Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchが移行されたシステムのライフサイクル全体で使用されるのに対し、Tuxedo ART Workbenchはプラットフォームの移行プロジェクトの間でのみ使用されます。Tuxedo ART Workbenchは、カタロガ、データ移行ツール、COBOLコンバータ、JCLトランスレータなどの、いくつかのツールで構成されます。
概念
Tuxedo ART Workbenchツールを説明するために、次の用語が使用されます。このドキュメントの他の部分を使用する前に、これらの概念を理解しておくことが重要です。Tuxedo ART Workbenchは、コンポーネントとそのソース・ファイル、およびデータ・ファイルまたはデータベースを、あるプラットフォームから別のプラットフォームへ移行するために使用されます。移行プロセスおよび様々なプラットフォームについては、Oracle Tuxedo Application Runtimeプロセス・ガイドに詳しく説明されています。次に、主要な概念について説明します。
移行するソフトウェア・システムの要素またはその定義。Tuxedo ART Workbenchカタロガおよび一般のTuxedo ART Workbenchは、COBOLプログラム、SQL表またはJCLジョブのような、ソース・ファイルにより定義されたコンポーネントのみを扱います。さらに、ソース・ファイルもコンポーネントとして考えられるので、次のものは区別されます。
解析可能コンポーネントに対するソース・ファイルの解析(構文分析)およびリンク(セマンティック分析)の結果。この構造は、ソース・ファイルのすべての情報を取得し、このファイル内の様々なコンストラクタ間の構文およびセマンティックな関係(構造)を公開します。この構造化された形式は、初期のテキスト形式と比べて、より洗練された分析および変換ツールに適しているため、これがTuxedo ART Workbenchの中心となっています。