KVLiteは、単一ノード、単一シャード・ストアです。通常、単一プロセスで実行され、クライアント・アプリケーションの開発とテストに使用されます。KVLiteは、Oracle NoSQL Databaseをインストールすると、インストールされます。
KVLiteは、ストアへの認証されていないアクセスのみをサポートしています。つまり、コードがKVLiteを認証、またはKVLiteにログインするようにKVLiteを構成することはできません。認証を要求するストアのコードを作成する場合、本番ストアと同じ方法で認証アクセス用に構成されたテスト・ストアをインストールする必要があります。
「認証APIの使用」に説明されている認証APIを使用します。認証を要求するようにストアを構成する方法の詳細は、『Oracle NoSQL Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
KVLiteは、KVHOME/lib/kvstore.jar
にあるkvlite
ユーティリティを使用して起動します。コマンドライン・オプションを指定せずにこのユーティリティを使用すると、KVLiteは次のデフォルト値で実行されます。
ストア名はkvstore
です。
ホスト名はローカル・マシンです。
レジストリ・ポートは5000
です。
Oracle NoSQL Databaseデータが配置されるディレクトリ(KVROOTと呼ばれます)は、./kvroot
です。
管理プロセスは、ポート5001を使用して有効化されます。
これは、KVLiteと通信するプロセスは、ポート5000を使用してローカル・ホスト(127.0.0.1)でのみKVLiteと通信できるということです。ローカル・マシン以外のマシンからKVLiteと通信する場合、デフォルト値以外を使用してKVLiteを起動する必要があります。コマンドライン・オプションについては、この章の後半で説明します。
次に例を示します。
> java -Xmx256m -Xms256m -jar KVHOME/lib/kvstore.jar kvlite
KVLiteの起動が成功すると、新規ストアを作成したか、既存ストアを開いたかに応じて、2つの文のいずれかが標準出力に出力されます。
Created new kvlite store with args: -root ./kvroot -store <kvstore name> -host <localhost> -port 5000 -admin 5001
または
Opened existing kvlite store with config: -root ./kvroot -store <kvstore name> -host <localhost> -port 5000 -admin 5001
ここで、<kvstore name>
はストアの名前で、<localhost>はローカル・ホストの名前です。マシンの速度によって異なりますが、このメッセージが出力されるまでに約10秒から60秒かかります。
KVLiteを停止するまで、コマンドライン・プロンプトは戻らないことに注意してください。