給与ビジネス・オブジェクトの監査

重要なデータに対する変更の履歴(変更内容、変更者および変更日時)を保持するように監査ポリシーを設定します。

監査では、Oracle Enterprise Schedulerを使用するアプリケーション・ページ、Webサービスまたは給与プロセスを通じて作成された給与ビジネス・オブジェクトの属性に対する変更が追跡されます。

監査履歴を表示して、ビジネス・オブジェクトの現在の値がどのように取得されたかを確認したり、古い値と新しい値を比較できます。「監査履歴」作業領域で履歴を表示したり、監査レポートを作成するには、適切な職務ロールおよび権限が必要です。通常、企業は、次の2つの監査職務ロールをアプリケーション実装コンサルタントおよびマスター・データ管理アプリケーション管理者の各ロールに割り当てます。

  • 監査証跡管理(監査対象オブジェクトの決定)

  • 監査証跡レポートの表示(監査履歴の表示)

給与ビジネス・オブジェクト

給与の監査を設定する際には、「設定および保守」領域の「監査ポリシーの管理」ページでOracle Fusion Applicationsビジネス・オブジェクトを構成します。

  1. 「ビジネス・オブジェクト属性の構成」ページでHCM給与アプリケーションを選択します。

  2. オブジェクトについて監査する属性を指定します。

    たとえば、計算カード・コンポーネント詳細の開始日属性と終了日属性を監査できます。

次の表に、給与を監査する場合に設定できる給与ビジネス・オブジェクトを示します。これらのオブジェクトに指定した属性に対する変更が追跡されます。

給与ビジネス・オブジェクト

説明

割当済給与

就業者に割り当てられた給与に関する有効日属性を保持します。

割当済給与の詳細

就業者に割り当てられた給与に関する詳細のうち、有効日でない詳細を保持します。

計算カード

給与コンポーネントの計算に必要な値を保持します。

計算カード・コンポーネント

論理的に関連する1つ以上の給与コンポーネントを表すコンポーネントの定義を保持します。

計算カード・コンポーネント詳細

個人の計算カードの入力値を保持します。

計算レポート・カード

計算をレポートする税レポート・ユニットを定義します。

計算レポート・カード使用

レポート・カードを個人レコードに添付します。

エレメント・エントリ

個人の支給項目および控除項目の詳細を保持します。

エレメント・エントリ値

個人に付与された報酬および福利厚生の値を保持します。

給与計算範囲値

値定義の計算で使用される値または値セットを定義します。

給与計算値定義

給与処理での値の計算方法を定義します。

個人支払方法

個人の支払方法詳細を保持します。