インスタンス・クオリファイア・セット

インスタンス・クオリファイア・セットは、コンピテンシ・コンテンツ・セクションやパフォーマンス評点など、同じプロファイル項目の異なるオカレンスを一意に識別するコードのグループです。表示および編集するには、「プロファイル」作業領域の「インスタンス・クオリファイアの管理」タスクを使用します

目的

インスタンス・クオリファイアは、コンテンツ・タイプを更新した個人またはアプリケーションのロールを識別するものです。たとえば、就業者、就業者の同僚および就業者のマネージャの全員が就業者のプロファイルでコンピテンシの評点を入力した場合、インスタンス・クオリファイア・セットにより各インスタンス、つまり異なるロールによって指定された評点が一意に識別されます。コンピテンシの複数の異なるインスタンスが一意に識別されていれば、プロファイルを表示または比較するときに、使用するインスタンスを指定できます。インスタンス・クオリファイアは、コンテンツ・タイプに入力されるデータにも影響します。たとえば、従業員プロファイルを持つ就業者がコンピテンシを入力する場合、「評価タイプ」インスタンス・クオリファイアは必ず「自身」になります(構成されている場合)。

プロパティ

各インスタンス・クオリファイアには、コンテンツ・タイプを更新したロールまたはアプリケーションを示すコードと摘要が含まれています。

次の例では、いずれかによってコンテンツ・タイプが更新されたときにUIまたはBIレポートに表示されるインスタンス・クオリファイアを示します。

  • アプリケーション: 従業員のポテンシャル評点がタレント・レビュー会議で更新された場合、評点のインスタンス・クオリファイアはBIレポートでTRPOTENTIALとして表示されます。同様に、評点が従業員の「キャリア・プランニング」ページで更新された場合、インスタンス・クオリファイアはBIレポートでPROFILEPOTENTIALとして表示されます。

  • ロール: コンピテンシが従業員によって更新された場合、「評価タイプ」インスタンス・クオリファイアの値は従業員の「スキルおよび資格の編集」ページおよびBIレポートで「自身」として表示されます。同様に、コンピテンシがマネージャによって更新された場合、「評価タイプ」クオリファイアの値は「上長」として表示されます。

各インスタンス・クオリファイアには、次のプロパティがあります。

  • 優先度

  • 従業員ビューおよびマネージャ・ビュー

  • 検索機能

  • 従業員およびマネージャのデフォルト・インスタンス・クオリファイア

優先度

優先度によって次のことが決まります。

  • コンピテンシの複数の異なるインスタンスの表示順序。

  • プロファイルを検索および比較するときに使用されるインスタンス。最小値が最高優先度になります。最小値は、コンピテンシ・ギャップ・チャート、プロファイルの比較結果およびプロファイルのベスト・フィット結果に表示されます。

従業員ビューおよびマネージャ・ビュー

従業員ロールおよびマネージャ・ロールに関連付けられたセキュリティ権限でコンテンツ・セクションの表示または編集が許可されている場合は、従業員ビューおよびマネージャ・ビューを使用して、従業員およびマネージャに表示されるインスタンスを決定できます。

検索機能

インスタンス・クオリファイア・コードが割り当てられた項目をプロファイル検索に含めるかどうかを指定できます。たとえば、同僚が指定したコンピテンシ評点は、他の就業者による個人プロファイルの検索時に表示するのは望ましくない場合があります。

デフォルトのインスタンス・クオリファイア

マネージャおよび従業員がコンピテンシを更新したときに使用するデフォルトのインスタンス・クオリファイアを指定できます。従業員またはマネージャがコンピテンシを更新するたびに、レコードには、従業員またはマネージャのデフォルト・コードとして識別されるインスタンス・クオリファイア・コードが割り当てられます。