部門分類

部門は、プロジェクト組織、販売およびマーケティング組織、または原価組織として分類できます。

注意点として、部門名は一意である必要があります。このルールは、部門がプロジェクト組織または在庫組織として分類されている場合でも適用されます。たとえば、Vision Corp. Salesという名前の部門を作成した場合、これと同名の別の部門を作成することはできません。また、この部門をプロジェクト組織として分類した場合、これと同名の別のプロジェクト組織も作成できません。

または、部門として分類され、プロジェクト組織として分類されるVision Corp. Marketingという名前のディビジョンを作成した場合、同名の別のディビジョン、部門またはプロジェクト組織を作成することはできません。

Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)では、組織階層をモデル化するためにツリーを使用します。あらゆる分類の組織を含めることができる部門階層およびその他の組織階層に対しては、事前定義済のツリー構造が提供されます。

プロジェクト組織

部門をプロジェクトまたはタスクに関連付けられるようにするには、部門をプロジェクト所有組織として分類します。プロジェクトの関連付けは、プロジェクト・アクセス・セキュリティのための主要なドライバの1つです。

また、部門をプロジェクト支出項目に関連付けられるようにするには、部門をプロジェクト支出組織として分類する必要があります。プロジェクト所有組織とプロジェクト支出組織の両方は、Oracle Fusion Cloud Project Managementの会計仕訳をOracle General Ledgerに転記するための勘定科目を導出するために、Oracle Subledger Accountingで使用できます。

販売およびマーケティング組織

販売アプリケーションでは、販売組織とマーケティング組織を定義できます。販売組織階層は、販売の結果をレポートおよび予測するために使用されます。営業担当は、それらの組織に割り当てられたリソースとして定義されます。

一部の企業では、HCM部門および階層が販売組織および階層に対応します。Customer Relationship Managementを実装する際は、組織の定義における潜在的な重複を除去するために、部門階層との関係において販売階層をモデル化する方法についての決定を調査することが重要です。

次の図に示す管理階層では、System Componentsディビジョンがその経費をAir CompressorsおよびAir Transmissionという2つのコスト・センターにおいて追跡します。部門レベルでは、部門に分類された2つの組織が、Marketing部門およびSales部門として定義されます。これら2つの部門をリソース組織として識別することもできます。これにより、リソース(営業担当など)、およびその他の販売固有の情報をこれらの部門に割り当てることが可能になります。各部門は、勘定体系において複数のコスト・センターにより表され、詳細かつ階層的なレポートが可能になります。

この図に示す管理階層では、System Componentsディビジョンが その経費を2つのコスト・センターにおいて追跡します。部門は、Marketing部門に分類された組織およびSales部門に分類された 組織として定義されます。

原価組織

Oracle Project Costingでは、原価組織を使用して、1つの物理的な在庫施設または在庫ストレージ・センター(在庫組織など)のグループを表します。この原価組織は、財務レポートのコスト・センターについて責任を有するマネージャに対して積み上げることができます。

原価組織は、原価計算部門を表すことができます。HCMで部門の設定を決定する際は、この関係を考慮します。これら2つのエンティティ(原価組織と原価計算部門)が同様に設定されることを必要とするシステム依存関係はありません。