この付録では、コマンドライン・インタフェース・ユーティリティのOracle Appliance Manager (OAKCLI)を使用してOracle Database Applianceを管理する方法について説明します。この付録では、次の項目について説明します。
Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンにより、この付録で説明されているコマンドが一部しか使用できないことがあります。ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerとハードウェアでどのOAKCLIコマンドがサポートされているかを確認するには、次のコマンドを入力します: /opt/oracle/oak/bin/oakcli -h
OAKCLIを使用して、コア・キーの構成、パッチの適用、Oracle Database ApplianceのデプロイなどのOracle Database Appliance管理タスクを実行します。OAKCLIでは次のタイプのタスクを実行します。
コア構成キーの適用
Oracle Database Applianceデプロイメント用のネットワークの構成
デプロイメント構成ファイルのコピー
Oracle Database Applianceのデプロイ
Oracle Database Applianceへのディスクの配置
Oracle Database Applianceリポジトリの管理
Oracle Database Appliance診断収集結果の管理
Oracle Database Applianceの更新
OAKCLIリポジトリへのパッケージの解凍
Oracle Database Applianceの検証
使用方法
OAKCLIユーティリティは、次のディレクトリにあります。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli
Oracle Database Applianceでは完了したOAKCLIコマンド実行のログが、次のディレクトリに保管されます。
/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log
OAKCLIヘルプの使用方法
OAKCLIの使用方法を表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli -h
特定のOAKCLIコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command -h
特定のOAKCLIコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command object -h
権限およびセキュリティ
root
ユーザーとしてログインすることでOAKCLIを使用します。root
以外のユーザーでログインしている場合、ストレージ情報を表示できますが、構成を変更できません。
OAKCLIのコマンド構文およびオプション
OAKCLIのコマンド、オブジェクト名およびオプションでは、大/小文字が区別されます。OAKCLIでは次のコマンド構文を使用します。
oakcli command object [parameters]
OAKCLI構文では次のようになります。
command
は、show
、locate
、apply
などの動詞です。
object
(名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcli
が操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。
parameters
は、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。
表D-1 OAKCLIユーティリティのコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。 |
|
仮想マシン・テンプレートをクローニングします。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを構成します。 |
|
デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを作成します。 |
|
Oracle Database Applianceコンポーネントを削除します。 |
|
Oracle Database Applianceをデプロイします。 |
oakcli disable validation storage |
validation storage errorsコマンドのレポートを無効化します。 |
oakcli enable validation storage |
validation storage errorsコマンドのレポートを有効化します。 |
|
仮想マシン・テンプレートをインポートします。 |
|
ディスクを検索します。 |
|
主にOracleサポートと協力して作業する場合に使用するために、診断情報および統計を収集します。 |
|
仮想マシンまたはテンプレートの構成に対して、ネットワークを追加、更新、削除します。 |
|
構成設定を監査します。 |
|
各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。 |
|
仮想マシンのGUI VMコンソールを開きます。 |
|
仮想マシンまたはODA_BASEドメインを起動します。 |
|
仮想マシンまたはODA_BASEドメインを停止します。 |
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ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。 |
|
指定されたパッケージをOAKCLIリポジトリへ解凍します。 |
|
Oracle Database Applianceを更新します。 |
|
Oracle Database Applianceを検証します。 |
oakcli
apply
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。
次の構文を使用します。core_config_key_file
は、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。
oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]
oakcli apply
コマンドは、root
としてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。
oakcli apply
コマンドを実行すると、Oracle Database Applianceは両方のノードを再起動します。
構成キー・ファイル/tmp/set8cores.conf
を使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。
oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf ...................done INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully INFO: .................................... INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'
oakcli
clone
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをクローニングします。
oakcli clone
コマンドでは次の構文を使用します。
oakcli clone vmvm_name
-vmtemplatetemplate_name
-reporepo_name
[-node 0|1]
表D-3 oakcli cloneコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
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|
|
|
|
|
ノード0の共有リポジトリから仮想マシンをクローニングするには値0を、ノード1の共有リポジトリから仮想マシンをクローニングするには値1を使用します。 -nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があり、非共有リポジトリに対しては無効です。 |
myol15u_test
という名前の仮想マシン・イメージを、ノード0のリポジトリ内に格納されているmyol15u
という名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。
oakcli clone vm myol15u_test -vmtemplate myol5u -repo odarepo1
ノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1
という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_test
という名前の仮想マシン・イメージを作成します。
oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0
oakcli
configure
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを構成します。
表D-4 oakcli configureコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
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Oracle Database Appliance用にOracle Auto Service Requestを構成します。 |
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CPUプールを構成します。 |
|
初期ネットワーク情報を構成します。 |
|
ODA_BASEドメイン用にCPUコア数、メモリー割当て、仮想ローカル・エリア・ネットワークを構成します。 |
|
仮想マシンを構成します。 |
|
仮想マシン・テンプレートを構成します。 |
oakcli configure asr
コマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。
oakcli
configure
asr
コマンドは、Oracle ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。
実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)
プロキシ・サーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード
ASRユーザーIDおよびパスワード
ASRマネージャのIPおよびポート
このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードにCPUプールを構成します。
oakcli
configure firstnet
コマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。
次のコマンドでは、次に示すように対話型スクリプトを使用して新規Oracle Database Applianceで初期ネットワークを作成します。
oakcli configure firstnet Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0 Configure DHCP on bond0?(yes/no):no INFO: Static configuration selected Enter the IP address to configure:192.0.2.18 Enter the netmask address to configure:255.255.252.0 Enter the gateway address to configure:192.0.2.1 Plumbing the IPs now Restarting the network :::::::::::::::::
注意: oakcli configure firstnet コマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。 |
oakcli
configure oda_base
コマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードできるようにするOracle Database Applianceの初期ネットワークに対して、ODA_BASEドメインに割り当てられたCPUコア数の変更、仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除を実行します。
ODA_BASEドメインに割り当てられたCPUコア数の変更
ODA_BASEに割り当てられたメモリー容量の変更
ODA_BASEドメインへの仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加
ODA_BASEドメインからの仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除
ODA_BASEのCPUコア数を6から8に変更するには、次のコマンドを入力します。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli configure oda_base Core Licensing Options: 1. 2 CPU Cores 2. 4 CPU Cores 3. 6 CPU Cores 4. 8 CPU Cores 5. 10 CPU Cores 6. 12 CPU Cores Current CPU Cores :6 Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4 ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default 32] : INFO: Using default memory size i.e. 32 GB Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n] INFO: Node 0:Configured oda base pool INFO: Node 1:Configured oda base pool INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0 INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1
oakcli configure vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false]
表D-6 oakcli configure vmコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
仮想マシンに割り当てられる名前。 |
|
仮想マシンに割り当てられるノード数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
|
|
仮想マシンが使用できるCPUの最大数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
|
|
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
|
仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
|
仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
|
仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
|
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
|
仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
|
仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
|
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
|
仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
|
仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。 |
|
仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。 |
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仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。 |
|
指定したCPUプールを仮想マシンに割り当てます。 |
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仮想マシンの起動を試行する、ノード0または1を定義します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。 |
|
|
すべてのパラメータ(name
を除く)は、オプションです。
コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。
関連項目: 前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01 でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してくださいたとえば、-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
oakcli configure vmtemplate
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
表D-7 oakcli configure vmtemplateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
仮想マシン・テンプレートに割り当てられた名前。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。
|
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。
|
|
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
|
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
|
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。 |
すべてのパラメータ(name
を除く)は、オプションです。
コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。
関連項目: 前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01 でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してくださいたとえば、-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。
仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)
仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)
仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)
仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)
仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)
仮想マシンへのアクセスに使用されるネットワーク(network)
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)
oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb -vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G -network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX
oakcli
copy
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。
oakcli
copy
コマンドを次のように実行します。absolute_conf_file
は既存の構成ファイルのフル・パス名です。
oakcli copy -conf absolute_conf_file
[-h]
oakcli
create
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを作成します。
表D-9 oakcli createコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
新規CPUプールを作成します。 |
|
新規データベースを作成します。 |
|
新規データベース・ホームを作成します。 |
oakcli create db_config_params |
データベース構成ファイルを作成します。 |
|
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。 |
|
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。 |
このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。
oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。
表D-11 oakcli create databaseコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
(オプション)versionは、インストールするバージョンです。デフォルトでは、最新のバージョンが使用されます。 |
|
(オプション) |
-oh
パラメータおよび-version
パラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。
Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。
データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。
特定のバージョンのDBクローン・ファイルをダウンロードして解凍する前にオプション-version
version
を使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。
次のコマンドでは、sales1というデータベースがOraDb11203_home2
に作成されます。
oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2
次のコマンドを実行すると、sales2という名前のデータベースがsalesdbtemplated
.dbconf
ファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。また、Oracleホームも新規作成されます。
oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate
oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。
oakcli create db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconf
に作成されて、デフォルト拡張子の.dbconf
が付きます。
oakcli create repo
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。
oakcli create repo repo_name -dg data|reco -size size_in_gigabytes -h
repo_name
は、共有リポジトリに割り当てられる名前で、パラメータについては、次の表(表D-15)に記載されています。
oakcli create vlan
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。
oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 -h
vlan_name
は、VLANに割り当てられる名前です。パラメータは、次の表(表D-15)を参照してください。
oakcli
delete
コマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。
表D-16 oakcli deleteコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
既存のCPUプールを削除します。 |
|
既存のデータベースを削除します。 |
|
既存のデータベース・ホームを削除します。 |
oakcli delete db_config_params |
データベース構成ファイルを削除します。 |
|
既存の共有リポジトリを削除します。 |
|
既存の仮想マシンを削除します。 |
|
既存の仮想マシンを削除します。 |
既存のVMテンプレートを削除します。 |
oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。
oakcli delete db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。
oakcli
deploy
コマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。
oakcli
import vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate
コマンドでは次の構文を使用します。
oakcli import vmtemplatevmtemplatename
-filesimage_files
| -assemblyassembly_file
-reporepo_name
[- node 0 | 1 ]
表D-24 oakcli import vmtemplateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
-assembly |
|
|
|
|
|
|
|
このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-files
または-assembly
の一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。
このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。これらのテンプレート名には、vmtemplatename1
、vmtemplatename2
、vmtemplatename3
などと順序番号が続く、vmtemplate
vmtemplatename
句で指定された名前が含まれます。
共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-node
オプションを指定します。非共有リポジトリへのインポートに-node
オプションを使用すると、コマンドは失敗します。
次のコマンドでは、必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz
)がDom 0の/OVS
ディレクトリからodarepo1
リポジトリにインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
次のコマンドでは、URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートがインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートが、ノード1のrepo4という名前の共有リポジトリにインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1
oakcli
locate
コマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。
oakcli
manage
diagcollect
コマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。
oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] | --adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ] [excl comp1,comp2,...] [--clean]
表D-26 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニター(OS)を除くすべての診断情報の収集。これがデフォルトのオプションです。 |
|
Oracle Clusterware診断情報の収集。 |
|
Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。 |
|
コア・ファイルとOracle Clusterware診断データとのパッケージ化。 |
|
スクリプト |
|
ADRの診断情報の収集。 |
|
指定された日付からアーカイブを収集します。日付を |
|
|
|
|
|
クラスタ状態モニター(OS)・データの収集。 |
|
指定された時刻からクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻を
|
|
指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、OAKCLIは指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。 |
|
指定されたコンポーネント・ログを除外します。有効なコンポーネントは |
|
このコマンドで集められた診断関連情報を削除しました。 |
oakcli
modify
コマンドでは、仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートに対してネットワークの割当てまたは削除を実行するか、あるいは初回起動時のインストール構成に関するメッセージを仮想マシンに送信します。
次のoakcli
modify
コマンド構文を使用します。name
は、変更する仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートの名前です。
oakcli modify vm | vmtemplatename
-addnetworknetwork
| -deletenetworknetwork
| -s [-h]
name
は、変更する仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートの名前で、パラメータについては、次の表D-27を参照してください。
oakcli
odacheck
コマンドを使用して、構成設定を監査します。
表D-28 oakcli odachkコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。 |
|
推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。 |
|
コマンドの使用方法を表示します。 |
|
バージョンを表示します。 |
|
パッチ・チェックのみを実行します。 |
|
最大可用性スコアカードのチェックを除外します。 |
|
アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post)についてチェックを実行します。 |
|
オフラインでコマンドを実行します。 |
|
その後にv、V、VerboseまたはVERBOSEを指定すると、画面出力に合格したチェックも表示されます。デフォルトの画面出力には、不合格のみが表示されます。 |
|
高可用性ベスト・プラクティス・チェックを含めます。 |
|
Oracleサポートと協力して作業する場合にのみ使用します。 |
|
listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。 |
|
ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。 |
|
|
|
HTMLレポートの場合、合格したチェックを含めません。 |
|
|
- |
|
oakcli
show
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。コマンドの実行対象となるノードに関する情報が表示されます。ヘルプ・オプション(oakcli show -h
)を使用して、現在のノードで利用可能なコンポーネントの一覧を表示します。
表D-29 oakcli showコマンド・サマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Auto Service Request構成の表示 |
|
冷却装置のステータスを表示します。 |
|
ディスク・コントローラに関する情報を表示します。 |
|
コア・デプロイメントに関する情報を表示します。 |
|
コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。 |
|
データベースに関する情報を表示します。 |
|
データベース・ホームに関する情報を表示します。 |
|
構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。 |
|
共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。 |
|
Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します。 |
|
現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。 |
|
エクスパンダに関する情報を表示します。 |
|
ストレージ・エンクロージャに関する情報を表示します。 |
|
メモリー・サブシステムに関する情報を表示します。 |
|
ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。 |
|
電源装置サブシステムのステータスを表示します。 |
|
プロセッサ(CPU)情報を表示します。 |
|
仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。 |
|
サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。 |
|
ストレージに関する情報を表示します。 |
oakcli show validation storage |
validation storage errorコマンドのレポートのステータス(有効化または無効化)を表示します。 |
oakcli show validation storage errors |
ハード・ストレージのエラーを表示します。 |
oakcli show validation storage failures |
ソフト・ストレージのエラーを表示します。 |
|
ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。 |
仮想ローカル・エリア・ネットワークのバージョン情報を表示します。 |
|
仮想マシンのバージョン情報を表示します。 |
|
|
仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。 |
このコマンドを使用して、ご使用のOracle Auto Service Requestの構成の詳細を表示します。
次のコマンドでは、コマンドの実行対象となるノードの冷却装置情報が表示されます。
oakcli show cooling NAME HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED Fan_0 OK - FM0 30 % 6300 RPM Fan_1 OK - FM0 19 % 3800 RPM Fan_10 OK - FM2 34 % 6600 RPM Fan_11 OK - FM2 23 % 4100 RPM Fan_12 OK - FM3 32 % 6300 RPM Fan_13 OK - FM3 22 % 3900 RPM Fan_14 OK - FM3 24 % 4700 RPM Fan_15 OK - FM3 14 % 2500 RPM Fan_2 OK - FM0 29 % 6400 RPM Fan_3 OK - FM0 18 % 3700 RPM Fan_4 OK - FM1 32 % 6400 RPM Fan_5 OK - FM1 20 % 3700 RPM Fan_6 OK - FM1 33 % 6400 RPM Fan_7 OK - FM1 22 % 3800 RPM Fan_8 OK - FM2 33 % 6400 RPM Fan_9 OK - FM2 22 % 3900 RPM
このコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。
oakcli
show
core_config_key
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。
oakcli
show
cpupool
コマンドを使用して、コア割当てと仮想マシンとのマッピングを表示します。
ノード0のコア・マッピング情報を表示します。
oakcli show cpupool -node 0 Pool Cpu List VM List default-unpinned-pool [14, 15, 16, 17, ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 18, 19, 20, 21, 'vm_very_long_name_sample1_odarepo1', 22, 23] 'win_vm1'] twocpu [12, 13] ['vm1_odarepo1'] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 10 ['oakDom1'] , 11]
このコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。
このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。
このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconf
ディレクトリにある、拡張子.dbconf
の付いたファイルを探します。
oakcli
show
diskgroup
コマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。
oakcli
show
expander
コマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。
oakcli
show
enclosure
コマンドを使用して、コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。
コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。
oakcli show enclosure NAME SUBSYSTEM STATUS METRIC E0_FAN0 Cooling OK 3000 rpm E0_FAN1 Cooling OK 3220 rpm E0_FAN2 Cooling OK 3520 rpm E0_FAN3 Cooling OK 3070 rpm E0_IOM0 Encl_Electronics OK - E0_IOM1 Encl_Electronics OK - E0_PSU0 Power_Supply OK - E0_PSU1 Power_Supply OK - E0_TEMP0 Amb_Temp OK 25 C E0_TEMP1 Midplane_Temp OK 32 C E0_TEMP2 PCM0_Inlet_Temp OK 34 C E0_TEMP3 PCM0_Hotspot_Temp OK 44 C E0_TEMP4 PCM1_Inlet_Temp OK 31 C E0_TEMP5 PCM1_Hotspot_Temp OK 42 C E0_TEMP6 IOM0_Temp OK 42 C E0_TEMP7 IOM1_Temp OK 50 C
コマンドの実行対象となるノードのメモリー情報が表示されます。
oakcli show memory NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. LOCATION MANUFACTURER MEMORY_SIZE CURR_CLK_SPEED ECC_Errors DIMM_0 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963AC P0/D0 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_1 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65B85 P0/D1 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_10 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963B2 P1/D2 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_11 OK - 001-0003-01 00CE02124634F6565B P1/D3 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_12 OK - 001-0003-01 00CE02124634F6598B P1/D4 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_13 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963B4 P1/D5 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_14 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65956 P1/D6 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_15 OK - 001-0003-01 00CE02124685D96348 P1/D7 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_2 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963B1 P0/D2 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_3 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65B6E P0/D3 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_4 OK - 001-0003-01 00CE02124634F65C65 P0/D4 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_5 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963AB P0/D5 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_6 OK - 001-0003-01 00CE02124634F6598E P0/D6 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_7 OK - 001-0003-01 00CE02124685D9659E P0/D7 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_8 OK - 001-0003-01 00CE02124685D963A3 P1/D0 Samsung 16 GB 1600 MHz 0 DIMM_9 OK - 001-0003-01 00CE02124634F656F7 P1/D1 Samsung 16 GB 1600 MHz 0
コマンドの実行対象となるノードのネットワーク情報が表示されます。
oakcli show network NAME HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION PART_NO MANUFACTURER MAC_ADDRESS LINK_DETECTED DIE_TEMP Ethernet_NIC_0 OK - NET0 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:08 yes (eth0) 61.000 degree C Ethernet_NIC_1 OK - NET1 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:09 yes (eth1) 61.000 degree C Ethernet_NIC_2 OK - NET2 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:0a yes (eth4) 53.750 degree C Ethernet_NIC_3 OK - NET3 X540 INTEL 00:10:e0:23:f1:0b yes (eth5) 53.750 degree C Ethernet_NIC_4 - - NET4 82599EB INTEL 00:1B:21:B6:09:F1 yes (eth3) - Ethernet_NIC_5 - - NET5 82599EB INTEL 00:1B:21:B6:09:F0 yes (eth2) -
コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。
oakcli show power NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP EXHAUST_TEMP Power_Supply_0 OK - 7047410 476856F+1242CE0020 PS0 Present 113 watts 33.250 degree C 36.688 degree C Power_Supply_1 OK - 7047410 476856F+1242CE004J PS1 Present 89 watts 37.000 degree C 39.438 degree C
コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。
oakcli show processor NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION MODEL MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES CPU_0 OK - 060D P0 (CPU 0) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690 2.900 GHZ 8 8 CPU_1 OK - 060D P1 (CPU 1) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690 2.900 GHZ 8 8
oakcli
show
repo
コマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定しません。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。
oakcli show repo NAME REPOTYPE NODENUM odarepo1 local 0 odarepo2 local 1 repo1 shared 0 repo1 shared 1
ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。
oakcli show repo repo1 -node 1 Resource: repo1_1 AutoStart : restore DG : DATA Device : /dev/asm/repo1-286 ExpectedState : Online MountPoint : /u01/app/repo1 Name : repo1_0 Node : all RepoType : shared Size : 102400 State : Online
コマンドの実行対象となるノードのサーバー情報が表示されます。
oakcli show server Power State : On Open Problems : 1 Model : SUN FIRE X4170 M3 Type : Rack Mount Part Number : 31324979+1+1 Serial Number : 1250FML046 Primary OS : Not Available ILOM Address : 10.210.57.26 ILOM MAC Address : 00:10:E0:23:F1:0C Description : Oracle Database Appliance X3-2 AK00050333 Locator Light : Off Actual Power Consumption : 268 watts Ambient Temperature : 22.000 degree C Open Problems Report :Open Problem 1 Problem time : Tue Apr 2 06:10:37 2013 Problem subsystem : System Problem location : /SYS (Host System) Problem description : An error has occurred in which no automated diagnosis is available to identify faulty component. (Probability: 100, UUID: a72b4e35-140d-c86d-b87b-daf3eb43f5c7, Part Number: 31324979+1+1, Serial Number: 1250FML046, Reference Document: http://www.sun.com/msg/SPX86-8003-JP)
oakcli
show
storage
コマンドを使用して、ストレージ・ハードウェアに関する情報を表示します。
oakcli
show
validation storage
コマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。
oakcli
show
validation storage errors
コマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。
oakcli
show
validation storage failures
コマンドを使用して、ソフト・ストレージのエラーを表示します。典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。
oakcli
show
version
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。
oakcli
show
vlan
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワークに関する情報を表示します。
oakcli
show
vm
コマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。
すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータスおよびリポジトリ名を表示します。
oakcli show vm
NAME MEMORY VCPU STATE REPOSITORY sample5_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 sample6_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo2 test1_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 test2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 vm1_odarepo1 4096 4 ONLINE odarepo1 vm2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 win_vm1 1500 1 ONLINE odarepo1
次のコマンドは、vm1_odarepo1仮想マシンの情報を表示します。
oakcli show vm vm1_odarepo1 Resource: vm1_odarepo1 AutoStart : restore CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo 1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM ExpectedState : offline Keyboard : en-us MaxMemory : 3000 MaxVcpu : 4 Memory : 4096 Mouse : OS_DEFAULT Name : vm1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 PrivateIP : None ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 State : Online TemplateName : otml_sample1_odarepo1 Vcpu : 4 cpupool : twocpu vncport : 0
oakcli
show
vm template
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。
次のコマンドは、sample1_odarepo1仮想テンプレートの情報を表示します。
oakcli show vmtemplate sample_odarepo1 Resource: sample1_odarepo1 CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o darepo1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM Keyboard : en-us MaxMemory : 2048 MaxVcpu : 2 Memory : 2048 Mouse : OS_DEFAULT Name : sample1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 Vcpu : 2
oakcli stop
コマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。
表D-40 oakcli stopコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
vm |
|
|
(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。 |
repo |
|
-node |
|
|
ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。 |
oakcli
stordiag
コマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。
oakcli
stordiag
resource_name
-h
resource_nameは、次の形式を使用してストレージを識別します。
[e[0..1]_p]d_[0..23]
e0
はストレージ・シェルフ、e1
はストレージ拡張シェルフです。最後の番号でストレージ・ユニットを識別します。-hを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプ・テキストが表示されます。
oakcli
test asr
コマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、トラップを設定します。Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。
oakcli
update
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。
oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]
表D-41 oakcli updateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
インストールするパッチ更新を指定します。 |
|
パッチ適用対象のインフラストラクチャ(ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなど)を指定します。これがデフォルトのオプションです。 |
|
パッチ適用対象のGrid Infrastructureを指定します。 |
--database |
パッチ適用対象のデータベース・ホームを指定します。 |
--noreboot |
パッチ適用後にノードが再起動しません。 |
--clean |
ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。 |
--verify |
ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。 |
oakcli
validate
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態を検証します。
次のoakcli
validate
構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。
oakcli validate oakcli validate [-V | -l | -h] oakcli validate [-foutput_file_name
] [-a | -d | -cchecklist
]
表D-42 oakcli validateコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
-f |
出力内容は、画面(stdout)ではなく指定ファイルに送信されます。 |
-a |
すべてのチェックを実行します。 |
-d |
デフォルトのチェックのみを実行します。 |
-c |
|
-l |
チェックおよびその説明を一覧表示します。 |
-V |
バージョンを表示します。 |
oakcli validate
で使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。
oakcli validate -l Checkname -- Description ========= =========== *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data readings *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information DiskCalibration -- Check disk performance with orion *NetworkComponents -- Validate public and private network components *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor data readings * -- These checks are also performed as part of default checks
注意: NetworkComponents 妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。 |
次の構文を入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。
oakcli validate -c storagetopology
次の構文を入力して、ASR構成を検証します。
oakcli validate -c asr INFO: oak Asr information and Validations RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17 RESULT: ASR Manager port:1162 SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17 RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162 SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17 RESULT: notification trap configured to port:1162 SUCCESS: Asr notification trap set correctly INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------ 10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER 10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status. SUCCESS: asr log level is already set to Fine. RESULT: Registered with ASR backend. RESULT: test connection successfully completed. RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17 RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state SUCCESS: ASR diag successfully completed