Oracle Tuxedo Application Runtimesのインストール

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インストール後のタスクの実行

次の各項では、Oracle Tuxedo Application Runtimesのインストール後に実行する作業について説明します。

 


Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS and Batchのディレクトリ構造の理解

Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS, Batch and IMSソフトウェアのインストールでは、すべてのファイルがインストール・ディレクトリ内に展開されます。

表4-1は、$ORACLE_HOME/art12.1.3.0.0インストール・ディレクトリにあるOracle Tuxedo Application Runtime for CICS, Batch and IMSのディレクトリとファイルを示しています。

表4-1 Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS, Batch and IMSのディレクトリとファイルの構造
ディレクトリ名
説明
Cics_RT
CICS Runtimeのディレクトリ。
Cics_RT/bin
CICS Runtimeのバイナリ。
Cics_RT/cpylib
CICS Runtimeのコピー。
Cics_RT/lib
CICS Runtimeのライブラリ。
Cics_RT/objs
CICSランタイム・オブジェクティブ・ファイル。
Cics_RT/sample
CICS Runtimeのサンプル。オプションでインストールされます。
Cics_RT/sysmap
CICSランタイム・システムMAP定義。
Cics_RT/coblib
COBOLプログラムおよびライブラリのディレクトリ。
Cics_RT/tools
CICS Runtimeのユーティリティ。
Batch_RT
Batch Runtimeのディレクトリ。
Batch_RT/ejr
Batch Runtime Execution Engine。次のいずれかのディレクトリです。
Batch_RT/ejr_mf_ora
Batch_RT/ejr_mf_db2
Batch_RT/ejr_cit_db2
Batch_RT/ejr_cit_ora
Batch_RT/ejr_nocbl
Batch_RT/ejr*/COBOL_MF
Micro Focus COBOLに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/COBOL_IT
COBOL-ITに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/COBOL_NONE
COBOLに依存しないBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/COMMON
Batch Runtime Execution Engine共通コンポーネント。
Batch_RT/ejr*/CONF
Batch Runtime Execution Engine構成ファイル。
Batch_RT/ejr*/DB_ORACLE
Oracle Databaseに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/DB_DB2LUW
DB2 Databaseに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/GENERATION_FILE
世代グループを管理するバッチ・ランタイムExecution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/GENERATION_FILE_DB
DBに基づく、世代グループを管理するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/SAMPLE
Batch Runtime Execution Engineサンプル。オプションでインストールされます。
Batch_RT/ejr*/SORT_MicroFocus
MFSORTに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/SORT_SyncSort
SyncSortに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/SORT_MFSyncSort
MFSyncSortに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/ejr*/SORT_CIT
CITSORTに依存するBatch Runtime Execution Engineコンポーネント。
Batch_RT/bin
Batch Runtime TuxJESのバイナリ。
Batch_RT/include
Batch Runtime TuxJESヘッダー・ファイル。
Batch_RT/lib
Batch Runtime TuxJESのライブラリ。
Batch_RT/locale
Batch Runtime TuxJESのロケール。
Batch_RT/sample
Batch Runtime TuxJESサンプル。オプションでインストールされます。
Batch_RT/udataobj
Batch Runtime TuxJESのファシリティ。
IMS_RT/artims.env
IMS Runtime環境。
IMS_RT/bin
IMS Runtimeのバイナリ。
IMS_RTchgcobol.sh
IMS RuntimeのCOBOL変更スクリプト。
IMS_RTinclude
IMS Runtimeのインクルード・ファイル。
IMS_RTlib
IMS Runtimeのライブラリ。
IMS_RTobj
IMS Runtimeのオブジェクティブ・ファイル。
IMS_RTodbaproxy
IMS Runtimeのodbaproxy。
IMS_RT/samples
IMS Runtimeのサンプル。
IMS_RT/samples_ORA
IMS Runtimeのsamples_ORA。
IMS_RT/syscfg
IMS Runtimeのシステム構成。
IMS_RT/sysmap
IMS RuntimeのシステムMAP定義。
IMS_RT/tools
IMS Runtimeのユーティリティ。

 


インストールの検証

CICS Runtime、Batch Runtime Execution Engine、Batch Runtime TuxJESのそれぞれに対してサンプル・アプリケーションが提供されており、インストールの検証や構成のデモを行うために使用できます。サンプルに含まれるReadmeファイルでサンプルの実行方法が説明されています。

Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS and Batchを実行する前に、umask値をできるだけ厳密に設定することをお薦めします。

 


COBOLコンパイラの切替え

インストール時にデフォルトCOBOLコンパイラとして「COBOL-IT」を選択せず、その後COBOL-ITに切り替える場合、シンボル・リンクを1つ追加する必要があります。

たとえば、COBOL-ITが/opt/cobol-it-64にインストールされていて、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS and Batchが/home/user/oracle_home/art12.1.3.0.0にインストールされている場合、次のコマンドを実行する必要があります。

ln -s /opt/cobol-it-64/bin/cobcrun /home/user/oracle_home/art12.1.3.0.0/Batch_RT/bin/cobrun
注: Oracle Tuxedo Application Runtime for IMSをインストールした後にのみ、chgcobol.shを使用してMicro Focus COBOLとCOBOL-IT間でCOBOLコンパイラを切り替えることができます。

 


Oracle Tuxedo Application Runtimesのアンインストール

GUIモードでのOracle Tuxedo Application Runtimesのアンインストール

GUIモードでのアンインストール・プロセスの手順は次のとおりです。

  1. ARTアンインストールの概要パネルの起動
  2. <ORACLE_HOME>/oui/binに移動し、Unix/LinuxプラットフォームでrunInstallerを実行すると、インストーラ・ウィンドウと同じようにアンインストーラ・ウィンドウが表示されます。Oracle Tuxedo Application Runtimes 12cリリース2 (12.1.3)は、「製品の削除」をクリックするだけで完全にアンインストールできます。

  3. アンインストール・パネル
  4. 製品を選択し、「削除」をクリックして、システムから製品をアンインストールします。

  5. 確認パネル
  6. 製品をアンインストールするには、次の「確認」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。アンインストールを取り消すには、「いいえ」をクリックします。

  7. 「アンインストールの完了」パネル
  8. アンインストールの完了後、このパネルが表示され、アンインストールが正常に完了したかどうかが報告されます。

  9. 「インベントリ」パネル
  10. 「インベントリ」で製品リストを調べ、製品がすでに正常にアンインストールされているかどうかを確認します。

サイレント・モードでのOracle Tuxedo Application Runtimesのアンインストール

コマンド行ではインストールだけでなくアンインストールもできます。コマンド行でのアンインストールでは、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用せずに、Oracle製品またはOracleホームをシステムから削除できます。

ダイアログ・ボックスやプロンプトを表示しないように選択できますし、アンインストール中に通常使用されるダイアログ・ボックスを選択的に非表示にできます。

次のコマンドを使用して「インベントリ」ダイアログ・ボックスをただちに表示します。これにより、Oracle Universal Installerの起動画面を表示せずに、削除する項目を選択できます。

./runInstaller -deinstall -silent (on UNIX)

削除中に「インベントリ」ダイアログ・ボックスを非表示にする場合、削除する製品はレスポンス・ファイルのDEINSTALL_LISTパラメータで指定できます。削除するOracleホームはREMOVE_HOMES変数で指定します。現在のOracleホームの名前はORACLE_HOME_NAMEで指定します。たとえば、UNIXマシンで、次を入力します。

./runInstaller -deinstall -silent "DEINSTALL_LIST={"artbase","12.1.3.0.0"}" ORACLE_HOME_NAME="OUIHome2" REMOVE_HOMES={"/home/test/OraHome_2"}

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