次の手順でOracle NoSQL Databaseのインストール方法を示します。
Oracle NoSQL Databaseパッケージ・ファイル(ライブラリ、Javadoc、スクリプトなど)を配置するディレクトリを選択します。そのディレクトリのパスが、インストールのすべてのノードで同じであると、最も簡単です。Oracle NoSQL Databaseパッケージ・ファイルのディレクトリ(このドキュメントではKVHOMEと呼ばれる)とOracle NoSQL Databaseデータのディレクトリ(KVROOTと呼ばれる)には別のディレクトリを使用します。KVHOMEディレクトリとKVROOTディレクトリの両方とも、ノードにローカルである(つまり、Network File System上にはない)必要があります。
今後のソフトウェアのアップグレードを簡単にするには、リリース番号を含める規則をKVHOMEに使用します。/var/kv/kv-M.N.O(M.N.Oはrelease.major.minor番号)のようなKVHOMEの場所を常に使用します。これは、単にディストリビューションを一般的なディレクトリ(この例では、/var/kv)に展開するだけで簡単に行えます。
Oracle NoSQL Databaseパッケージ(kv-M.N.O.zipまたはkv-M.N.O.tar.gz)の中身を抽出し、KVHOMEディレクトリを作成します(つまり、KVHOMEは、パッケージの抽出によって作成されるkv-M.N.O/ディレクトリです。)。KVHOMEがネットワークで共有されるディレクトリにある(非推奨)場合、1つのマシンでのみ展開する必要があります。KVHOMEが各マシンにローカルの場合、各ノードで展開する必要があります。
いずれかのノードで次のコマンドを発行し、インストールを確認します。
java -Xmx256m -Xms256m -jar KVHOME/lib/kvclient.jar
次のような出力が表示されます。
11gR2.M.N.O (....)
ここで、M.N.Oはパッケージのバージョン番号です。
Oracle NoSQL Databaseは分散システムであり、ランタイムはクラスタ内の全ノードにインストールする必要があります。Oracle NoSQL Databaseパッケージのコンテンツ全体を全ノードにインストールする必要はありませんが、libディレクトリおよびdocディレクトリのコンテンツは存在する必要があります。このディストリビューションの詳細はこのマニュアルの対象範囲外です。