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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.9 for Linux x86-64
B69545-10
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D Oracle Appliance Manager (OAKCLI)リファレンス

この付録では、コマンドライン・インタフェース・ユーティリティのOracle Appliance Manager (OAKCLI)を使用してOracle Database Applianceを管理する方法について説明します。この付録では、次の項目について説明します。

Oracle Appliance Manager (OAKCLI)について

Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンにより、この付録で説明されているコマンドが一部しか使用できないことがあります。ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerとハードウェアでどのOAKCLIコマンドがサポートされているかを確認するには、次のコマンドを入力します: /opt/oracle/oak/bin/oakcli -h

この項には次のOAKCLIのトピックが含まれます。

Oracle Appliance Manager (OAKCLI)の概要

OAKCLIを使用して、コア・キーの構成、パッチの適用、Oracle Database ApplianceのデプロイなどのOracle Database Appliance管理タスクを実行します。OAKCLIでは次のタイプのタスクを実行します。

  • コア構成キーの適用

  • Oracle Database Applianceデプロイメント用のネットワークの構成

  • デプロイメント構成ファイルのコピー

  • Oracle Database Applianceのデプロイ

  • Oracle Database Applianceへのディスクの配置

  • Oracle Database Applianceリポジトリの管理

  • Oracle Database Appliance診断収集結果の管理

  • Oracle Database Applianceの更新

  • OAKCLIリポジトリへのパッケージの解凍

  • Oracle Database Applianceの検証

OAKCLIの使用上の注意

使用方法

OAKCLIユーティリティは、次のディレクトリにあります。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli 

Oracle Database Applianceでは完了したOAKCLIコマンド実行のログが、次のディレクトリに保管されます。

/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log

OAKCLIヘルプの使用方法

OAKCLIの使用方法を表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli -h

特定のOAKCLIコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command -h

特定のOAKCLIコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command object -h

権限およびセキュリティ

rootユーザーとしてログインすることでOAKCLIを使用します。root以外のユーザーでログインしている場合、ストレージ情報を表示できますが、構成を変更できません。

OAKCLIコマンド・リファレンス

OAKCLIのコマンド構文およびオプション

OAKCLIのコマンド、オブジェクト名およびオプションでは、大/小文字が区別されます。OAKCLIでは次のコマンド構文を使用します。

oakcli command object [parameters]

OAKCLI構文では次のようになります。

  • commandは、showlocateapplyなどの動詞です。

  • object (名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcliが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。

  • parametersは、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。

表D-1 OAKCLIユーティリティのコマンド

コマンド 説明

oakcli apply


Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

oakcli clone


仮想マシン・テンプレートをクローニングします。

oakcli configure


Oracle Database Applianceコンポーネントを構成します。

oakcli copy


デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

oakcli create


Oracle Database Applianceコンポーネントを作成します。

oakcli delete


Oracle Database Applianceコンポーネントを削除します。

oakcli deploy


Oracle Database Applianceをデプロイします。

oakcli disable validation storage


validation storage errorsコマンドのレポートを無効化します。

oakcli enable validation storage


validation storage errorsコマンドのレポートを有効化します。

oakcli import vmtemplate


仮想マシン・テンプレートをインポートします。

oakcli locate


ディスクを検索します。

oakcli manage diagcollect


主にOracleサポートと協力して作業する場合に使用するために、診断情報および統計を収集します。

oakcli modify


仮想マシンまたはテンプレートの構成に対して、ネットワークを追加、更新、削除します。

oakcli odachk


構成設定を監査します。

oakcli show


各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。

oakcli show vmconsole


仮想マシンのGUI VMコンソールを開きます。

oakcli start


仮想マシンまたはODA_BASEドメインを起動します。

oakcli stop


仮想マシンまたはODA_BASEドメインを停止します。

oakcli stordiag


ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。



oakcli unpack


指定されたパッケージをOAKCLIリポジトリへ解凍します。

oakcli update


Oracle Database Applianceを更新します。

oakcli validate


Oracle Database Applianceを検証します。


oakcli apply

oakcli applyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

構文

次の構文を使用します。core_config_key_fileは、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。

oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]

パラメータ

表D-2 oakcli applyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

ヘルプを表示します。

core_config_key_file

構成キー・ファイルのフルパスおよび名前。


使用上の注意

  • oakcli applyコマンドは、rootとしてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。

  • oakcli applyコマンドを実行すると、Oracle Database Applianceは両方のノードを再起動します。

例1   新規構成キー・ファイルによるコア容量の構成:

構成キー・ファイル/tmp/set8cores.confを使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。

oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf
...................done
INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully
INFO: ....................................

INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21'
INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

oakcli clone

oakcli cloneコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをクローニングします。

構文

oakcli cloneコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -repo repo_name [-node 0|1]

パラメータ

表D-3 oakcli cloneコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

vm_nameは、仮想マシン名です。

-vmtemplate vmtemplate_name

vmtemplate_nameは、クローニングするテンプレートの名前です。

-repo repo_name

repo_nameは、クローニングするテンプレートが含まれているリポジトリの名前です。

-node 0 | 1

ノード0の共有リポジトリから仮想マシンをクローニングするには値0を、ノード1の共有リポジトリから仮想マシンをクローニングするには値1を使用します。

-nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があり、非共有リポジトリに対しては無効です。


例1   仮想マシン・イメージの作成

myol15u_testという名前の仮想マシン・イメージを、ノード0のリポジトリ内に格納されているmyol15uという名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。

oakcli clone vm myol15u_test -vmtemplate myol5u -repo odarepo1
例2   共有リポジトリでの仮想マシン・イメージの作成

ノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_testという名前の仮想マシン・イメージを作成します。

oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0

oakcli configure

oakcli configureコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを構成します。

表D-4 oakcli configureコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli configure asr


Oracle Database Appliance用にOracle Auto Service Requestを構成します。

oakcli configure cpupool


CPUプールを構成します。

oakcli configure firstnet


初期ネットワーク情報を構成します。

oakcli configure oda_base


ODA_BASEドメイン用にCPUコア数、メモリー割当て、仮想ローカル・エリア・ネットワークを構成します。

oakcli configure vm


仮想マシンを構成します。

oakcli configure vmtemplate


仮想マシン・テンプレートを構成します。


oakcli configure asr

oakcli configure asrコマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。

構文
oakcli configure asr [-h]

ここで、-hを指定すると、コマンドのオンライン・ヘルプが表示されます。

使用上の注意

  • oakcli configure asrコマンドは、Oracle ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。

    • 実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)

    • プロキシ・サーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード

    • ASRユーザーIDおよびパスワード

    • ASRマネージャのIPおよびポート

oakcli configure cpupool

このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードにCPUプールを構成します。

構文
oakcli configure cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ

表D-5 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   2つのコアのCPUプールの構成:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1に2つのコアを含むCPUプールを構成します。

oakcli configure cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。

構文
oakcli configure firstnet

例1   ベア・メタルOracle Database Applianceでの初期ネットワークの構成

次のコマンドでは、次に示すように対話型スクリプトを使用して新規Oracle Database Applianceで初期ネットワークを作成します。

oakcli configure firstnet
Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
       INFO: Static configuration selected
       Enter the IP address to configure:192.0.2.18
       Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
       Enter the gateway address to configure:192.0.2.1
Plumbing the IPs now
Restarting the network
:::::::::::::::::

注意:

oakcli configure firstnetコマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。

oakcli configure oda_base

oakcli configure oda_baseコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードできるようにするOracle Database Applianceの初期ネットワークに対して、ODA_BASEドメインに割り当てられたCPUコア数の変更、仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除を実行します。

  • ODA_BASEドメインに割り当てられたCPUコア数の変更

  • ODA_BASEに割り当てられたメモリー容量の変更

  • ODA_BASEドメインへの仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加

  • ODA_BASEドメインからの仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除

構文
oakcli configure oda_base

例1   ODA_BASEのCPUコア数の変更

ODA_BASEのCPUコア数を6から8に変更するには、次のコマンドを入力します。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli configure oda_base
Core Licensing Options:
        1. 2 CPU Cores
        2. 4 CPU Cores
        3. 6 CPU Cores
        4. 8 CPU Cores
        5. 10 CPU Cores
        6. 12 CPU Cores
        Current CPU Cores       :6
        Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4
        ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default
32]     :
INFO: Using default memory size i.e. 32 GB
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n]
INFO: Node 0:Configured oda base pool
INFO: Node 1:Configured oda base pool
INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory
INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus
INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0
INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory
INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus
INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1

oakcli configure vm

oakcli configure vmコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。

構文
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority 
-cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse 
mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption
bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false]
パラメータ

表D-6 oakcli configure vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシンに割り当てられる名前。

-vcpu cpucount

仮想マシンに割り当てられるノード数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-maxvcpu maxcpu

仮想マシンが使用できるCPUの最大数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。

-maxmemory max_memsize

仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。

-os sys

仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。

-keyboard lang

仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。

-mouse mouse_type

仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-autostart astart

仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。

-disk disks

仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。

-bootoption bootstrap

仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。

-cpupool pool

指定したCPUプールを仮想マシンに割り当てます。

-prefnode 0|1

仮想マシンの起動を試行する、ノード0または1を定義します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。

-failover true|false

-prefnodeパラメータで定義したノード以外のノードで、仮想マシンの起動または再起動を許可(キーワードtrueを使用)または禁止(キーワードfalseを使用)します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。


使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。


関連項目:

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してくださいたとえば、-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

例1   仮想マシンの数と仮想メモリー・サイズの変更

次のコマンドを入力して、sample_odarep01という名前の仮想マシンの仮想CPUの数を3に、仮想メモリー・サイズを4GBに変更します。

oakcli configure vm sample_odarep01 -vcpu 3 -memory 4196 

oakcli configure vmtemplate

oakcli configure vmtemplateコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。

構文
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio
 priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard
 lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
パラメータ

表D-7 oakcli configure vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシン・テンプレートに割り当てられた名前。

-vcpu cpucount

テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-maxvcpu maxcpu

テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)。

-maxmemory max_memsize

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。

-os sys

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。

-keyboard lang

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。

-mouse mouse_type

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-disk disks

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。


使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。


関連項目:

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してくださいたとえば、-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

例1   仮想マシン・テンプレートの構成

myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)

  • 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)

  • 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)

  • 仮想マシンへのアクセスに使用されるネットワーク(network)

  • 仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)

oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb
-vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G
-network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX

oakcli copy

oakcli copyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

構文

oakcli copyコマンドを次のように実行します。absolute_conf_fileは既存の構成ファイルのフル・パス名です。

oakcli copy -conf absolute_conf_file [-h]

パラメータ

表D-8 oakcli copyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf absolute_conf_file

構成ファイルのフル・パス名を指定します。

-h

(オプション)ヘルプを表示します。


例1   構成ファイルのコピーの用意

以前に構成ファイルを作成し、このファイルをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。たとえば、ファイルmyserver1.conf/tmpにコピーした場合は、次のコマンドを入力します。

oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf

oakcli create

oakcli createコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでコンポーネントを作成します。

表D-9 oakcli createコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli create cpupool


新規CPUプールを作成します。

oakcli create database


新規データベースを作成します。

oakcli create dbhome


新規データベース・ホームを作成します。

oakcli create db_config_params


データベース構成ファイルを作成します。

oakcli create repo


Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。

oakcli create vlan


Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。


oakcli create cpupool

このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。

構文
oakcli create cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ

表D-10 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   2つのコアのCPUプールの作成:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1で2つのCPUを含むCPUプールを作成します。

oakcli create cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli create database

oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。

構文

oakcli create database -db db_name [-oh home | -version version] [-params params_file]

パラメータ

表D-11 oakcli create databaseコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db db_name

db_nameは、作成するデータベースの名前です。

-oh home

homeは、データベースの作成時に使用する既存のOracleホームの名前です。デフォルトでは、新規のデータベース・ホームが作成されます。

-version version

(オプション)versionは、インストールするバージョンです。デフォルトでは、最新のバージョンが使用されます。

-params params_file

(オプション) params_fileは、構成ファイルです。デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。


使用上の注意
  • -ohパラメータおよび-versionパラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。

  • Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。

  • データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。

  • 特定のバージョンのDBクローン・ファイルをダウンロードして解凍する前にオプション-version versionを使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。

例1   既存のOracleホームでの新規データベースの作成

次のコマンドでは、sales1というデータベースがOraDb11203_home2に作成されます。

oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2
例2   テンプレートからの新規データベースの作成

次のコマンドを実行すると、sales2という名前のデータベースがsalesdbtemplated.dbconfファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。また、Oracleホームも新規作成されます。

oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate

oakcli create dbhome

oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。

構文

oakcli create dbhome [-version version] [-h]

パラメータ

表D-12 oakcli create dbhomeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-version version

(オプション) versionは、インストールするバージョンです。指定しないと、Oracle Database Applianceでは最新の使用可能なバージョンを使用します。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   バージョン11.2.0.2の新規データベース・ホームの作成

次のコマンドでは、バージョン11.2.0.2を使用してsales1というデータベースが作成されます。

oakcli create dbhome -version 11.2.0.2

oakcli create db_config_params

oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconfに作成されて、デフォルト拡張子の.dbconfが付きます。

構文
oakcli create db_config_params -conf filename -h
パラメータ

表D-13 oakcli create db_config_paramsコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

filenameは、構成ファイルに付ける名前(パス名なし)です。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   新規にデータベース構成ファイルを作成

次のコマンドによって、データベース・パラメータ・ファイル/opt/oracle/oak/install/dbconf/newconf.dbconfを作成します。

oakcli create db_config_params -conf newconf

oakcli create repo

oakcli create repoコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。

構文
oakcli create repo repo_name -dg data|reco -size size_in_gigabytes -h

repo_nameは、共有リポジトリに割り当てられる名前で、パラメータについては、次の表(表D-15)に記載されています。

パラメータ

表D-14 oakcli create repoコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-dg data | recotag_id

共有リポジトリが格納されるASMディスク・グループ、data (DATA+ディスク・グループの場合)またはreco (RECO+ディスク・グループの場合)。

-size size_in_gigabytes

size_in_gigabytesは、共有リポジトリに割り当てられるストレージのGB数です。

-node 0 | 1

VLANが作成されるノード(1または2)です。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   新規共有リポジトリの作成

次のコマンドでは、DATA+ディスク・グループにrepoprod1という名前の25GBの共有リポジトリが作成されます。

oakcli create repo repoprod1 -dg data -size 25

oakcli create vlan

oakcli create vlanコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。

構文
oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 -h

vlan_nameは、VLANに割り当てられる名前です。パラメータは、次の表(表D-15)を参照してください。

パラメータ

表D-15 oakcli create vlanコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-vlanid tag_id

tag_idは、パケット・ルーティングに使用される、2から4096 (境界値を含む)のタグ番号です。ノードのVLANを一意に識別します。両方のノードで同じタグ番号を使用できます。

-if interface_name

interface_nameは、VLANネットワークが作成されるインタフェースの名前です。

-node 0 | 1

VLANが作成されるノード(1または2)です。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   新規仮想ローカル・エリア・ネットワークの作成

次のコマンドでは、bond1インタフェースと番号10のタグを使用して、ノード1でsample10という名前のVLANが作成されます。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 1
例2   第2ノードでの仮想ローカル・エリア・ネットワークの複製

次のコマンドでは、node0で例1と同じ(sample10という名前の) VLANが作成されます。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 0

oakcli delete

oakcli deleteコマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。

表D-16 oakcli deleteコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli delete cpupool


既存のCPUプールを削除します。

oakcli delete database


既存のデータベースを削除します。

oakcli delete dbhome


既存のデータベース・ホームを削除します。

oakcli delete db_config_params


データベース構成ファイルを削除します。

oakcli delete repo


既存の共有リポジトリを削除します。

oakcli delete vlan


既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vm


既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vmtemplate

既存のVMテンプレートを削除します。


oakcli delete cpupool

このコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。

構文
oakcli delete cpupool poolname -node nodenum [-h]
パラメータ

表D-17 oakcli configure cpupoolコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

poolname

削除するCPUプールの名前を指定します。

-node nodenum

CPUプールが削除されるノード(0または1)を定義します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   CPUプールの削除:

twonodeという名前のCPUプールをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1から削除します。

oakcli delete cpupool twonode -node 1

oakcli delete database

oakcli delete databaseコマンドを使用して、データベースをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete database -db db_name [-h]

このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。

例1   データベースの削除

次のコマンドでは、sales1という名前のデータベースが削除されます。

oakcli delete database -db sales2

oakcli delete dbhome

oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete dbhome -oh oracle_home [-h]

パラメータ

表D-18 oakcli delete dbhomeコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

oracle_home

oracle_homeは、アンインストールされるデータベース・ホームです。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


例1   既存のデータベース・ホームの削除

次のコマンドでは、ora11_1というデータベース・ホームが削除されます。

oakcli delete dbhome -oh ora11_1

oakcli delete db_config_params

oakcli delete db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。

構文
oakcli delete db_config_params -conf filename -h
パラメータ

表D-19 oakcli delete db_config_paramsコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

filenameは、削除する構成ファイルの名前(パス名なし)です。

-h

(オプション)このコマンドの使用方法のヘルプを表示します。


oakcli delete repo

oakcli delete repoコマンドを使用して、共有リポジトリを削除します。

構文

oakcli delete repoコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete repo repository_name [-h]

repository_nameは、削除する共有リポジトリの名前です。

例1   共有リポジトリの削除

次のコマンドでは、testrepo01共有リポジトリが削除されます。

oakcli delete repo testrepo01

このコマンドは、一方または両方のノードでtestrepo01がアクティブであると失敗します。

oakcli delete vlan

oakcli delete vlanコマンドを使用して、仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除します。

構文

oakcli delete vlanコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vlan vlan_name -node node_number [-h]
パラメータ

表D-20 oakcli delete vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vlan vlan_name

vlan_nameは、削除する仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前です。

-node node_number

node_numberは、仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除元となるOracle Database Applianceノードです。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除

次のコマンドでは、ノード1からsample1仮想ローカル・エリア・ネットワークが削除されます。

oakcli delete vlan sample1 -node 1

oakcli delete vm

oakcli delete vmコマンドを使用して、仮想マシンを削除します。

構文

oakcli delete vmコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vm vm_name [-server node_number] [-h]
パラメータ

表D-21 oakcli delete vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm vm_name

(オプション) vm_nameは、削除する仮想マシンの名前です。

-server node_number

node_numberは、仮想マシンを削除するOracle Database Applianceノードです。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシンが削除されます。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想マシンの削除

次のコマンドでは、ノード1からovu22仮想マシンが削除されます。

oakcli delete vm ovu22 -server 1

oakcli delete vmtemplate

oakcli delete vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートを削除します。

構文

oakcli delete vmtemplateコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli delete vmtemplate template_name [-server=node_number][-h]
パラメータ

表D-22 oakcli deployコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate template_name

template_nameは、削除する仮想マシン・テンプレートの名前です。

-server node_number

node_numberは、仮想マシン・テンプレートを削除するOracle Database Applianceノードです。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシン・テンプレートが削除されます。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


例1   仮想マシン・テンプレートの削除

次のコマンドでは、両方のノードからovu22仮想マシン・テンプレートが削除されます。

oakcli delete vmtemplate ovu22

oakcli deploy

oakcli deployコマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。

構文

oakcli deployコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli deploy [config] [-conf config_file] [-h]

パラメータ

表D-23 oakcli deployコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

config

(オプション)デプロイメント構成の実行が必要かどうかを示します。

-conf config_file

(オプション)デプロイメントに使用する既存の構成ファイルのファイル名および場所を示します。Oracle Appliance Manager構成インタビューの一部として使用する構成ファイルを指定することもできます。


使用上の注意

  • オブジェクトまたはパラメータを指定せずにコマンドのみで実行すると、完全なOracle Database Appliance構成がデプロイされます。

  • -hパラメータを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプ・テキストが表示されます。

oakcli disable validation storage

oakcli disable validation storageコマンドを使用して、ストレージ検証をオフにします。

構文

oakcli disable validation storage | -h

-hは、このコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。

例1   ストレージ検証の無効化

次のコマンドは、ストレージ検証を無効化し、新規ステータスをレポートします。

oakcli disable validation storage
Disabled

oakcli enable validation storage

oakcli enable validation storageコマンドを使用して、ストレージ検証をオフにします。

構文

oakcli enable validation storage | -h

-hは、このコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。

例1   ストレージ検証の有効化

次のコマンドは、ストレージ検証を有効化し、新規ステータスをレポートします。

oakcli enable validation storage
Enabled

oakcli import vmtemplate

oakcli import vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。

構文

oakcli import vmtemplateコマンドでは次の構文を使用します。

oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files | -assembly assembly_file -repo repo_name [- node 0 | 1 ]

パラメータ

表D-24 oakcli import vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplatename

vmtemplatenameは、テンプレートに割り当てる名前です。

-files

-filesオプションは、テンプレートを構成する1つ以上のファイルをインポートするときに使用します。

image_files

image_filesは、次のいずれか1つです。

  • 単一のテンプレート・ファイル名

  • 単一のテンプレートを構成するファイルのカンマ区切りリスト

  • テンプレート・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURL

-assembly

-assemblyオプションは、アセンブリ・ファイルをインポートするときに使用します。

assembly_file

assembly_fileは、アセンブリ・ファイルまたはアセンブリ・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURLです。

repo_name

repo_nameは、インポートするテンプレートの格納先となるリポジトリの名前です。

-node

-nodeオプションは、共有リポジトリにインポートするときに、ノードを識別する値0または1を指定して使用します。


使用上の注意

  • このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-filesまたは-assemblyの一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。

  • このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。これらのテンプレート名には、vmtemplatename1vmtemplatename2vmtemplatename3などと順序番号が続く、vmtemplate vmtemplatename句で指定された名前が含まれます。

  • 共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-nodeオプションを指定します。非共有リポジトリへのインポートに-nodeオプションを使用すると、コマンドは失敗します。

例1   Dom 0からのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz)がDom 0の/OVSディレクトリからodarepo1リポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
例2   リモート・サーバーからのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。

oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
例3   リモート・サーバー上のアセンブリからのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートがインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
例4   リモート・サーバー上のアセンブリから共有リポジトリへのVMテンプレートのインポート

次のコマンドでは、指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートが、ノード1のrepo4という名前の共有リポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1

oakcli locate

oakcli locateコマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。

構文

次のoakcli locateコマンド構文を使用します。disknameは、検索するASMディスクの名前です。

oakcli locate disk diskname on|off 

パラメータ/オプション

表D-25 oakcli locateコマンド・パラメータおよびオプション

パラメータ 説明

disk diskname

検索するOracle ASMディスクの名前を指定します。

on

(オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします。

off

(オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします。


例1   選択されたディスクのLEDのオン

次のコマンドでは、ASMディスクdisk_pd_23のLEDをオンにします。

oakcli locate disk pd_23 on

oakcli manage diagcollect

oakcli manage diagcollectコマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。

構文

oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] |
--adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ]
 [excl comp1,comp2,...] [--clean]

パラメータ

表D-26 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

--all

自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニター(OS)を除くすべての診断情報の収集。これがデフォルトのオプションです。

--crs

Oracle Clusterware診断情報の収集。

--crshome crs_home_dir

Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。

--core

コア・ファイルとOracle Clusterware診断データとのパッケージ化。

--install

スクリプトroot.shの実行前にインストールが失敗した際のインストール・ログの収集。

--adr adr_location

ADRの診断情報の収集。adr_locationはADR情報の場所を指定します。

--afterdate date

指定された日付からアーカイブを収集します。日付をmm/dd/yyyy形式で指定します。

--aftertime time

-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。指定された時刻後にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--beforetime time

-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。指定された時刻前にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--chmos

クラスタ状態モニター(OS)・データの収集。

--incidenttime time

指定された時刻からクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--incidenttimeオプションを使用しない場合、OAKCLIは過去24時間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。

--incidentduration time

指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、OAKCLIは指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。

--excl [comp1,comp2]

指定されたコンポーネント・ログを除外します。有効なコンポーネントはacfsinvtsysocrcrshomeおよびbaseです。

--clean

このコマンドで集められた診断関連情報を削除しました。


oakcli modify

oakcli modifyコマンドでは、仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートに対してネットワークの割当てまたは削除を実行するか、あるいは初回起動時のインストール構成に関するメッセージを仮想マシンに送信します。

構文

次のoakcli modifyコマンド構文を使用します。nameは、変更する仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートの名前です。

oakcli modify vm | vmtemplate name  -addnetwork network | -deletenetwork network | -s [-h]

nameは、変更する仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートの名前で、パラメータについては、次の表D-27を参照してください。

パラメータ

表D-27 oakcli modifyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-addnetwork network

指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートに割り当てられる新規ネットワークを指定します。

-deletenetwork network

指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートから削除されるネットワークを指定します。

-s message_key_value

ovmdユーティリティに送信されるキーや値のペアで構成されるメッセージを識別します。

-h

(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。


使用上の注意
  • このコマンドに-addnetworkまたは-deletenetworkパラメータを指定するときは、vmオプションとvmtemplateオプションの両方ではなく、いずれかを指定します。

  • このコマンドに-sパラメータを指定するときは、vmtemplateオプションではなく、vmオプションのみを使用します。

  • このコマンドを使用するときは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータのいずれか1つのみを指定します。

例1   仮想マシン・テンプレートに定義されているネットワークの変更

次のコマンドでは、gc_11g仮想マシン・テンプレートに割り当てられているネットワークがnet1ネットワークに置き換えられます。

oakcli modify vmtemplate gc_11g -addnetwork net1
例2   実行中の仮想マシンへのメッセージの送信

次のコマンドは、gc_11g仮想マシンのrootユーザー・パスワードを更新します。

oakcli modify vm gc_11g -s "com.oracle.linux.root-password:root123"

oakcli odachk

oakcli odacheckコマンドを使用して、構成設定を監査します。

構文

oakcli odacheck [-abhvpmuorc] [-clusternodes list | -localonly] [-nopass] [-profile]

パラメータ

表D-28 oakcli odachkコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-a

ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。

-b

推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。

-h

コマンドの使用方法を表示します。

-v

バージョンを表示します。

-p

パッチ・チェックのみを実行します。

-m

最大可用性スコアカードのチェックを除外します。

-u -o

アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post)についてチェックを実行します。

-f

オフラインでコマンドを実行します。

-o

その後にv、V、VerboseまたはVERBOSEを指定すると、画面出力に合格したチェックも表示されます。デフォルトの画面出力には、不合格のみが表示されます。

-r

高可用性ベスト・プラクティス・チェックを含めます。

-c

Oracleサポートと協力して作業する場合にのみ使用します。

-clusternode list

listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。

-localonly

ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。

-outfile output_html

output_htmlは、出力HTMLファイルです。

-nopass

HTMLレポートの場合、合格したチェックを含めません。

-diff [report1 report2]

report1およびreport2はディレクトリ名で、zipファイルまたはHTMLレポートとして定義された2つのodachkレポート間の差分レポートです。

-profile profile

profileは、特定のASRプロファイル(asm、clusterware、dba、maaまたはsysadmin)です。


oakcli restart oda_base

oakcli restart oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。

構文

oakcli restart oda_base | -h

再起動するODA_BASEは、このコマンドの実行元となるDom 0と同じノード上にあります。

oakcli show

oakcli showコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。コマンドの実行対象となるノードに関する情報が表示されます。ヘルプ・オプション(oakcli show -h)を使用して、現在のノードで利用可能なコンポーネントの一覧を表示します。

表D-29 oakcli showコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli show asr


Oracle Auto Service Request構成の表示

oakcli show cooling


冷却装置のステータスを表示します。

oakcli show controller


ディスク・コントローラに関する情報を表示します。

oakcli show core_config_key


コア・デプロイメントに関する情報を表示します。

oakcli show cpupool


コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。

oakcli show databases


データベースに関する情報を表示します。

oakcli show dbhomes


データベース・ホームに関する情報を表示します。

oakcli show db_config_params


構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。

oakcli show disk


共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。

oakcli show diskgroup


Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します。

oakcli show env_hw


現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

oakcli show expander


エクスパンダに関する情報を表示します。

oakcli show enclosure


ストレージ・エンクロージャに関する情報を表示します。

oakcli show memory


メモリー・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show network


ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show power


電源装置サブシステムのステータスを表示します。

oakcli show processor


プロセッサ(CPU)情報を表示します。

oakcli show repo


仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。

oakcli show server


サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show storage


ストレージに関する情報を表示します。

oakcli show validation storage


validation storage errorコマンドのレポートのステータス(有効化または無効化)を表示します。

oakcli show validation storage errors


ハード・ストレージのエラーを表示します。

oakcli show validation storage failures


ソフト・ストレージのエラーを表示します。

oakcli show version


ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show vlan

仮想ローカル・エリア・ネットワークのバージョン情報を表示します。

oakcli show vm

仮想マシンのバージョン情報を表示します。

oakcli show vmtemplate


仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。


oakcli show asr

このコマンドを使用して、ご使用のOracle Auto Service Requestの構成の詳細を表示します。

構文
oakcli show asr [-h]
パラメータ

表D-30 oakcli show asrコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show cooling

oakcli coolingコマンドを使用して、冷却装置サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show cooling

例1   冷却装置情報の表示

次のコマンドでは、コマンドの実行対象となるノードの冷却装置情報が表示されます。

oakcli show cooling        NAME   HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED        Fan_0  OK     -              FM0      30 %  6300 RPM        Fan_1  OK     -              FM0      19 %  3800 RPM        Fan_10 OK     -              FM2      34 %  6600 RPM        Fan_11 OK     -              FM2      23 %  4100 RPM        Fan_12 OK     -              FM3      32 %  6300 RPM        Fan_13 OK     -              FM3      22 %  3900 RPM        Fan_14 OK     -              FM3      24 %  4700 RPM        Fan_15 OK     -              FM3      14 %  2500 RPM        Fan_2  OK     -              FM0      29 %  6400 RPM        Fan_3  OK     -              FM0      18 %  3700 RPM        Fan_4  OK     -              FM1      32 %  6400 RPM        Fan_5  OK     -              FM1      20 %  3700 RPM        Fan_6  OK     -              FM1      33 %  6400 RPM        Fan_7  OK     -              FM1      22 %  3800 RPM        Fan_8  OK     -              FM2      33 %  6400 RPM        Fan_9  OK     -              FM2      22 %  3900 RPM

oakcli show controller

このコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。

構文
oakcli show controller controller_id [-h]
パラメータ

表D-31 oakcli show controllerコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

controller_id

情報が表示される対象のコントローラを指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   コントローラ0またはコントローラ1に関する情報の表示

次のコマンドはコントローラ0の詳細を表示します。

oakcli show controller 0

oakcli show core_config_key

oakcli show core_config_keyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。

構文
oakcli show core_config_key

例1   Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認

次のコマンドは、構成されていない新規Oracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Optional core_config_key is not applied on this machine yet!
例2   構成済のOracle Database ApplianceでのOracle Database Applianceコア数ステータスの表示

次のコマンドは、事前に構成済のOracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Host's serialnumber = 1132FMW003
Configured Cores = 20

oakcli show cpupool

oakcli show cpupoolコマンドを使用して、コア割当てと仮想マシンとのマッピングを表示します。

構文
oakcli show cpupool -node nodenum

ここで、nodenumは、調査するOracle Database Applianceノードの番号(0または1)です。

例1   ノードのコア割当てと仮想マシンとのマッピングの表示:

ノード0のコア・マッピング情報を表示します。

oakcli show cpupool -node 0
         Pool           Cpu List          VM List
default-unpinned-pool   [14, 15, 16, 17,  ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 
                         18, 19, 20, 21,   'vm_very_long_name_sample1_odarepo1',
                         22, 23]           'win_vm1']
         twocpu          [12, 13]         ['vm1_odarepo1']
      odaBaseCpuPool     [0, 1, 2, 3, 10  ['oakDom1']
                          , 11]

oakcli show databases

このコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。

構文
oakcli show databases [-h]
パラメータ

表D-32 oakcli show databasesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show dbhomes

このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。

構文
oakcli show dbhomes [-h]
パラメータ

表D-33 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


oakcli show db_config_params

このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconfディレクトリにある、拡張子.dbconfの付いたファイルを探します。

構文
oakcli show db_config_params [-conf filename] [-detail] [-h]
パラメータ

表D-34 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

(オプション)表示される構成ファイルの名前。指定しない場合、すべての構成ファイルが表示されます。

-detail

(オプション)構成ファイルの内容が表示されます。指定しない場合、そのファイル名(ファイル名が定義されていない場合は複数のファイル名)が示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   デフォルトのデータベース構成パラメータ値の表示

次のコマンドは、デフォルトの構成パラメータ値を表示します。

oakcli show db_config_params -detail
Available DB configuration files are:
          Default
          DATABASE_BLOCK_SIZE       =>    8192
          DATABASE_LANGUAGE         =>    AMERICAN
          DATABASE_CHARACTERSET     =>    AL32UTF8
          DATABASE_TERRITORY        =>    AMERICA
          COMPONENT_LANGUAGES       =>    en

oakcli show disk

oakcli show diskコマンドを使用して、ディスク情報を表示します。

構文
oakcli show disk [-local | -shared | shared_disk_name [-all]| -h]
パラメータ

表D-35 oakcli show diskコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-local

(オプション)表示されるローカル・ディスクすべての情報を指定します。

-shared

(オプション)表示される共有ディスクすべての情報を指定します。

shared_disk_name

(オプション)表示される特定の共有ディスクの情報を指定します。

-all

(オプション)表示される特定の共有ディスクの物理情報を指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


使用上の注意
  • パラメータを使用しないコマンドの実行は、oakcli show disk -sharedコマンドの実行と同等です。

  • -allパラメータはshared_disk_nameパラメータと併用される場合のみ有効な出力を生成し、その他のすべてのパラメータはオプションで、他のパラメータと組み合せることはできません。

例1   ローカル・ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべてのローカル・ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -local
例2   共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべての共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -shared
例3   特定の共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではpd_01という共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk pd_01

oakcli show diskgroup

oakcli show diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。

構文
oakcli show diskgroup [disk_group_name]
パラメータ

表D-36 oakcli show disk groupコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

disk_group_name

(オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。


oakcli show env_hw

oakcli show env_hwコマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

構文
oakcli show env_hw [-h]

-hによって、コマンドのヘルプ情報が生成されます。

例1   環境タイプとハードウェア・バージョンの表示:

次の例では、Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでDom 1にログオンしているときにoakcli show env_hwコマンドを実行した場合の出力を示します。

oakcli show env_hw
VM-ODA_BASE ODA X3-2

oakcli show expander

oakcli show expanderコマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。

構文
oakcli show expander expander_id

expander_idを使用して、特定のエクスパンダを識別します。

oakcli show enclosure

oakcli show enclosureコマンドを使用して、コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

構文
oakcli show enclosure

例1   ストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報の表示

コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

oakcli show enclosure

NAME        SUBSYSTEM         STATUS      METRIC

E0_FAN0  Cooling              OK          3000 rpm
E0_FAN1  Cooling              OK          3220 rpm
E0_FAN2  Cooling              OK          3520 rpm
E0_FAN3  Cooling              OK          3070 rpm
E0_IOM0  Encl_Electronics     OK          -
E0_IOM1  Encl_Electronics     OK          -
E0_PSU0  Power_Supply         OK          -
E0_PSU1  Power_Supply         OK          -
E0_TEMP0 Amb_Temp             OK          25 C
E0_TEMP1 Midplane_Temp        OK          32 C
E0_TEMP2 PCM0_Inlet_Temp      OK          34 C
E0_TEMP3 PCM0_Hotspot_Temp    OK          44 C
E0_TEMP4 PCM1_Inlet_Temp      OK          31 C
E0_TEMP5 PCM1_Hotspot_Temp    OK          42 C
E0_TEMP6 IOM0_Temp            OK          42 C
E0_TEMP7 IOM1_Temp            OK          50 C

oakcli show memory

oakcli show memoryコマンドを使用して、メモリー・モジュールに関する情報を表示します。

構文
oakcli show memory

例1   メモリー・モジュール情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのメモリー情報が表示されます。

oakcli show memory
        NAME    HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO.    SERIAL_NO.         LOCATION MANUFACTURER MEMORY_SIZE CURR_CLK_SPEED ECC_Errors
 
        DIMM_0  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963AC P0/D0    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_1  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65B85 P0/D1    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_10 OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963B2 P1/D2    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_11 OK     -              001-0003-01 00CE02124634F6565B P1/D3    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_12 OK     -              001-0003-01 00CE02124634F6598B P1/D4    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_13 OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963B4 P1/D5    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_14 OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65956 P1/D6    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_15 OK     -              001-0003-01 00CE02124685D96348 P1/D7    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_2  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963B1 P0/D2    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_3  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65B6E P0/D3    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_4  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F65C65 P0/D4    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_5  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963AB P0/D5    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_6  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F6598E P0/D6    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_7  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D9659E P0/D7    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_8  OK     -              001-0003-01 00CE02124685D963A3 P1/D0    Samsung      16 GB       1600 MHz       0
        DIMM_9  OK     -              001-0003-01 00CE02124634F656F7 P1/D1    Samsung      16 GB       1600 MHz       0

oakcli show network

oakcli show networkコマンドを使用して、ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show network

例1   ネットワーク情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのネットワーク情報が表示されます。

oakcli show network
        NAME           HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION PART_NO MANUFACTURER MAC_ADDRESS        LINK_DETECTED DIE_TEMP
 
        Ethernet_NIC_0 OK     -              NET0     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:08  yes (eth0)    61.000 degree C
        Ethernet_NIC_1 OK     -              NET1     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:09  yes (eth1)    61.000 degree C
        Ethernet_NIC_2 OK     -              NET2     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:0a  yes (eth4)    53.750 degree C
        Ethernet_NIC_3 OK     -              NET3     X540    INTEL        00:10:e0:23:f1:0b  yes (eth5)    53.750 degree C
        Ethernet_NIC_4 -      -              NET4     82599EB INTEL        00:1B:21:B6:09:F1  yes (eth3)    -
        Ethernet_NIC_5 -      -              NET5     82599EB INTEL        00:1B:21:B6:09:F0  yes (eth2)    -

oakcli show power

oakcli show powerコマンドを使用して、電源装置サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show power

例1   電源装置情報の表示

コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。

oakcli show power
        NAME            HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO.         LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP      EXHAUST_TEMP
 
        Power_Supply_0  OK     -              7047410  476856F+1242CE0020 PS0      Present     113 watts    33.250 degree C 36.688 degree C
        Power_Supply_1  OK     -              7047410  476856F+1242CE004J PS1      Present     89 watts     37.000 degree C 39.438 degree C

oakcli show processor

oakcli show processorコマンドを使用して、CPUプロセッサに関する情報を表示します。

構文
oakcli show processor

例1   CPUプロセッサ情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。

oakcli show processor
        NAME  HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION
MODEL                         MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES
 
        CPU_0 OK     -              060D     P0 (CPU 0)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ         8           8
        CPU_1 OK     -              060D     P1 (CPU 1)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ     8           8

oakcli show repo

oakcli show repoコマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定しません。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。

構文
oakcli show repo [reponame -node 0|1]

例1   使用可能な仮想マシンのリポジトリの表示:

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。

oakcli show repo
        NAME      REPOTYPE  NODENUM
        odarepo1  local     0
        odarepo2  local     1
        repo1     shared    0
        repo1     shared    1
例2   特定の共有リポジトリに関する詳細の表示

ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。

oakcli show repo repo1 -node 1
 
Resource: repo1_1
        AutoStart       :       restore       
        DG              :       DATA          
        Device          :       /dev/asm/repo1-286
        ExpectedState   :       Online        
        MountPoint      :       /u01/app/repo1
        Name            :       repo1_0       
        Node            :       all           
        RepoType        :       shared        
        Size            :       102400        
        State           :       Online

oakcli show server

oakcli show serverコマンドを使用して、サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

構文
oakcli show server

例1   サーバー情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのサーバー情報が表示されます。

oakcli show server
        Power State              : On        Open Problems            : 1        Model                    : SUN FIRE X4170 M3        Type                     : Rack Mount        Part Number              : 31324979+1+1        Serial Number            : 1250FML046        Primary OS               : Not Available        ILOM Address             : 10.210.57.26        ILOM MAC Address         : 00:10:E0:23:F1:0C        Description              : Oracle Database Appliance X3-2 AK00050333        Locator Light            : Off        Actual Power Consumption : 268 watts        Ambient Temperature      : 22.000 degree C        Open Problems Report     :Open Problem 1        Problem time        : Tue Apr  2 06:10:37 2013        Problem subsystem   : System        Problem location    : /SYS (Host System)        Problem description : An error has occurred in which no automated diagnosis is available to identify faulty component. (Probability: 100, UUID: a72b4e35-140d-c86d-b87b-daf3eb43f5c7, Part Number: 31324979+1+1, Serial Number: 1250FML046, Reference Document: http://www.sun.com/msg/SPX86-8003-JP)

oakcli show storage

oakcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・ハードウェアに関する情報を表示します。

構文
oakcli show storage

oakcli show storageコマンドは、コントローラ、エクスパンダおよびディスクに関する情報を表示します。

oakcli show validation storage

oakcli show validation storageコマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。

構文
oakcli show validation storage

oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage errorsコマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。

構文
oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage failures

oakcli show validation storage failuresコマンドを使用して、ソフト・ストレージのエラーを表示します。典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。

構文
oakcli show validation storage failures

oakcli show version

oakcli show versionコマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。

構文
oakcli show version [-detail]

-detailオプションを使用して、詳細なバージョン情報を表示します。

例1   基本バージョン情報の表示:

使用するOracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show version

oakcli show vlan

oakcli show vlanコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワークに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vlan

例1   仮想ローカル・エリア・ネットワーク情報の表示

使用可能な仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前、タグID番号、ネットワークおよびノード割当てが表示されます。

oakcli show vlan
NAME                  ID    INTERFACE   NODENUM

net1                  1     bond0       0
net1                  1     bond0       1
net2                  1     bond1       0
net2                  1     bond1       1
net3                  2     bond1       0
net3                  4     bond0       1
net10                 20    bond1       0
net10                 20    bond1       1

oakcli show vm

oakcli show vmコマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vm [vm_name | -h]
パラメータ

表D-37 oakcli show vmコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

(オプション)詳細を表示する仮想マシンの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想マシンの情報が表示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   すべての仮想マシンの詳細の表示:

すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータスおよびリポジトリ名を表示します。

oakcli show vm

NAME                    MEMORY          VCPU         STATE           REPOSITORY
 
sample5_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo1      
sample6_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo2      
test1_odarepo1            2048             2         OFFLINE         odarepo1      
test2_odarepo2            2048             2         OFFLINE         odarepo2      
vm1_odarepo1              4096             4         ONLINE          odarepo1      
vm2_odarepo2              2048             2         OFFLINE         odarepo2      
win_vm1                   1500             1         ONLINE          odarepo1       
例2   1つの仮想マシンの情報の表示:

次のコマンドは、vm1_odarepo1仮想マシンの情報を表示します。

oakcli show vm vm1_odarepo1
Resource: vm1_odarepo1
        AutoStart       :       restore       
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi
                                rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i
                                mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o
                                darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo
                                1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        ExpectedState   :       offline       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       3000           
        MaxVcpu         :       4             
        Memory          :       4096          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       vm1_odarepo1  
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        PrivateIP       :       None          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        State           :       Online        
        TemplateName    :       otml_sample1_odarepo1
        Vcpu            :       4             
        cpupool         :       twocpu        
        vncport         :       0              

oakcli show vmtemplate

oakcli show vm templateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。

構文
oakcli show vmtemplate [vmtemplate_name | -h]
パラメータ

表D-38 oakcli show vmtemplateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate_name

(オプション)詳細を表示する仮想テンプレートの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想テンプレートの情報が表示されます。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。


例1   1つの仮想テンプレートの詳細の表示:

次のコマンドは、sample1_odarepo1仮想テンプレートの情報を表示します。

oakcli show vmtemplate sample_odarepo1
Resource: sample1_odarepo1
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te
                                mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste
                                m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie
                                s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o
                                darepo1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       2048          
        MaxVcpu         :       2             
        Memory          :       2048          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       sample1_odarepo1
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        Vcpu            :       2 

oakcli show vmconsole

oakcli show vmconsoleコマンドを使用して、特定の仮想マシンを管理するGUI VMコンソールを開きます。

構文

oakcli show vmconsole vmname [-h]

vm_nameは、コンソールを開く仮想マシンの名前です。-hを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。

例1   仮想マシン・コンソールのオープン

次のコマンドでは、vm1_odarepo1という名前の仮想マシンのコンソールが開きます。

oakcli show vmconsole vm1_odarepo1

oakcli start

oakcli startコマンドを使用して、仮想マシンの起動、ノードの共有リポジトリの起動、ローカル・ノードのODA_BASEの起動を実行します。

構文

oakcli start [vm vm_name | repo repo_name -node node_number | oda_base ] [-h]

パラメータ/オプション

表D-39 oakcli startコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

vm vm_name

vm_nameは、起動する仮想マシンの名前です。

repo repo_name

repo_nameは、起動する共有リポジトリの名前です。

-node node_number

node_numberは、共有リポジトリを起動するノードの番号(0または1)です。

oda_base

ローカル・ノードのODA_BASEを起動します。


例1   仮想マシンの起動

次のコマンドは、仮想マシンvm1_odarepo1を起動します。

oakcli start vm vm_odarepo1
例2   共有リポジトリの起動

次のコマンドでは、ノード0上のrepo1という名前の共有リポジトリを起動します。

oakcli start repo repo1 -node 0
例3   ローカルのODA_BASEドメインの起動

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを起動します。

oakcli stop oda_base

oakcli stop

oakcli stopコマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。

構文

oakcli stop [vm vm_name [-force] | repo repo_name -node node_number | oda_base ] [-h]

パラメータ/オプション

表D-40 oakcli stopコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

vm vm_name

vm_nameは、停止する仮想マシンの名前です。

-force

(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。

repo repo_name

repo_nameは、停止する共有リポジトリの名前です。

-node node_number

node_numberは、共有リポジトリを停止するノードの番号(0または1)です。このノード・パラメータは、共有リポジトリの仮想マシンを停止している場合にのみ有効です。

oda_base

ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。


例1 仮想マシンの強制停止

次のコマンドを入力して、仮想マシンvm1_odarepo1を強制的に停止します。

oakcli stop vm vm_odarepo1 -force
例2   共有リポジトリの停止

次のコマンドを入力して、ノード0上のrepo1という名前の共有リポジトリを停止します。

oakcli stop repo repo1 -node 0
例3   ローカルのODA_BASEドメインの停止

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを停止します。

oakcli stop oda_base

oakcli stordiag

oakcli stordiagコマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。

構文

oakcli stordiag resource_name -h

resource_nameは、次の形式を使用してストレージを識別します。

[e[0..1]_p]d_[0..23]

e0はストレージ・シェルフ、e1はストレージ拡張シェルフです。最後の番号でストレージ・ユニットを識別します。-hを指定すると、このコマンドの使用方法のヘルプ・テキストが表示されます。

使用上の注意

内部ストレージがあるOracle Database Applianceシステムの場合は、形式d_[..]を使用して診断対象となるディスクを指定します。接続型シェルフ(およびオプションのストレージ拡張シェルフ)に接続しているOracle Database Applianceシステムの場合は、形式e[0..1]_p[0..23]を使用して診断対象となるディスクを指定します。

例1   ストレージ拡張シェルフのディスクでの診断テストの実行

次のコマンドでは、ストレージ拡張シェルフの4番目のストレージ・ユニットで診断テストが実行されます。

oakcli stordiag e1_pd_3

oakcli test asr

oakcli test asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、トラップを設定します。Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。

構文

oakcli test asr [-h]

oakcli unpack

oakcli unpackコマンドを使用して、パッケージをOAKCLIリポジトリに解凍します。

構文

oakcli unpack -package absolute_package_name

例1   OAKCLIリポジトリへのパッチ・パッケージの解凍

次のコマンドは、現行ノード上の/tmpに事前にコピーされたp13982331_23000_Linux-86-64.zipパッケージを、ノードのOAKCLIリポジトリに解凍します。

oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip

oakcli update

oakcli updateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。

構文

oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]

パラメータ

表D-41 oakcli updateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-patch version

インストールするパッチ更新を指定します。

--infra

パッチ適用対象のインフラストラクチャ(ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなど)を指定します。これがデフォルトのオプションです。

--gi

パッチ適用対象のGrid Infrastructureを指定します。

--database

パッチ適用対象のデータベース・ホームを指定します。

--noreboot

パッチ適用後にノードが再起動しません。

--clean

ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。

--verify

ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。


例1   ノードのパッチ適用

次のコマンドでは、2.5.0.0.0パッチで現行ノードが更新されます。

oakcli update -patch 2.5.0.0.0

oakcli validate

oakcli validateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態を検証します。

構文

次のoakcli validate構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。

oakcli validate
oakcli validate [-V | -l | -h]
oakcli validate [-f output_file_name] [-a | -d | -c checklist]

パラメータ/オプション

表D-42 oakcli validateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

-f output_file_name

出力内容は、画面(stdout)ではなく指定ファイルに送信されます。output_file_nameには、ファイルへの絶対パスとファイル名を指定する必要があります。

-a

すべてのチェックを実行します。

-d

デフォルトのチェックのみを実行します。

-c checklist

checklistに含まれるカンマ区切りのリストの1つまたは全部のチェックを実行します。

-l

チェックおよびその説明を一覧表示します。

-V

バージョンを表示します。


例1   すべてのチェックおよびその説明の一覧表示

oakcli validateで使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。

oakcli validate -l

         Checkname -- Description
         =========    ===========
         *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data
         readings
         *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information
         *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information
         DiskCalibration -- Check disk performance with orion
         *NetworkComponents -- Validate public and private network components
         *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity
         asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor
         data readings

* -- These checks are also performed as part of default checks

注意:

NetworkComponents妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。

例2   すべてのチェックの実行

次の構文を入力して、すべてのチェックを実行します。

oakcli validate -a
例3   ストレージ・ケーブル接続の検証

次の構文を入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。

oakcli validate -c storagetopology
例4   ASRの検証

次の構文を入力して、ASR構成を検証します。

oakcli validate -c asr
INFO: oak Asr information and Validations
RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist
RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17
RESULT: ASR Manager port:1162
SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed
RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com
RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor
RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap
RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c
RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public
RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17
RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162
SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly
RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17
RESULT: notification trap configured to port:1162
SUCCESS: Asr notification trap set correctly
INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME
INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------
10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status.
SUCCESS: asr log level is already set to Fine.
RESULT: Registered with ASR backend.
RESULT: test connection successfully completed.
RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state
SUCCESS: ASR diag successfully completed