ツリー構造のデータ・ソースの指定に関するガイドライン

データ・ソースから、ツリー構造で階層を設定するための項目が提供されます。ツリー管理インフラストラクチャでは、これらのデータ・ソースはOracle ADFビジネス・コンポーネントのビュー・オブジェクトで、これらはアプリケーション開発によって定義されます。

ラベリング・スキーム

ラベリング・スキームの選択によって、ツリー・ノードにラベルが付けられる方法が決まります。割り当てるラベリング・スキームは、データ・ソース・レベルまたは親ノード・レベルで選択するか、顧客が割り当てることできるように未指定にしておきます。ラベリング・スキームを持たないように選択することもできます。ただし、ラベリング・スキームを使用するように決定した場合は、選択したツリー・ノードに表示する値リストを制限するために、次の追加オプションを選択します。

  • 不規則ノードを許可: 子ノードがなく、階層全体の残りのノードより短いノードを挿入する場合。

  • スキップ・レベル・ノードを許可: 同じレベルにあるが、親ノードが異なるレベルにあるノードを挿入する場合。

ツリー・ノード値の制限

ツリー構造の深度は、リストから適切な値を選択して決定できます。深度制限を未指定にしておくと無限の値リストがレンダリングされます。

次のオプションを使用して、特定のツリー・ノードに選択対象として表示する値リストを制限できます。

  • 日付範囲: ノードの選択をツリー・バージョンと同じ日付範囲に制限するかどうかを指定します。

  • 複数のルート・ノードを許可: ツリー・バージョンの作成時に、複数のルート・ノードの追加を許可します。

  • 参照データ・セット: ノードの選択をツリーと同じセットに制限するかどうかを指定します。

データ・ソースの値およびパラメータ

ツリー・データ・ソースには、ビュー基準が定義されてバインド変数が関連付けられたオプションのデータ・ソース・パラメータがあります。ツリー構造の作成時にデータ・ソース・パラメータとしてビュー基準を指定でき、ツリーの作成時にパラメータを編集できます。複数のデータ・ソースをツリー構造に関連付けることが可能で、それらのソース間に適切な関係を定義できます。

ノート: ツリー・レベルで変更されたパラメータ値によって、ツリー構造レベルで指定されたデフォルト値が上書きされます。

ツリー・ノードに対してノード操作を実行すると、データ・ソース・パラメータは、そのデータ・ソースに属しているツリー・バージョンすべてに適用されます。データ・ソース・パラメータには、異なるツリー構造をフィルタリングする追加のレベルも用意されています。ツリー構造定義では、3つのタイプのデータ・ソース・パラメータがサポートされています。

  • バインドされた値: ビュー基準の条件の一部として使用される固定値を取得します。

  • 変数: データ・ソース・ビュー・オブジェクトによって使用されている動的な値を取得してバインドします。この値はデータ・フローのWHERE条件で使用されます。

  • ビュー基準: データ・ソース・ビュー・オブジェクトに適用されるビュー基準名を取得します。

ツリー構造の作成中または編集中に、必須にするデータ・ソース・パラメータを指定することもできます。

Oracle ADFビジネス・コンポーネントからのビュー・オブジェクトは、データ・ソースとして使用されます。ビュー・オブジェクトをツリー構造に関連付けるには、Oracle ADFビジネス・コンポーネント・ビュー・オブジェクトからコードを選択し、そのビュー・オブジェクトの完全修飾名(たとえば、oracle.apps.fnd.applcore.trees.model.view.FndLabelVO)を指定します。