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CICSランタイム・サーバー・ビルド・ツールは、1つ以上のOracle ART CICSサーバー・ロード・モジュールを構築します。サポートされているサーバーでこのビルド・ツールにより構築できるものはすべて、表13-1に示されています。サーバー名の一連の接頭辞により、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSでは、ユーザーがこれらの接頭辞で始まるサーバー名をカスタマイズできるようになりました。アスタリスク(*)文字は、ゼロまたは複数の文字と置換できるワイルドカード文字です。各接頭辞は、表13-1に示すように、特殊な機能を持つ1つのクラスのサーバーを表します。たとえば、ARTSTRN_UDBという名前のサーバーを構築できます。
このツールを正しく機能させるには、表13-2に示すように、いくつかの環境変数を最初に設定する必要があります。
| 注: |
$COBOLITDIR/bin/cobmfのシンボル・リンクを$COBOLITDIR/bin/cobとして作成してください。たとえば、コマンドln -s $COBOLITDIR/bin/cobmf $COBOLITDIR/bin/cobを使用できます。libc*ライブラリのライブラリ・パスを$LD_LIBRARY_PATHに含めてください。これらのライブラリは<SUN_STUDIO_INSTALL_DIR>/lib/v9にあります。TS_Q_CONTENTがすでにデータベースに存在することを確認してください。存在しない場合は、すべての必要な環境変数を正しく設定した後に、<ARTINSTALL_DIR>/Cics_RT/tools/crtstable_UDBを実行してください。
複数のRMをサポートしないARTTSQを除き、すべてのサーバーは、このツールの次の概要により構築できます。ARTTSQの構築時に-Mが指定されている場合、警告メッセージが表示され、最初の-rのみが、リソース・マネージャとみなされます。
buildartcics – 1つ以上のOracle ART CICSサーバーのロード・モジュールを構築します。
buildartcics [-v] [-n] [-M] [-r rmname] [-f firstfiles] [-l lastfiles] – o svrname
buildartcicsは、1つ以上のOracle ART CICSサーバーのロード・モジュールの構築に使用されます。このコマンドにより、指定したART CICSサーバーを構築するためのbuildserverを呼び出します。
-v
-n
ARTATRN/1およびARTDPLに対し非XAがサポートされます。ARTATRN/1またはARTDPLを再構築する際、非XAサポートが必要な場合はこのオプションを指定します。OracleおよびDB2の両データベースで非XAローカル・トランザクション最適化がサポートされます。詳細は、「ARTKIX_XA_DISABLE」を参照してください。
-M
buildserverコマンドを実行するときに-rオプションを指定していると、サーバーは、1つのリソース・マネージャと関連付けられた一般サーバーに戻ります。
-r rmname
-Mが使用されている場合、複数の-r rmnameを指定できます。rmnameの値は、$TUXDIR/udataobj/RMにあるリソース・マネージャの表のものであることが必要です。
-f firstfiles
-fオプションは、buildserverコマンドに渡されます。buildserverのコンパイルおよびリンクの編集フェーズの最初に、Oracle Tuxedo ATMIライブラリより前に取り込む1つまたは複数のユーザー・ファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合、空白を使用してファイル名を区切り、リスト全体を引用符で囲みます(リスト4を参照してください)。このオプションは複数回指定できます。詳細は、Oracle Tuxedoのドキュメントのbuildserver(1)に関する項を参照してください。
-l lastfiles
-lオプションは、buildserverコマンドに渡されます。buildserverのコンパイルおよびリンクの編集フェーズの最後で、Oracle Tuxedo ATMIライブラリの後に取り込む1つまたは複数のユーザー・ファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合、空白を使用してファイル名を区切り、リスト全体を引用符で囲みます(リスト4を参照してください)。このオプションは複数回指定できます。詳細は、Oracle Tuxedoのドキュメントのbuildserver(1)に関する項を参照してください。
-o svrname
| 注: | 現在、サポートされているリソース・マネージャには、Oracle_XA*、UDB_XA*、BERKELEY-DB*およびMQSeries_XA_RMI*があります。したがって、rmnameでは、これら4つの文字列のうち1つを接頭辞として使用する必要があります。 |
| 注: | 特に、ARTTSQ*サーバーの場合、OracleでRMのみが提供されているか、DB2 UDBがサポートされています。ARTTSQ*サーバーの構築時にその他のRMが指定されている場合、TSQデータは正しく格納されない可能性があります。ARTTSQ*サーバーをTMS_UDB RMで構築するには、表TS_Q_CONTENTがDB2データベースに存在することを確認してください。この表が存在しない場合は、$KIXDIR/tools/crtstable_UDBを実行すれば作成できます。 |
buildartcics - M - r Oracle_XA - r BERKELEY-DB - o ARTSTRNbuildartcics -r Oracle_XA -o ./ARTSTRN -f "-lkix" -f "-lkixc" -l "-lc -lnsl -ldl -lm"
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