目次
SPARQL Gatewayは、RDFグラフ機能に含まれているJ2EE Webアプリケーションであり、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition (OBIEE)など、XMLデータ・ソースをサポートするアプリケーションでセマンティック・データを簡単に使用できるように設計されています。
SPARQL GatewayはSPARQL問合せとXSLT操作を管理し、標準準拠の任意のSPARQLエンドポイントに対してSPARQL問合せを実行します。また、必要なXSL変換を実行してから、応答をアプリケーションに返します。こうすると、アプリケーションは既存のデータ・ソースからの場合と同じようにセマンティック・データを使用できるようになります。
SPARQL Gatewayは、セマンティック・データを非セマンティック・アプリケーションに公開する際の次のような課題に対処します。
RDF構文、SPARQL問合せ構文、SPARQLプロトコルについて理解することが必要。
SPARQL問合せの応答構文を理解することが必要。
SPARQL問合せの応答を、アプリケーションが使用できる形に変換することが必要。
こうした課題に対処するために、SPARQL GatewayはSPARQL問合せとXSLT操作を管理し、標準準拠の任意のSPARQLエンドポイントに対してSPARQL問合せを実行します。また、必要なXSL変換を実行してから、応答をアプリケーションに返します。こうすると、アプリケーションは既存のデータ・ソースからの場合と同じようにセマンティック・データを使用できるようになります。
多くの場合、トリプル・ストアまたはクワッド・ストアごとに機能は異なります。RDFグラフのSPARQL Gatewayでは、実行時間の長い問合せに対するタイムアウトを設定する機能や、所定の時間で複雑な問合せから部分的な結果を取得する機能など、特に必要とされる特定の機能を利用できます。問合せの完了をいつまでも待っていることはエンド・ユーザーには難しく、アプリケーションで応答時間に制約がある場合も同様です。SPARQL Gatewayは、SPARQLエンドポイントの上にタイムアウトとベスト・エフォート問合せの機能を提供します。これによって、SPARQLの問合せ実行でセマンティック・データを使用する際の不確定性が解消されます。(詳細は、「タイムアウト値の指定」と「ベスト・エフォート問合せ実行の指定」を参照してください。)