国別仕様の構成

Oracle Human Resourcesの実装の一環として、「設定および保守」領域で国または地域の国別仕様コンテンツを作成します。「インストール済国別仕様」ページには、事前定義済またはすでに実装済、あるいはその両方の国拡張機能が表示されます。

この手順では、Oracleで事前定義されていない国別仕様を構成するために必要な手順を示しています。

国別仕様の初回構成時は、フローにより、実装のエレメント、バランスおよびその他の給与関連データを設定するために必要なオブジェクトの一連の設定ステップが示されます。構成できるオブジェクトは次のとおりです。

  • 国別仕様ルール

  • エレメント分類

  • 支払タイプ

  • コンポーネント・グループ

  • バランス・ディメンション

国別仕様ルールの設定

国別仕様ルールにより、デフォルト値および組織における従業員レコードの管理方法が制御されます。国または地域の法定ルールに基づいて選択してください。

  1. 「設定および保守」領域の「人事管理の国別仕様の構成」タスクに移動します。

    ノート: Global Payrollを実装している場合は、「給与国別仕様の構成」タスクを使用してください。
  2. 「インストール済国別仕様」ページのリストから国または地域を選択します。

  3. 左ペインから「国別仕様ルール」を選択し、「編集」をクリックします。

  4. 標準的な課税年度の月日を選択します。たとえば、1月の場合は01、月の最初の日の場合は01となります。

  5. デフォルトでこの国または地域に使用する通貨を選択します。

  6. 給与関係ルールを選択します。この値によって、従業員が採用または再雇用されたときの雇用レコードの作成方法が決まります。

  7. 事前定義済システムPersonタイプと給与関係タイプのマッピングを確認します。国または地域に適した値を選択します。

  8. 「保存」をクリックします。

    ノート: 給与関係タイプのマッピングは元に戻せません。Personタイプに対して「エレメント・エントリのみ」オプションを選択し、「総支給項目の計算」などの給与計算プロセスを使用することを後日決定した場合、このプロセスではそのPersonタイプの結果が生成されません。実行しない給与計算のタイプがわかっている場合は、エレメント・エントリのみオプションを選択できます。標準オプションを選択すると柔軟性が向上します。

オブジェクトの選択および表示名の変更

このフローは、エレメント、支払タイプ、バランス・ディメンションおよびコンポーネント・グループに含めるプライマリ分類を選択する手順を示します。これらのオブジェクトごとに、新しい表示名を指定して、自分の国または地域に最適な用語に一致させることができます。

  1. 左ペインから「エレメント分類」を選択し、「編集」をクリックします。エレメントに含めるプライマリ分類を選択します

  2. 選択したプライマリ分類ごとに、オプションで「表示名」列の値を編集し、「次」をクリックします。

  3. 含める支払タイプ(「小切手」や「EFT」(電子送金)など)を選択します。

    ここで選択した支払タイプは、自分の国または地域の組織支払方法を作成するときに使用できます。

  4. 選択した支払タイプごとに、オプションで「表示名」列の値を編集し、「次」をクリックします。

  5. 含めるコンポーネント・グループを選択します。

  6. 選択したコンポーネント・グループごとに、オプションで「表示名」列の値を編集し、「次」をクリックします。

  7. 必要に応じて、まだ選択されていないバランス定義を追加します。このページには、自分の国または地域で使用可能なすべてのバランス・ディメンションが表示されます。

  8. 選択したバランス定義ごとに、必要に応じて「表示名」列の値を編集します。

  9. 「送信」をクリックします。