企業体系コンフィギュレータでのビジネス・ユニットの作成に関する考慮事項
ビジネス・ユニットは、Oracle Fusion Applicationsにおいてレポート生成、トランザクションの処理およびトランザクション・データのセキュリティのために使用されます。企業体系コンフィギュレータを使用して、企業のビジネス・ユニットを自動または手動で作成します。
ビジネス・ユニットの自動作成
ビジネス・ユニットを自動で作成するには、ビジネス・ユニットを作成するレベルを指定する必要があります。企業内のビジネス・ユニットは、次の2つのレベルのいずれかで表すことができます。
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営業、コンサルティング、製品開発などのビジネス機能レベル。
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より詳細なレベル。運営国とそれらの国における機能の組合せごとにビジネス・ユニットが存在します。
次のレベルではビジネス・ユニットを自動作成できます。
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国
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国およびディビジョン
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国およびビジネス機能
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ディビジョン
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ディビジョンおよび法的エンティティ
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国およびビジネス機能
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ビジネス機能
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法的エンティティ
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ビジネス機能および法的エンティティ
基本的にはビジネス要件に最も合うオプションを選択しますが、次の点に留意する必要があります。
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Oracle Fusion Financialsを使用する場合は、財務トランザクションが処理される方法に適した法的エンティティ・オプションをお薦めします。
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選択したビジネス・ユニット・レベルによって、アプリケーションが参照データ・セットをどのように自動作成するかが決まります。
ビジネス・ユニット・レベルを選択すると、ビジネス・ユニットのリストが生成され、アプリケーションで作成するビジネス・ユニットをそのリストから選択できます。国およびディビジョンのように2つのコンポーネントを持つレベルを選択した場合は、両方のコンポーネントがリストされた表が表示されます。2つのコンポーネントが交差する場所にあるチェック・ボックスを選択します。
リストされたビジネス・ユニットは単なる推奨であり、ビジネス・ユニット作成プロセスの簡素化を目的としたものです。推奨されたビジネス・ユニットをすべて選択する必要はありません。ESCガイド付きフローの次のページ(「ビジネス・ユニットの管理」ページ)に進むと、自動作成されたビジネス・ユニットを削除できなくなります。「ビジネス・ユニットの作成」ページに戻って、不要になったビジネス・ユニットの選択を解除する必要があります。
例: ビジネス・ユニット・レベルの選択
InFusion Corporationは、企業体系コンフィギュレータを使用して企業体系を設定しています。InFusionでは、2つのディビジョンを識別済で、LightingのディビジョンおよびSecurityのディビジョンがあります。これらのディビジョンは4つの国(米国、英国、日本、インド)で運営されており、対応する法的エンティティが各国に作成されています。インドと日本には営業機能とマーケティング機能の両方があり、米国と英国にあるのは営業機能のみです。
![ディビジョン、複数の異なる事業所の法的エンティティ および各法的エンティティの機能で構成される企業の図。](images/hrw_businessunits_02_20036682.png)
次の表は、ビジネス・ユニット・レベルのオプションと、各オプションを選択した結果InFusion Corporationに対して推奨されるビジネス・ユニットを示しています。
ビジネス・ユニット・レベル |
推奨されるビジネス・ユニット |
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国 |
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国およびディビジョン |
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国およびビジネス機能 |
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ディビジョン |
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ディビジョンおよび法的エンティティ |
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国およびビジネス機能 |
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ビジネス機能 |
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法的エンティティ |
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法的エンティティおよびビジネス機能 |
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ビジネス・ユニットの手動作成
ビジネス・ユニット作成のために用意されたレベルがどれもビジネス・ニーズに合わない場合は、ビジネス・ユニットの管理」ページでビジネス・ユニットを手動で作成できます。ビジネス・ユニットを手動で作成した場合、参照データ・セットが自動的に作成されることはありません。参照データ・セットも手動で作成する必要があります。