx_11.1.1/jmxframework.jar
WL_HOME/server/lib/weblogic.jar
MW_HOME/ORACLE_HOME/ess/lib/ess-admin.jar
表20-1に示すエンタープライズ・スケジューラのコマンドを使用して、エンタープライズ・スケジューラのサーバー、構成、ジョブ・リクエストおよびログを管理します。「WLSTでの使用」列の「オンライン」は、そのコマンドが、実行中の管理サーバーに接続している場合にのみ使用できることを意味します。「オフライン」は、そのコマンドが、実行中のサーバーに接続されてない場合のみに使用できることを意味します。
表20-1 Oracle Enterprise Schedulerの管理コマンド
このコマンドを使用します... | 次を行うには... | WLSTの使用... |
---|---|---|
|
リクエストの実行が完了した後、そのログおよび出力データ・ファイルを取得します。 |
オンライン |
|
リクエスト状態を手動で取り消し、リカバリ、または完了します。 |
オンライン |
|
様々な構成パラメータを追加、変更、削除および表示します。 |
オンライン |
|
サーバー上で実行されているエンタープライズ・スケジューラ・アプリケーションを起動、停止、およびそのステータスを取得します。 |
オンライン |
|
ホストするアプリケーションの名前、状態または実行経過時間に基づいて、リクエストを検索および一覧表示します。 |
オンライン |
コマンド・カテゴリ: ESS
WLSTでの使用: オンライン
essGetOutputContent(requestId, contentType, logLines, outDir)
引数 | 定義 |
---|---|
|
リクエストID。 |
|
処理する内容のタイプ。LOG、OUTPUT、BINARY_OUTPUTまたはTEXT_OUTPUTです。デフォルトでは、OUTPUT contentTypeによって、BINARY_OUTPUTとTEXT_OUTPUTの両方の内容が確認されます。 |
|
オプション。リクエスト・ログから読み取る行数。デフォルトは1000です。 |
|
オプション。出力ファイルのダンプ先となる出力ディレクトリの絶対パス。デフォルトはカレント・ディレクトリです。 |
リクエストID 123のリクエスト・ログを取得するには
essGetOutputContent(123, "LOG")
リクエスト123のすべての出力を取得するには
essGetOutputContent(123, "OUTPUT")
リクエスト123のすべての出力を取得し、それを/tmpディレクトリに保存するには
essGetOutputContent(123, "OUTPUT", outDir="/tmp")
リクエスト123のすべてのテキスト出力を取得し、それを/tmpディレクトリに保存するには
essGetOutputContent(123, "TEXT_OUTPUT", outDir="/tmp")
リクエスト123のすべてのバイナリ出力を取得し、それを/tmpディレクトリに保存するには
essGetOutputContent(123, "BINARY_OUTPUT", outDir="/tmp")
リクエストID 123のリクエスト・ログの最初の100行を取得するには
essGetOutputContent(123, "LOG", logLines=100)
コマンド・カテゴリ: ESS
WLSTでの使用: オンライン
essManageRequest(requestId, operation, asyncStatus, statusMessage)
引数 | 定義 |
---|---|
|
リクエストID。 |
|
実行する操作: CANCEL、RECOVERまたはCOMPLETE。 |
|
COMPLETE操作が指定されている場合は、必須です。指定したリクエストに設定するステータス。次のうちの1つにする必要があります。
|
|
オプション。操作を説明する限定的なステータス・メッセージ。 |
コマンド・カテゴリ: ESS
WLSTでの使用: オンライン
essManageRuntimeConfig(app, type, operation, name, val)
引数 | 定義 |
---|---|
|
ランタイム構成を管理するホストするアプリケーション名。 |
|
構成プロパティのタイプ。APPまたはESSのいずれかです。 |
|
オプション。実行する操作。値は次のうちの1つです。add (追加)、mod (変更)、del (削除)、get (取得)またはgetall (すべて取得)。デフォルトは、getallです。 |
|
操作に対してgetall値が使用されている場合はオプションです。構成パラメータの名前。 |
|
操作に対してdel、getまたはgetall値が使用されている場合はオプションです。パラメータに対して設定する値。 |
値"bar"を持つENVパラメータを追加するには
essManageRuntimeConfig("myapp", "APP", operation="add", name="foo", val="bar")
ENVパラメータ"foo"の値を取得するには
essManageRuntimeConfig("myapp", "APP", operation="get", name="foo")
すべてのENVパラメータのリストを取得するには
essManageRuntimeConfig("myapp", "APP", operation="getall") essManageRuntimeConfig("myapp", "APP")
ENVパラメータ"foo"の値を"barone"に変更するには
essManageRuntimeConfig("myapp", "APP", operation="mod", name="foo", val="barone")
ENVパラメータ"foo"を削除するには
essManageRuntimeConfig("myapp", "APP", operation="del", name="foo")
ESSタイプのすべてのパラメータをすべて表示するには
essManageRuntimeConfig("myapp", "ESS")
コマンド・カテゴリ: ESS
WLSTでの使用: オンライン
サーバー上で実行されているエンタープライズ・スケジューラ・アプリケーションを起動、停止、およびそのステータスを取得します。エンタープライズ・スケジューラ・アプリケーションを起動することは、エンタープライズ・スケジューラ・プロセッサ・スレッドを起動し、リクエストの処理を開始できるようにすることを意味します。エンタープライズ・スケジューラを停止することは、エンタープライズ・スケジューラ・プロセッサを停止または静止し、新しいリクエストが処理されないようにすることを意味します。
クラスタ内のWLS管理サーバーに接続している場合、このコマンドは、クラスタ内のすべてのノードに作用します。
コマンド・カテゴリ: ESS
WLSTでの使用: オンライン
essQueryRequests(app, state, days, hours, minutes)
引数 | 定義 |
---|---|
|
オプション。ホストするアプリケーションの名前。 |
|
オプション。リクエストの状態。次のうちの1つを指定できます(デフォルトはRUNNING):
|
|
オプション。時間を日単位で指定します。 |
|
オプション。時間を時間単位で指定します。 |
|
オプション。時間を分単位で指定します。 |
RUNNING状態のリクエストをすべて取得するには
essQueryRequests() essQueryRequests(state="RUNNING")
CANCELLEDのリクエストをすべて取得するには
essQueryRequests(state="CANCELLED")
2日間より長い時間実行されているリクエストをすべて取得するには
essQueryRequests(days=2)
10時間より長い時間実行されているリクエストをすべて取得するには
essQueryRequests(hours=10)
アプリケーション"myapp"に対して実行されているリクエストをすべて取得するには
essQueryRequests(appName="myapp")